記録ID: 31648
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沢登り
日高山脈
中ノ川支流→ソエマツ岳→ヌピナイ川右股川南東面直登沢
1992年08月18日(火) 〜
1992年08月21日(金)
nezzrow
その他3人
コース状況/ 危険箇所等 |
中ノ川支流→ソエマツ岳→ヌピナイ川右股川南東面直登沢 1992/8/18〜21 L銭谷竜一(3)、AL石崎啓之(3)、M小倉憲悟(3)、日下出(3) 8/18 晴 3日間滞在した大庭牧場に出発の旨とお礼を言い、ジープで送ってもらう。大樹でマッシュポテトを補給し、食料を預けておいた尾田の郵便局に行くと駐在さんがいて、みんなで良かったと言っている。どうも取りに行く日を過ぎていたので遭難したと思われていたようだ。広尾にも入山届を出していなかった為に更に心配されていた。行動内容と今後の計画、札幌での対策を話したらようやく安心してもらえた。先日社会人のパーティが最終下山日に帰ってこなくて捜索騒ぎを起した為、さらに心配したらしい。今後南日高では広尾の警察署か営林署にも届けを出しましょう。たかひろさんのジープは林道を快調に飛ばし、支流のずっと先まで行ってしまい中ノ川標高330mで下車した。リーダースタッフは標高370mの二股まで偵察に行き、てくてくと引き返す。支流沿いにもずっと林道がついているが、何年も前から崩壊しているようだ。沢にも降りられないみたいなので、翌日は初めから沢を行くことにする。崩れたまま放っておくなら林道など作らなければいいのに。 8/19 晴→曇→曇時々晴時々小雨:C1(5:20)→Co620二股(11:15-12:30)→Co650C2(12:45-14:00) Co380屈曲まで所々函だが、下は河原で簡単に中を行ける。中ノ川縮小版という形容がよく似合う。Co380屈曲の二股にF1、1〜8m。アシスタントリーダーが空身で1ピッチ。取付きでメンバーが滝つぼに落ち、全員がザックつり上げ。次にCo420屈曲に5m+5mの2段の滝。ずっと左側から草付のバンドを使って簡単に捲ける。F3は3m程度の小滝で簡単に登れる。Co520までずっと河原でワラジが消耗する。両岸はけっこう立っており暗い感じの沢。けっこう高い所に増水の跡があり、驚く。Co520に7〜8m+3〜4mの2段の滝F4。間に右岸から滝が入ってきている。リーダー空身で1ピッチ。左岸ボロボロの岩を直登できずに右寄りに行って草付をトラバースしてテラスに。横に張り出しているブッシュでランニングをとって、2段目の緩い岩盤を登ってブッシュに支点をとる。下の支点はハーケン。二段目を登る前に途中のブッシュに引っかかったザイルを直したりして時間をくう。後続は腕力のみのゴボウで通過。すぐにF5のジャンプの滝。これは一目で分かる。確かに左岸から行き易そうだがジャンプの飛距離は結構あって怖い。右岸を空身でアシスタントリーダーがシュリンゲ掴ませてザックつり上げ。普通こうするよ、コレは。Co530右股がF6のリッジ左の滝。突っ張りで行こうとしたアシスタントリーダーが取付きで落ちて泳ぐ。しかしこれはアシスタントリーダーの狡猾な計算で、リーダーがまたしてもボロボロの右岸を登らされるハメとなる。滝は5〜6m位だが、上まで10〜15mザイルを出す。降りるのは楽。あとは620二股まで河原。 Co620二股からいきなり沢が開け、巨石のガレガレとなる。ちょうどうまい具合に晴れてきたので、ソーメンを食べることにしたが、火をつけたとたん雨がポツポツ。まあいいやと思っていたら本格的に降ってきて、カッパを着てソーメンを食べる。更に腹が立つことに、食べ終わったら雨が止む。Co650 二股からは更に川幅が広がり、ガレで埋め尽くされる。それがずうっと上まで突き上げている。明日はあまり天気が良くないかもしれないので、天場を上げようかと思ったがCo800まで行っても良い所が全然無い。仕方なくCo660左岸のガレのテラス状のブッシュが生えている所に天場を作って水を上げる。天気図ではそんなに悪くなるとは思わなかったのだが・・・。 8/20 雨(カゼ)→曇:C2(7:50)→ソエマツ岳(10:40)→・790二股(13:30)→・507二股(17:00)→林道終点C3(18:15) またも予想外に夜半より雨。降ったり弱くなったりしているので様子見。そうしているうちに天幕の中を水が流れ始め、とりあえずパッキングして場所を移しマッシュポテトを食べる。そのうち小降りになってきたので、出発。時間読みはギリギリだけど・790で泊まっても日数内で対処できるだろう。ガレは Co1200位までえんえんと続くが、早いペースで登れた。雨はかなり強くなるがガレが崩れてくる心配は無さそうだ。でも、大雨の直後などは避けた方がいいだろう。それから滑滝。尾根近くまで水があるけれど、最上部は砂のようにボロボロしている岩。尾根に出てからはかなりひどい藪漕ぎ。進めども進めども頂上には着かない。頂上までの時間の半分は藪を漕いだ。頂上は風が強く、寒い。昼飯を食べるのがやっとなので、追悼は黙とうにしてさっさと下りる。 稜線を少し下りてから西に行くが、なかなか沢型にあたらない。かなり下のナメ滝帯に出るが、いきなり3股の滝で、下りることができない。隣の沢から下りる。沢型にあたらなかった割にはたくさんの枝沢が入ってきて地図読みができない。白いきれいな岩盤のナメ滝が延々と続く。ザイルを出す程のことはないが、結構傾斜があって登攀力がないメンバーだときついだろう。Co940二股からは右股からガレが沢を埋めている。時間読み通りに・790に着き、暗くなる前に・507まで行くつもりで出発。すぐに沢は岩盤となり、ワラジを着用。はじめの10m位の滝は、右岸を使って捲く。かなり大きいスケールの函で、中に滝もあるようだ。結構高い捲きであったが、踏み跡がついていて、ルートファインディングは楽。長さ数100mも捲いた所で終わりかと思ったら、まだまだ捲くような所は続く。今度は右岸を行ったり左岸を行ったり何回か草付のいやらしいトラバース (高度感あり)があるが、一回やったら要領と度胸がついたようだ。濡れ方がひどかったらザイル使うかもしれないが、この辺はあまり降らなかったようだ。全てノーザイル。・507からは河原。沢は増水気味だし、次の日もわからないので林道に着くまではわからない。ということで河原をとばす。Co440二股にブル道があるが、すぐ河原で途切れ、その少し先のまともそうな道の上にC3。河原歩きの遅いMの共同装備をもってやるが、少し甘かったようだ。 8/21 曇:C3(9:00)→尾田郵便局(13:30-14:00) 道はやはり途中で何度か河原になるが、地図上の林道終点からは車で入れる位になる。 |
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