安達太良山
- GPS
- 32:00
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 407m
- 下り
- 392m
コースタイム
天候 | 1/25:晴れのち曇り、1/26:晴れのち雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
スノーシューを履いても膝まで潜る新雪で疲れました。 |
その他周辺情報 | 奥岳の湯。→成駒食堂でソースカツ丼。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
|
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感想
1月25日(金) 晴れのち曇り
安達太良山は今回で5回目だが、過去3回は日帰りで小屋泊まりは2009年2月以来の2回目だ。荷物は小屋泊ながらアイゼンやスノーシューがあるので15kgくらい。
横浜北線の新横浜ICで降りて純子さん宅に向かったが、GoogleMapのナビがとんでもなく狭い道を指示するので参ってしまった。やはり保土ヶ谷バイパスで行くべきだった。
純子さんを乗せ首都高・大橋JCT経由で東北道に乗ったが、木曜日の夜なので空いている。羽生PAで休憩し0:20に安達太良SAに到着。天気は晴れ、気温は0℃。
2,3列目をフラットにし、エアマットを敷いてシュラフに潜って車中泊。ワインを飲んで0:50就寝。
6:00起床。気温0℃だが寒く感じる。まだスイッチが入っていないようだ。天気はピーカン、素晴らしい。サービスエリアの一角から安達太良山が見えるが山頂に雲が棚引いている。
朝食は二本松IC近くのすき家にするつもりだったが、サービスエリアのラーメン、チャーハンセットを食べた。
昼食の冷凍鍋焼きうどんを二本松IC近くのセブンイレブンで買おうとしたら、なんと冷食は一切置いてなかった。しばらく市内を山とは逆方向に走り、ミニストップで冷凍鍋焼きうどんを買った。
岳温泉までの道路に雪は無く、温泉街を抜けて上り坂に入ったところから雪道になった。凍結している所もあるので慎重に走る。
8:00あだたら高原スキー場に到着。平日のせいか駐車場は空いている。夜間に車を置きっぱなしにする登山者は駐車場の手前に置くことになっており、目印の小さな小屋の手前に駐車する。
隣には横浜ナンバーの車が1台あるだけだった。この車にいたのは小屋で同室になったM野さんご夫妻だった。駐車場で少し話をし、スキーセンターやスノーシューを装着した所でも言葉を交わした。
駐車場の気温は-5℃。身支度をしてスキーセンターでトイレを済ませ、パトロール隊の詰所脇の登山ポストに計画書を投函して出発。
最初はゲレンデ内なので良く締まっており、スノーシューはザックに付けていたが、ゲレンデ脇から登山道に入ったとたんに膝上まで潜るようになり、スノーシューを履く。M野夫妻も同じ場所でワカンを装着した。
登山道はジグザグに迂回する「馬車道」をほぼ直登しており、そこそこの急登が続く。気温は0℃と高く、快晴無風で登っていると汗をかく。上着を脱いでブレスサーモのアンダーシャツとソフトシェルだけでも暑い。
先行者のトレースは1〜2人と山スキー1人で、スノーシューを履いていてもトレースを少し外すと膝まで潜ってしまう。
急登を登り切り、平坦な勢至平の入口付近になると風が強くなった。稜線もガスがかかっている。
勢至平分岐からくろがね小屋までの15〜20分間は湯川に向かって切れ落ちた急斜面をトラバースする。トレースが細いので滑落しないように気を付けて通過する。
12:05くろがね小屋に到着。奥岳登山口から2時間55分。コースタイムは2時間20分だが、スノーシュー装着や雪道を考慮すればまずまずだろう。小屋の前が3mくらいの雪の斜面になっており、スノーシューで降りるのはやや恐い。
小屋の中はだるまストーブが焚かれて暖かい。チェックインは13時なので、それまで食事をしながら待っていてとのことで、今朝買った冷凍鍋焼きうどんを温める。バーナーは床の上で使うのがこの小屋のルールだ。
途中の気温が高かったので、冷凍うどんが融けるのを危惧したが、カチカチで全く融けていなかった。具だくさんの鍋焼きうどんはとても美味しい。冬期はカップ麺より絶対コレだ。
13時にチェックイン。入湯税と暖房費込みで2食付き6,630円は格安だ。小屋番さんによると県営なので儲けてはいけないとのこと。素晴らしい。
小屋の定員は50人だが、金曜日の今日の泊まり客は8名とのこと。我々の部屋は6畳の4人部屋。同室は駐車場で隣だった横浜のM野さんご夫妻だった。敷き布団と毛布2枚で掛け布団は無いのでちょっと寒そうだ。
当初計画では昼食後山頂往復する予定だったが、ガスで展望無いので登頂は諦めて温泉に変更。湯温はかなり熱めだが、しばらく我慢していると慣れて来る。
守谷市から来た東京消防庁の48歳の消防士さんと一緒だったが、彼は日本酒を飲みながら温泉に浸かり、一度上がってから酒を買って再度温泉に入って行った。
風呂から上がって良い気分でビールを飲んでいると、M野夫妻は山頂アタックに出発していった。しかし、1時間くらいで戻って来て、峰の辻あたりでホワイトアウトしたので引き返してきたとのこと。
食事を作りながらストーブに燃料を補給する管理人さんと話をしたが、ストーブの燃料は石炭より火持ちの良いコークスで、冬の間は荷揚げが出来ないので夏の間にジムニーで荷揚げするらしい。
荷揚げの道路は小屋の前まで通っているが、相当の悪路で普通の四駆軽トラでは壊れてしまうらしい。小屋は来年3月まで営業したあと建替の為2年間休業するとのこと。
小屋は県営だが、運営しているのは独立行政法人で、小屋番さんはそこの職員とのこと。客の少ない平日は1人で、客の多い週末はアルバイトも含めて数人で運営するらしい。我々が着いたときは小屋番は2人居たが、交代らしく1人は夕方スキーで下って行った。
17:30〜夕食。くろがね小屋の夕食は毎晩秘伝の「くろがねカレー」。いまどきカレーの山小屋は少ないが、くろがねカレーはかなり美味しい。お代わり自由で、8人全員がお代わりした。
今夜の泊まり客は8人と少ないので、食事中も食後も小屋番さんを含めて四方山話で楽しい時間を過ごした。
小屋はずっと黒字で、客は夏より冬の方が多いらしい。生物食材を持ち込める冬は自炊をする人が多く、50人満室でも夕食を食べるのが6人で残りは全員自炊という事もあるとのこと。
食事のあと寝る前にもう一度風呂に入った。毛布2枚では寒いので管理人さんに断って他の部屋の毛布を2枚ずつ借りて1枚を下に敷き、3枚を掛けて寝た。21時消灯と同時に就寝。
1月26日(土) 晴れのち雪
5:30起床。寝床の室温は0℃だが、毛布を3枚かけたせいか寒くはなかった。6:00頃ストーブがついたので下に降りてコーヒーを淹れる。
朝食は牛すじ煮込み、温泉玉子、海苔、味噌汁。ご飯は福島産の米とのことで、とても美味しい。
消防士さんは小屋の朝食を食べずに早立ちして行った。今日はグランデコから吾妻山に登るらしい。
早朝は曇っていたが、青空が広がって来た。M野夫妻は再度山頂を目指すとのこと。我々は奥岳の湯に一直線だ。
トレースは消防士さんの付けたものだけ。小屋近くの急斜面のトラバースは新雪が20〜30cmの新雪で、足場を固めながら慎重に通過する。滑落したら沢に転落するのでただでは済まない。
天気は次第に良くなり青空がさらに広がって来た。天気予報は悪かったが良い方に外れたようだ。山頂に向かわなかった事を少しだけ後悔したが、下山後M野さんから純子さんに届いたメールによると山頂はホワイトアウトだったらしい。
勢至平分岐付近は無風で気持ち良い。土曜日なので続々と登ってくる。樹林帯のトレースはしっかり踏まれていてスノーシューは不要な状態で、途中で外した。
1時間50分で奥岳登山口に着いた。車には10cmの新雪が積もっていた。奥岳の湯の駐車場まで車で移動。奥岳の湯はかつて富士急ホテルがあった場所に3年前にオープしたものらしい。
料金は600円と比較的安い。内部は新しくて快適。内湯より露天風呂が広く、開放的な露天風呂は素晴らしい。内湯はやや温めだが、露天風呂はやや熱めで気持ちが良い。
くろがね小屋のお湯は湯の華が多くて白濁しているが、同じ湯が奥岳まで来るうちに透明になっている。不思議だ。とても良い温泉だが、休憩室が無いのがちょっと残念だ。
車で15分下った岳温泉の成駒食堂でランチ。名物の「ソースカツ丼」はカツが丼から溢れていてボリューム満点。カツは完食したが、ご飯は少し残してしまった。
近くの玉川屋というお土産屋でお土産を買って帰路に着いた。昨夜の雪で二本松市内まで雪景色になっていた。
二本松IC近くのスタンドで給油。東北道の渋滞は無く、大橋JCT付近で少し混んだが、16:50に青葉台に到着し、18:05に君津に到着した。
今回は登頂は出来なかったが、温泉付きでアットホームな山小屋で楽しい時間を過ごす事が出来、気持ちの良いスノーシュー歩きが出来て満足な山行だった。来年3月に建替で閉鎖されるので、今年のグリーンシーズンに川崎さんを誘ってまた来よう。
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