街道歩き 四日市宿から亀山宿


- GPS
- 56:00
- 距離
- 30.3km
- 登り
- 88m
- 下り
- 33m
コースタイム
2日目:杖衝坂-石薬師宿-佐佐木信綱資料館-庄野宿-井田川
3日目:和田の道標-石上寺-遍照寺-亀山宿-亀山城址
天候 | 1日目:晴れ 2日目:曇り 3日目:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
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写真
感想
★心配された台風も温帯低気圧と変わり西日本では気温がぐっと上がりました。1月、2月は遠州の空っ風の洗礼を浴び寒さと戦いながらの旅でしたが、季節は進み今回は暑さと格闘しながらの街道歩きです。
★三重県に入り四日市市(四日市宿)鈴鹿市(石薬師宿、庄野宿)亀山市(亀山宿)と進みます。京まで宿場の数も残りわずかとなってきました。
★街道の面影を色濃く残す景観の中、各宿場で保存されている貴重な資料や展示物に触れ、じっくりと楽しみながらの旅です。
★杖衝坂と日本武尊伝説 三重県の地名由来の説話 そして能煩野で力つき白鳥となって倭に飛び去る ♥ロマンを感じます。
★おじゃまする先々で地元の方が暖かく声掛けしてくださる事も大変ありがたく、また励みになります。
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◆志氐神社:足を折られた狛犬の話*神社の祭神・伊吹戸主大神は大変忙しく神殿をお守りする役目の狛犬の阿と吽に留守番を命じて社外へお祓いに出かけていた ところが春のある日外出された神様について行こうとして見つかってしまう しばらくおとなしくしていたものの夏祭りの太鼓の音に誘われついつい社を抜け出すとまたも神様に見つかり「重ねてのことを許すわけにはいかぬ」とそれぞれの足を折られてしまった という伝説 三重県風土記に掲載されている
◆三滝橋:広重の「四日市」を描いた橋
◆日永一里塚:記念すべき100里目の一里塚は倉庫と住宅に挟まれた狭い空き地に建っている
◆日永追分:東海道と伊勢街道の分岐点(追分)現在は国道1号線の追分交差点となっている 東海道四日市宿と石薬師宿の間の宿でもあり旅籠や茶店があった
◆杖衝坂:日本武尊が東征の帰途伊吹山で病となり大和へ帰る途中極度の疲労のため腰の剣を杖にして登ったという急坂
*三重の名の由来・・尊いわく「吾が足三重の勾なして、いたく疲れたり」
*芭蕉翁「徒歩ならば杖つき坂を落馬かな」・・歩いて登ればしくじりはしなかったものを 庶民の身でありながらおこがましくも馬に乗ったばかりに急な坂にさしかかって荷鞍が打返り落馬してしまった
◆佐佐木信綱:歌人、国文学者で、M5年石薬師で生まれる 6歳から短歌を詠みはじめ、生涯に1万余首を作歌 また学者として特に万葉集の研究者として不滅の大業というべき『校本万葉集』を刊行するなど万葉集の研究と普及に尽力 他に唱歌「夏は来ぬ」や童謡「すずめ雀」、学校校歌等の作詞を多数手がけた
◆石薬師寺:弘法大師が霊石に仏像を刻み本尊とした事に始まる 石薬師宿の宿名の由来にもなった
◆蒲(かば)桜:ヤマザクラの一変種 蒲冠者源範頼が石薬師寺に戦勝祈願し鞭にしていた桜の枝を地面に逆さに挿したのが芽を出しこの桜になったとの言い伝えあり
◆女人堤防の碑:鈴鹿川と安楽川の合流点で度々川が氾濫するにもかかわらず神戸藩の禁で堤防を築けなかったが女性達が禁を犯して6年がかりで堤防を築いた 女性達は処刑場へ送られたが赦免された
◆能褒野(のぼの)神社:日本武尊が東国からの帰途力衰え能煩野に至り望郷の念やみがたく「倭は国のまほろば たたなづく青垣 山こもれる 倭しうるはし」と歌われた 遂に能煩野の荒野で薨去 白鳥となって倭に向かって飛び去った
◆和田の道標:東海道から旧神戸道に分かれる所に建っている 市内に残る最も古い道標
◆遍照寺:本堂は旧亀山城二之丸御殿の大書院と式台部分を移築したもの 阿弥陀如来立像は鎌倉時代快慶の弟子行快の作とされ金箔は修理により綺麗にされたことで出てきたもので800年前の輝きを今に伝えている
◆亀山宿:露心庵から京口門まで2.5KMに及ぶ宿 城下と併せた町の規模は大きいが旅籠の数は少ない 宿内軒別書上帳をもとに亀山宿屋号図がありこのデータをもとに市民グループの手により宿内には屋号看板が掲示されている
◆名古屋城:関ヶ原に勝利し豊臣方への備えとして築城 清州から城下ごと引っ越しを決定し天下普請で1612年完成した 尾張初代藩主として家康の九男義直が入り以後御三家筆頭尾張徳川家の居城として栄える
*本丸御殿・・木曽桧、虎の障壁画 飾金具 等々創建時の書院造を再現した御殿は一部公開されている
コメント
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素晴らしい道中ですね。
写真も豊富で実に見ごたえがありました。
ありがとうございます。
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