記録ID: 29050
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沢登り
日高山脈
ソエマツ沢ピリカヌプリ北西面直登沢
2005年07月15日(金) 〜
2005年07月17日(日)
saito1987
その他1人
- GPS
- 56:00
- 距離
- 32.1km
- 登り
- 1,662m
- 下り
- 1,650m
過去天気図(気象庁) | 2005年07月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
【年月日】2005 /7/15-17 【メンバ】齋藤清克(87年入部)、梶川耕司(88年入部) 【行程】 7/15:ソエマツ沢林道起点(13:00)→ソエマツ林道終点(15:00)→標高520二股C1(16:30) 7/16:出発(5:30)→核心部終了大雪渓のる(10:10)→支稜線上(11:45)→ピリカヌプリ(12:30)→下降尾根経由C1着=C2(16:50) 7/17:出発(6:00)→林道起点着(9:30) 【記 録】 (1日目) ソエマツ沢林道は入口のゲートから約500m入った地点で左岸から土砂崩れがあり、車を置く。以降は林道をひたすら歩き、標高340m付近から河原に降りる。C1までは河原歩き。 (2日目) 標高630mから680mの間にナメと釜滝がいくつか現れるが、いずれも簡単に越せる。標高770mまでは楽に行ける。これを過ぎると沢が函状となって、すぐにトイ状10mの滝。ザイルを出して左岸を登る。その先5m程の釜滝が2,3続く。うち1箇所で不覚にも梶川がスリップし、釜に落ちる。水際の岩にぶつけたアバラが後日骨折していたことが分かる。兎にも角にもこれらの小滝を越していき、3段の函滝(12m)に出会う。函の奥の方に白く巨大なチョックストーンがかかり、一見すると雪渓のようにも見える。直登はあきらめ、右岸を捲く。続いて現れる30mの滝は、左側から取り付き、上部をシャワークライム。のちに雪渓が現れ、上に乗って進む。見上げれば、直線的な谷の中に雪の塊がぎっしりと詰まっていて壮観だ。すると、前方の雪渓を横切ろうとする黒い物体を発見、若いヒグマであった。ピッケルを片手に睨み合う。ふと目をそらした瞬間、若熊は支沢のガレへ脱兎のごとく逃げていった。本流筋は雪渓から滝の中段へと飛び移る。移ってすぐの滝の上部は、ザイルを出して右岸側のリッジを登る。先人の打ち込んだ腐りかけのピトンが2枚。この辺は岩が脆く注意の要るところだ。登りきってから上部の泥壁をトラバース。5mほどであるが、念のためザイルで通過。続く25mの直爆は、左岸側を小さく捲く。捲きのルートファインディングを誤れば、ここから延々と捲き続けることになるだろう。標高1020mより上部は完全に雪渓で埋まり、詰めのガレへと自然に導かれる。鼻唄交じりに藪を漕ぎ、風の強い支稜線へ出た。 ピリカは現役時代の積雪期に3度も踏んでいるピークであるが、無雪期は初めてだ。頂上で風を避け、ガスの切れ間にひろがる十勝側の光景を楽しんだ。下りの尾根は、鹿の大群がつけた立派なふみ跡が要所要所についている。ただし、視界が利かないと支尾根へ迷いやすいので注意。天場に着いてからは、梶川が釣り上げた3匹の尺イワナを塩焼きにし、腹を満たした。 (3日目) 小雨の降る中、林道を下山。 (齋藤記) |
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