秋葉山☆早朝の小さなアドヴェンチャー
- GPS
- 00:57
- 距離
- 4.3km
- 登り
- 256m
- 下り
- 251m
コースタイム
- 山行
- 0:57
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:57
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今回のルートはほとんどが登山道はなく、やぶこぎルートになります。 到底お薦めできるものではありません。 |
写真
感想
久しぶりに岡山の山を登ることにする。目指すは高梁川に面した秋葉山である。秋葉山というのは全国の各所にあるが、火伏せの神である秋葉大権現を祀る山を意味する。
早朝の西出雲行きの伯備線の列車は驚くほど人が乗っていた。列車が倉敷を出て市街地を北上するうちに急速に明るくなってゆく。豪渓の手前で秋葉山の下のトンネルを潜ると車窓には高梁川の大きな流れが広がり、まもなく列車は豪渓の無人駅に停まる。豪渓は岡山県の紅葉の名所として最も人気が高いらしいが、その渓谷はこの駅の南で高梁川に合流する槇谷川をかなり上流に遡ったところであり、駅の周りには数件の民家以外には何もないところだ。
駅の東には日の出前の空を背景に秋葉山のシルエットが浮かび上がる。まずは槇谷川を渡らなければならないが、橋を渡るにはかなり東に迂回しなければならない。北東斜面には山頂に向かう林道がついているが、北東尾根が檜の植林となっているので、植林の尾根に取り付くことにした。尾根に取り付くと下生えのない植林の斜面を上がる。途中で廃林道が現れるが、微かな踏み跡を辿って尾根を直登する。しかし、植林が終わると低木の藪となり、藪漕ぎを強いられることになる。藪を100mほど進むと東の西塔坂峠から登ってくる登山道が現れる。
広々とした快適な道には山頂まで300mと道標が現れる。樹林を抜けて広々と切り払いがされた山頂広場に出た。東の霞んだ空には輪郭の朧げな太陽が昇ってゆくところだった。山頂広場には滑り台と鐘が設けられているが、滑り台はどう考えてもこの場所にそぐわない。四阿は既に朽ちた床が抜けており、立ち入り禁止のロープが貼られている。
山頂からは好展望と案内板には書いてあったが、そういう時代もあったのかもしれない。しかし既に樹木が育っており、東の吉備路の山々の他は倉敷北部山地の福山、西に鴨方の遙照山を認めるくらいであった。北に大山を望むと書いてあるが、それは到底無理だろう。
山頂からは登山道を戻るつもりでだったが北西の急峻な尾根を下降してゆく踏み跡がある。ca140mで尾根が一旦、緩やかになるが、そこから先は踏み跡が急に不明瞭になる。どうもおかしいと思ってGPSを確認すると尾根を下降する方向が間違っていたことに気がつく。
再び尾根を登り返し、槇谷川にかかる橋のたもとを目指して尾根を下る。しかし、間違いなく尾根芯を辿っている筈ではあるが、下るにつれて踏み跡は不明瞭となり、ますます急下降となってゆく。最後は猿のように低木の幹を掴みながらの下降、いわゆるモンキー・クライムとなる。
高橋川のほとりに着いたのは6時55分、豪渓の駅が目に入る。次の伯備線は7時丁度であるが、その次は28分とかなり待たねばならない。豪渓の駅に向かってひた走りに走る。駅に到着すると列車の到来を告げるアナウンスが流れている。振り返ると秋葉山の肩から朝日が昇ってゆくところだった。
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