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記録ID: 295432
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無雪期ピークハント/縦走
大雪山

テント泊でヒサゴ沼へ 〜化雲岳・ヒサゴ沼〜

2008年06月28日(土) 〜 2008年06月29日(日)
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GPS
26:25
距離
28.2km
登り
1,863m
下り
1,855m

コースタイム

<1日目(6月28日)>
天人峡温泉(8:50)→第一公園(10:45)→化雲岳(13:45)→ヒサゴ沼(14:25)

<2日目(6月29日)>
ヒサゴ沼(5:50)→ヒサゴのコル(6:30)→化雲岳(7:05)→第一公園(9:20)→天人峡温泉(11:15)
天候 1日目(6月28日):曇り(夜に小雨)
2日目(6月29日):曇り
過去天気図(気象庁) 2008年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
天人峡温泉公共駐車場を利用
コース状況/
危険箇所等
天人峡温泉から化雲岳まで残雪の影響は皆無でした。
第一公園ではチングルマやエゾコザクラが見ごろです。
ヒサゴ沼に至る道はどちらも雪で埋まっています。
雪渓が沼まで一直線に落ち込んでいる場所があるので滑落には要注意です。

感想

モンベルのステラリッジテントを買ったので、フィールドで使ってみたくて、ヒサゴ沼で一泊してきました。出発は天人峡温泉からです。思えば去年は天人峡温泉から化雲岳まで日帰りで行ったので、今回はちょっと余裕を持って歩けそうです。思えば日帰りの軽いザックを使ってズンズン進むのが好きで、そんな自分がテントまで持って山を歩くとは思いませんでした。

<1日目(6月28日)>
雲は多いものの天気が悪いいうわけでもなく天人峡温泉を出発しました。第一公園までは辛抱の樹林帯ですが、これを抜けるとチングルマの花畑が拡がっていました。チングルマの脇にはエゾコザクラが折り紙細工のような花を咲かせています。しかし、このルート誰も歩いていません。昨年、訪れたときはものすごく賑わっていたのに信じられないぐらい人がいないです。しかも進行方向上空はガスっているようで、少し気分が落ち込みます。

化雲岳では少し眺望があり、少しだけ残雪の縞模様が楽しめました。とは言え、ガスの中では気持ちも晴れないので、早々にヒサゴ沼に向かいます。ここまで残雪の影響はありませんでしたが、ヒサゴ沼へと続く木道は完全に埋まっていました。初めて来たのでルートがどうなっているのかサッパリですが、ツボ足で小屋を目指して降りて行きます。雪渓を下りる途中、大きな三脚とビデオカメラを持った集団が何やら撮影していたので話を聞いてみるとNHKの番組収録中とのことでした。

ヒサゴ沼は場所によっては沼まで雪の斜面が続いていて、滑落したら沼まで一直線に行ってしまいそうでしたが、幸い避難小屋へのルート上は雪がとけていて大丈夫でした。早速、風の除けられそうなところを選んでテントを張ります。練習したとはいえ、結構てこずりました。天気も悪くなりそうなので、雨が降ってもいいようにテント前に溝も掘っておきます。他にも何組かテント泊の人がいて、話をしたらクチャンベツから来たと言っていました。「距離があるので大変そうですね」と言ったら、「天人峡のほうが大変だよ」と言われてしまいましたが、そんなものなのでしょうか。今度、機会があればクチャンベツからも登ってみたいと思いつつ、夜が更けていきました。


<2日目(6月29日)>
初めてのテント山泊で気温がどこまで下がるか心配でしたが、幸いテントの中は常に二桁をキープしていたので全然平気でした。思っていたよりもテントって暖かいものですね。これは快適です。しかし、風で笹が揺れる音や、沼の水音、小雨のパラパラ音、そして時折、雪渓が崩れ落ちるドゴーンという音が響いたりして殆ど眠れませんでした。この環境で眠れるようにならないと、一泊以上の山行は辛いなぁと思っているとテントの中が明るくなってきました。テントから顔を出してみると、まだ暗い。黄色のテントは集光能力も高いみたいで、外よりもテントの中のほうが明るいという、面白い体験をしました。

しばらく横になってから、小屋に入って食事にします。NHKの人は雨の予報を聞いてテントを撤収して小屋泊まりにしたと話していました。これから取材にでるとのことで、荷物を背負おうとしたとところ、見事にバランス崩して倒れていました。機材が半端なく重いみたいです。お互い気をつけましょうと、見送りつつ食事をすませてテント撤収です。純正のグランドシートを買ったので濡れていても楽々でした。

ヒサゴ沼を出発して、ヒサゴのコルに荷物をデポして、トムラウシ山に可能なら行ってみたいと思い、コルへと向かうルートを歩きますが、途中からは沼に一直線に向かう雪渓を越えなくてはいけません。一歩、一歩、足場を確認しながら、できるだけ高巻きで越えました。ヒサゴのコルへも雪渓がずっと続いています。中々、登るのも大変です。

ヒサゴのコルからトムラウシ方面に少し歩いてみましたが、山頂はガスに隠れて見えませんし、この先のロックガーデンが視界不良のときは迷いやすいということもあり、諦めて天人峡に下りることにしました。途中でエゾユキウサギに会いました。こんなところにウサギちゃんいるんですねぇ。

化雲岳に来ると相変わらずの雲天。たまにガスって何だか無気味な感じです。今日、この方向に降りるのは私一人なので、気をつけていかなくちゃと気が引き締まります。結局、第一公園を過ぎて、樹林帯に入ったあたりで一人とすれ違っただけでした。その人も第一公園までしか行かないとのことで、このコースの実態が良くわかった気がしました。

早く下山したので東川町の喫茶店で食事をした後、旭川の酒蔵、高砂酒造に行ってきました。車なのでお酒は飲めませんが、道産米を使った新種のお酒をいくつか買いました。その後は、せっかく旭川にきたのだから、三浦綾子さんの小説の舞台となった外国樹種見本林をのんびり散策して帰路につきました。蝦夷リスが走り回ってましたよ。

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