和名倉山撤退(民宿みはらし往復)
- GPS
- 05:15
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 879m
- 下り
- 880m
コースタイム
- 山行
- 1:57
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:57
- 山行
- 3:04
- 休憩
- 9:24
- 合計
- 12:28
民宿みはらし→落合バス停までは,徒歩約2時間30分。
休憩込み。
天候 | 5月3日:曇り時々晴れ(一時小雨) 5月4日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
JR新宿駅10:30発 → 【特急かいじ15号】 → 11:50着(JR塩山駅)12:40発 → 【山梨交通バス】 → 落合バス停13:40着 → 【徒歩】 → 民宿みはらし15:39着 帰り: 民宿みはらし11:54発 → 【徒歩】 → 落合バス停15:30発 → JR塩山駅16:30着 → JR中野駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所その他特記するべき箇所はない。 ザックは,総重量15キロくらい。 |
その他周辺情報 | 1 民宿みはらしは,素泊まり(食事・風呂なし)のみ。4500円。駐車場のみの利用も可能。 2 落合バス停から大菩薩の湯を経由できる。 3 塩山駅前には,夢乃屋という飲食店がある。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
雨具
靴
ザック
昼ご飯
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
熊鈴
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感想
この記録をヤマレコに載せようか迷ったが,早期撤退の前例を周知し,無理のない山行を御紹介する意図で載せることとした。
すなわち,今回は,3年ぶりに和名倉山登山を計画したのだが,登山前日の民宿みはらしまでの徒歩約2時間で足を痛めてしまい,かつ,登山開始直後に腰痛に見舞われてしまい,登山を断念(撤退)したのである。深夜2時発でもあり,無理をすれば登山を続行する時間はあったのだが,和名倉山はエスケープルートもなく(七ツ石尾根及び二瀬尾根以外は,バリエーションルート。)非常時に柔軟な対応が難しいので,早々に断念した。
ある方は,この状態(足の痛みや腰痛)は,ある種のシグナルであり,良い方に解釈した方が良いとアドバイスをくれた。友人の皆さんからは,無理をしないで正解と言われた。
しかしながら,私にとっては,和名倉山は最も好きな山であり,過去に4回も登頂しており馴染み深く,せっかく1泊2日までしてきた山だけあって,登頂断念は大変残念であり,情けない限りである。
原因は,おそらく,基礎体力不足(運動不足)及び太り過ぎである。減量し,体力を付けて再度臨みたい。
ただ,民宿みはらしは,現在84歳のおばあちゃん一人で営む素朴な民宿であり,高齢から,いつまで営業するかわからない状態であることから,この機会に宿泊できたことは良かった。以下に,民宿みはらし及び民宿までの往復路について記したい。
民宿みはらしは,塩山駅から季節限定・土日祝日限定のバスに乗り,1時間かけた終点落合まで向かい,そこから,徒歩約2時間をかけてたどり着く。自動車で向かえば何てこともないが,徒歩であると中々きつい。登山靴の10キロの車道歩きは足にこたえる。今回は,足の痛みもあり,汗だくで休憩を重ねながら歩いた。
ようやく民宿みはらしに到着すると,おばあちゃんが,お茶を出して迎えてくれた。84歳の高齢であるにもかかわらず,矍鑠(かくしゃく)としており,お話し好きである。今回からは,素泊まりのみ対応ということで,食事は各自持参,風呂なしとなる。これまでの,おばあちゃんの手料理(特に手打ちそば)が食べられないことはいささか残念であった。
ここで,ヤマレコユーザーのikerinaさんと出会った。ikerinaさんも私と同じ二瀬尾根で下山を計画していた。しばらく山談義をした後,夕食を御一緒した。様々な話ができて有意義だった。
部屋は,離れにある家屋で,囲炉裏があった。中々趣のある部屋であり,山小屋のようだった。トイレも外にある。民宿みはらしは,標高1300m弱の場所であり,夜はかなり冷える。囲炉裏で暖を取りながら寝るまでの時間を過ごした。
翌日は,深夜1時30分起床,同2時出発。防寒着を着てスタート。林道歩きにおいて,早くも息が切れる。足はそれほど痛くはなかったが,腰が徐々に痛くなる。登山道分岐までの道のりが非常に長く感じた。ここで,上述の理由により,あっけなく引き返しを決断。緩い下り坂を民宿みはらしまで戻る。
さて,これからどうするのか。落合バス停まで歩くのもしんどいが,タクシーは使いたくない。バスの発車時刻15時30分まで半日ほど時間がある。明け方まで部屋などで待機し,明け方以降は,民宿のおばあちゃんと雑談。朝食としてパンを御馳走になった。民宿みはらし付近は,のどかな集落である。しかし,GWの登山者で駐車場は満杯となっており,更に予備の駐車スペースに止める車もあった。ここでは,登山か釣りを目的とする人ばかりであるので,私のように何もしない人は退屈である。
午前11時45分頃,民宿みはらしを後にする。また長い車道歩きである。この日は,日差しが強く,気温が高く,かなり汗をかいてしまった。また,日焼けも著しい。犬切峠までの登りはしんどかった。半ば満身創痍で落合バス停に到着。バスの発車まで1時間くらい余裕がある。ベンチに座って汗を乾かした。
落合バス停では,私のほか1名の登山者が乗車したのみ。途中,柳沢峠で10名くらい,大菩薩登山口で満席+2名くらい立ち席となった。
塩山に到着後,駅前の飲食店で馬刺しと甲州ワインを楽しんだ。夫婦で営む気さくな店主・店員で,帰りには,自家製の梅干を1パックいただいた。
以上の次第である。このような自身の失敗談を敢えて載せることで,今後の戒めとしても活用したい。
なお,参考までに,これまでの和名倉山登山記録のURLを掲載しておく。
(1) 2015年5月の記録(二瀬尾根経由)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-662312.html
(2) 2015年12月の記録(仁田小屋尾根経由)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-781988.html
(3) 2016年4月の記録(ヒルメシ尾根撤退,二瀬尾根経由)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-856696.html
(4) 2018年5月の記録(ヒルメシ尾根経由)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1455488.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
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お疲れ様でした。宿でごいっしょさせていただいたikerinaです。
なるほど。落合から民宿みはらしまでは、一ノ瀬経由なら2時間なんですね... 次回は少し楽できそうです。
ちなみに、私も家帰ってみたら、衣服や食料袋が (ウィスキー以上に) 大変スモーキーな香りに仕上がってました。あの囲炉裏はなかなか衝撃的。暖かくて羨ましかったですが、一晩いるとものすごい香りになりそうですね。
他のバリルートの記録、今後の参考とさせてください。つらい長時間の車道歩きが忘れられる頃、また挑戦してみたいと思います。
悩まれた末のレコ、読ませていただき参考になりました。
和名倉山は気になる山でしたが自分から思い立って計画することはこれまでになく、eclatさんのいくつかの記録から一ノ瀬が基地であることを知りました。一ノ瀬の名前は60年もむかしから行ってみたい場所として大事にしていましたが、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
今回のレコは撤退とはいえ、成功していればこのように詳しく書くこともなかったかもしれない基地となる民宿みはらしや周辺の情報があふれており、大変参考になりました。怪我の功名という表現も変ですが、かえって知りたいことがよくわかりありがたかったです。
私には和名倉山は無理かもしれませんが、何とかして一ノ瀬を散策してみたい気持ちにかられました。どうもありがとうございます。次回の挑戦のご成功を祈ります。
コメントありがとうございます。
一ノ瀬を御存知でしたか。何もない集落ですが,ほっと落ち着けます。
今回は,最も好きな山を撤退という形でレコとしましたが,そのようにおっしゃっていただけることに救われる気持ちです。
機会がありましたら,民宿みはらし泊で一ノ瀬散策にでも行きましょう。
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