天瀬谷右俣遡行・左俣下降&ほしやたわ滝登攀


- GPS
- 09:36
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 798m
- 下り
- 791m
コースタイム
- 山行
- 9:37
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:37
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
天瀬谷は、左俣の方が滝もナメも立派だが、大きい滝は登れない。右俣は、最初の大きめの滝が登攀可能。この滝を登らないないなら左俣遡行の方がよく、登るなら右俣遡行の方が楽しめる。 ・林道の屈曲点付近から径路が伸びている。 【右俣】 ・二俣までは7m滝が1つあり、左岸に径路が付けられているが、崩壊していて悪いので、右岸を巻いたほうが良い。 ・二俣を右に入ると8×15m滝があり、左が登れる(IV)がロープ使用が無難。 ・続けざまに8×13m滝があり、傾斜は緩そうに見えるが登っていくと高度感があるので、初心者同伴なら要ロープ。 ・長いゴーロを経て13m滝はフリーでは登れそうにないので右から容易に巻く。 ・540m二俣は左の方が水量が少ないが、左俣下降なら左の方が無駄が少ないので左へ行くと、8m末広がり滝があり、右が登れる(III+)。左からも巻ける。 ・多少のナメを経て水涸れとなり、まずまず楽な詰めで左俣へと乗っ越す。 【左俣】 ・上部はナメがかなり長く続く。遡行の方が快適だが下降も可。 ・18m滝は右岸巻き。 ・左岸がスラブ状の8×20m滝は快適にクライムダウン。 ・ゴーロが続いた後の23m滝は巻くと面倒そうなので、懸垂下降がスムーズ。 ・またゴーロを経て二俣に戻る 【ほしやたわ滝】 ・ほしやたわ滝まではナメとゴーロであり、特に問題はない。左岸林内には踏み跡もある。 ・ほしやたわ滝は大滝登攀の対象。滝の左側をVI-程度の2pで登れる。下降は50mロープ2本連結で、滝上の木を支点に1pで降りられる。 |
写真
装備
備考 | ラバーソールで行ったが、ぬめりが激しく、多くの場所はフェルトソールの方が良い。ラバーソールの方が登りやすい滝もある。 |
---|
感想
2021年GWの紀伊半島遠征初日は、南紀以外の天気が良くないなので、天瀬谷へ。あわよくば、ほしやたわ滝も登攀してやろうと算段。
多くの記録では左俣遡行右俣下降としているが、右俣の2つの大きめの滝は登れそうと思い、あえて逆に。
アプローチでいきなり道を間違えて立間戸谷の方へ行きそうになるが、引き返して天瀬谷沿いの林道へ。荒れているという情報もあったが、最近整備されたようで、ラッキー。
右俣に入って早速、登れそうかもしれないと思っていた斜瀑8×15m。遠目には厳しそうに見えたが、近づいて見るとうまいこと登れそうなので、まずはフリーソロで1段上がってみたが、その先もぬめり多めで怪しいので、ロープを出してリード。そこそこに面白い滝だった。
次のナメ滝もラバーソールのフリクションを活かして登れ、まずまずの遡行感。と思ったが、ここから長いゴーロ。
もう1つ、写真を見て登れるかもしれないと思っていた13m滝は人工登攀になりそうで、そこまでして登るものでもないのでさっさと巻く。
以降は8m末広がり滝を登った程度で詰め。
左俣はナメがかなり発達していて、隣の立間戸谷を思わせる。左俣遡行が一般的なのも頷ける。しかし、確かに10m以上の大きい滝は登れそうにないものだけなので、滝登りを楽しみたいなら右俣遡行である。さくさく下ってほしやたわ滝の沢の出合に戻り、ほしやたわ滝を目指す。
ほしやたわ滝は一見して難しそうであり、記録がなければ取り付こうとは思えない。しかし時間は十分あるので、まずはkumassiyがリードで取り付く。しかし、大きなブロック状の岩が動いたので心が折れ、tamoshimaに交代。濡れないように登ったらkumassiyと同じところで詰まったので、気を取り直して水線へトラバースしてみると、絶妙にホールドが繋がっていて、何とか良いところまで登攀。後続のkumassiyの登攀を待つが、シャワーを浴びながらのハーケン回収で冷え切ったようで、次もtamoshimaがリード。2p目は比較的乾いた岩で登りやすいが、1回カムでA0。上部も岩伝いはクライミングシューズでないと無理そうだったので、適当に樹林帯から巻き気味に登り、滝上へ。しかしビレイ点構築し笛を吹いても、kumassiyが全然登って来ない。どうやら笛がさっぱり聞こえなかったようで、結局下で待機していた2人を介して合図して、漸く登攀。登攀力以外の課題が明らかとなった。
懸垂下降は1pでスムーズで、さっさと片づけて下山。翌日の準備のため新宮市街へ向かった。
※ほしやたわ滝でクロモリハーケンが1本回収不能になり残置しました。ごめんなさい。回収できた方がいたら差し上げます。
ナメと滝の綺麗な沢でした。
スラブの登攀や下降は怖くて体を近付けてしまっていましたが、体を離した方がバランスが保てるとのことで、意識的に実践していきたいです。
ほしやたわ登攀は見学でしたが、2人の熱いトライに感動しました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する