万二郎岳バリエーションルート
- GPS
- 04:41
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 662m
- 下り
- 666m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道と呼ばれる整備された道は一切ありません。随所に滑落、転落の危険個所がありました。 |
その他周辺情報 | 登山口はかなりの山の中です。道中も崖崩れしている箇所が何カ所もあり、走行注意です。 |
写真
感想
地元に住んでいて天城山は何度か行ったが、いつもゴルフ場側のシャクナゲコースから。最近、アンテナが立つ箒木山のかなり上まで車で上がれることを地元紙のスクラップを見返して知り、一人では心細いのでOさんに声をかけた▲本当は地元紙が紹介していた万二郎岳山頂南側直下の巨岩「鬼の石積」を見たかったのだが、「一号」と書かれた大岩の左へ本隊から離れて少し進んでみたものの、はっきりしない急斜面で技量が追い付かず、引き返した▲道のあやふやな山行にお付き合いいただき、豊かな天城の森に改めて感じ入ったうえ、おいしい魚料理の反省会も良きかな、でした。
伊東にお住いの会社の先輩Yさんから、天城山(万二郎岳)バリエーションルートのお誘いを受けた。箒木山という山を経由して登るという。もちろんお受けした。
早速ルートを調べてみると、山と高原地図にはルートの記載がない。25000図を購入してみると、破線ルートだった。情報も少なく、ヤマレコでの山行記録がかなり役に立った。
結論から言えば、登山道のないルートとわかった。GPSは必須、さらに25000図とコンパスも必要だ。さらに、念のために補助ロープとスリング、カラビナもザックに入れた。また、野生生物との遭遇にも備えるため、熊スプレーも持ちました。
JR伊東駅前に集合し、Yさんの車で海岸沿いを南下し、山道に入った。かなり山深く、途中からは路面は荒れ、がけ崩れも随所であった。タクシーではここまでは来てくれないだろう。1時間後にゲート近くに停車し、出発した。荒れた舗装路を少し歩き、山に入った。当然ながら明確な登山口はない。もちろん踏み固められた登山道はなく、落ち葉の上を歩く。序盤から傾斜がきつく、息切れしないようにゆっくりと進んだ。
50分後、箒木山に到着した。山頂は広く、芝が広がり気持ちが良い。しかし、シカの糞が随所にあり、ザックを無造作に置くと悲惨なことになる。要注意。風が強く肌寒かったが、ここで手早くパンを口に入れた。
目の前には万二郎岳がそびえている。その急傾斜に、「あそこを登るのか」と気が重くなった。GPSを細かに確認して、稜線を外れないように歩く。急傾斜の下りは特に気を使った。足を滑らせると、そのままどこまでも転がり落ちそう。
トラロープが随所に張られており、行くべき方向を示してくれている。また、ロープをつかむこともできる。先人の有難い配慮に感謝した。
「一号」と赤ペンキで書かれた岩が出てくれば、山頂は間近だ。一号岩からも急斜面だが、すぐに山頂に出た。ここで長めの休憩を取り、パンと栄養ゼリーで腹を満たした。晴れてはいるが、黄砂の影響なのか、遠くはかすんでいる。太平洋もはっきりしない。が、風に吹かれて、登り切ったことに満足した。
下りは急傾斜が続く。山頂から奈良本林道への分岐へ戻り、林道方面へ。小一時間も歩き、スタート地点に戻った。
普段はしっかりと整備された登山道を歩くことが多いが、こうした道なき道を歩くのもいいものだ。地形を読む勉強にもなるし、緊張感をもって歩くことができた。
ただし、上級者向きであることは間違いない。少なくとも、25000図とコンパスが使えないと正直怖い。GPSは電気がなくなれば動かないし、落とす可能性もある。地図と地形が読めなければ、遭難に直結する。
お風呂は、ホテル緑風園(1000円)でお世話になった。伊東駅近くの居酒屋で新鮮な刺身も食べることができた。Y先輩、充実した一日をありがとうございました。
連休明けに在宅勤務を二日入れ、いよいよ関西へ戻る最終日に、天城山バリエーションルートの機会があり、参加しました。一人でバリルートを通る場合、足元や野生動物に全集中しながら登りますが、今回のパーティは4人。しかも好天に恵まれ、終始リラックスしながら歩くことができました。
箒木山までは高い木も少なく、比較的穏やかに登れます。下生えも少なく、新緑の木漏れ日の中、アセビやトウゴクミツバを眺めながら、自然を満喫できました。ただ、それほど長い距離ではありませんが、ルート上は傾斜がきつい場所が多いです。一番の頑張りどころは、山頂直下の急登です。踏み固められていない斜面は基本、滑ります。滑落しないよう、十分な注意が必要です。
下山後はホテルの日帰り入浴で汗を流しました。関西へ直帰するため、反省会に参加できなかったことは心残りですが、連休最後に、よい思い出ができました。いつもお世話になるOさん、車を出してくださったYさん、苔の生態を教えてくれたHさん、どうもありがとうございました!
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する