酉谷山【東日原BS→ウトウノ頭→酉谷山→ヨコスズ尾根→東日原BS】


- GPS
- 09:04
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 1,735m
- 下り
- 1,718m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
http://www.nisitokyobus.co.jp/rosen/lib/objects/hiking_okutama_130401.pdf |
写真
愛するあまりの手作り山頂標でした。
とても丁寧で、山へのこだわりが滲み出てくるようです。
いつの頃からか思っていた、この山頂標を肉眼で見てみたいという願いが叶いました。
そう思っていながらもハマってしまったポイント。
ずっと頭の中で「岩稜は下りる」と刷り込んでいたせいで、道なき斜面を下りてしまいました。
正しくは、この岩稜の手前を右折して尾根沿いです。
感想
あの有名な山頂標が設置されていて、前から興味があったウトウノ頭。
でも、よく分からない距離のバリ道。情報も少ない。果たして踏破できるのか。
そして奥多摩エリアの最深部にして、何となく行かなかった未踏の酉谷山。
GW最終日ながら、なお混雑が予想されるメジャールートは避けて通りたいなぁ・・・。
「じゃあ、いつ行くの!?」
「今でsh・・・いや、いつでも良いんだけど」
得体の知れない長さのバリ道に腰が引けつつも、そろそろやっつけておく頃合かと思って日帰りで挑戦です。
■東日原BS→ウトウノ頭
もちろん、同じルートを歩く人は誰も居ませんでした。
てか、ヨコスズ尾根まで誰にも会わなくて何事かと思ったくらいです。
2013年は5月11日に青梅〜東日原のトレラン大会が実施される予定らしいです。
トレイルって言っても最後はバリ道とは恐れ入ります。
一石山神社まで延々と舗装路を歩いて身体を暖めます。
平日なら鍾乳洞BSまで行くバスも出ますが、時間が遅いので東日原止まりの朝早いバスを使いたいところ。
神社の社務所の脇から取り付きますが、一石山まで断続的に急登が出現するので嫌でも汗が垂れてきます。
枝道がいくつか出てきますが、太いほうの道を選べば問題ありません。
但し、そこはバリ道なので道筋はハッキリしていても、急峻なザレ道だったり軽く崩落していたりします。
バリ道という事もありCTが分からなかったので、ゆっくり一石山まで1hくらい掛けて登りました。
結果論ですが、このベース配分は悪くなかったと思います。
急峻、平坦、急峻、登り返しと富んだバリエーションで襲ってくるので、5hは歩き通せる足の残し方を心掛けたいところ。
地図上は人形山まで様々なルートがあるように見えますが、実際は自分が通ったルートが最もポピュラーなようです。
指導標の整備もされていないようで、他のルートは生きているのかさえ分かりません。
が、一石山直下の分岐にあるトレランの指導標らしき張り紙には、雨天時は一石山神社でなく小川谷林道へ下りるように指示があるので、泥濘が予想される場合は使用するべきでないルートっぽいです。確かに危ないかも。
金袋山への直登とミズナラの巨木への分岐は、指導標に従ってミズナラの巨木への寄り道を選びました。
ミズナラの巨木に着くや否や、いきなり踏み跡が怪しくなりますが、半周した先の尾根に取り付けば踏み跡が見えてきます。
以降はバリ道とは思えないほど、しっかりとした踏み跡に導かれてウトウノ頭を目指します。
たまに踏み跡が途切れたり交錯したりするので、地図に載ってないようなバリ道やシカ道に迷い込まないように注意です。
忠実に尾根を歩きましょう。
ウトウノ頭への急登が始まると、やはり踏み跡が自由に交錯し始めます。
尾根を外して明後日の方向へ行ってしまう可能性があるので、必要に応じて軌道修正が必要です。
楽にウトウノ頭へ辿り着く巻き道があるかも知れませんが、基本的に尾根に忠実に歩きます。
最後の岩稜は乗り越える事も、巻く事もできます。
■ウトウノ頭→酉谷山
登りは頂上を目指すだけなので割と楽ですが、バリ道の下りは裾野が広いので相当に神経を使います。
恥ずかしながら一箇所だけ下りるポイントを見誤りましたが、迷った時の心得に倣い、分かる場所まで登り返して周囲を観察したら間違いに気付きました。
葉の茂る夏場は通用するか分かりませんが、木々の間から見える採石現場と酉谷避難小屋が進むべき方角を教えてくれます。
至る所に自由に巻き道が作られていますので、迂闊に踏み込むと進むべき方向が分からなくなるかも知れません。
注意しながら使えば、小規模なものは除いて岩稜は巻けたように思います。
下り最後にして最大の岩稜は直進禁止のトラロープが設置されているので、そのまま従うと左から巻いて下りるようになります。
すぐに登り返しになりますが、踏み跡は目の前に聳える岩稜を左から巻くように登っていくので、忠実に辿って問題ありません。
地図上では大京谷ノ峰と記されているピークの直前で、作業用モノレールの線路と合流して、しばらく行動を共にすることになります。
モノレール終点から道なりに歩くと、やっと長沢背稜に合流して一安心です。
トラバースの沢筋は大小なりとも崩落していることが多いですが、最初の崩落箇所は現在進行形で崩れているので注意です。かなり。
上部からサラサラと崩れてくるザレが谷側に傾斜するように積もっていくので、足を取られると滑落は必至です。
酉谷山の山頂は虫が湧いていて鬱陶しいので、避難小屋でランチする方が良いかも知れません。
■酉谷山→一杯水避難小屋
引き続きトラバースながら、平坦で道幅が広い箇所が多く、歩きやすいの一言に尽きます。
が、一杯水避難小屋の近くで、ちょっと登山道の老朽化が目立ちます。
名付けられたピークにも、名も無きピークにも踏み跡が付けられています。
体力に余裕があれば踏みたいところですが、登りの足は使い切ってしまったので全てパスです。
ただ、ハナド岩はアップダウンなく行けるので少し寄り道します。
春霞で遠望は利きませんが、これまで歩いてきた山を見渡せるので充分に楽しめました。
■一杯水避難小屋→東日原BS
登りでは何度も使ったヨコスズ尾根も、下りで使うのは実は初めて。だって急峻なのは知ってるし。
でも今日は、ここから下りないと日帰りできないので止むを得ません。
序盤は傾斜が緩いのでスピードを出して先行者を追い抜きながら軽快に飛ばしていきます。
が、中盤の滝入ノ峰を巻く辺りから下りの足も怪しくなってしまったのでスピードダウン。
後半の植樹林の九十九折では久しぶりに爪先に全体重が乗って痛くなって変な歩き方に。
前述の先行者ですが、実は7.5hぶりに人にあったので、ちょっと雑談したくてウズウズしていたのですが、バスの時間も迫っていたのでクールに挨拶だけして去っていきます。
その代わり、バスに間に合う確証が持てたところで、ちょうど登山道の整備をされていた地元の人と暫し雑談。
近くトレランの大会があるとの情報を得て、もの凄い勢いで駆け下りてくるランナーが怪我しないようにヤブを刈ったり石を退けたりしているそうな。
感銘を受けて礼を述べたら「お前ら邪魔な石とかあっても整備しながら登ろうとはしないだろw」とのカウンターを喰らって、返す言葉もなく苦笑いでその場を逃れます。
東日原BSの少し上のほうにある個人商店で酒類の調達ができます。
到着点に東日原や川乗橋を計画する人は少ないようで、臨時バスが用意されましたが実質1台程度の乗車率で奥多摩駅に向かいました。
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