錫杖岳前衛壁_左方カンテ

コースタイム
笠ヶ岳登山口12:41-13:31クリヤ谷渡渉地点13:52-14:36錫杖沢出合(テント設営)15:13-15:49左方カンテ取付(偵察)-17:16錫杖沢出合(テント泊)
[2日目]
錫杖沢出合05:32-06:18左方カンテ取付
(1P)3級 7:13-7:45 mfさんリード
(2P)3級+ 7:52-8:29 geraniumリード ピナクルまで
(3P)5級 8:42-9:30 mfさんリード 右上〜ピナクル(チムニー下)まで
(4P)4級+ 9:40-10:15 geraniumリード チムニーから大木テラスまで
(5P)4級+ 10:42-11:59 mfさんリード 左フェイスからオフウィズスまで
(6P)5.8/4級+ 12:20-13:10 geraniumリード オフウィズス〜フェイス
(7P)4級+ 13:29-14:34 mfさんリード フレーク状スラブ〜終了点の立木まで
懸垂下降5P-16:40懸垂下降終了(注文の多い料理店取付)-18:05錫杖沢出合(テント撤収)18:30-20:00笠ヶ岳登山口
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・クリヤ谷は靴を脱がないと渡渉できない水量だった。 ・出合は結構テントを張れるスペースあり。沢まで下りていかないと見えない場所もある。対岸で張っているパーティもいた。 ・出合近辺は携帯電話は圏外。前衛壁のとりつきではアンテナ3本立っていた。不思議。※NTTdocomo ・各ピッチ終了点にはハンガーボルトのビレイ点があるが、6P目終了点以外は使う必要を感じなかった。但し懸垂下降には大いに活用できるので、ありがたい。 ・5P目は50mロープギリギリなので途中でピッチを切ってもよいとトポには書かれていたが、少し余らせて終了点まで届いた。 ・中間支点の残置はほとんど抜かれており、記憶の限りでは、5P目フェイスの出だしにハーケンが1箇所あったのと、6P目OW出だし/6P目終了点手前の小垂壁乗越部分/7P目スラブ出だしの計3箇所にハンガーボルトがあっただけ。 残置がある箇所はそれだけ危ないということなので、使った方が無難でしょうね。 ・7P目スラブの下部は今にも剥がれそうなフレークが多く要注意。 後続パーティの方は、去年出だしのハンガーボルトより左でフレークが剥がれ、墜落したとのこと。 大きいフレークが落ちて後続パーティに直撃、骨折するという事故もあったそうなので、ボルトより左には行かない方がいいそうだ。 ・チムニーやスラブなどは染み出しがあり、全体として岩が湿っている。浮石も多いし、ホールドに使うチョックストーンなども動いたりするので、確認しながら登った方がよい。 ・懸垂下降は50mロープを連結して、6P目終了点から3Pで「注文の多い料理店」の取り付きまで下りられる。 1P目で切る箇所は2箇所あり、真っ直ぐ下りたところの支点を使った方がよい。我々はそれに気づかず、少し手前のやや横に移動したところにある支点を使ったため、ロープが屈曲して引き抜きに苦労した。 最終ピッチから6P終了点までは大木から1Pで下りられる距離だが、上部は藪が多くロープが引っかかる可能性があるため、途中の懸垂支点で一旦ピッチを切った。 ■ mount-fine(mf)補足: ・各ピッチのグレードは「日本マルチピッチ フリークライミングルート図集」に従いました。ただし、3P目は同書のトポとは異なり、チムニー下までロープを伸ばしました。 ・上で「5P目は50mロープギリギリ」と書かれているのは、「チャレンジ!アルパインクライミング(北アルプス編)」です。 ・クリヤ谷の渡渉では、比較的浅いと思ったところが意外に深く、脚の長いgeraさんでも股まで水に浸かってしまいました(写真2枚目参照)。もっと浅いところもあったと思うので、ここでもルートファインディングの未熟さを露呈してしまいました。 ・参考にした「日本マルチ〜」や「チャレンジ〜」には、登山口から錫杖沢出合まで1時間くらいと書かれていますが、我々の足では2時間もかかってしまいました。ナチュプロ一式を背負っていたり渡渉で手間取ったこともありますが、やっぱりアルパインをやるような人は山歩きも速いのでしょう。 ・錫杖沢(出合より上部)で汲んだ水を沸かして飲みましたが、お腹を壊すことはなかったです。ただ、やはりテント場や取付付近の水は避けたほうがいい気がします(大小やってますので)。 |
写真
180cmスリングを持ってきてよかった。120cmではピナクルに巻けないところだった。
左にしっかりしたハンガーボルトの終了点があるのですがね。
mf:まさに残置無視ですね(笑)。
フォローは確保されているからいいが、リードは落ちたら死ぬでしょうね。
上部はカムやナッツでプロテクションを取れる。
mf:これまで経験したことのない大ランナウトでしたが、ホールドがあるためかわりと冷静でした。
mf:geraさんにも活躍してもらわないと(笑)。というか、難しそうだったし2P続けてリードする気力がなかったです。
感想
今度こそ本当に命を削られたかな。
錫杖岳前衛壁、左方カンテ(5.8)に残置無視で挑戦。
結果として、6P目終了点で1箇所、最終7P目の出だしのハンガーボルト計2箇所で残置ボルトを使った以外はすべて残置無視。
ミニマムボルト、オンサイトにて、オールフリーで完登したので達成感は大きい。
ただ振り返ってみると、やはりあそこではボルトを使うべきだったかなという場面もあり、次回からは自分のクライミング能力とリスクを天秤にかけ、落ちるかもしれない、落ちたら死ぬかもしれない場面では安全を優先すべきかなという気がする。
6P目終了点手前の小垂壁。
自前のプロテクションはとれない。半端ないランナウト。落ちたら数十メートル下まで墜落して死ぬこと間違いなし。
支点をとらずに登るにはあまりにもリスクが大きいため残されているハンガーボルト。
それまでずっと残置無視で登ってきたので、その完遂にこだわった。
決して難しいクライミングではないが、かと言って絶対に落ちないというほど余裕はなかった。
ある意味馬鹿になっていたのだろう。行くしかないと思った。
ただその一方で、冷静さも欠いていなかったように思う。
はじめはハンガーボルト沿いに直上しようとしたが、ホールドが甘い。
このまま行ってしまうか?いやちょっと待て。今ならまだ下りられる。
高度数十メートルの真下を見ないようにしながら、慎重にクライムダウン。
壁をくまなく観察して、右カンテにガバらしきホールドを見出す。
これで行こう。足置きを丁寧に徐々に高度を上げてゆく。
よし、ガバが取れた!…うっ、しかし足を置くスタンスがない。
だが、もうクライムダウンはできない。ここまできたら躊躇はできない。登り切ることだけに集中するんだ。腕の力でからだを引き上げる。次のホールドもいい。よし、足が壁を完全に超えた!
息が荒い。体じゅうをアドレナリンが駆け巡り、軽い興奮状態がしばらく続いた…
錫杖岳前衛壁にある左方カンテ(5.8)は、この壁にあってもっとも易しい入門者向けのルートだ。
だが近年残置がほとんど抜かれて生まれ変わっており、クライミンググレードだけでは図れない難しさがある。もはや4級+A0なんていうスタイルで登れるルートではない。
これが自然の岩場における本来のクライミングの姿なのだろうとは思うが、厳しい。
単に登るだけでない総合的なクライミング能力(ラインを見る目、プロテクション戦術など総合的な力)とメンタルの強さを鍛えなければ、とてもじゃないが上のグレードには挑戦できないことを思い知らされた。
これが入門ルートとは…。我々とは違う、本物のクライマーの方々は本当に凄いと思う。尊敬に値します。
今回、初心者としては十分過ぎるほどの成果を上げられたのは、mfさんという信頼できるパートナーの力によるところが大きい。
初見のルートでは、何よりオブザベとプロテクションの戦略が鍵になる。
やはりその二点を相談できることで、確実な登攀が可能となる。
どんなに易しいルートでも、登攀ラインを間違え、プロテクションが取れなくなって行き詰ったらアウトなのだから。
それに加えて、mfさんは突破力がありますしね!ほめ過ぎかな?(笑)
まあいつもはイジってばかりなので、たまにはいいでしょう(笑)。
あっ、そうそう。最も心強く感じたのは、下山中のmfさんのヘッデンの明るさ(笑)。
早速ネットで明るいヘッデンを注文しましたよ!
前置きが長くなったが、登攀の様子を簡単に。
今回のルートの核心は6P目のオフィズスで、ここのグレードが5.8。
二子山中央稜の核心はワタクシがリードしたので、今回の核心はmfさんに譲りますよ〜、是非!ということで、1P目はmfさんから早速スタート。
1P目、2P目は3級程度のルンゼなので、特に問題もなく通過。
2P目はワタクシのリードで、ピナクルテラスに到着。
3P目は出だしが結構難しいと聞いていたので、mfさん頑張ってくださいね〜と気楽に送り出す。
ピナクルの左側にいいクラックがあるので、カムを決めてピナクルの上までは問題なく登ったのだが、その先のラインがよく分からない。
トポによれば右上するはずなのだが、左に緩い傾斜があるためそちらに導かれてゆくmfさん。
だがやはりおかしい、このままでは行き詰るということで、クライムダウンして右にトラバースした。
はじめから右上するのが本来のラインだと思うのだが、左上したところにあるクラックにカムを残していったため、フォローの自分も難しいラインを登るハメに!
フォローで早くもお腹一杯になりかけた。
4P目チムニーはワタクシのリード。
プロテクションもとれるし簡単なのだが、びしょびしょに濡れていて滑りそう。
ズリズリ背中を押しつけて、高級山シャツを傷つけつつ大木テラスに到着。
5P目はチムニーの抜け口から左のフェイスに移るのだが、右壁に残置ハーケンがあるだけで、あとはまったく残置なし。しかも下部はプロテクションがとれそうにない。
ふう、自分がこのピッチのリードじゃなくてよかった!
次のピッチは核心のオフィズスだが、途中でピッチを切って、自分は2級程度の歩きのようなピッチをリードするだけだから、今回簡単なピッチばかりだな〜なんて余裕をかましていたら、あとで予想外の展開が…
それはさておき、残置無視で登りたいので、残置ハーケンは無視。
かといってカムが決まるような場所もないので、やむを得ずmfさんが自前のハーケンを打つことに。
リスが浅くて中々入っていかないようで、多少浅打ちだがやむを得ないということでスタート。
そして下部はまったくプロテクションがとれないので、慎重にラインを見極めながら登ってゆく。やはりオンサイトは難しい。
落ちたら死んじゃうランナウトっぷりで、ようやく上部に到達し、ここからはナッツやカムが決まり始めてほっと一安心。
フォローで登っても、結構緊張した。mfさんはよくこんなとこ初見でリードしたもんだ!
5P目終了点に到達してみると、核心の6P目とりつきだった。
あれ?途中でピッチ切らなかったの? じゃ、mfさん続けてリードでいいですよ。
などと言っていたら、どうも様子がおかしい。
「このピッチの出だしはリーチが長い方が有利。」とか何とか言っている。
「へえ〜、そうですか。じゃボクがリードしましょうか?」
なんて軽く言ってみたら、「じゃあ、よろしく。」と全く予想外の答え!
ええー、マジッすかー。全然心の準備ができていなかったんですけど!
でもさすがにmfさんにばかり命を削らせるのも悪いと思い、まあやってみるかと。
そして、結局のところ自分が命を削られた。
6P目は出だしが核心。そのために左側のフェイスにハンガーボルトが設置されており、普通はそこにヌンチャクかけてクリップし、場合によってはA0してしまうらしいが、無視してかわりに浅いクラックに気休めっぽいカムを決めた。
そして頼りない立ち木に左足でステミングし、上下2箇所にあるピナクル状のガバカチを両手で掴んでからだを引き上げ、チョックストーンを一気にとって乗越した。
このチョックストーンが少し動くので、一瞬ひやりとした。
普通は右サイドのオフィズスに右側体を押しつけるのだろうが、オフィズスの下が空洞になっており、落ちたらかなり下まで墜落しそうで怖かったので使わなかった。
フリーソロに近い状態ながら、何とか核心を抜けてほっと一安心。
そのあとはチムニーを右壁にステミングしながら抜け、左フェイスに移る。
このフェイスにはクラックが何本も走っているので、カムで要所要所にプロテクションをとることができた。
とはいえ、やはりリードは緊張するし、自分のクライミング能力では決して簡単ではなかった。
しばらくするとようやく簡単なパートに出て、ずっとプロテクションをとらずに行き、もうすぐ終了点かな〜、などとほっとしていたら、最後に小垂壁の乗越しが残っていた(涙)。
ここの経緯は最初に記した通り。
出だしのOWは難しいとはいえ落ちてもせいぜい2〜3mだし、浅いながらも一応カムを決めていたが、フリーソロに近い状態のままここで落ちたら崖を真っ逆さま。まあ痺れたね。ここで命を削られた。
6P目終了点は元々太い枯れ木だったのだろうが、ぐらぐらしてもはや確保支点に使えるような代物ではなかった。
風化した残置スリングが長年使われていないことを物語っていた。
何とかカムで支点を構築できないかと辺りをくまなく見回ったが、それも無理。
一瞬、頼りない細い木をまとめて使おうかとも考えた。
直前には相当のリスクを冒してまで、残置無視を貫いてきたので迷ったが、ここで断念。やむなくハンガーボルトの確保支点にビレイポイントを作った。
mfさんが出だしで落ちるかも知れないと思ったもので!(笑)
しばらくしてmfさんが到着してからもまだ興奮状態が続いており、「ボクはもう残置無視はやめます!これからはミニマムボルトで行きます!」「ボクは頭脳を担当しますので、突破はmfさんがやってください!」などと口走っていたが、「まあまあ落ち着いて。それはあとでゆっくり考えましょう」と冷静に言われた(笑)。
さてそんなこんなで最終7P目。mfさんのリード。
染み出しの多いスラブで、フレークは脆そう。上部は草付き。
カムは気休め程度にしか決まらない。
しばらく行きつ戻りつしていたが、やはりあまりにも危なすぎるということで、左上にあるハンガーボルトにやむなくクリップしてもらった。まあこれで正解でしょう。
最終ピッチもそう簡単ではなかった。一応何箇所かカムを決めていたが、ほとんどが気休め。
最初にクリップしたハンガーボルト以外は、まともなプロテクションがとれていなかった。
草付きに入ると、ようやく木でプロテクションがとれたようだ。
終了点の大木にたどり着くと、mfさんが嬉しそうな顔でビレイしていた。
まあそうですよね。やってやりましたよ! 初心者としては上出来でしょう!
下降は同ルートにするつもりだったが、ロープが引っかかりやすそうだったので、注文の多い料理店のルートに真っ直ぐ下りることにした。
下りる途中で6P目終了点手前の小垂壁を改めて見て、こんなところをプロテクションもとらずに登ったのかとゾッとした。
一度ロープが引き抜けなくなりそうで冷やりとしたが、それ以外は特にトラブルもなく無事下りることができた。
クライミングとは別に今回痛感したのは体力のなさ。
アプローチが辛すぎた。やはり普段から山に行っていないとダメだということを思い知らされた。
真っ暗になってから登山口に辿りついたときは、ボロボロに疲れ果てていた。
何はともあれ、生きて帰れてよかった。クライミングって危ないネ。
冷静になってみると、また大げさに書いてしまったかな?という気もするが…。
※改めて考えてみると、ペツルのボルトがあるから無視するのにも労力を使ったような気がする。
本当は各ピッチの終了点も含めて全て撤去した方がスッキリするのでしょうね。
※残置がないと、登攀ラインを自分で見極めなければならない。初心者なりにそれができたのはやはり塾長の講習の賜物です。
geraさんが人をほめるなんて、何か悪いものでも食べたのでしょうか(笑)。
でも、クライミング、特にマルチピッチは本当にパートナーとのチームプレイですね。
ルーファイ(ライン取り)にしても、オブザベで相談したり、クライマーは壁に取り付くとどうしても近くしか見えなくなってしまうので、ビレイヤーが広い視野でアドバイスしてくれることがとても参考になります。
geraさんにはたまに的外れなことも言われてびっくりしますが(コケをホールドだと思ったとか・笑)、大体はビレイヤーのアドバイスが合ってます。
クライミングでは、協力して何かを成し遂げることの楽しさを感じています。
さて、ただでさえ経験が浅く残置無視で人一倍(いや二倍)時間のかかる我々パーティーは、金曜に休みを取って現地へ移動&アプローチ、土曜の早朝から登攀を開始しました。
終盤で後続パーティーの方々に追いつかれてしまいましたが、追い抜かれることはなくすべて初見でオンサイトできました。
完全に残置無視はできず、2ヶ所で残置支点を使ってしまったのは残念でしたが、ほとんど残置が抜かれたというこのルートで残っている(しかも比較的新しいハンガーボルト)ということは、それがないと(ここを登ろうとするレベルの人にとっては)危険だということではないでしょうか。
残置無視にこだわるあまり命を落としては元も子もありませんから、やむを得ない判断だったと思います。
ただし、残置を安易に使う癖はつかないようにしないと。
某有名ガイドさんのサイトでは、先日登った二子山中央稜より錫杖岳左方カンテのほうがレベルが低くなっていますが、たとえガイドさんに連れられてオールフォローだったとしても、明らかに左方カンテのほうが難しく感じました。
5P目の出だしのフェースではナチュプロが使えずかなりランナウトしてしまい、ふと振り返るとロープが何の支点もなくだら〜んと遠くまでぶら下がっているのが不思議な光景でした。
ただ、後で思うとフェースの途中でハーケンを打てば(リスは結構あった)、これほどのランナウトは防げたのではないかと思います。
落ちれば確実にテラスへグラウンドでしたが、それなりに安定したホールドがあったのと、後続パーティーの声が聞こえ始めていたので少し急いでしまいました。
そもそも、落ちない前提だからここには残置がないのでしょう。
geraさんにリードを譲った6P目、出だしの核心はフォローでも難しかった。
本来はオフウィズスを登ったほうが楽だったのかもしれませんが、正面のフェースにこだわってしまいました。
背後にフットホールドに使える立木(ぐらついて折れそう)と、フェース上にカチっぽいホールドはあるのですが、バランスが悪くなかなか上に行けません。
しばらく手こずっていると、ある瞬間ふっと頭より先に体が動いて、自分でもよくわからないうちにムーブを連続して突破することができました。
もしかすると、あのときゾーンに入ったのかもしれません。
5.8で立木を使ってゾーンに入っても(しかもフォロー!)全然格好良くないですが、あれは貴重な体験でした。
もろいフレーク〜草付きの7P目は、ちょっと余計だった気がします。
中途半端な終わり方でした。
それにしても、今回は目立ったミスもなくスムーズにいったほうなのに、登攀開始から終了まで7時間余り、懸垂下降も含めると9時間半。
スピードアップへの道のりはまだまだ遠いなあ・・・。
良いクライミングだったようですね。
致命的なミスこそなかったものの、リスクをコントロールしていないランナウトは危ないですね。
初心者のうちは、やりがちなのも仕方ないとは思いますが、メチャクチャ危ないので気を付けてください。
その他、ちょっと気になった点を。
1点目
残置無視は、「危険を冒してもやる」ということではなく、
「残置を使わなければ登れないなら、敗退するくらいの覚悟でやる」
というのが私の考えです。
それが、「初登攀の気分で」ということです。
2点目
左方カンテは、一度はビレイ点以外の全ての残置が無くなったと聞いています。
ただ、最近ちょいちょい打たれたりしてしまっているようです。
(特に、ピッチ中にハンガーボルトというのは、そう古い物ではないでしょう。)
地元の山岳会によって、お掃除という名のもとに、また抜かれたりもしているようです。
やっぱり、「あるなら、それは使っても良いって意味かな」と考えるお2人みたいな人も多いのです。
初心者ルートであっても、中上級者の人たちの
「クライミングは、そういうもんじゃないでしょ!」
っていう、熱い魂で整備されているんだと思います。
geraさん、mfさん錫杖左方カンテオールフリー完登おめでとうございます
塾長のあとのコメントはなんか気がひけますが...
私なんかのレベルでは細かいことはよくわかりませんが、うっかり感動してしまいました。
錫杖岳を登るということは考えたことはなかったのですが、「登りたい」という気持ちが湧いてきました。
お二人のこれまでのクライミングに費やした情熱と時間を考えると今はまだ現実的ではないのですが
モチベーションをいただいた気がします。
あの慎重で、冷静で、人一倍危険を回避するgeraさんが、リスクを冒すというのは、人をホメる以上に考えられないことで、ちょっとびっくりです
岩の魔力なんでしょうか?
それともアプローチで疲れきって思考能力が低下しちゃったのかな
それにしても、いいな〜うらやまし〜
危ないですね。気をつけます。
今にして思えば、何らかのプロテクションをとる方法があったのかもしれません。
また補習を受けたいと思いますので、よろしくお願いします。
一度は全ての中間支点が撤去されたのですか!
終了点と同じボルトだったので、終了点整備と同時に設置されたのかと思ってました。
うっかりとはいえ、感動していただいてありがとうございます。
頭の中はクリアーでしたよ。冷静だったし、集中してました。
ただ、ここまでは大丈夫というハードルを一段上げてしまいました。
国の安全基準が都合よく変わるようなものでしょうか。
モチベーション上がりました?
ぜひやりましょう!
塾長>
コメント&アドバイスありがとうございます。
こうして未熟ながらも自分たちで行けるようになったのは、塾長に教わったからこそです。
残置無視のポリシー、スピリット(?)については、まだ理解が足りないようです。
技術面でもまだまだ教えてもらわないといけないことがありましたので、今後ともよろしくお願いいたします。
kanosukeさん>
ありがとうございます。
kanoさんはご存じだと思いますが、geraさんのレコはちょっとドラマチックにしすぎですので、少々差し引いてお読みください(笑)。
ちなみにkanoさんは豊科出身なんですね〜。
私も長野出身で、松本や豊科のあたりは大好きです。
いろいろ課題はありますね。
これまでは、 基本的な考え方とか、クライミングのシステムを講習しただけです。
ある意味では、ここからが本当のスタートラインですね。
補習の機会をいただければ、どんどん実践的なアドバイスをしていきたいと思っていますよ。
クライミング道の道のりは長いですね〜。
懸垂下降のとき、注文の多い料理店を見て、こんなとこ登れるのかしらん?と思ってしまいました。
でも一つ壁を越えるとその向こうに新しい世界が見えて来るので、それがモチベーションになります。
今後ともご指導のほど、よろしくお願いします!
私ももうすぐ卒業をめざして、そしたら錫杖岳前衛壁左方カンテに挑みます!
たまたまマイページを開いてみたら、zakiさんのコメントを見つけてビックリ(笑)。
ご訪問ありがとうございます。
左方カンテおすすめです!
私としては、今年一番の達成感を得た山行でした。
zakiさんの場合、多分ほぼオールリードですよね?
クライミンググレードは低いですが、ランナウトするので精神的にかなり疲れると思いますよ〜。
行かれる前に、ぜひ塾長のアドバイスを!
zakimeguさん、こんにちは。
石田さんのブログでいつも拝見しています。
左方カンテは変化に富んでいて、本当にお勧めです。
ランナウトの緊張感(恐怖感?)も味わえます(笑)。
最後のピッチは脆くてあまり魅力がないので、そこまでで終了とするか、登ってピークを目指すか、判断の分かれるところですかね・・・。
卒業したらぜひ気をつけて行ってきてください!
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