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Yamareco

記録ID: 3112472
全員に公開
沢登り
東海

安倍川 白沢[白ん沢]左俣右沢[本谷]遡行・右俣左沢下降

2021年04月25日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
09:47
距離
5.5km
登り
1,013m
下り
1,006m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:29
休憩
1:18
合計
9:47
距離 5.5km 登り 1,013m 下り 1,018m
6:52
85
スタート地点
8:17
9:35
424
16:39
ゴール地点
天候 曇り時々晴れ一時雨
過去天気図(気象庁) 2021年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
堰堤の上まで車で入ることが出来るが、駐車スペースも転回場所も少ない上、私有地っぽい雰囲気なので、お勧めできない。堰堤の下の広場に駐車した方が良い。
コース状況/
危険箇所等
【アプローチ】
・駐車地点から現役の山葵田までは明瞭でしっかりした道。
・山葵田が終わってから二俣まではモノレール沿いに薄い踏み跡がある。植林地で暗く、時期が悪ければヤマビルが多く出そうである。この区間を沢通しで行くことも可能だが、大岩のゴーロがずっと続いており、遡行価値は低そう。

【左俣右沢】
・左俣に入ってもしばらくはゴーロだが、今年に入ってからと思われる新しい崩壊地を過ぎるとゴルジュになり、登れる滝が連続する。
・ゴルジュを抜けると100mの大滝で左沢が出合う。この滝は大滝登攀の対象として人気がある。
・右沢に入ると18m程度の明らかに登れない滝があり、右岸からは巻けず、少し戻って左岸から高巻く。巻き終わるとバンドが続いており、ロープ不要で沢床に戻れる。
・900mでまっすぐ行くと枝沢に入るので、左からの2条6m滝を登り、6mCSを左から巻き、倒木のうざい崩壊地を越えると、右のクラックの印象的な2段17m樋状滝。この滝はクラック沿いにフリーで登れるが非常に難しく(VI)、登るならカムを多めに持参した方が良い。「その空の下で」での記録では途中から水線に移ってIII+と書かれているが、途中から水線に移ったとしても、そんなに易しくはないと思う。右から容易に巻けるらしい。
・すぐに3段30mの斜瀑となり、これは左のスラブを快適に登れるが、あえて水線を登っている記録も散見される。水線もそれほど難しくはないらしい。
・いくつか適当に滝を越えると右岸にスラブのある2条25m滝が現れ、これは右岸スラブから巻くが、結構快適。しかし、なぜかこんなところにごみが散乱している。
・さらに滝を越えていくと大量の湧水があり、急に水が涸れ、登れそうもない12m涸棚が出てくる。多くの記録ではこれを右岸から巻いているが、あえて左岸から巻いたところ、谷との間にあるルンゼの横断が出来ず、そのまま遡行終了となった。

【右俣左沢】
・1240m附近にトラバース径路があり、左俣から右俣に楽に移動できる。
・特に難所はなく、懸垂下降やクライムダウンをしながら標高を下げられるが、水はなかなか現れない。
・左岸大高巻を要する2段30m滝あたりから水は安定的に出てきて、しばらくのゴーロを経て810mで右沢が入ると、水量が一気に増える。
・ゴーロや岩間滝主体の比較的平凡な様相が続くが、途中の7m岩間滝附近の右岸の岩のオーバーハングは凄い。また、最後の640m附近の滝場は立派で、右岸から巻き下るとき、木の根が絶妙に繋がっていてロープが不要なのが面白い。不安ならば懸垂下降も可能。
その他周辺情報 ・ヤマビルは数個体見かけた程度で被害は無し
【他の記録】
サワグルイ(2016.4)
https://sawagurui.com/sironsawahontani
その空の下で(2013.4)
http://sonosoranoshitade.web.fc2.com/sonosoranoshitade4/page029.htm
山のにほひ、磯のかほり(2016.8)
https://morisshi.dreamlog.jp/archives/65104301.html
※大滝登攀の記録に比べ、左俣右沢の遡行記録は少ない。右俣の遡行記録はない。
2段17m滝を登攀するchelsea620
2021年04月25日 11:04撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4/25 11:04
2段17m滝を登攀するchelsea620
遡行図
2021年04月28日 20:38撮影
4/28 20:38
遡行図
撮影機器:

感想

もともと4人の予定だったが、なんだかんだで結局2人に。ただ、意外と難しい沢だったので、これで良かったような気もする。

アプローチは単調な植林地なので、それほど長いわけでもないが嫌になってくる。
入渓しても暫くはゴーロだが、ゴルジュが出てくるとまずまず面白い。
大滝は、確かに登りたくなるのも分かるような絶妙な登れそう具合である。そのうち登りに来てみようかな。
18m直瀑は左から巻けないかと試みてみたが、岩壁に阻まれて諦め、定石通り右へ。
2段17m滝でこの日初めてロープを出す。tamoshimaリードで乾いている右のコーナーを登るが、かなり難しく、5本しか持ってこなかったカムを付け替えながらじりじり登る。難所が随所にあり、5.9以上はあると感じた。クライミングシューズの方が良い。
以降は難しくない滝が続くのでどんどん登っていき、水涸れとなる12m滝で、あえて定石を外し右巻きとしたが、これは失敗。かなりの急斜面藪漕ぎとなった。もう沢に水もないので沢床にも戻らず右俣へ。都合の良いトラバース径路を拾えてラッキーだった。
右俣を下っていると天候が急変し、雨が降ってきたかと思ったら霰になり、勢いも激しく痛い。堪らず、オーバーハングした岩の下に入りやり過ごす。幸い、暫くで已んだので下降続行。特に問題はなく入渓点の二俣に戻った。
往路は登りだったので面倒に感じた植林地内の径路歩きも帰りは楽々だった。

この山行中、chelsea620がゴルジュライトを紛失しました。拾った方がいましたら、もしよろしければご連絡ください。

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