子持山:超絶景の巨岩柱「獅子岩」登頂・周回ルート
- GPS
- 06:15
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 858m
- 下り
- 859m
コースタイム
- 山行
- 4:54
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 6:15
標高差:644m/移動距離:2940m
平均勾配:22%/平均傾斜:12度
2)獅子岩登山口(分岐):1035m〜獅子岩山頂:1100m
(獅子岩標高はiPhone GPSによる推測値)
標高差:65m/移動距離:90m
平均勾配:72%/平均傾斜:36度
天候 | 薄曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ベテランでも、今回のコース、特に獅子岩登頂はすべてが危険と言うのでは。まだ登山暦2年の高齢者の私から言わせると、獅子岩登山のすべてが、命のリスクすれすれの恐怖と畏怖、スリルと運まかせの数十分。獅子岩登山は、そのすべてのルートに鎖やロープがあってしかるべきと私は思ったが、・・・ない。獅子岩登り口にリュックを置き、途中でストックを投げ置き、ひたすら岩に両手でしがみついて、登るしかない。降りる時は、さらに怖い。獅子岩のすべてが危険と、初心者・高齢者の私は思うのだが……。 |
その他周辺情報 | ユートピア赤城(〒379-1121 群馬県渋川市赤城町宮田850−3)が、帰路の途中に。単純アルカリ泉のさらりとしたピュアな湯。露天では、赤城に吹く山の風を味わえます。500円とリーズナブル。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
飲料
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
タオル
ストック
カメラ
|
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感想
●子持山:愛らしい山のイメージなのに(ちゃうちゃう)
私の登山経験は2年ほどで、初心者の域を出ませんが、これまで登った経験で、今回の獅子岩登頂は、最高の感動を覚えました。正直、子持山を知らなかったので、「ここに行く」と言われて調べてみました。『日本百低山』(幻冬舎電子)という本があり、「子持山」は沼田方面(北側)からのピストンで紹介されていて、家族連れで登れる眺望の良い山と紹介されていました。名前の印象からも、優しそうなイメージがあり、登りやすい山なのだろうと想像しました。
ヤマレコなどで調べてみると、よく紹介されているのは、山の南に位置する子持神社方向からで、本で紹介されていたルートとは逆。「屏風岩」とか「獅子岩」とかすごそうなものがありましたが、茨城の加波山や筑波山にもそんな岩の名のついたところがありましたから、その程度だろうと勝手に思い込んでいたのです。
●5号橋から電波塔経由ルート:獅子岩接近にたじたじビビり。
ところがです。今回の5号橋から電波塔経由のルートは、獅子岩登頂の直前で、私の予想を越えた苛酷なものに変わりました。目の前の岩の山は、聳え立つ目もくらむほどの急登で立ちはだかっていたのです。電波塔を過ぎて少し行くと、目の前に数mほどの岩が立ちふさがり(たぶんこれが「展望岩」)、これに登るだけでも大変だったのに、そこから360度眺望で目の前に迫る獅子岩の高さは、目眩を起こすほどの驚きです。
「これ、登るのかぁ? まさか」
とビビりまくりながら、半ば逃げ出したい気持が起きました。たぶん、独りで来たら、何やら理由をつけて、獅子岩登頂を回避したかもしれません。「安心・安全」なんちゃって(あ、それはどっかの、ウソばっかりついて人心を惑わせている都知事の古いセリフでした。最近は重症者病床の統計数値で詐欺のような発表をしてきたのがバレました。が、なぜマスコミは騒がないのだろう? あれれ、話題がずれました。獅子岩に度肝を抜かれちゃったんで……)。
じつは今回も、美人と美魔女(二人ともベテラン)に連れられて行ったのですが、私は急登の登りで捨ておかれ、彼女らは、さっさと先に獅子岩に登っていきました。というのは、私が獅子岩の登り口に着いたときには、二つのリュックが捨て置おかれ、すでに登頂中であると分かりました。だから、私も、ビビる気持を捨て置いて、おまけにリュックも捨て置いて、勇気を振るい登っていく決断をしました。
●獅子岩登頂:鎖もロープもない急登岩場(あぶなすぎるぞ!)
持っていくのはストックと水。恐る恐る岩の急登をよじ登っていくと、途中で下山してきた二人に遭遇。「すごいよ。危ないよ。止める?」なんて言われたら、「止める」なんて言えるわけありません。本音は「リスクを回避して引き返したい」気持がないではないからです。が、そんなことをしたら、男が立たない(老人なのでよう立ちませんが……あ、また話題がそれた。獅子岩のせいです)。とにかく、「登るぞ」と言うと、「ならストックはいらないよ。置いていったほうがいいよ」とアドバイスされ、ストックを捨て置きました。登らない選択肢はなくなりたました。折角来たんだから、目の前のピークを踏まずして止めたら、悔いが残りますからね。それに、「女が登れてこの私に登れないはずはない」なんていう男のプライドが(安っぽいネー)、ジジイになってもあるわけです。
本音を言えば、登るのを止めたかったほど怖い岩場の急登でした。
「何でこんなに危ないのに、ここに鎖はないのだろう」と、だれもがそう思うほど、命のリスクを感じる急登岩場です。よちよち、うっしうっしと慎重に登りました。脚よりも腕や肩、背筋、腹筋が必要でした。普段、背筋や肩だけは、ウェートでトレーニングをしていたので、役に立ちました。そして、やっとの思いで頂上を踏むことができました。
●頂上感:独り占め、最高の感動360度眺望
獅子岩の頂上は、たぶん標高1100m位でしょう(獅子岩1054mと表示されますが、ヤマレコアプリの標高アナウンスでは、頂上で1100mほどと記憶しますので、1054mは分岐の登り口の標高だと思います)。頂上の首の部分は、天に向かって突き出ている形。頂上は、歩けるようになっていて、360度、遮るものがない絶景の眺望を楽しめました。頂上独り占めの快感がどかっと湧いてきて、感動しました。その頂上感、すごいです。子持山の魅力は、まさに獅子岩の存在にあることが分かりました。
「登ってよかった。登らなければ、あの頂上感は得られない」
鎖もロープもない急登岩場は、登るのも下るのも恐怖の連続です。命が縮まる思いをしながら、登った感動は、これまで経験したことがないものです。
子持山・獅子岩、南からのルートは険しい、安全とは言い難いルートですが、走破して得られた山の充実感は、格別です。ここへのルートを企画してくれた美魔女に、この場を借りて、御礼申し上げます。すばらしい山でした。ありがとう。
●屏風岩ルート:今回は行けず
7号橋まで行けば、屏風岩を経由するルートもあるはずですが、その方向は、工事の車がたくさん入っていて、今回はパスしました。屏風岩の上に経つと、獅子岩の正面を眼前に拝むことができるようで、それはまた、仰天の風景なんでしょうね。また、この方向から、獅子岩の正面(南面)の100mはあろうかという垂直の絶壁をロッククライムするルートもあるようです。素人には絶対に不可能なことですが、なにかざわつくわくわくした気分もありますね。すごい岩場です。その割に、一般にはほとんど知られていない……不思議です。有名な赤城山と榛名山に挟まれた子持山・獅子岩、ちょっと秘境の雰囲気もあるかもです。
●3月半ば花粉状況
ヤマレコのレポートのために、iPhoneを左手首にセットして山中に入っていると、なぜかスマホの画面の表面が白っぽいホコリのようなものが付着します。どうやらこれは、スマホ画面の静電気に吸いよせられる花粉ではないかと気になりました。そういえば、鼻ったれ小僧状態。リアルな花粉の味わい(そんなもんねーよ)も堪能。
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