平戸の聖地「春日集落から安満岳まで」

2021年03月11日(木) [日帰り]

• GPS: 07:15
• 距離: 13.9km
• 登り: 831m
• 下り: 820m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:11
• 休憩: 1:05
• 合計: 7:16

9:10 スタート地点
10:06 10:06 さばくさらかし岩
10:17 10:17 中江の島展望所
11:02 11:05 林道出合い
11:50 12:41 安満岳
13:06 13:06 二の鳥居
13:58 13:59 安満岳旧参道口
14:42 14:42 山野カトリック教会
15:00 15:00 林道分岐
16:08 16:18 丸尾山
16:26 ゴール地点

昨秋の台風による倒木や落枝、落ち葉などが積み重なってかなり歩き難くなっています。一部道が不明なところもありますのでルート地図を持参の上歩くことをお勧めします。また安満岳参道へ出る道が倒木で塞がれていますので、最後に山中を横切る必要があります。下りに参道コースを辿れば道は明瞭です。

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

佐世保市の道の駅「させぼっくす99」から西九州道佐々I.C下車、県道227号線、国道204号線経由して平戸大橋を渡り、国道383号線を川内より県道19号線経由、生月大橋手前を左折して春日集落トンネルを抜ける。所要時間60分。

コース状況／危険箇所等

登山者が少ないため全般に倒木、落枝、落ち葉に埋め尽くされていて、足下かなり悪し。危険箇所は無いので転倒に注意すればよい。

写真

春日公民館横の駐車場を利用します。6台ほど駐車可。

現地地図

田植え前の田んぼ

正面の高い山が安満岳（521m）

この先、車が進入出来ない時期がありますので要注意。

スミレだけは沢山有ります。

この葉型から「ナガバノタチツボスミレ」と推定。

葉表、葉裏ともに葉脈が濃紫色、5月になると葉が伸びる。

帰りに登る予定。

聖地です。

林道をしばらく進み、

馬洗川から左折して山道へ

イズセンリョウも開花

大きな岩石がゴロゴロ。

一番大きい岩が「さばくさらかし岩」。

途中、儀式に使う聖水を汲んだという聖地「中江ノ島」

沿海地に多い鋭い刺の「クスドイゲ」あり

少々歩き難い斜面です。

山中で見つけた「オガタマノキ」の落花

これはコスミレ

イヌコウジュの残り花

林道出合い

そのまま正面の藪に入っていきます。
目印がありません。

立派な火山岩が

表参道と出合う。

石を積み重ねた珍しい参道です。

山頂到着です。

ここがキリシタン信仰の対象となっている祠。

少し意味の違う薩摩塔あり。

彫り込んであるのは仏像ではありません。

展望岩からの春日集落と生月島、少しかすんで。

三の鳥居から下山

ちょっと寄り道をして

山中に立派な宝篋印塔あり。
戦国武士の墓か？

倒木がバタバタ

二の鳥居、立派な肥前鳥居でした。

今日は刺植物が多い。
アリドウシの赤い実

一の鳥居と市道に到着。

潜伏キリシタン関連遺産の説明書き

ここからしばらく林道分かれまで車道を行きます。

ナンバンキブシの花が丁度見頃。

これは珍しい「フキの雌花」と良くある雄花

花の時期のキブシは絵になる

人呼んで「10両」ヤブコウジ

幸運なことに、オガタマノキの花が手元で咲いていました。春告げ花。

ほのかに香りが。

山野カトリック教会。

鋭い刺のクスドイゲと、

これも刺がある、極めて珍しいつる性の「クロイゲ（クロウメモドキ科）」あり。

落枝と落ち葉のオンパレード

春日集落の聖地、丸尾山へ寄り道。

説明書き1。

説明書き2。

この眺めです。

最後にもう一度安満岳を拝んで本日の巡礼登山終了です。

装備

MYアイテム

MISB

重量：-kg

感想

MISB

2018年7月、世界文化遺産へ登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の一つ、平戸の聖地と集落（春日集落と安満岳）を訪ねました。
「禁教時代の潜伏キリシタンの集落の様相をとどめる歴史的景観」というコンセプトですが、今回は春日集落から信仰の山「安満岳」を目指す山登りです。
昨秋の台風の影響か、2年前に歩いた時より倒木、落ち葉が積み重なっていて相当に歩き難くなっていました。植林の少ない自然度の高い山です、ゆっくり歩けば平戸島の良さが伝わる良いコースです。

春本番には少し早い、冬枯れの残る早春の山旅となりました。