四阿山〜四阿ブルーと白いスノーモンスター
ぐろ
体力度について
- GPS
- 04:56
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 900m
- 下り
- 879m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
・嬬恋村内道路は凍結積雪。 ・つまごいパノラマライン北ルート通行止め区間は、除雪されておらず、高クリアランスの4WD車でないと走行不能。万が一のためにチェーン携行必須。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・トレースはあるが、牧場内と樹林帯は踏み抜く。スノーシューやワカン必須。 ・根子岳分岐から強風。的岩分岐先からは雪煙を伴った10m/s以上の強風。山頂の気温−12℃。 |
写真
牧場の小丘から眺める北アルプス、頚城山塊。超広角14mmがなせる画像。11時過ぎからガスに覆われる予想なので、ここで山座同定。
2
無駄に背負って往復した食材と調理道具を、駐車場で広げて昼食。きつねうどん、ネギとホテイの焼き鳥を入れると、ねぎまのようになり美味。
10
感想
2月、如月。あっという間に2021年の一ヶ月が過ぎた。明日は立春。太陽黄道から今年は2月3日となった。年度末繁忙期の片鱗が見え始めるころ。コロナ対策もあるので、さらに煩わしくなりそうだ。
ウイルスと細菌の違いは三つ。細胞、代謝、複製。ウイルスは単体では複製増殖できない。蛋白質で包まれた遺伝子の単純生物で、宿る細胞と栄養素が必須だ。
細菌による感染症には抗生物質が有効。なぜなら細胞を有しているから。ウイルスに有効な薬はほんのごく僅か。細胞に取り込み増殖するため、ウイルスのみを攻撃する決定的な薬が作りにくく、変異することが多い。だから感染する前に、アルコールなどで不活性化させるのが重要。
インフルエンザが良い例で、タミフルなどはウイルスの増殖を抑えたり排出しやすくするだけで治療薬ではない。よって脆弱させたウイルス(生ワクチン)や死滅させたウイルス(不活化ワクチン)を、人の体に取り込み抗体を作らせた方が有効なのだ。
ただしその種のみ有効なのが難点。よってインフルエンザワクチンは毎年流行しそうな型を予想して製造している。今年のインフルエンザはコロナ対策で発生率が激減。良いのか悪いのか分からないが。
そして今日は節分。年末年始は悪いことばかりだったので、豆を撒いて邪気を祓い、福を呼び込みたい。ただ私は愚息にマメを当てられる鬼の役目だったのを忘れていた。鬼軍曹も子供には弱い。
前日の八ヶ岳で私は補助に回り、人に施す山行きだった。こういった山行きも良いなと思った。人に優しくするのは、自分も優しくなりたいから。登頂された方以上に私も達成感が得られて、本当に行って良かったと思った。
機会があれば希望な方を補助したいと思い始めた。谷川主脈縦走とか、景色も良いしお手軽だから、誰か行きたい人いるかな。自転車に乗って越後湯沢駅までは行かないが・・。
2月1日は予定通り四阿山へ。4時に前橋を出発。パノラマライン北ルートを鳥居峠方面ではなく、草津方面へ右折。冬季通行止めのゲートを入る。ここから先は除雪整備されておらずそのまま。吹き溜まりの所は50cm以上あった。
轍を外すと積雪にタイヤを取られるが、センターデフロックして無敵状態でガンガン攻めていく。橋が二本あるがその周囲が凍結と積雪の急坂などで何度か横向きになった。40km/h以上の速度でコーナー入れば当然なんだろうが。
北ルートの展望台に到着。ここは浅間山と四阿山を同時に見ることができる。一台も車が来ないので道路に駐車。モルゲンの時間まで20分ほど待機。徐々に赤くなる四阿山と浅間山。輪郭が柔らかい朝色となり美しかった。
そのまま北ルートを戻り、鳥居峠を越えて閉鎖されたあずまや高原ホテルへ。登山口の真ん前に停める。今日はシルバーアローが無かった。7時36分と私にしては遅すぎるスタート。
登山口から牧場までは歩きやすいので、冬靴のまま歩く。牧場内に入りトレース上を歩くがやはり踏み抜く。たまらず25インチを履く。真新しいスノーシュートレースが二つ、先行者が二名。
真っ白で広大な雪原を歩いていく。雲ひとつない青空は浅間山が噴煙を遠慮してくれたのだろう。眩い朝日が雪面を乱反射させる。小丘から北アルプスの105kmに及ぶ白屏風を眺めた。すぐにガスに覆われる予想なので、撮影しておく。
ダケカンバとシラカンバが混在する樹林帯へ。里宮の傍らには雪に埋もれた祠。そこからはやや急坂へと差し掛かる。道迷いしやすい樹林帯、ピンクリボンが増えていた。途中二名の登山者とすれ違った。
岩稜がわずかに見える急斜面を直登すると、中四阿分岐になる。視界が開けると四阿ブルーとスノーモンスター群が目に飛び込む。景色を堪能するようにゆっくりと振り返る。青空との境界には北アルプスと頚城山塊の白い稜線。しばらく佇んで景色を眺めていた。
根子岳分岐を過ぎ、雪深いスノーモンスターの間を歩いていく。木階段は雪で埋まり、まるで尾根歩きのようになっていた。南からの強風が吹き付け雪煙舞うビクトリーロード。長野祠は雪で埋没していた。
山頂に到着。誰もいない。強風に吹かれつつ記念撮影と山座同定。北アルプスはすでにガスに覆われていた。あのガスが1時間後にはこちらに来る。谷川方面は見えていたが、来週の予定にしていた。上越市の平野部と日本海の水平線がきれいだった。
早々と下山。復路はスノーモンスターの間を縫うように、もふもふ新雪地帯をガシガシと下る。やはり青い空にスノーモンスターは映える。美しい景色に癒され、自然との一体感を得られる幸せ。その時その場所でしか見られない景色。一期一会。
好天候なのか、11時過ぎでも数名の登山者とすれ違う。申し訳ないがもう上はガスに覆われ始めていた。淡々と1時間半で駐車場まで下りてきた。無駄に背負って往復してきた食材と調理器具をザックから出して昼食。きつねうどんを作った。
年末年始の精神的ショックで胃が小さくなり、最近はこれだけでおなかいっぱいになってしまう。体力維持のため体重をこれ以上落としたくないので、80kgをキープするため筋力増加のトレーニングは欠かしていない。
着替えて帰路へ。パノラマライン南ルートを流して帰る。カラマツの丘に寄り道し、気だるい午後の嬬恋高原を走る。車窓からは一面の白い田園。一面の緑色に覆われるころには、再び暑い夏がやってくる。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
四阿山の最新記録
こんばんはグロさん！冬の四阿山と言ったらグロさんですね！ 今回はお散歩でしたね。パノラマ北ルートは今季通行止めになった当初にシゴト絡みで通りました。ゼッケン付きのランエボをまくりましたが、４駆のワゴン車ではテンヤワンヤで・・・。この時季はもう無理でして流石に通っていません。グロさん号の助手席に座らせてもらえたものなら、もっと踏め！もっと踏め！と猿みたいに喜びダダこねていたことでしょう！？
グロさんと同じくパジェロも強いっすね！
ピンクリボンが増えていたんですね。パルコールにも強く言っておいたのですが数年前の遭難の教訓がまったく生かされていません。ころころと変わるオーナーのせいかもしれません。
あとちょっとで帰路の南ルートでバッタリしていたかともうと残念でしたがまた次の機会に！
お願い通りに北ルートの朝の色、とくと堪能させてもらいました。泣ける・・・
ありがとうございました！
おはようございます、E-gunmaさん。
おすすめの群馬側から行こうと思いましたが、前日にご相談したのと、現地を見て延期しました。また根子岳牧場周回しようと思いましたが、鬼遊びの庭周辺が厳しそうでしたので止めました。風も強かったです。
積雪期の北ルートは初めて入りました。赤城で慣れているので楽勝でした。ただ橋周辺やそこへの急坂は雪深く凍結し、速度超過でコーナー入りしたので真横になりカウンター当てました。深いところは50ｃｍ以上あるので、エボとかインプだと金属アンダーがないとマフラーやボディをダメにしますね。チェーンとスコップはいつも携行しているので、気楽なドライブでした。
助手席とは言わず運転してもらっても構いませんよ。大幽洞窟の帰りの急下りが止まれなくて、ボディを道横の雪にぶつけて止める位なことやってますから。乗ってる奴以上に丈夫です。ただこいつは自己治癒力がないです。私は病気でもケガしてもほっとけば治ります。
里宮から先、根子岳分岐手前の岩稜までの樹林帯は東西に広いので、道迷いしやすいですよね。ピンクリボンが増えてました。夏なら道がありますが、積雪期は一面白いですから開けた東へ行きがちです。心理的に迷いますよ。
実は通りながらキャラバンとすれ違うか気にしていました。残念でしたね。私は21日しか日曜は休めません。ただ祝日の11日と23日は休みですので、どこかでバッタリできるかもしれません。たまには谷川でRW利用して、地元に金を落としても良いですね。
E-gunmaさん、clear-skyさんとは、昨年から懇意にしていただき感謝しております。お二人から頼まれごとをされれば、できる限り実行したい気持ちです。恩義を男気で返す義理人情に厚い上州男だからでしょうか。ぶれない自分らしさを極めたい、私の美学ですかね。
growmono さん 今晩は。
雪道走行はお手の物と思っていましたが、パジェロも横向きになるのですね。・・・ご無事で何より。
四阿山は北アの展望台ですが、この日はバッチリ見る事ができましたね、写真もきれいに北アルプスのそろい組姿をゲットしていますよね、山頂への往復道中も雪をかぶった怪物が幾つも現れてご機嫌な山旅になっていますね。
お疲れ様でした。
こんんちは、yasioさん。
赤城山で慣れておりますので、余裕のドライブでしたね。積雪が多いだけの道でしたが、轍と凍結が厄介でして、そこの急下りとコーナーに速度超過で入りましたから、真横になりカウンターを当てました。2.5ｔもありますから、一度滑るとコントロールが大変です。
実は北ルートからの四阿山モルゲンをE-gunmaさんから頼まれ、菅平牧場からのモルゲンをやめました。時間的に無理ですからね。また12時からガスに覆われる予想でしたので根子岳周回も止めました。
前日の赤岳は付き添いで、全く疲れはなくガシガシ行こうと思いましたが、あまりの美しい景色に足が止まってしまいました。結局、雪景色散策になってしまいました。
たくさんの写真に、自分もその場に居るような感覚を味わえる文章に朝から愉しませて頂きました。
良いですね、こんな景色の中に自分の身を置き自然との一体感を味わいたいです。美しい自然は最大の癒やしだと思います。お疲れ様でした。
こんにちは、maroeriさん。
お褒めいただきありがとうございます。一人称での時系列感想文ですから、同調できて分かりやすいかと思います。
写真は風景の一部を切り取ったものにしか過ぎません。匂いも風も解りません。その中に身を置いてみると、色々なものが見えるだけでなく感じてきます。シラビソの幹の匂い、雪煙に包まれ冷たく痛い感覚、強風に吹かれ煽られる身体、私は手を差し伸べ大自然に触れているのです。
厳しく険しい環境の道のりを経て見る風景。苦労し疲労して歩いた果てに見る美しい景色。身体が大自然と一体となり、自分がこの世に生きていると感じることができるのです。私も大自然の一部なんだと。行った者でしか感じることができない特別な感覚です。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する