(過去レコ)鳥海山


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,165m
- 下り
- 1,148m
コースタイム
天候 | 曇り一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
天気予報では、本州の梅雨明けは時間の問題だと報じていた。
中部山岳は晴れ時々曇り、所によって雷雨だが、秋田県地方は晴れマークのみだったので鳥海山に行くことにした。
結果、予報は大外れで終日曇り、高い山にはガスが掛かり、濃霧と強風で散々たる山行だった。
もっとも、普通の天気予報は人が住む平野であり、登山の場合は山に特化した予報でないと駄目なようだ。
前日は昼食後に寝て夕方起き、20時前に自宅を出た。
月山ICまで高速、あとは一般道だったが、ICを降り、登山口までが予想以上に時間が掛かる。
殆どの登山者が鉾立から登るのではないかと思っていたが、この林道終点(湯ノ台)にも多くの車が停められていた。
登り始める時間は綿密に計算した訳ではないが、タイミング良く、ライト無しで歩ける時刻にスタートした。
処が、すっかり明るくなっても濃い霧に包まれ、景色は全く見えなかった。
しばらく歩いた頃、パラパラと雨が降り出し、一時は登るのを辞めようかと思ったが、雨はその時だけだった。
滝ノ小屋のベンチには男性二人連れが休んでいた。その先で、沢を渡った辺りから雪渓となった。
ガスでルートが分からず、地図にある白糸ノ滝が上方に見え、このままでは滝へ行くのでアイゼンを付けて少し戻り、雪渓を左の方へ上がった。
雪の消えた岩場にルートの表示があり、やがて平たんな地形で河原宿小屋に着いた。
この上で地図に心字雪とある大きな雪渓に入り、周囲は濃霧で全く見えない中を慎重に歩いた。
地図ではやや右寄りのルートなので、あまり急ではない斜面を斜め右に上がった。
途中で雪の消えている所にルートの表示があり、ホッとすると同時に運良く歩いているとも思った。
濃いガスの中で2〜3人の声が聞こえ、どうもルートを見失っているようなので、「こちらにルートがありますよーっ」と大声を掛けた。
「ありがとう」と言う返事があり、ぼんやりと人影が見えた。
七高山では強風で日は全く差さず、飲み食いするだけの心の余裕がなかったし、腹も減っていなかった。
4〜5分で新山へ向かっていると、上から若い単独行の女性が降りてきた。
「このまま上へ行くと頂上へ行けますか?」と聞くと、
「この上でルートが左右に分かれ、左に行くと胎内くぐりで頂上です」と親切に答えて下さった。
下りは幾つかあるペンキマークの通りに進んだら胎内くぐりは通らなかった。
伏拝岳の方向が分からず、神社で「滝ノ小屋へのルートはどちらの方向になりますか?」と聞くと、「外輪山に出てから…」と言われたので、地図にはないルートで外輪山に出て、やっと薊坂への降り口が分かった。
雨こそ降らないものの、大勢が悪天候の中を登っていた。
下りで、心字雪の大きな雪渓を迷わずに下れるかどうかが最大の心配事だったが、幸運にも迷わずに下れた。迷うか迷わないかは一か八かの掛けだった。
終日濃霧で展望は皆無だったが、高山植物の可憐さだけが慰めだった。
今日の鳥海山はルートのとても分かりにくい極めてストレスフルの山行だった。
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