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Yamareco

記録ID: 2968424
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積雪期ピークハント/縦走
甲信越

不動山(撤退)〜能生谷より火打山北面を望む尾根へ〜

2021年03月01日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
11.2km
登り
1,203m
下り
1,203m

コースタイム

日帰り
山行
8:35
休憩
0:39
合計
9:14
6:26
64
シャルマン火打スキー場
7:30
7:48
106
能生川渡渉
9:34
9:40
122
877m
11:42
11:45
87
不動山直下(1330m)
13:12
46
877m
13:58
14:10
90
能生川渡渉
15:40
シャルマン火打スキー場
『参考情報』
・シャルマン火打スキー場の手前から西飛山ダムへ延びている県道246号は能生川左岸の深刻な地滑り地帯を通っている。斜面の流動による路面の亀裂や路肩の崩落など災害のスピードに復旧が追い付かず実質、廃道状態になっている。それでもダムの管理のため最低限の除草作業は行われているようである。

・西飛山ダムのさらに奥に御殿山という山があり、過去に2度地元の人がツチノコを目撃したという。これをきっかけに地域おこしとして平成17年から毎年御殿山で「ツチノコ探検」のイベントが行われた。平成20年からはイベント会場をスキー場周辺に変更して行われている。
【つちのこ探検隊のサイト】
http://www.nunagawa.ne.jp/tsuchinoko/index.html

【廃道冒険家「ヨッキれん」氏のサイト】
https://yamaiga.com/index.html
天候 薄曇り
過去天気図(気象庁) 2021年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
シャルマン火打スキー場の駐車場までマイカー
コース状況/
危険箇所等
登山道のないバリエーションルート
能生川の渡渉地点は急斜面に囲まれ雪崩に注意
ログは手入力
その他周辺情報 柵口温泉 権現荘(\600)
シャルマン火打スキー場へ続く道路脇の雪壁をよじ登りスタート(矢印がルート)
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シャルマン火打スキー場へ続く道路脇の雪壁をよじ登りスタート(矢印がルート)
山側の急斜面からのデブリが道路上に斜めに堆積。表面がクラストして気の抜けないトラバースが続く。片勾配のため足首の負担が大きい。
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山側の急斜面からのデブリが道路上に斜めに堆積。表面がクラストして気の抜けないトラバースが続く。片勾配のため足首の負担が大きい。
(参考)初夏はこんな感じ(県道なのに常時閉鎖されている)
(参考)初夏はこんな感じ(県道なのに常時閉鎖されている)
しばらくガリガリ斜面のヘツリが続く(なんとなく道路が下にあることがわかる)
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しばらくガリガリ斜面のヘツリが続く(なんとなく道路が下にあることがわかる)
(参考)初夏はこんな感じ
(参考)初夏はこんな感じ
目指す不動山(右上)と能生川(左下)
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目指す不動山(右上)と能生川(左下)
振り返ると朝日を浴びた鉾ヶ岳
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振り返ると朝日を浴びた鉾ヶ岳
今回の不動山へのルート(ピンクのライン)
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今回の不動山へのルート(ピンクのライン)
能生川のトメ沢出合付近、右の尾根末端の斜面を登る(元サイズ)
能生川のトメ沢出合付近、右の尾根末端の斜面を登る(元サイズ)
垂直な雪壁に囲まれた能生川。右下のスロープから何とか降りれる。
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垂直な雪壁に囲まれた能生川。右下のスロープから何とか降りれる。
河原に降りて上流方向 奥に空沢尾根が輝く
河原に降りて上流方向 奥に空沢尾根が輝く
降りた地点は水流が速く足がとられる。
降りた地点は水流が速く足がとられる。
10mほど遡り緩やかな流れで渡渉。長靴でぎりぎりの深さ。対岸を5mほど下り弱点から雪壁を這い上がる。
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10mほど遡り緩やかな流れで渡渉。長靴でぎりぎりの深さ。対岸を5mほど下り弱点から雪壁を這い上がる。
雪崩に注意しながら近くの急斜面を這い上がる
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雪崩に注意しながら近くの急斜面を這い上がる
台地に上がると杉林が広がる。
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台地に上がると杉林が広がる。
杉林を抜け、能生川寄りの台地端を登る
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杉林を抜け、能生川寄りの台地端を登る
左前方に不動山を望む。不動山北面はなだらかな斜面が広がる。
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左前方に不動山を望む。不動山北面はなだらかな斜面が広がる。
能生川の上流に西飛山ダムが見える
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能生川の上流に西飛山ダムが見える
(参考)西飛山ダム(防災ダム)は常時放流している。湖底が露出しており歩くことが可能。画像はクロ沢を渡渉中。
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(参考)西飛山ダム(防災ダム)は常時放流している。湖底が露出しており歩くことが可能。画像はクロ沢を渡渉中。
877m峰までもう少し
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877m峰までもう少し
877m峰で尾根の方向が左に折れる。山頂と容雅山方面。(山名表示あり)
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877m峰で尾根の方向が左に折れる。山頂と容雅山方面。(山名表示あり)
放山方向。(山名表示あり)
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放山方向。(山名表示あり)
火打山北面パノラマ(元サイズ)
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火打山北面パノラマ(元サイズ)
鬼ヶ城ノ峰〜火打山〜空沢尾根
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鬼ヶ城ノ峰〜火打山〜空沢尾根
日本海方面
次第に斜度がきつくなる
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次第に斜度がきつくなる
1150m付近より不動山を望む。ピラミダルな山頂部は相当急傾斜。
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1150m付近より不動山を望む。ピラミダルな山頂部は相当急傾斜。
山頂部拡大
振り返り鉾ヶ岳方面
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振り返り鉾ヶ岳方面
山頂直下(標高1300m)で撤退。傾斜45〜50度のガリガリの斜面がずっと続く。強く蹴り込んでも2〜3センチ程度しか潜らない。
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山頂直下(標高1300m)で撤退。傾斜45〜50度のガリガリの斜面がずっと続く。強く蹴り込んでも2〜3センチ程度しか潜らない。
撤退地点より大毛無山方面を望む
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撤退地点より大毛無山方面を望む
日本海方面パノラマ 左上は鉾ヶ岳、右上は三峰山(元サイズ)
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日本海方面パノラマ 左上は鉾ヶ岳、右上は三峰山(元サイズ)
放山〜鉾ヶ岳方面パノラマ(元サイズ)
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放山〜鉾ヶ岳方面パノラマ(元サイズ)
火打山北面〜空沢尾根パノラマ(山名表示あり)(元サイズ)
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火打山北面〜空沢尾根パノラマ(山名表示あり)(元サイズ)
火打山山頂部拡大。山頂から手前に延びるのが新建尾根(しんたつおね)。
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火打山山頂部拡大。山頂から手前に延びるのが新建尾根(しんたつおね)。
1194m峰付近より鉾ヶ岳を望む
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1194m峰付近より鉾ヶ岳を望む
急な細尾根の下り
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急な細尾根の下り
さらに下って火打山〜空沢尾根パノラマ(元サイズ)
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さらに下って火打山〜空沢尾根パノラマ(元サイズ)
もう少しで877m峰
877m峰より下る方向を北に変える。緩やかな雪原を下る。
877m峰より下る方向を北に変える。緩やかな雪原を下る。
能生川の対岸の急斜面にへばりつくように県道が通っている(ピンク矢印)
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能生川の対岸の急斜面にへばりつくように県道が通っている(ピンク矢印)
渡渉地点を目指し急斜面を下る
渡渉地点を目指し急斜面を下る
左下の雪壁より入渓、右上の雪壁より這い上がる(ピンク矢印)
左下の雪壁より入渓、右上の雪壁より這い上がる(ピンク矢印)
渡渉地点。今の時期はそれほど増水していない。
渡渉地点。今の時期はそれほど増水していない。
雪斜面をトラバースで上がり県道を目指す
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雪斜面をトラバースで上がり県道を目指す
不動山方面を振り返る
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不動山方面を振り返る
戻りは右上の小高い丘を越えショートカットでスキー場へ出る
戻りは右上の小高い丘を越えショートカットでスキー場へ出る
スキー場の大きな駐車場とセンターハウス、後方は鉾ヶ岳。
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スキー場の大きな駐車場とセンターハウス、後方は鉾ヶ岳。
能生川中流部の広範囲でピラミダルな不動山が見える
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能生川中流部の広範囲でピラミダルな不動山が見える
(おまけ)南葉山林道(不動山への分岐)より望む不動山(左よりの尖った山)と頚城三山。
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(おまけ)南葉山林道(不動山への分岐)より望む不動山(左よりの尖った山)と頚城三山。
(おまけ)放山から望む不動山〜火打山パノラマ(元サイズ)
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(おまけ)放山から望む不動山〜火打山パノラマ(元サイズ)
(おまけ)放山から望む大毛無山〜不動山パノラマ(矢印は登路)(元サイズ)
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(おまけ)放山から望む大毛無山〜不動山パノラマ(矢印は登路)(元サイズ)

感想

能生谷と呼ばれる能生川源流域は新建尾根(火打山から容雅山へ延びる北東尾根)と空沢尾根(火打山から放山へ延びる北尾根)に囲まれている。集水域は狭いが屈指の険悪な沢がそろっており遡行記録も少なく頚城の空白地帯を残している。また火打山は南側から見ると流麗で女性的な山容をしているが、北側から望むと起伏に富んで荒々しく男性的な雰囲気がある。

今回はシャルマン火打スキー場を起点に火打山北面エリアを間近に望める西尾根経由で、新潟100名山である不動山を目指すことにした。なお不動山に登山道はあるがアクセス林道が災害による通行止めで現在は一般登山はできない状況になっている。

スキー場の500mほど手前から3〜4mの雪壁をよじ登り廃道状態の県道246号に沿って進む。道路と言っても谷側に傾斜した表面がカリカリの雪斜面が続くのみ。途中から渡渉地点に向かって下方へトラバース。雪壁の低い場所を探してトメ沢出合の少し上流で能生川を渡る。雪崩に気を付けて尾根末端の急斜面を這い上がり、不動山の北西側に広がる緩やかな台地に乗る。杉林を抜け、右下に能生川を見ながら疎らに潅木の生える台地の西端の小尾根を登る。

877m峰で尾根は東へ向きを変え、正面にピラミダルな不動山、右手に火打山北面の秘境エリアを望みながら進む。1150m地点で能生川と名立川の分水嶺を左から合わせると尾根は益々勾配を増していく。表面に10センチ程度の新雪、その下に堅いバーンが隠れて緊張感が増していく。途中からスノーシューをデポしツボ足となる。

ついに高度計で1300mになった時、足が止まった。山頂まで続く傾斜45〜55度のガリガリのバーンが眼前に現れる。強くけり込んでも3センチ程度しか潜らず、潅木につかまりながら辛うじて登れても安全に下山できる保証はない。間近に迫った山頂部を目にして登頂を諦める。能生谷源流域、火打山北面の秘境エリアを目に焼き付けて辿って来たルートを下山する。

能生川は午後の増水も見られず問題なく渡渉、再び雪崩を避けながら急斜面を這い上がる。トラバースで雪斜面を斜上し県道ラインまで上がり、最後はショートカットで小尾根を越えてスキー場へ戻る。道中はカモシカ以外には遭遇せず静かで印象に残る山旅であった。

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