平将門の北斗七星を巡る
Junjapa
その他30人 - GPS
- 40:00
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 3m
- 下り
- 20m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
[復路]浅草橋++新宿駅++高田馬場駅++東伏見駅 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
問題なし。 |
写真
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感想
東京すりばち学会のフィールドワーク「北斗七星スペシャル」に参加しました。東京都内の平将門にちなむ神社・塚をめぐるウォーキングで、総勢70名もの人で盛況でした。
「北斗七星とは？」と思われる方も多いと思いますが、平将門にちなむ7つの神社・塚が、空からみると北斗七星の位置で配置されていることから来るものです。
その謂われを書くと以下のようになります。
�ヽ察覆茲蹐ぁ某声辧�平将門の鎧を祀っている＜胴体＞
�⊃絨隹擔声辧�平将門の怨霊を調伏させる（降伏させる）のための神社＜頭と胴体をこの神社で分断する＞
�Ｃ淌敞�幡神社：本神社の隣の津久戸明神が将門の首を祀る＜頭部＞
�た静通誠澄�平将門の首が祀られている＜頭部＞
�ゼ鹹諭�平将門の首塚＜頭部＞
�Τ�神社：藤原秀郷（俵藤太）が平将門の兜を埋めたという伝説＜頭部＞
��鳥越神社：平将門の首がこの地を飛び越えたという伝説＜頭部＞
平将門は桓武天皇の流れをくむ”毛並み系”でしたが、あまり出世しなかったそうです。桓武平氏は東国に土地を豊富に持っていたこともあって、競争のはげしい京都を離れ下総（現在の千葉）に移りました。そのうちに将門は地元で頭角をあらわし勢力を伸ばします。平将門の乱です。同じく九州の方でも藤原純友の乱を起こして、地方の抬頭が朝廷をあわてさせます。将門はあげくの果てに自身を「新皇」すなわち新しい天皇と自称するにいたって、朝廷は彼のいとこ平貞盛と藤原秀郷（俵藤太）に討伐を命じます。強いと思われた平将門でしたが、あっけなく討伐軍の矢に倒れてしまいます。
平将門の首は京都に送られ獄門に架けられましたが、 三日後に白い光を放ちながら東方へ飛び去り、武蔵国豊島郡芝崎（現在の大手町）に落ちて来たという伝説が残されています。
村人はこれを恐れ塚を築いて祀りましたがしばしば祟りがあったことから、1307年（徳治二年）時宗 二祖真教上人が将門に蓮阿弥陀佛という法号を贈り、首塚に板卒塔婆を立てた上で日輪寺に供養し、またかたわらの神田明神に平将門の霊を合わせて祀りました。
徳川家康は、天台宗の僧である天海の進言で「風水」の視点から建物の配置を決め、鬼門を封じて江戸の繁栄を作ってきたといわれます。遠く平安時代の人物であった平将門の呪いもまだ当時信じられており、天海の進言により北斗七星の配置の神社ラインを作ることで呪い封じのボーダーラインとしたと伝えられています。
このラインを「結界」といい、怨霊がはびこる向こう側の世界と繁栄を願う現世の世界を分ける「境界」を作ったということです。精神世界の向こう側の怨霊をいかに封じ込めるかにココロを砕いたていたのですね。
ちなみに山でもむかし女の人が入ることができないラインを女人結界といいましたし、日常生活でも、たとえばお店の暖簾（のれん）は結界のひとつです。暖簾をくぐればお店という別世界となるわけで、暖簾がないときは商売しませんから結界は消えることになります。
なお一説には天海は、将門の首（鎧神社と水稲荷神社以外）と体（鎧神社）を調伏神社（水稲荷神社）で切って怨霊を抑えたとも言われています。
なぜわざわざ北斗七星のカタチを採る必要があったのか。
平将門は真言密教の仏さまの妙見菩薩を信仰していましたが、そのお蔭で「新皇」と自称するまでになり、またその傲慢さを妙見菩薩に見限られて滅んだと考えられています。その妙見菩薩の象徴が”北斗七星”だったのです。
スリバチ学会を主催する皆川典久さんは次のように述べています。
「・・・（前略）・・・かつては東京湾が入り込んでいたと言われる日比谷入江の先端部分、いまでいうと大手町のビジネス街の、高層ビルに囲まれた一角に将門の首塚が祀られている。いまでもビジネスマンが参拝に立ち寄る姿をよく見かける。将門の首塚とは、天慶の乱（979年）と呼ばれる紛争で、下総で殺された将門の首が、その怨念で大手町まで飛んできて落ちたとされる伝説の地を祀ったものである。
天慶の乱とは、東国の人々にとって、京都政権の強権に対する独立戦争的な意味合いがあり、搾取に苦しめられていた辺境の民にとっては一筋の希望であったとも言えよう。だから徳川家康は江戸先住民の気持ちを重んじ、政権の信任と安定を得るため、首塚を丁重に祀り、将門信仰を重んじたのだ。
それに対して、尊王・アンチ徳川を掲げた明治以降の政府は、かつての朝敵であった将門塚をとても粗末に扱ったため、不幸が続いた。塚を取り壊して庁舎を建てた大蔵省では、大臣他幹部十四名が次々と急死、戦後にはここを整地しようとしたGHQの工事関係者が事故で亡くなっている。また、塚の敷地にかかって建てられた長期信用銀行は倒産した。その他にも、お供え用のお神酒を飲んだら会社が火事になったなど逸話は尽きない。いわゆる「将門の祟り」である。
徳川三代に仕えた黒衣の宰相天海僧正は将門の強い怨霊を、江戸の守護神として祀ったと言われる。都内には将門を祀る場所が七つあり（首塚・神田明神・築土神社・兜神社・鳥越神社・水稲荷神社・鎧神社）、それぞれが主要街道の出入り口にあたる場所で、江戸城を守るように配置したとされる。地形的にはいずれも台地の突端や微高地など、特異点にあたる。それらの場所を結ぶと北斗七星の配列が武蔵野台地に浮かび上がる。ひしゃくの先が指すのは、動かざるものと象徴として、徳川家康が祀られている日光東照宮に他ならない」
http://matogrosso.jp/suribachi/suribachi-12.html
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