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Yamareco

記録ID: 3151578
全員に公開
沢登り
近畿

天瀬谷右俣遡行・左俣下降&ほしやたわ滝登攀

2021年05月02日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
09:36
距離
5.4km
登り
798m
下り
791m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:37
休憩
0:00
合計
9:37
距離 5.4km 登り 798m 下り 800m
7:59
577
スタート地点
17:36
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
天瀬谷沿いの林道は、未舗装区間もあるが、最近整備されたようで、入渓地点附近まで普通の車で問題ない。
コース状況/
危険箇所等
天瀬谷は、左俣の方が滝もナメも立派だが、大きい滝は登れない。右俣は、最初の大きめの滝が登攀可能。この滝を登らないないなら左俣遡行の方がよく、登るなら右俣遡行の方が楽しめる。

・林道の屈曲点付近から径路が伸びている。
【右俣】
・二俣までは7m滝が1つあり、左岸に径路が付けられているが、崩壊していて悪いので、右岸を巻いたほうが良い。
・二俣を右に入ると8×15m滝があり、左が登れる(IV)がロープ使用が無難。
・続けざまに8×13m滝があり、傾斜は緩そうに見えるが登っていくと高度感があるので、初心者同伴なら要ロープ。
・長いゴーロを経て13m滝はフリーでは登れそうにないので右から容易に巻く。
・540m二俣は左の方が水量が少ないが、左俣下降なら左の方が無駄が少ないので左へ行くと、8m末広がり滝があり、右が登れる(III+)。左からも巻ける。
・多少のナメを経て水涸れとなり、まずまず楽な詰めで左俣へと乗っ越す。

【左俣】
・上部はナメがかなり長く続く。遡行の方が快適だが下降も可。
・18m滝は右岸巻き。
・左岸がスラブ状の8×20m滝は快適にクライムダウン。
・ゴーロが続いた後の23m滝は巻くと面倒そうなので、懸垂下降がスムーズ。
・またゴーロを経て二俣に戻る

【ほしやたわ滝】
・ほしやたわ滝まではナメとゴーロであり、特に問題はない。左岸林内には踏み跡もある。
・ほしやたわ滝は大滝登攀の対象。滝の左側をVI-程度の2pで登れる。下降は50mロープ2本連結で、滝上の木を支点に1pで降りられる。
ほしやたわ滝 登攀ルート
1
ほしやたわ滝 登攀ルート
遡行図
2021年05月18日 20:22撮影
5/18 20:22
遡行図

装備

備考 ラバーソールで行ったが、ぬめりが激しく、多くの場所はフェルトソールの方が良い。ラバーソールの方が登りやすい滝もある。

感想

2021年GWの紀伊半島遠征初日は、南紀以外の天気が良くないなので、天瀬谷へ。あわよくば、ほしやたわ滝も登攀してやろうと算段。
多くの記録では左俣遡行右俣下降としているが、右俣の2つの大きめの滝は登れそうと思い、あえて逆に。

アプローチでいきなり道を間違えて立間戸谷の方へ行きそうになるが、引き返して天瀬谷沿いの林道へ。荒れているという情報もあったが、最近整備されたようで、ラッキー。
右俣に入って早速、登れそうかもしれないと思っていた斜瀑8×15m。遠目には厳しそうに見えたが、近づいて見るとうまいこと登れそうなので、まずはフリーソロで1段上がってみたが、その先もぬめり多めで怪しいので、ロープを出してリード。そこそこに面白い滝だった。
次のナメ滝もラバーソールのフリクションを活かして登れ、まずまずの遡行感。と思ったが、ここから長いゴーロ。
もう1つ、写真を見て登れるかもしれないと思っていた13m滝は人工登攀になりそうで、そこまでして登るものでもないのでさっさと巻く。
以降は8m末広がり滝を登った程度で詰め。
左俣はナメがかなり発達していて、隣の立間戸谷を思わせる。左俣遡行が一般的なのも頷ける。しかし、確かに10m以上の大きい滝は登れそうにないものだけなので、滝登りを楽しみたいなら右俣遡行である。さくさく下ってほしやたわ滝の沢の出合に戻り、ほしやたわ滝を目指す。
ほしやたわ滝は一見して難しそうであり、記録がなければ取り付こうとは思えない。しかし時間は十分あるので、まずはkumassiyがリードで取り付く。しかし、大きなブロック状の岩が動いたので心が折れ、tamoshimaに交代。濡れないように登ったらkumassiyと同じところで詰まったので、気を取り直して水線へトラバースしてみると、絶妙にホールドが繋がっていて、何とか良いところまで登攀。後続のkumassiyの登攀を待つが、シャワーを浴びながらのハーケン回収で冷え切ったようで、次もtamoshimaがリード。2p目は比較的乾いた岩で登りやすいが、1回カムでA0。上部も岩伝いはクライミングシューズでないと無理そうだったので、適当に樹林帯から巻き気味に登り、滝上へ。しかしビレイ点構築し笛を吹いても、kumassiyが全然登って来ない。どうやら笛がさっぱり聞こえなかったようで、結局下で待機していた2人を介して合図して、漸く登攀。登攀力以外の課題が明らかとなった。
懸垂下降は1pでスムーズで、さっさと片づけて下山。翌日の準備のため新宮市街へ向かった。

※ほしやたわ滝でクロモリハーケンが1本回収不能になり残置しました。ごめんなさい。回収できた方がいたら差し上げます。

ナメと滝の綺麗な沢でした。
スラブの登攀や下降は怖くて体を近付けてしまっていましたが、体を離した方がバランスが保てるとのことで、意識的に実践していきたいです。
ほしやたわ登攀は見学でしたが、2人の熱いトライに感動しました。

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