不動山(撤退)〜能生谷より火打山北面を望む尾根へ〜

- GPS
- --:--
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 1,203m
- 下り
- 1,203m
コースタイム
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 9:14
・シャルマン火打スキー場の手前から西飛山ダムへ延びている県道246号は能生川左岸の深刻な地滑り地帯を通っている。斜面の流動による路面の亀裂や路肩の崩落など災害のスピードに復旧が追い付かず実質、廃道状態になっている。それでもダムの管理のため最低限の除草作業は行われているようである。
・西飛山ダムのさらに奥に御殿山という山があり、過去に2度地元の人がツチノコを目撃したという。これをきっかけに地域おこしとして平成17年から毎年御殿山で「ツチノコ探検」のイベントが行われた。平成20年からはイベント会場をスキー場周辺に変更して行われている。
【つちのこ探検隊のサイト】
http://www.nunagawa.ne.jp/tsuchinoko/index.html
【廃道冒険家「ヨッキれん」氏のサイト】
https://yamaiga.com/index.html
天候 | 薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道のないバリエーションルート 能生川の渡渉地点は急斜面に囲まれ雪崩に注意 ログは手入力 |
その他周辺情報 | 柵口温泉 権現荘(\600) |
写真
感想
能生谷と呼ばれる能生川源流域は新建尾根(火打山から容雅山へ延びる北東尾根)と空沢尾根(火打山から放山へ延びる北尾根)に囲まれている。集水域は狭いが屈指の険悪な沢がそろっており遡行記録も少なく頚城の空白地帯を残している。また火打山は南側から見ると流麗で女性的な山容をしているが、北側から望むと起伏に富んで荒々しく男性的な雰囲気がある。
今回はシャルマン火打スキー場を起点に火打山北面エリアを間近に望める西尾根経由で、新潟100名山である不動山を目指すことにした。なお不動山に登山道はあるがアクセス林道が災害による通行止めで現在は一般登山はできない状況になっている。
スキー場の500mほど手前から3〜4mの雪壁をよじ登り廃道状態の県道246号に沿って進む。道路と言っても谷側に傾斜した表面がカリカリの雪斜面が続くのみ。途中から渡渉地点に向かって下方へトラバース。雪壁の低い場所を探してトメ沢出合の少し上流で能生川を渡る。雪崩に気を付けて尾根末端の急斜面を這い上がり、不動山の北西側に広がる緩やかな台地に乗る。杉林を抜け、右下に能生川を見ながら疎らに潅木の生える台地の西端の小尾根を登る。
877m峰で尾根は東へ向きを変え、正面にピラミダルな不動山、右手に火打山北面の秘境エリアを望みながら進む。1150m地点で能生川と名立川の分水嶺を左から合わせると尾根は益々勾配を増していく。表面に10センチ程度の新雪、その下に堅いバーンが隠れて緊張感が増していく。途中からスノーシューをデポしツボ足となる。
ついに高度計で1300mになった時、足が止まった。山頂まで続く傾斜45〜55度のガリガリのバーンが眼前に現れる。強くけり込んでも3センチ程度しか潜らず、潅木につかまりながら辛うじて登れても安全に下山できる保証はない。間近に迫った山頂部を目にして登頂を諦める。能生谷源流域、火打山北面の秘境エリアを目に焼き付けて辿って来たルートを下山する。
能生川は午後の増水も見られず問題なく渡渉、再び雪崩を避けながら急斜面を這い上がる。トラバースで雪斜面を斜上し県道ラインまで上がり、最後はショートカットで小尾根を越えてスキー場へ戻る。道中はカモシカ以外には遭遇せず静かで印象に残る山旅であった。
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