平標山と仙ノ倉山
- GPS
- 06:49
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,318m
- 下り
- 1,305m
コースタイム
- 山行
- 6:03
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 6:34
天候 | 曇り時々晴れ ほぼ無風で蒸し暑い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特になかったが、梅雨の時期の為か、各所に水たまりがあり通過時に気を使った。また、場所によってはブヨ?のような虫が多く、刺されると大変にかゆい。要虫刺され対策。 |
写真
感想
登山口の有料駐車場には3:39に到着。先客は5台程度と少ない。日の出の早い時期だがさすがに4時前では暗く、ライトを点けて食事と準備をする。4:23に行動開始したが、既に明るくヘッドライトは不要だった。今回も松手山に最初に登り、平標山と仙ノ倉山を往復後、平標山の家に降り、さらに林道へ下るコースを選んだ。
松手山への登りはいきなり急登。まだ暗いので気温は低いはずだが、湿気が高くて2人とも歩き始めて15分ほどで汗をかくように。樹林帯歩きが続くため風は全く吹かず、行動時間と共に暑さを感じるように。ここの登りは涼しい時間にこなすのが良いとは言え、やはり梅雨の時期は暑い。45分ほど登って鉄塔に至り、ここで今日最初の小休止。水分を補給する。ここまでくれば一部展望も得られるので、一番しんどい部分は抜け出した気分。花もしゃくなげやサラサドウダンなどが見えるようになり、登山道が賑やかになる。松手山を過ぎると更に様々な花が見られるように。ハクサンチドリ、ヨツバシオガマ、コバイケイソウなど。特にヨツバシオガマは各所で咲いていて、今日一番目立った高山植物だったように思う。樹林帯を抜けてそよ風程度なら体に当たるようになり、大汗を絞ることはなくなったが、その代わり、虫の大群に悩まされることになった。2人共頭の周辺に無数の虫がたかり、うっとうしくて仕方ない。一応出発時に全身に虫除けスプレーをかけてはきたが、結局のところあまり効果はなかったようで、Zさんも自分も顔や耳を何箇所も刺された。これを書いている今も耳がかゆいし、少し腫れもある。この時期の登山は虫対策が必須と痛感。
大量の虫に辟易しながらも進む。平標山の山頂直下まで上がるとしつこくて悩まされた虫の大群も消えて、快適に歩けるようにはなったが、今度はガスがかかってしまい展望が効かなくなった。6:55に平標山の山頂に到着。ガスで周囲の展望はほぼないが、平標新道の方向だけはうっすらと一瞬だけ見ることができた。池塘があってきれいなところだが、今日は仙ノ倉山をこれから単純往復する。平標山の山頂から少し下ったところにあるベンチに座って大休止。ここは虫の大群もなくてゆっくり休憩することができた。
休憩後は仙ノ倉山に向けて行動開始。生憎のガスで展望はなかったが、時折ガスが取れ、稜線が見える瞬間はあった。ただカメラを取り出して撮影しようとすると、既にガスがかかってしまうくらいに短時間しか稜線を見ることはできなかった。展望がなくてもこの稜線はお花畑がこの時期はあるが、今回期待していたチングルマは既に終了の状態だった。花びらがなく、かといって綿毛にもなっておらず、中途半端な状態。7月上旬にこのエリアでチングルマを見るのは、時期的に遅いのかもしれない。少しがっかりはしたが、ハクサンイチゲの白い花はまだ残っていたし、ここでもヨツバシオガマはあちこちに咲いていて、歩きつつ見たり写真を撮る分には飽きなかった。7:51に仙ノ倉山の山頂に到着。ガスが濃くて周囲の展望はほぼない。今日は天候が読めず、雨も覚悟で来ていたので、雨がないのは助かるが、やはり展望がないと登山の面白さは低減してしまう。山頂で休憩後に元来た縦走路を戻る。今日はここまで数人のハイカーしか見かけなかったが、平標山へ戻る際には5パーティほどとすれ違う。それでも週末のハイカーの数としては非常に少なかったと思う。天気が読めず、山行を諦めた人も多かったのかもしれない。平標山への戻りは、途中途中で晴れ間もあり、景色の写真や高山植物の写真を撮りつつとなった。ただ平標山に戻った時点ではやはりガスが濃くて、山頂から平標山の家方向を見ても、小屋は全く見えなかった。とりあえず下り始めるが、先の展望も、振り返った時の稜線も見えないため、黙々と歩く以外になかった。コバイケイソウなどが咲いていて、それらを見たりするくらいしかすることはなかった。ただ幸いだったのは、山小屋へ向けての下りの階段が、ほぼ乾燥していて滑らなかったことだった。全般で乾燥路だったわけではなかったが、濡れて湿った階段を下るのはかなり滑り易いので、乾いていただけでもかなり楽ができたとおもう。結局ガスの他に何も見えないままに、9:19平標山の家に到着。小屋の前にベンチがあるので、そこに座って今日最後の休憩を取る。例によって冷たい水が流れっぱなしになっていた。今日は2人で十分な水分を持参していたので、ここでは特に給水せずに先に進む。小屋の前で、今日は全く見ることができなかったニッコウキスゲを見る。まだつぼみで、花が咲くにはもう少し時間がかかりそうだった。
山の家からの下りは単調。消化試合的な雰囲気。湿っている箇所もあり、滑って転び怪我などしないよう、注意してくだる。下りつつ沢の音がし始めると、登山口に到着。これから登るパーティとすれ違う。林道に至ればあとはとにかく最後まで歩くだけ。気温も上がり暑くなってきたが、日差しがなかったのは幸いだった。林道歩きと、途中沢沿いの歩きをこなして10:57に駐車場に到着。約6.5時間の行程だった。着後、トイレ脇にある水道でスパッツや登山靴を洗ったり、その他の後片付けをして今日の山行は終了。平標山と仙ノ倉山は、この時期は高山植物が多くてやはり楽しめるが、ハクサンイチゲやチングルマのお花畑が見たければ、もう少し早い時期に訪問する必要がありそうだ。
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