奥美濃 簗谷山 咲きそろった花たちと新緑、白銀のアルプス

2021年05月04日(火) [日帰り]

• GPS: 06:18
• 距離: 6.4km
• 登り: 638m
• 下り: 628m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:42
• 休憩: 1:28
• 合計: 6:10

10:31 梁谷山
10:31 10:32 簗谷山登山口
11:51 12:13 小鹿の涙
14:00 15:05 簗谷山
16:41 16:41 簗谷山登山口
16:41 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

●国道41号線からアプローチ。岩屋ダムから県道86号線を郡上方面へ約20分で簗谷山案内板左折。
●すれ違いも難しい道の終わりに10台置けないスペースの駐車場。満車だとUターンも難しい…。簡易トイレあるも使用禁止でロックされていました。
連休のこの日は路肩駐車車両10台ほど。

コース状況／危険箇所等

●「南尾根コース」
登りにとりましたが、上から落石が何度かありヒヤリ。
●「ぶなの木コース」
山頂から急坂を下った後、簗谷の流れ沿いに歩く。渡渉数ヶ所有り、水量多いと濡れます。

全体に浮石が多く落石しないよう歩くのが大事です。

その他周辺情報

下呂の山ですが温泉は30分ほど走らないとなさそう。「飛騨金山　ぬく森の里温泉　道の駅かれん」
https://michinoeki-karen.jp/

写真

5/4 10:58

【咲きそろった花たち】
新緑の中、奥美濃の山奥に咲きそろった貴重な花たち。

5/4 14:14

【新雪の北アルプス】
誰もいない山頂からの新雪に輝く北アルプス。

5/4 9:46

今日はスロー山行。
朝、名古屋方面より国道41号線を北上、岩屋ダムを目指しました。

5/4 9:48

ここから弓掛川沿いに県道86号線・瑞山街道を郡上方面へ。

県道86号線から簗谷林道への入口には大きな案内板。

駐車場は満車も、到着時間が10時過ぎと遅いのが幸いして下山してきた方と入れ違いで空きスペースに滑り込み。

5/4 10:26

案内板からスタート。

5/4 10:29

寒気の抜けた前日とうってかわり初夏を思わせる日になりました。

5/4 10:30

歩き出してすぐの分岐。
ここから南尾根ルートで登り、ぶなの木ルートで下山の予定。

5/4 10:34

足元にタニギキョウの花。

5/4 10:36

新緑がまぶしい道で…

5/4 10:47

さっそく見つけたのは…

5/4 10:48

純白のポコちゃん。

5/4 10:48

今年初めての白ポコです。

5/4 10:50

そして分岐から15分、突然に目の前に入ってきたこの花の群生。

5/4 10:50

本日お目当ての花の2つ目はコレ。

5/4 10:51

見事な群生、しかも満開になったばかりで生き生きしています。

5/4 10:52

咲きそろったばかりで見事にツヤツヤ、見頃になっています。

5/4 10:52

なんだか「ゲゲゲの○太郎」のネズミ男の顔に見えたりしないかな？

5/4 10:52

どの花も同じ方向を向いているのが面白い。

5/4 10:53

みんな笑っている。

5/4 10:56

奥美濃の山にはこの花が咲く「秘密の花園」がいくつもあるといいますが…

5/4 10:57

…どこも静かに守られて伏されています。

5/4 10:58

この簗谷山のようにハイキングルートにある群生地は稀。

5/4 10:58

これだけ咲き揃うと壮観です。

5/4 10:59

群生しているのはざっと200株ほどでほとんどが開花中。

5/4 11:00

他の群生地と違って明るい林の中で広々とした場所なのが開放的で嬉しい。

5/4 11:01

大きく開いた口のような穴にマルハナバチは入れても出てはこれないらしい。

5/4 11:03

ちょっとこわい花でした。

5/4 11:03

クマガイソウと別れて先へ。

5/4 11:04

マムシグサもたくさん見ました。

5/4 11:07

新緑、この淡い緑がたまりません。

5/4 11:09

タニギキョウ。

5/4 11:22

あそこに腰かけるのは猿でも勇気要るかも。

5/4 11:26

樹間に遠く見えたのは恵那山。

5/4 11:34

シロヤシオも咲き出している。

5/4 11:35

というかすでに満開？

5/4 11:37

このコース、下草のない斜面が多く、上から落石があると止まりません。何度か大きな石が転がってきてヒヤリとしました。

5/4 11:46

クサイチゴ。
刺があるので触ると痛い。

5/4 11:46

相方は新しいおもちゃ（カメラ）を持参して初めての山。カメラの重さに足が遅くなったのかな？

小滝のある「小鹿の涙」で休憩。

5/4 11:57

ここにも白ポコちゃん。

5/4 11:57

このあたりはまだ咲き始め。

5/4 11:58

咲いているのは数日だけなので…

5/4 12:00

開いた花は貴重。

5/4 12:02

花だけでなく、葉っぱも含めた凛としたその姿が好き。

5/4 12:05

八重咲き？と思いましたが…違うかな。

5/4 12:11

「小鹿の涙」とは面白いネーミングです。

5/4 12:23

ここからはまたシロヤシオ咲く道。

5/4 12:24

鈴なりの花。今年の花付きは悪くないです。

小さな沢の流れで再び休憩。

5/4 12:28

登るに連れて蕾の花が多くなる。この先1-2週間が咲き揃う時期でしょうか。

5/4 12:43

小さなワチガイソウ。

5/4 12:47

キランソウ？
いや、これはニシキゴロモ。

5/4 12:53

背後に真っ白な山が。

5/4 12:57

雪が降ったかと思うような白い樹の花はオオカメノキ。

5/4 13:01

高度を上げ樹高が低くなり空が開けてきた。

5/4 13:02

背後に見えてきた白い山々。

5/4 13:03

まず目に飛び込んできたのは大きな御嶽山。

5/4 13:04

乗鞍岳。
左には小さく焼岳も。

5/4 13:05

さらには槍・穂高と笠ヶ岳まで新雪に輝く峰が連なる景色に感激。

5/4 13:04

北アルプスの山座同定をしてみました。

5/4 13:17

ようやく尾根に上がり南側も展望が開けますが、山座同定は難しい…

5/4 13:23

オオカメノキの花。

5/4 13:26

フイリフモトスミレかな？

5/4 13:49

鋭い鉤ヅメの跡…これは？

クマの爪跡かっ！？
すごい。

5/4 13:53

ユキグニミツバツツジの花は終わりかけ。

5/4 13:54

西に奥美濃の展望を探しますが、これが精一杯、残念…

5/4 14:03

山頂まであと一息。相方…ガス欠寸前、がんば。

5/4 14:06

ようやく山頂到着！
…と同時に大の字でへたり込む相方。

5/4 14:14

誰もいない静かな山頂からは遠く白い北アルプスの山嶺。

5/4 15:03

至福の時間。

5/4 14:13

特に目を引いたのは乗鞍岳。
今年は残雪期にあの大きな山を南北に縦走を。

5/4 15:03

遅い昼ご飯を食べて、アルプスを眺めて充電が済んだか、復活。

5/4 15:05

遠くに見える恵那山。

5/4 15:08

のんびりしていたら、午後3時を過ぎてしまった。流石に下山しないと。

5/4 15:31

振り返る山頂部。

5/4 15:31

巨木が倒れている…

5/4 15:32

倒れてからの年月を感じる。

5/4 15:34

御嶽山と右に小秀山・白草山の阿寺山系。

5/4 15:33

この先に樹林帯に入るので、ここで御嶽山は見納め。

5/4 16:03

朴の木（ホウノキ）の新緑。

夕方の柔らかい光が素敵な下り道。

5/4 16:14

簗谷沿いのヤマシャクヤクはほぼ咲き終わっていました。

何度かある渡渉。
1人で渡れず、すぐヘルプが必要な人。

5/4 16:15

フタリシズカの白い花が咲くのはもう少し先。

5/4 16:16

思わず目に止まった見事な生え方。

5/4 16:16

針金細工かと思ったほど見事な自然のなせる芸術でした。

5/4 16:17

こちらも素敵。ミクロの眼で見るとまた山が楽しい。

5/4 16:32

チゴユリ。

下山。
なぜか偶然、「熊注意」のクマと同じポーズが笑えた。

簗谷山。
奥深い山に咲く花たちとの素敵な出会いのある素敵な奥美濃の山でした。

撮影機器：

iPhone XS 64GB SIMフリー Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 防寒着 日よけ帽子 靴 ザック GPS 日焼け止め 保険証 携帯 時計

共同装備

昼ご飯 行動食 日焼け止め カメラ

感想

kenny

近くて気軽に足を運べるホームグラウンドの鈴鹿と違い、奥美濃の山に入るには気合が必要。同じ花を求めての山旅でも心構えが違うのはその奥深さが気になるからでしょうか。
クマガイソウもヤマシャクヤクも、同じ花なのに、鈴鹿で見る姿と違って心なしかより麗しく、美しく自然のままに見えてしまう。
簗谷山は奥美濃の山でもかなりハードルが低いハイキングの山ですが、やはり都会から遠く奥深い山で、人の多さも鈴鹿と比べれば断然少ない… 人知れず山奥にひっそりと咲く花のイメージそのものの出会い方がある素敵な山でした。
そして誰もいない山頂から心おきなく眺めた新雪の北アルプス。前日の強い低気圧が抜けた後の疑似好天で槍ヶ岳で3名の方が遭難した事も知らずにその白い山嶺を、新緑の奥美濃の山頂から憧れを抱いて眺めていたのでした。