フナイド尾根-矢岳-赤岩ノ頭-立橋山-七跳山-大平山-大ドッケ-栗山
- GPS
- 07:43
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,646m
- 下り
- 425m
コースタイム
10:40矢岳10:54-11:21川浦谷分岐-11:27赤岩ノ頭-12:02立橋山12:15-12:55牛首-
13:19天目背稜出合い14:18-14:47七跳山-15:07大クビレ-15:21大平山15:30-
16:17大ドッケ16:29-17:37栗山17:46-18:41栗山入口
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・浦山ダム左岸道路は現在通行止(ダム駐車場付近〜大久保橋)。 ・市道浦山20号線のゲートは、ネイチャーランド浦山の開園時間(10:00〜17:00)以外は閉まっている。 ・天目背稜(長沢背稜)以外はバリエーションルート。特に大ドッケ以降は踏み跡が薄い。 ・大ドッケ〜栗山間に1箇所危険な岩場が在る。 |
写真
感想
久し振りに奥秩父へ出掛けた。浦山大橋を基点に、矢岳、七跳山、大平山、大ドッケと巡り、元の位置に戻る周回コースだ。都県境の秩父側は滅多に人に出会う事が無い。今回も矢岳で1人にお会いしただけだった。不慮の事態は自分で解決するしかなく、単独行者には強いハートが求められる。従って、初心者にはお勧め出来ない。
栗山入口バス停近くに車を止めて出発。浦山大橋手前からゲートをすり抜け、市道浦山20号線に入る。15分ほどで大久保橋に差し掛かった。これから向かう篠戸山の伐採地が一際目立つ。大久保橋を渡り、突き当りを右に折れると直ぐに巡視路入口が在った。以前、若御子山から矢岳へ往復したのだが、復路で間違えて50m位フナイド尾根を下ってしまった事が在る。その時の道が広く立派だったのを憶えていて、この辺りに入口が在る筈だと思っていた。
巡視路なのでフナイド尾根を登るのは全く問題無かった。P962へ登り着く前に巡視路は分かれるが、道はそのままピークへ通じている。1時間16分掛かってやっと登り切った。休憩は眺めの良い篠戸山で取りたいので、我慢してそのまま歩き続ける。篠戸山まで20分だった。
篠戸山から見る矢岳は近くに感じるが、そこに至る迄の道のりは険しい。騙しピークの連続で気力を削がれる。二度目なので織り込み済みだが、初回はまあ大変だった。矢岳に着き休憩していると、ガサガサと藪を分ける音がしてきた。立ち上がって身構えると登山者だった。北尾根を登って来たそうだが、熊鈴も付けずに歩いて怖くないのだろうか。自分は前回クタシノクビレ辺りで熊に遭遇しているのだが。
休憩を終え出発する。この先は未踏地なので、楽しみでもあり不安でもある。踏み跡は矢岳までと同様に確りしていた。赤岩ノ頭への登りに掛かるとスズタケが現れ始めたが、他で見るのと同じく枯れ死しているので藪漕ぎの心配は無い。暫く緩やかな尾根を登って行くと、古い指導標が有った。秩父林道への分岐だ。地図の位置より幾らか山頂寄りで、1410m付近に在る。道も三叉路ではなく、東側にもう1本伸びていた。天目山林道の終点に繋がっているのだろうか。
分岐から僅かな距離で赤岩ノ頭に着いた。山名表示は無い。通過してゴツゴツと岩の突き出た細尾根を鞍部に向けて下る。この辺りからダケカンバが目立ち始め、少し雰囲気が変わった。立橋山に登り着くと12時になっていた。昼食にしようか迷ったが、折り返し地点にも至ってないのでは安心して休めない。ここは休憩だけに止め、先へ急いだ。
P1568の登りに掛かる。急な登りなので、踏み跡がバラけて薄い。少し登るとトラロープが残置されていた。ルートを示す為の様だ。ピークに近付くと、鮮やかなピンクが目に飛び込んだ。石楠花だった。赤岩ノ頭辺りからどんより曇り始め、小雨がパラつく事も有ったので、塞ぎがちだった気分の良い転換になった。
P1568から暫く高度を保った後、牛首に向けて急激に下り始める。中間辺りで木に掴まっての懸垂下降。背丈より少し高い程度のものだが、登りだったら大変そうだ。牛首には何となく道形が乗っ越している様に感じた。続いて今度は急激な登りに転じる。踏み跡が稜線から少し外れて巻き気味に付いていた。気を付けていないと余計な体力を浪費する事になる。徐々に緩やかな登りに変わり、ようやく天目背稜に着いた。なだらかにうねる鞍部で休憩地に丁度良い。ここで昼食を摂る事にした。
休憩地の直ぐ下が縦走路だった。坊主山には一度登っているので今回は巻いて行く。七跳山に登り上げ、大クビレに向かって下る。ここは二度目で、前回は峠ノ尾根から大ドッケ、大平山、七跳山へと登り、三ツドッケを経て仙元尾根を下った。1年半前の事だ。やはり秋とは大分印象が違う。衛星写真を見ると、大クビレから東に向かって一筋の道が伸びている。「山と旅への招待」というページにそれらしい道の記事が有った。それによると、中ノ沢に下って天目山林道へ出れるみたいだ。折角大クビレに来たのだから、その道を確認したかったのだが、見付ける事が出来なかった。もう藪化しているのかも知れない。
大平山から大ドッケまでは、往路と同程度の踏まれ具合だ。判断に迷う所も無く、踏み跡を拾うだけで良い。まあ、これについては二度目の強みも有るのかも知れないが。兎に角、1時間も掛からずに大ドッケへ着いた。ここから先が未踏地である。栗山方向の踏み跡は大ドッケを巻いていたので、ピークからの踏み跡は無い。無理矢理北に向かって下ると、直ぐに踏み跡と合流した。少し進むと急下りになる。踏み跡が分かり難くなって来た。これまでの明瞭な踏み跡と比べると、途切れ途切れという感じだ。ナビを取り出し、現在地を確認しようとしたらバッテリーが終わっていた。経過時間を考えれば当然だった。
GPSログが途切れるのは仕方がないが、ナビが使えないのは痛い。ここからはカシミールで印刷した地形図頼りだ。バラモ尾根に引き込まれない様、意識して左寄りに歩くと、どこで分岐したのか分からないまま通過していた。暫く歩くと伐採地になった。檜が植えられていたが、まだ大きく育っていないので明るい。篠戸山から天目背稜に至る迄の往路が良く見えた。
更に進むと岩の痩せ尾根になった。尾根の中央を避け、やや巻き気味に踏み跡が付いている。暫く進み、大岩に塞がれる所で愕然とした。体を乗り出して大岩を巻くのだ。高い所が苦手なのでかなり怖い。バランスを崩したらアウトだ。他の人がどういう感想を持つのか気になってレコを見たら、東側にもっと安全な巻き道が在る様だった。うーん、やっぱりリサーチは必要だな。その後は特に問題無く栗山に到着した。
栗山から栗山集落跡に下る。地形図を見ると、東尾根の鉄塔辺りから集落跡へ道が有る様だ。鹿避けのフェンスが鉄塔を目指して続いていた。丁度良いのでそれを辿る。鉄塔からは巡視路らしき踏み跡を辿ったのだが、途中で見失ってしまった。構わず歩き易そうな所を適当に選んで進むが、急斜面なのでなかなか思うように進めない。彷徨い歩いていると真新しい水路に出た。少し下に建物が見える。どうやらあそこが栗山集落跡の様だ。そっちには近付けそうもないので、そのまま水路を辿る。
水路に沿って歩いていると、時々巡視路を示す黄色いポールが立っていた。恐らく、元々巡視路だった所にこの水路が出来たのだろう。水路を下り切ると舗装路に出た。もう迷いたくないので、そのまま舗装路を歩いて戻る。車に到着した時には、山頂出発から1時間近く経っていた。
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