ナメてました鋸岳〜位牌岳 (愛鷹山周回)
- GPS
- 07:49
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,244m
- 下り
- 1,286m
コースタイム
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 7:50
天候 | 午前・・・快晴 (ただし10時頃まで) 午後・・・曇+強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
先着車なし。登山開始直前に1台到着。 下山時は自車のほかに1台のみ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
標高1200メートル以上の登山道には融け切れない雪が凍っていて、場所によっては足の置き場に常に細心の注意を払わねばならず、メンタルが非常に消耗しました。 |
写真
感想
最近、毎回何かしら装備品を忘れてしまいます。熊鈴だったり、jROの発信機だったり、チェーンスパイクだったり、汗拭きタオルだったり、登山届だったり、毎回違います。せっかく準備しても出発直前にクルマの中に置き忘れたり。歳のせいなのか?登山の途中で気がつく度にモチベーションがドーンと下がります。自分だけが困るならまだしも、いつか他人様に迷惑をかけてしまうとんでもないことをやらかしてしまうような気がしてなりません。何とかムリヤリにでも直さなくては。
さて、今回は新田次郎の「芙蓉の人」にも描かれていて、前から行ってみたかった愛鷹山です。みなさんのレコを見ると気軽に登れそうな感じだったので、黒岳・越前岳・呼子岳・蓬莱山・鋸岳・位牌岳・前岳を周回するコースにしました。
国道469号線を愛鷹山登山口バス停で左折して、山神社駐車場に6:30に到着しました。先着車は1台もなく少し心細かったのですが、準備をしていると1台入ってきてホッとしました。
案内板でコースを確認してからスタートです。いつもはバリルートばかりですが、今日は一般ルートなので、昼過ぎには下山できるだろうぐらいに高を括っていました。登山口には鳥居と祠と遭難者の慰霊塚があり、鳥居を潜って登り始めます。整備がよく行き届いた登山道でとても登りやすく、すぐに愛鷹山荘が見えてきました。山荘には人の気配はありませんでしたが、ちゃんと管理されているようでした。ほどなくして富士見峠に到着。黒岳展望台で富士山の大写しを撮っていると、自衛隊の演習場から砲音が響いてきました。そこから黒岳山頂に向かいましたが、意外と時間がかかりました。
越前岳までの登山道は、標高1200mを超えたあたりから融け切れなかった雪がうっすら残って凍っていましたが、チェーンスパイクが必要になるほどではなく、歩くのに苦労しませんでした。それよりも気になったのは、愛鷹山に限らず人気のあるコースならではの共通の問題だと思うのですが、登山道が歩かれ過ぎのために掘られてしまい、さらにそこを雨が削ることで普通に歩けなくなってしまっていることです。そのため、元々の登山道横の土手状の部分が新たなメイン登山道として使われるようになっていることで植生が一層荒れてしまっています。丹沢の大倉尾根の一部にも似たような状況の箇所があります。コストとか人員とか色々一筋縄ではいかない部分があるとは思いますが、せっかく素晴らしい景観が満喫できるコースだけに何かうまい解決法がないものでしょうか。すっかり他人事のような感覚でモノを言ってすみません。
蓬莱山〜鋸岳〜位牌岳は本当にスリリングでした。普段、丹沢や奥多摩のバリルートばかり歩いているので、大抵の悪場には慣れているつもりですが、位牌岳に辿り着くまでの2時間、気を抜けるところがまったくありませんでした。片側が谷底までスッパリ切れ落ちていて、足の幅しかないのに凍った雪が逆バンクにこびりついた道をロープ1本だけを頼りにトラバースしたり、崩壊した足場のない岩場を登山靴のソールの摩擦力と鎖だけで腕力任せのごぼうでよじ登ったりの果てしない連続。体力よりもメンタルが本当に消耗しました。
ところで、山を歩いていると年に1回か2回あるのですが、山が自分になにかちょっかいを出してきているように感じることがあります。今日がそうでした。登り始めから何とも言えない感じがあったのですが、何でもない登山道でいきなり足が取られることが何度も起きたり、確実に潜りぬけたはずの木の枝がザックに何度も引っ掛かってきたり、視界にはなかったはずなのに木の枝が頭や顔にぶつかってきたり、歩いていると後続者らしい気配がして足音も聞こえてくるのに、立ち止まって振り返ると気配も足音もピタッと消えたり、分岐のない登山道で背後からずっと熊鈴の音がしているのに何かの拍子に気がつくといつのまにか消えていたり。特定の山とか場所で遭遇するわけではないので、その山に何かあるというより、おそらく自分の精神的な波長みたいなものが原因なのかもしれません。特に霊感が強いとかそういうことはないので不思議です。怖いとかそういう感覚はありません。あ〜来た来たみたいな感じです。知り合いに話しても怪訝な顔をされるだけなのですが、これって私に限らない山歩きあるあるなのでしょうか?
mm1524さん、特にこれからの数年間、くれぐれも気をつけてください。自分の(体力や平衡感覚などの)衰えを十分に自覚するまでの“数年間”です。その期間は、本当に恐ろしい期間だと思いますよ。
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