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Yamareco

記録ID: 2934217
全員に公開
雪山ハイキング
比良山系

釣瓶岳〜武奈ヶ岳☆霧氷と新雪の稜線へサンセット・ハイク

2021年02月19日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
04:24
距離
10.0km
登り
1,098m
下り
1,091m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:17
休憩
0:07
合計
4:24
14:17
16
14:33
14:35
6
14:41
14:41
47
15:28
15:28
14
15:42
15:42
39
16:21
16:22
34
16:56
16:56
19
17:15
17:15
23
17:38
17:39
3
17:42
17:45
2
17:47
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27
18:14
18:14
4
18:18
18:18
16
18:34
18:34
7
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
細川休憩所に
コース状況/
危険箇所等
細川尾根はバリエーション・ルート
尾根を整備されているyoutoushaさんお手製のプレートだろう
2021年02月19日 15:23撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 15:23
尾根を整備されているyoutoushaさんお手製のプレートだろう
この倒木集中地帯を迂回するために新たなルートを整備して下さっておられる
2021年02月19日 15:25撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 15:25
この倒木集中地帯を迂回するために新たなルートを整備して下さっておられる
武奈ヶ岳が雲の中から姿を見せる
2021年02月19日 15:27撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 15:27
武奈ヶ岳が雲の中から姿を見せる
自然林の広がる快適な尾根に
2021年02月19日 15:53撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 15:53
自然林の広がる快適な尾根に
尾根からの釣瓶岳、その右奥には武奈ヶ岳の展望
2021年02月19日 16:00撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 16:00
尾根からの釣瓶岳、その右奥には武奈ヶ岳の展望
広葉樹の疎林の尾根からは左手に終始、好展望
2021年02月19日 16:03撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 16:03
広葉樹の疎林の尾根からは左手に終始、好展望
蛇谷ヶ峰とその彼方に三重獄を中心とした野坂山地の山々
2021年02月19日 16:05撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 16:05
蛇谷ヶ峰とその彼方に三重獄を中心とした野坂山地の山々
2021年02月19日 16:08撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 16:08
イクワタ峠北峰へ
2021年02月19日 16:16撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 16:16
イクワタ峠北峰へ
辿ってきた尾根を振り返って
中央左に百里ヶ岳、その右のピークは桜谷山
2021年02月19日 16:19撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 16:19
辿ってきた尾根を振り返って
中央左に百里ヶ岳、その右のピークは桜谷山
イクワタ峠北峰からは一気に視界にとびこむ琵琶湖と
2021年02月19日 16:20撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 16:20
イクワタ峠北峰からは一気に視界にとびこむ琵琶湖と
釈迦岳の展望
2021年02月19日 16:20撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 16:20
釈迦岳の展望
いざ釣瓶岳に
2021年02月19日 16:20撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 16:20
いざ釣瓶岳に
稜線に傾く西陽
・・・新雪はラッセルが深い
2021年02月19日 16:37撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 16:37
稜線に傾く西陽
・・・新雪はラッセルが深い
西陽を浴びる稜線を振り返る
2021年02月19日 16:39撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 16:39
西陽を浴びる稜線を振り返る
釣瓶岳山頂の霧氷が西陽を浴びて煌めいている
2021年02月19日 16:49撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 16:49
釣瓶岳山頂の霧氷が西陽を浴びて煌めいている
山毛欅の霧氷
2021年02月19日 16:51撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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山毛欅の霧氷
煌めく霧氷
2021年02月19日 16:53撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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煌めく霧氷
釣瓶岳へ
2021年02月19日 16:55撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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釣瓶岳へ
山頂からは霧氷の森に
2021年02月19日 16:57撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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山頂からは霧氷の森に
黄金色の輝き
2021年02月19日 16:58撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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黄金色の輝き
武奈ヶ岳を目指して
・・・一段とラッセルが深くなる
2021年02月19日 17:06撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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武奈ヶ岳を目指して
・・・一段とラッセルが深くなる
赤銅色に輝く釣瓶岳
2021年02月19日 17:25撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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赤銅色に輝く釣瓶岳
霧氷もピンク・ゴールドに
2021年02月19日 17:27撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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霧氷もピンク・ゴールドに
陽が急速に傾いてゆく
2021年02月19日 17:27撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/19 17:27
陽が急速に傾いてゆく
2021年02月19日 17:30撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/19 17:30
ピンク・ゴールドに染まる釣瓶岳
2021年02月19日 17:37撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 17:37
ピンク・ゴールドに染まる釣瓶岳
陽が沈みそうだ
2021年02月19日 17:37撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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陽が沈みそうだ
つい先程まで朱く輝いていた釈迦岳は武奈ヶ岳の影に
2021年02月19日 17:38撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 17:38
つい先程まで朱く輝いていた釈迦岳は武奈ヶ岳の影に
何とか間に合った
2021年02月19日 17:38撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 17:38
何とか間に合った
夕陽を浴びる霧氷
2021年02月19日 17:39撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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夕陽を浴びる霧氷
山頂まであともう少し
2021年02月19日 17:40撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 17:40
山頂まであともう少し
西南稜の先に陽が沈む
2021年02月19日 17:41撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 17:41
西南稜の先に陽が沈む
山頂
2021年02月19日 17:42撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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山頂
コヤマノ岳と蓬莱山
2021年02月19日 17:44撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 17:44
コヤマノ岳と蓬莱山
日没
2021年02月19日 17:44撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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日没
残照
2021年02月19日 17:45撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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残照
いざ細川尾根へ
安曇川の谷には霧が出ているようだ
2021年02月19日 17:47撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 17:47
いざ細川尾根へ
安曇川の谷には霧が出ているようだ
武奈ヶ岳山頂(左)と西南稜を振り返って
空は急速に暗くなってゆく
2021年02月19日 17:49撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/19 17:49
武奈ヶ岳山頂(左)と西南稜を振り返って
空は急速に暗くなってゆく
急速に夜のとばりが降りてくる
2021年02月19日 18:06撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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急速に夜のとばりが降りてくる

感想

朝、起きてみると京都の市内でも家々の屋根には薄雪が積もっている。雪は午前中のうちに瞬く間に消えてしまったが、おととい、昨日と二日続けて久しぶりに比良に雪が降ったところだ。午前中は雲が広がっていたが、午後には晴天が広がるとの予報を信じて北に向かう。

細川の休憩所に車を停めると栃生に向かって歩き始める。釣瓶岳に登るには細川から山頂の南に突き上げる尾根があり、ここは何度も登り降りしているのだが、稜線近くまで植林が続き、尾根の眺望の魅力という点では栃生からイクワタ峠を経由して釣瓶岳に向かう方が遥かに魅力的だ。

歩いているうちに曇り空の間から青空が徐々に広がり始めた。釣瓶岳の登山口のすぐ手前には水地蔵があり、滾々と水が湧き出ている。勿論、この水は美味である。水を汲もうとすると近くの方と思われる男性が容器を持って現れた。「登山ですか?」と聞かれるので「釣瓶岳へ」と答えると大変、驚かれる。敢えて武奈ヶ岳と答えることはやめておいた。

植林の急登を過ぎると、赤松の目立つ快適な樹林となる。尾根から右手に見える雲の中から突然、武奈ヶ岳が菅を見せる。尾根がなだらかになると迂回路→と記された木製の案内板が架けられている。

以前、比良や京都北山に甚大な被害をもたらした2018年の台風の後のこと、尾根上で登山道を塞ぐように密集した倒木に立ち往生していたところ、森の奥からチェーンソーを抱えた男性が現れ、迂回路を整備しているところだという、新たに整備されたばかりの迂回路をご案内してくださるのだった。後でyoutoushaさんと知る。

迂回路の案内板を架けられたのもyoutoushaさんだろう。頻繁にテーブのつけられた迂回路からは以前、私が立ち往生した倒木の密集地帯がすぐ右手に見える。

やがて尾根は楓、楢などの自然林の明るい樹林が続くようになる。笹峠への旧道を過ぎると間も無く尾根には平坦な台地が現れ、正面には蛇谷ヶ峰が視界に入る。ここからは左手に大きく展望が開け、蛇谷ヶ峰の彼方には野坂の山々が見える。明日、野坂山地のもう一つの武奈ヶ岳(嶽)から三重獄を周回しようと計画していたので、この尾根からこれらの山々の様子を見るという目的もあるのだった。

尾根には西陽があたって樹々が黄金色に輝いている。尾根上部には樹々は疎らで、爽快な雪稜となる。イクワタ峠の北峰に到着すると一気に高島市街の彼方に琵琶湖の北湖の展望、そして釈迦岳の展望が視界に入る。比良の山はいずれもそうだが、西側から登ると琵琶湖の展望が最初に視界に入った時の光景の開放感に感動を覚えるものだ。

そしていよいよ釣瓶岳への稜線も視界に入る。雪庇、尾根上には吹き溜まりに踏み込むといきなり膝下まで踏み込む。

釣瓶岳が近づくと尾根上に次々と山毛欅の大樹が現れる。山頂の霧氷が夕陽を浴びて輝いているのが目に入る。山毛欅の霧氷が夕陽に煌めく様はまるで黄金色の花が咲いているかのようだ。

釣瓶岳山頂の杉林を過ぎると驚く光景が待っていた。霧氷の樹林に正面から夕陽が差し込み、黄金色の光の回廊となっているのだった。この刹那だけの現象なのだろうが、通過してしまうのが勿体ないような幻想的な光景だった。

好展望の尾根はやがて武奈ヶ岳の北斜面の影の中へと入ってゆく。稜線の右手では急速に陽が傾いてゆくのがわかる。この釣瓶岳から武奈ヶ岳への尾根はそれまでよリも明らかな雪が深く、スピードが鈍る。このままでは日没の時間に間に合わないかと思い始めたところ、突然、尾根上に真新しいスノーシューのトレースが現れる。

今日、初めて出会うトレースであった。有難くトレースを拝借させて頂くと、途端にスピード・アップである。まさに山の神が救いの手を差し伸べてくれたようなものだった。

背後で釣瓶岳が燃え上がるような朱色に染まったかと思うと、瞬く間に色が褪せてゆく。山頂が近づくと、もう間も無く日没が始まるところであった。先ほどまで夕陽を浴びていた釈迦岳はすでに武奈ヶ岳の影に入ったのだろう。山肌はくすんだ藍鼠色に変わっていた。

山頂には西南稜から多くのトレースの跡がある。今日、武奈ヶ岳に登られた人達は好天を背景しにした霧氷を堪能されたことだろう。

西の空では線香花火の火の玉が小さくなってゆくように太陽は急速にその輝きを失い、最後は西の空の靄の彼方でぼんやりとした光の点へと収束して行った。さあ、下山の時だ。今日は再びトレースのない細川尾根を下ることになる。

細川尾根を最後に降ったのは昨年の正月、uriuri4211さんと釣瓶岳から周回した時であった。その時にはほとんど雪がなく、落葉の上に雪が薄く積もった状態で、非常に滑りやすく下降に難儀したことを思い出す。今回は二日で降り積もったと思えぬほど、細川尾根もやはり雪が深い。北西斜面は雪が深いのだろう。

尾根は上部では存在感のある山毛欅の大樹が次々と現れるが、一度足元が滑った際にカメラのレンズが雪に濡れてしまい、撮った写真が全てひどい状態になってしまった。自然林の下部まではなんとかヘッデンの明かりなしに下降するが、植林地に入るとさすがに林の中が暗く、ヘッデンの明かりが必要となる。夏道は斜面を左に大きくトラバースしながら下降してゆくのだが、ここは尾根を直進して下降する。植林を抜けて集落に出るとあたりはすっかり暗くなっていた。

比良の雪稜と霧氷を堪能することが出来る機会も残りわずかだろう。

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