福士川流域 猿音沢右俣遡行・左俣下降

- GPS
- 09:47
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 1,126m
- 下り
- 1,131m
コースタイム
- 山行
- 9:48
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:48
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
猿音沢は滝の多い沢で、登れるものも多く、まずまずの遡行価値がある。惜しむらくは、二俣手前の大ゴルジュが全巻きになるところ。 ・470mくらいまでは沢沿いに鉄塔巡視路がありエスケープ等に使える。 ・序盤に出てくる18m滝は登れるが、寝ている傾斜のわりにホールドが乏しく難しい。遡行図にはIV+としたがVくらいつけても良いかもしれない。 ・その先しばらくは、それほど難しくなく登れるか巻ける滝が続く。 ・中央に岩のある6m滝は、左のクラックにハンドジャムをしながら登れ、結構面白い。 ・2段25m滝は大高巻となるが、右岸の枝沢を少し登ってからやや悪いトラバースをしていけば、うまく巻ける。 ・二俣手前の大ゴルジュの最初の4m滝はハンマー投げがうまくいけば登れるはず。次の7m滝も頑張れば登れそうだが、その先の10m?滝は厳しそうに見えた。ゴルジュ内最後の3段30mも登れそうには見えない。このゴルジュの大高巻は左岸から巻くので良さそうだが、それなりに悪い。 ・二俣から先は、右俣も左俣も簡単に登れるか巻ける滝ばかりで困難さはない。左俣は水涸れ部が長いので右俣の方がお勧めである。右俣右沢の大CSも興味深い。 |
写真
装備
備考 | ラバーソールの方が良いと思う |
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感想
最近注目している福士川流域の沢の開拓の第2弾として猿音沢へ。
○18m滝
入渓すると程なくしてゴルジュとなり、登り応えのありそうな18m滝。水しぶきが凄く、飛沫を浴びながらのビレイとなるが、我慢してもらってリードする。使いづらいホールドが多く、慎重にハーケンを打ちながら登った。chelsea620はゴボウしながらフォロー。
○二俣まで
その後も滝が多く出てくるが、直登したり巻いたりしてどんどん登っていく。650mを過ぎて少しでツルツルの4m滝が出てきて、フリーでは登れそうにないが、ハンマー投げなら登れそうと思い、ハンマーを2人で何度か投げてみると、chelseaの投げたハンマーがうまくかかり、それでアッセンダーとゴボウで登攀。しかしもうちょっとでトップアウトという時になって、滑ってハンマーの向きが変わりフォール。ここは滝壺に落ちるだけなので良かったが、やはりハンマー投げは危ない。決して、ハンマーが抜けたら死ぬようなところではやってはいけない。結局このゴルジュは大高巻になるが、途中で懸垂下降して沢床に戻ろうとしたところ、なんと確保下降器がない。どうやら、18m滝に残置してきたらしい。仕方がないので半マストで下ってみるが、また難しそうな滝があったので登り返し、大高巻を続け、結局二俣まで巻いてしまった。この大ゴルジュが直登可能だったならば、この沢の遡行価値はもっと高かっただろうに。
○右俣
確保下降器は鉄塔巡視路を使って後で回収することにして、そのまま遡行を続ける。
水量の多い右俣を選択して、遡行を継続。相変わらず小滝が続き悪くない沢。750m二俣は右も水量が多いが、地形的には枝沢で、一方800mの奥の二俣は、右沢の水量が乏しく存在感がない。しかし右沢に入ってみると、巨大なCSが塞ぐゴルジュが印象的な景観となっている。905m二俣では詰めが楽そうな左を選択して、まずまず楽な詰めで稜線へ。
○左俣
時間がそれなりに残っているので、左俣を下降してみることにする。しかし水がなかなか出てこない沢で、出てきたと思ってもまた伏流したりで、いまいち。820mで左沢が入ってから漸く水が増えてきて、ナメの多い沢となって二俣へ至った。
○下山
確保下降器の回収をしなければならないので、鉄塔巡視路を目指して尾根を登り、植林地を下って鉄塔へ。すると目論見通り鉄塔巡視路が続いており、非常によく整備されたこれを下っていくと、目立たない分岐が沢方面へと続いている。ここから急に荒れた巡視路となるが、それでもちゃんと18m滝の上へと導かれ、無事に確保下降器を回収して下山。
それなりに面白い沢の開拓が出来て良い山行であった。
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