◆コウシンソウ大群落・庚申山・孤高の絶滅危惧種は岩壁に咲く〜お山めぐりコース周回
- GPS
- 07:00
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 2,438m
- 下り
- 2,440m
コースタイム
09:01 一の鳥居
09:24 鏡岩
09:50 庚申山猿田彦神社跡
09:58 庚申山荘
11:12 庚申山山頂
11:16 皇海山展望所
12:20 お山めぐりコース分岐
13:42 庚申山猿田彦神社跡
14:29 一の鳥居
15:11 登山者用駐車場
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山口・駐車場・トイレ ○登山者用駐車場 林道ゲートの手前100mくらいの場所。未舗装。無料。トイレなし。 特にここが駐車場を示す案内の看板などは一切ない。一見して空き地。見た目15台程度。 林道ゲート手前にも広場があるが、そこは転回場所と思われる。 ※ポストは登山者用駐車場の手前50mくらいの場所にあり。 ◆トイレ ○小滝の里公園 水洗、無料、24時間利用可能、男性用個室故障利用不能。 場所は銀山平に向かう途中。他、銀山平キャンプ場にあるらしいが、未確認。 ○庚申山荘 バイオトイレ、チップ制、未利用のため詳細不明 ◆コース状況・危険箇所等 ○駐車場〜一の鳥居 一般車両通行止めの荒れた舗装林道の後は、未舗装林道。 ゆるやかに登っていく感じだが、距離が3キロもあって困る。 ○一の鳥居〜旧猿田彦神社跡 やっと登山道に入るが、特に難しい個所はない。傾斜も緩やかで抑揚のない登りが当分の間、続く。 途中に名前の付いた岩がいくつかあって、よいアクセントにはなっている。 ○旧猿田彦神社跡〜庚申山荘〜庚申山〜展望所 徐々に傾斜が増し、庚申山荘を過ぎるあたりから、岩場の通過が多くなる。 鎖やら面倒そうな梯子が出てくる。設置場所によっては、注意が必要。 傾斜が緩むと樹木で何にも見えない山頂。 山頂から少し皇海山への縦走路へ進むと視界の開ける箇所があり、皇海山や日光白根山の眺望あり。 ○庚申山〜お山めぐりコース分岐〜旧猿田彦神社跡 お山めぐりコースは「上級者向けにて初心者はご遠慮ください」の看板が現地にあり。 足元が心もとない個所があるも、手すり的に鎖が取り付けられていたり、 単なる登りづらいだけの梯子があったり。 しかしながら、登山道は極めてよく整備されている。 ※登山道は全体的によく整備されていて、不明瞭と思われる箇所はない。 ※移動距離はあるが、登山道の険しさが増すのは、旧猿田彦神社から先。 ※私のGPSロガーの軌跡が勝手に谷越えなどをしているため、累積標高差がすごいことになってます。標高グラフ参照。 本当にそんなに累積標高差があるのかという感じですが、実際には1800mくらいでしょうか。 体感的には累積標高差は1200m〜1300mくらいに感じましたけど。 ◆コウシンソウ お山めぐりコースの途中、岸壁にコウシンコザクラが群生している箇所があれば、その中に混ざって一緒に咲いている。 あと庚申の岩戸のフチにも少々。他、群生している箇所は、メッセージをいただければご案内します。 ◆温泉 ※利用可能時間、料金は変動の可能性ありのため要確認 ○国民宿舎かじか荘 10:30-20:00 \600 http://www.kokumin-shukusha.or.jp/annai/ken/totigi/209041.html 今年に入ってからいろいろとあったようで公式サイトは消えているようです。 ◆バッチ 特に探していないですけど、国民宿舎かじか荘には売っていませんでした。 |
写真
感想
私は何かを目論んでいる。それはナニか? 秘密である!
さて。庚申山なんですけども。日帰りで行くには近いし。
山自体もけっこう険しいし。移動距離もあるしです。
でも、特別天然記念物のコウシンソウが咲く山なので、一度は行ってみたいと思っておりまして。
コウシンソウは庚申山と日光の一部にしか自生していない世界でも珍しい食虫植物だそうで。
しかしながら、コウシンソウが咲くのは、梅雨時。
このジメジメシトシトの時期にしか咲かない食虫植物を、絶滅危惧種を見たいというわけでして。
小雨の降りしきる中を、カッパも着ずに登ってまいりました。
コウシンソウは岩壁に張り付くように咲いているうえに、サイズがやたらに小さいので、見つけるのは一苦労。
まず、登山道上で咲いていそうな岩壁の下部には、だいたい岩壁へと接近する踏み跡があったりします。
そっちのほうにコウシンソウが咲いてやしないかと調査した跡なんでしょうけど、ほとんどの踏み跡が罠です。
たどってもコウシンコザクラの群落があるくらいで、コウシンソウは見当たりませんでした。
いや、あったのかな。小さくて見つからなかっただけなのかも。
そのようなわけで、熱心に探してはいるものの、まったく見つけられないままに、山頂まで到達してしまいました。
いったい、どこに咲いているのだろうか、このまま見つけられずに下山となってしまったアカツキには、せっかく小雨の降りしきる中を出向いてきた甲斐がなくなってしまうのではないかと、猛烈に悪い予感がしてきたのですが。
降りているに、ちょっくら気になった岩のほうへと行ってみますと。うっすらとついた踏み跡の先には、足場もしっかりした岩壁にピンクのコウシンコザクラの大群落が。
そこでよく目を凝らしてみると。あった。ありましたわ、コウシンソウが。それも大量に。群落と言って過言ではないくらいに。
他の場所でも咲いている場所はあったが、目の高さに咲いていたのは、ここだけだった。
私は大満足の大撮影をして、山を下りるのであった。
お山めぐりコースは、梯子のような階段のようなよくわからないモノの通過にだけ気をつかえば、それほど難儀するほどでもなかったような。
でもまあ、手を放すと大けがするような箇所もあったような気配なのです。
ですが。庚申山に登ろうとするまったくの初心者の方はまずいないでしょうから、庚申山に登ろうと考える人であれば、お山めぐりコースは難なく通行できるものと思われます。
この山は抑揚のない退屈な林道歩きが長いのが難点。
庚申山!
ぼくには梅雨時に登らなければならない理由がある!
それは絶滅危惧種を見守るため、コウシンソウを見守るため!
温泉。
登山口近くにある国民宿舎かじか荘にて日帰り入浴。入浴後、疲れが出たのか、4時間ほど駐車場で寝てしまった。
何を目論んでいるのでしょうか、いい加減に白状したら・・・(w
何となく想像はつきますけれども、何を考えたかは秘密です。
それにしても、今回の先客は以前と同じ方のようにも見えるのですが、どうでしたか?
目論んでいることは、ご推察の通りでございます。
あと半月もしないうちに、出航いたします。
上陸急襲・強行日程連続車中泊連日登山です。
次のレコは、たぶん、そして残った山になる予定です。
しばらくレコが更新されなくなりましたらが、クマに齧られたか、
沢に流されたものと思って、私のご冥福をお祈りください。
先客の写真はかじか荘の看板の写真です。
前回のは切明温泉の看板の写真なので、今回のとは違います。
代表写真にしなかったからか、あんまりウケなかったのが、心残り。
梅雨時にしか咲かない花。
ツクモグサ、コウシンソウ
どちらも観に行くには難行苦行が求められますから大変ですね。
コウシンソウ、あの長〜い林道歩きがなければかなり楽なんですが
あの歩きで付加価値が付くのでしょうか。
見つけた時の喜びが倍増しますからね。
私はお山めぐりコースから歩きましたが山頂直下の群落は嬉しかったです。
やはり下山時に見つけました。
来年は八ヶ岳のツクモグサ…行ってください。
イエッサァ!!! コウシンソウでぇええす。
ツクモグサもお目にかかりたいとは思ったのですが、いかんせん、公開される八ヶ岳レコの多いこと。
どうせなら、私が登る直前まで今年に入ってからのコウシンソウのレコのなかった庚申山のほうが面白いかなあと。
帰ってきたら、2〜3日前の庚申山のレコが公開されていて、まさにドンピーシャな時期だったのだと大変、満足しております。
他に梅雨花の候補がもう一つあったのですけど、それはまた来年ということで。
本当は、今日、そこへ行く予定だったのですけど、アクセスする林道が通行止めだとかで断念しました。
庚申山は、登っている時はそうでもなかったのですけど、帰ってきてから移動距離と標高差を見て愕然としました。
そんなに険しかったのかと。これだけ険しければ、八ヶ岳の主峰群を大周回するのとあまり変わらないではないかと。
来年こそは、八ヶ岳大周回とツクモグサを堪能したいと思います。
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