《奥美濃》山開き直前!池ノ又林道から辿る夜叉ヶ池 〜幼かりし頃の夢を叶えた日
- GPS
- 08:36
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,058m
- 下り
- 1,058m
コースタイム
08:30 登山口まで4km地点
09:00 登山口まで2km地点
09:30 登山口
10:40 幽玄の滝 10:45
11:20 夜叉壁
11:40 稜線分岐点
11:45 夜叉ヶ池 12:45
12:55 ライブカメラ設置点
13:00 1,206mピーク(夜叉ヶ池山) 13:08
13:18 稜線分岐点
14:15 蝶に見とれる 14:20
14:25 登山口 14:52
14:12 登山口まで2km地点
15:41 登山口まで5km地点
16:04 池ノ又林道 通行止め地点
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
坂内バイクランド、神岳ダムを左手に進み、道幅が狭くなる地点(この先6月2日まで通行止め)に駐車。 路肩を含め、5,6台駐車可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース図● ・手描きです。実際の行動と違う部分が少なくとも2箇所あります。 ・夜叉ヶ池〜1,206mピークの途中、道を逸れてライブカメラ付近まで行っています。 ・戻り道は池に行っていません。 ●登山ポスト● ・道の駅 夜叉ヶ池の里さかうち ・坂内バイクランドのトイレ前 ・登山口 3箇所にあり。 ●登山道の状況● <池ノ又林道冬季通行止め地点〜登山口> ・土砂崩れの復旧工事や道路舗装の補修を完了した跡がいくつか見られる。 ・所々大きめの石が転がっていたりはするが、6月2日の山開きに向け、既に車が通行可能な状態にある。 <登山口〜幽玄の滝> ・登山道にせり出した倒木の幹や枝葉の伐採、道の整備が進んでいる。 ・雪渓が一箇所あったが上を歩かずに通過可能。6月2日の山開きまでには撤去されると思われる。 <幽玄の滝〜夜叉壁> ・雪渓が大小合わせて三箇所ある。全てその上を歩かなければ通過不可能。アイゼンの必要はなかった。 これらも6月2日の山開きまでには撤去されると思われる。 <夜叉壁> ・多数設置されているロープは使わずとも登れないことはないが、滑ったり足を踏み外したりするとかなり危険。 ・所々に水が流れているので、特に下山時に注意が必要。 <夜叉ヶ池> ・特殊な環境・希少生物の生息地である故、様々な事項が禁止されている。 詳しくはこちら → http://www.town.ibigawa.gifu.jp/kankoujyouhou/nature/yasyagaike.html <夜叉ヶ池〜1,206mピーク> ・序盤の岩場は滑ったり足を踏み外したりするとかなり危険。 ・岩場の後は笹薮。背丈ほどまである。 ●トイレ● ・坂内バイクランド ・登山口 ●下山後に立ち寄った温泉● 『いび川温泉 藤橋の湯』に立ち寄りました。 http://www.ogaki-tv.ne.jp/~fujihashi-spa/ |
写真
感想
岐阜と福井の県境、標高1,110mにある伝説の池・・・
龍神の伝説で有名なこの池は夜叉ヶ池と呼ばれ、毎年多くの登山客で賑わいます。
6月2日には岐阜、福井の両側で山開きが行われ、林道が開通される予定です。
『開通前に行ってしまえ!人もいないだろうし、存分に堪能できるぞ・・・』
そんな声が聞こえた(気がした)ので、往復20kmの山歩きに出掛けることにしました。
揖斐川町の『道の駅 星のふる里ふじはし』に到着したのが午前2時30分。
ここで3時間の仮眠(目覚めた際、一瞬状況が分からなくなるほど熟睡)を取り、
『道の駅 夜叉ヶ池の里さかうち』へ移動。
ここで登山届を提出した後に麓の『夜叉龍神社』を参拝し、今回のスタート地点まで移動します。
準備を済ませて出発。今回も20分経ったところで気付きます。ショートスパッツが足に着いていません・・・
車の助手席の足下に置いたまま、着け忘れて来ました。『一日一忘』といったところでしょうか。←バカ野郎か!
いつも一忘で済んでいないのが実際のところなのですが・・・
何箇所か土砂崩れの跡はありましたが、それらはすべて既に復旧していました。
『登山口まであと1km』地点で背後に人の気配。振り返るとトレランの青年が一人、苦しそうに走って行きました。
まさかここで人に会うとは思っていませんでした。福井側からの登山者も意外といるのかもしれません。
登山道に入ってから気付くこともあります。
[d]今履いているパンツの、タグを切った部分が尻に当たってチクチクすることと、
さっきからタオルが雑巾みたいな匂いを発して凄く臭いことに気付いて[/d]
沢に架けられた木橋の補修がされていたり、登山道にせり出した倒木などが伐採されていたり・・・
登山道の脇に置かれた資材は、山の整備を行って下さる方々の存在を思い出させてくれます。
感謝しなければなりません。
幽玄の滝から少し進んだところに道を塞ぐ雪渓が・・・
林道で会ったトレランの青年はどうやって通過したのでしょう?
色々イメージしてみましたが、やはり上を歩くしか方法は無さそうです。
おそる恐る・・・何とかやり過ごせました。
時間は掛かりましたが、池に到着・・・既に人がいます。福井側から登って来られた方々でした。
しばらくするとトレランの青年もやって来ました。・・・傷だらけになって。
あの笹藪の中、三周ヶ岳と1,206mピークまで行って来たのだそうです(凄すぎる)。
山開き前にも関わらず、それ以降も福井側からは何組もの登山客が訪れていました。
サブタイトルを『静寂につつまれた伝説の池』とかにしたかったのに、全くもって静寂ではありませんでした。
池から比較的近い1,206mピークまで登った後、再び登山口を目指します。
モウセンゴケのネバネバを触ったり、においを嗅いだりするのは控えめにし、早足で復路を進みます。
登山口まで大分近づいて来た頃、突然涼しげな色の何かが目の前を過ぎります。
それは、これまで自分が見たことのない美しい蝶でした。
本来、蝶や蛾は大の苦手なのですが、その儚げな姿が印象的で、何故か見入ってしまいます。
その蝶が、子供の頃に何かで読んだ有名な蝶であることを知ったのは、帰宅してからのことでした。
『アサギマダラ』
群れを成して数千kmもの旅をする蝶。
その存在は昔、小学校の教材か何かで読んで知ってはいましたが、その姿までは認識していませんでした。
けれど不思議ですね。何故かその名前を頭に浮かべていた自分は、最初からそれを検索していました。
先頭打者ホームランの気分?
登山口のベンチで『孤独な秘密のコーヒーブレイク』を済ませた後は、再び7kmの林道歩きです。
復路では、持ち得る集中力の大半を歩行に注ぎました。
けれどそんな中でも緑の匂い、土の匂い、太陽の匂い、水の匂いを[d]全部匂いか!匂いフェチか![/d]
感じられた気がしました。
林道歩きも悪くない・・・近頃は確かにそう感じている自分もいます。
何となくですが・・・山開きの後では感じられない何かをいくつも得られた一日だった気がします。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
コメント
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おはようございます、yuconです 。
2011年7月、「夜叉ヶ池」が1,000mもの山上にあるとは知らず スニーカー、ジーンズ、エビアンのミニボトル、一眼レフ、たったこれだけで夜叉ヶ池へ辿りつきました 。帰り道「そうや!山登りを始めよう!」しばらく忘れていた熱いものが全身にみなぎり、今もなお沸騰し続けております 。
スミマセン 浸ってしまいました。
ゲンゴロウやアサギマダラと珍しい昆虫も多く不思議なエリアですね。
匂いフェチには共感できますが、「山フルーチェ」は私にはとてもできない発想でhiroCさんの「器」の大きさに敬服致します 。情けないですが7Kの林道歩きもきっと耐えられません
おはようございます!!
夜叉姫もビックリのフルーチェ・・・素敵です。
子供のころ親の目を盗み、備蓄を6人前ほど食べあまりの甘ったるさに気分が悪くなりました・・・・
それはさておき、積年の願望?を果たされた今!!
貴殿は更なる飛躍に向けて進まれるでしょう
キリ番になりました・・
どこかでお会いしたときは、キノコの山かタケノコの里を進呈させて頂きます。
yuconさん、こんばんは。
最近何度か、何がきっかけで山歩きを始めたのかを人に聞かれる
機会があったのですが、それが自分で思い出せなかったものですから、
その都度、「なんとなく・・・」などと答えていました。
yuconさんの夜叉ヶ池のお話で思い出しました!
自分がこの池の存在を知ったのは10年ほど前だったと思います。
そのころはまだ山登りへの関心があるわけでもなく、
山に登ることのイロハも、恐さも、何も知りませんでした。
自分もこの池が山の上にあることすら知らずにいました。
その時は確かお盆・・・単身でのバイク旅行中で、天候にも恵まれずに
行くのを諦め、それ以降、池のことも記憶から薄らいでゆきました。
夜叉ヶ池のことを何かでふと思い出し、興味が再燃したのは
3年ぐらい前だったと思います。
色々調べました。
池が山の上にあること、山登りには様々な知識や準備、道具、
それなりの覚悟が必要だということ。
そう!自分が山登りを始めたきっかけは、この夜叉ヶ池でした!
(そんなことすら忘れてしまっていた自分は大丈夫でしょうか?)
話が大きく脱線してしまいました。ごめんなさい。
記録の方で触れていなかったですが、ヤシャゲンゴロウも
元気に泳いでいました。
モリアオガエルの産卵は、もう少し先のようです。
フル−チェはさすがに・・・単独の者が人前で出すには勇気が要ります。
いつか複数行の際に、再度持って行こうかと思います。
長くなってしまいましたが、ありがとうございました。
fuararunpuさん、こんばんは。
まさか自分以外にも同じ夢を見た人がいたとは!
たしか、ふざけて小学校の文集の『将来の夢』の欄に書いた記憶があります。
そういえば・・・今思うと、3箱分とか書いたか・・・?
だったら、夢はまだ達成出来ていないことになるんですけど・・・
意外に同じようなことを考えた、もしくは実践した子は多いのでしょうか?
それとも、小学生男子のロマンなのでしょうか?
にしても、6人前って凄すぎませんか?子供の体にその量は毒だと思います。
今度は隊長さんがそんな真似をしないように気をつけて下さいね。
もう既にやってたりして・・・
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