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記録ID: 29193
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ハイキング
富士・御坂

雨ヶ岳

2008年09月24日(水) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:06
距離
10.5km
登り
1,141m
下り
1,133m

コースタイム

08:40 登山道入り口
10:05 端足峠
11:45 雨ヶ岳
14:10 佛峠
14:40 本栖湖畔
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2008年09月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
※雨ヶ岳から佛峠へ至るルートは地図上に点線がない
展望悪く、途中尾根がいくつかに分かれるため、道迷いしやすい
記録として残しておくが、決して人に薦められるコースではない
ここに入り口があるなんて気がつきませんでした
何度も通っている場所なのに
by  W61CA, KDDI-CA
ここに入り口があるなんて気がつきませんでした
何度も通っている場所なのに
水のない沢を渡ります
by  W61CA, KDDI-CA
水のない沢を渡ります
この分岐から画面右方向
端足峠を目指します
by  W61CA, KDDI-CA
この分岐から画面右方向
端足峠を目指します
以前倒木があった箇所は
綺麗に取り除かれていました
by  W61CA, KDDI-CA
以前倒木があった箇所は
綺麗に取り除かれていました
端足峠に到着しました
富士山の方向を臨んでいます
by  W61CA, KDDI-CA
端足峠に到着しました
富士山の方向を臨んでいます
端足峠から竜ヶ岳山頂が見えます
by  W61CA, KDDI-CA
端足峠から竜ヶ岳山頂が見えます
右 至雨ヶ岳
左 至東海自然歩道
by  W61CA, KDDI-CA
右 至雨ヶ岳
左 至東海自然歩道
ほんの少し尾根伝いの展望がよい道があります
by  W61CA, KDDI-CA
ほんの少し尾根伝いの展望がよい道があります
その後突然険しい登りが現れます
直立して、カメラを目の位置で水平に構えて、こんな感じ
by  W61CA, KDDI-CA
その後突然険しい登りが現れます
直立して、カメラを目の位置で水平に構えて、こんな感じ
ガスが出てきました
頂上まではもう少しです
by  W61CA, KDDI-CA
ガスが出てきました
頂上まではもう少しです
雨ヶ岳頂上の三等三角点
by  W61CA, KDDI-CA
雨ヶ岳頂上の三等三角点
座るところがありません
by  W61CA, KDDI-CA
座るところがありません
群生していた花
道迷いやらいろいろあって
放心状態で歩いています
by  W61CA, KDDI-CA
道迷いやらいろいろあって
放心状態で歩いています
唯一見た目印
ようやく佛峠までたどり着けました
とても雰囲気のよい峠です

「本栖湖ニ至ル 約十分」
十分は無理でした
by  W61CA, KDDI-CA
ようやく佛峠までたどり着けました
とても雰囲気のよい峠です

「本栖湖ニ至ル 約十分」
十分は無理でした
「釜額ニ至ル」
先週と同じ出口です
by  W61CA, KDDI-CA
先週と同じ出口です
撮影機器:

感想

端足峠から雨ヶ岳までは、最初なだらかな稜線を心地よく進んだあと、唐突に急斜面が現れる。見晴らしの悪さといい毛無山の登山道を思い出させる険しさで、しかしそこは織り込み済みだったので、ただ粛々と登った。まもなく登頂という頃にわき出す雲も、いつもの登山風景だった。

雨ヶ岳から佛峠に至る尾根には、踏み跡らしきものも無いし、目印になるようなものも無い。入り口から笹藪に分け入れば、長年にわたり放置され苔蒸した大木が行く手を塞ぎ、分かりづらい尾根筋と荒れた山肌が続く。時折目につく野生動物の足跡を辿っていったら、一体どこへ連れていかれるのだろう。

尾根を取り違えたことに気づいたときは、途方に暮れた。
冷静な判断を失いかけて、セオリーを無視して谷方向へ下りて行きたい自分を抑えるのが必死だった。時間に余裕があるはずなのに、気持ちばかりが焦った。なんとか冷静になろうと心がけ、一旦来た道を戻るため急斜面を無我夢中で登った。息が上がったり筋肉が悲鳴をあげたりしているのに、恐怖心が必死で身体を動かしていた。勢い余って、間違えた尾根から本来の尾根を通り越し、反対側の違う尾根へ向かいかけたところで、ようやく立ち止まった。荒い息が収まるまで、放心状態でその場に立ち尽くし、たった今起きた出来事をまるで夢かのように思い起こす。

人1人がようやく立っていられるほどに痩せてしまった「尾根」とは名ばかりの突端で進退窮まったときは、汚い話で恐縮だがおしっこちびりそうになった。本当にちびらなくて幸いだった。足を滑らせたら谷へ落ちてしまう、あそこへ滑り落ちてしまったら、恐らくここへは戻ってこれないだろう。そう思うと余計に足がすくんだ。恐怖心を抑えるのが必死だった。絶対に元の場所まで戻るんだと硬く心に誓い、それだけを思って足を動かした。

ルート上に復帰してから、尾根は確かで幅広くなった。いくつかのアップダウンを過ぎれば、いつのまにか踏み跡らしきものが見えた。硬く踏みしめられた道の上を歩くことの安心感を痛感した。そのうち目印らしきものが見え始め、木々の隙間から本栖湖が見えた。
這々の体でたどり着いた佛峠の素晴らしい雰囲気。寂しさに溢れた情緒がそこかしこに漂っている。しばらくそこで佇んでいたいほどだった。

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コメント

だいぶ苦労しましたね
ggnさん、だいぶ苦労なさいましたね。

私も若い時にずいぶん道を間違えました。
その経験から道の無いルートは登りより下りが怖いので注意するようになりました。
でもGPSがあれば、現在位置が把握できますので心強い味方になりますね。
それと群生していた青い花は、殺人花で名の知れたトリカブトです。
奇麗な花ですが、これを見ると不吉な予感がして、私は好きになれない花です。
2008/9/25 17:40
苦労しました
はい、本当に下りは怖いです。
もしGPSを持っていなかったら、単独で山に入る気にはならなかったでしょう。しかしそれでも過信は禁物ということですね。

トリカブト、ネットで調べて名前が分かりました。
名前には変な意味で馴染みがありますが、実物を見たのは初めてです。
不吉な予感というのも頷けます。でもほんと綺麗な花。
2008/9/25 18:30
プロフィール画像
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