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Yamareco

記録ID: 3341937
全員に公開
ハイキング
近畿

百里ケ岳-与助谷山周回

2021年07月15日(木) [日帰り]
 - 拍手
エスエス その他2人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:17
距離
11.1km
登り
893m
下り
883m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:18
休憩
1:00
合計
6:18
9:15
130
スタート地点
11:25
11:33
71
12:44
12:50
21
13:11
13:39
40
14:19
14:33
48
15:21
15:21
7
15:28
15:32
1
15:33
ゴール地点
天候の安定しない梅雨末期なので、天候不安のまま百里ケ岳に出かけた。気象予報では曇りだけと雨一方に判断が分かれた状態で朝を迎えると空はどんよりとした雲で、何時降ってきてもおかしくない空模様であった。
仲間をピックアップして高島に向かう頃に空は明るくなってきて、雨模様から晴れ間に変わったかのようになった。木地山・中小屋について、与助谷林道入り口の広場に駐車して歩き始めた。橋を渡り木地山峠への林道を右に分けると、そこが尾根への取付きであった。何時ものような登り始めが急登ではなく、比較的緩やかな疎林の植林道である。薄い踏み跡であるが、樹林内の下草のない快適な尾根道である。
ほどなくすると、杉の植林から自然林になって山毛欅が混ざりだしたら東から涼しい風が頬をなぜてくれる。徐々に大きな山毛欅の木が出だす頃723mピークに達した。ここは山毛欅の大木が集まった場所で、空がみえないほど枝葉で覆われているので下草が何もない上に、風が涼しく町中のジメジメとした梅雨特有の感覚からすれば天国のようだ。更に尾根を登っていると急に空が明るくなったと思ったら、樹林からイワヒメワラビの草原に出た。空は青く、白い雲も出ている。雨や曇りの予報は何なんだ!と嬉しい不満だ。風も心地よく、今日行くべきかどうか、悩んだことがアホらしくなるほどの好天気だ。
今まであった木々が無いので遠方の山並みが見事に見えるが、北の山だろうかと山並の姿を見ながら方位を確認すると、東から南東方向が見えているのだ。すると左から蛇谷、釣瓶、武奈であり、更に右手奥に蓬莱山があるのを確認した。今日は空のチリが落ちて遠方が見えやすいのかもしれないな!とメンバーとうなずいた。
イワヒメワラビの密生する中に僅かな踏み跡が残っていて、それらに朝露もないなど湿気の無いことを示していた。何時の間にか山毛欅がなくなって、小さな岩が出始めて、樹林に囲まれた百里ケ岳山頂に到着した。
山頂は太陽が燦さんなので、木地山峠途中の何処かで、景色の良く見える場所でランチにしようと下りだした。緩やかな樹林の中の快適な高島トレイルだ。突然右側の斜面の木がない所があって、北側が望める場所で駒ケ岳が良く見えた。ここでランチと腰を下ろしながら、駒ケ岳の先の山並みを眺めながら目と口が忙しかった。
そこから木地山峠は一投足の地で、祠が鎮座していた。その昔、30年以上前であるが、滋賀岳連の県境リレー縦走の一環で、木地山峠からR303の県境(熊川宿の東)までを所属の会で担当し、私は駒ケ岳から木地山峠-木地山を縦走するコースを担当した。当時は現在とは違い、この地域を登山する人は少なく、稜線はかなりの部分で藪であった。藪を漕いで825mピークから植林脇の道をこの木地山峠にやっと着いたと安堵した記憶が今でも残っている。その時の祠は今にも壊れそうなものであったが、県境縦走記念のプレートを祠の後ろに置いたことは記憶に鮮明だ。祠の後ろにはそれらしきものは何もなかった。歳月の経過で失われたものと思われたが、祠だけは復元されたのだろう。
桜谷山への登りは歩き易く快適であったが、山頂直下のみが急斜面でしごかれながら、やっと山頂に着くと『Kitayama Walkさん』の真新しいプレートが設置されていた。2021.6.5とあった。山頂の木々の端からは北の山並みが近くに見えるようになった。三十三間山、三重ケ岳、大御影山などであろう。左には、小浜の久須夜ケ岳が小浜湾の先に見え、更に右には島が見える。帰宅後調べると烏辺(うべ)島という島らしく、三方5湖のすぐ西の海岸にポツンとある島だ。この桜谷山も山頂北側はイワヒメワラビの草原で実に素晴らしい場所である。30年以上昔は樹林の中で山頂名などないだけでなく、大きな山毛欅と藪だけであった。変われば変わるものだと目を見張り、月日の経ったことを改めて思い起こされた。
それから与助谷山までも途中には木々が薄れてイワヒメワラビの草原もあって、たのしい稜線歩きで快適な道だ。それもそのはず、高島トレイルなのだから。すっかり忘れていたが、池ノ河内越の標識があったので思い出した。30年以上前に来た時に中小屋で畑をしていたおばーちゃんが、農閑期になると峠を越えて池ノ河内の温泉で湯治をするのが楽しみだったが、最近はもう、行けねー!と言っていたことを。峠越えが出来なくなってしまったのかもしれないし、足腰がもうダメなのかもしれなかった。
池ノ河内越からすぐ、樹林の深い与助谷山に到着した。この与助谷山から中小屋への下降コースが案内表示にあったが、他のWEB地図には何の表示もないし、国土地理院地図にも点線はない。しかしながら今は、踏み跡がそれなりにあるらしい。与助谷山南尾根というが、下ってみると殆ど踏み跡と赤テープで問題ないが、530m標高付近だけは、やや左(東)り方向に進むあたりだけが赤テープもなく、広々として方向が定めにくい場所だ。樹林帯をさらに下り、左に与助谷林道が見えたら、すぐに駐車場所であった。
今日の天気予報とは裏腹の梅雨の終わりの快晴のハイクとなったことに、驚きと共に嬉しさ倍増であった。
””八”、”竹”
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
百里ケ岳東尾根はバリエーションとは言えないくらい踏み跡や赤テープがあります。ただ、GPSにコースを入力かコースが判る方がいいでしょう。
危険な場所はありません。コース選択に悩むことはあるかも知れません。
東尾根500mの付近
2021年07月15日 10:01撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 10:01
東尾根500mの付近
山毛欅林が始まる。まだ若い木々である
2021年07月15日 10:09撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 10:09
山毛欅林が始まる。まだ若い木々である
2021年07月15日 10:09撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 10:09
P723付近の山毛欅の木々(大木になってきた)
2021年07月15日 10:29撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 10:29
P723付近の山毛欅の木々(大木になってきた)
2021年07月15日 10:29撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 10:29
山毛欅の林床は下草が何もない。何処でも歩ける。
2021年07月15日 10:29撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 10:29
山毛欅の林床は下草が何もない。何処でも歩ける。
写真を撮るのに忙しい
2021年07月15日 10:29撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 10:29
写真を撮るのに忙しい
P723を示す唯一の標識
2021年07月15日 10:34撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 10:34
P723を示す唯一の標識
2021年07月15日 10:34撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 10:34
イワヒメワラビの草原と青空と白い雲(これが雨予報の日)
2021年07月15日 11:02撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 11:02
イワヒメワラビの草原と青空と白い雲(これが雨予報の日)
イワヒメワラビだけの草原
2021年07月15日 11:06撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 11:06
イワヒメワラビだけの草原
2021年07月15日 11:07撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 11:07
百里ケ岳山頂
2021年07月15日 11:22撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 11:22
百里ケ岳山頂
2021年07月15日 11:22撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 11:22
三角点
2021年07月15日 11:22撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 11:22
三角点
2021年07月15日 11:23撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 11:23
赤シジミチョウ?
2021年07月15日 11:28撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 11:28
赤シジミチョウ?
駒ケ岳
2021年07月15日 12:17撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 12:17
駒ケ岳
百里ケ岳の北東に見える与助谷山と、その奥は三十三間
山のようだ。その右は三重ケ岳
2021年07月15日 12:17撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 12:17
百里ケ岳の北東に見える与助谷山と、その奥は三十三間
山のようだ。その右は三重ケ岳
百里ケ岳からほぼ真北の桜谷山
2021年07月15日 12:18撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 12:18
百里ケ岳からほぼ真北の桜谷山
右は与助谷山でその奥は三十三間山、左は雲谷山か?
2021年07月15日 12:18撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 12:18
右は与助谷山でその奥は三十三間山、左は雲谷山か?
右ピークは高島トレイル765mピークで奥は三重ケ岳
2021年07月15日 12:18撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 12:18
右ピークは高島トレイル765mピークで奥は三重ケ岳
木地山峠
2021年07月15日 12:40撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 12:40
木地山峠
2021年07月15日 12:41撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 12:41
2021年07月15日 12:41撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 12:41
2021年07月15日 12:41撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 12:41
2021年07月15日 12:42撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 12:42
2021年07月15日 12:42撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 12:42
木地山峠の祠
2021年07月15日 12:43撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 12:43
木地山峠の祠
桜谷山
2021年07月15日 13:07撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 13:07
桜谷山
2021年07月15日 13:08撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 13:08
桜谷山から百里ケ岳
2021年07月15日 13:08撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 13:08
桜谷山から百里ケ岳
2021年07月15日 13:09撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 13:09
2021年07月15日 13:10撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 13:10
桜谷山から駒ケ岳
2021年07月15日 13:11撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 13:11
桜谷山から駒ケ岳
桜谷山から百里ケ岳
2021年07月15日 13:11撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 13:11
桜谷山から百里ケ岳
梅雨の週末の蒼空と白い入道?
2021年07月15日 13:13撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 13:13
梅雨の週末の蒼空と白い入道?
桜谷山から小浜の久須夜ケ岳
2021年07月15日 13:15撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 13:15
桜谷山から小浜の久須夜ケ岳
2021年07月15日 13:32撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 13:32
高島トレイル稜線のイワヒメワラビ草原
2021年07月15日 13:35撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 13:35
高島トレイル稜線のイワヒメワラビ草原
池ノ河内越
2021年07月15日 14:08撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 14:08
池ノ河内越
2021年07月15日 14:15撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 14:15
Kitayama Walkさんの標識
2021年07月15日 14:16撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 14:16
Kitayama Walkさんの標識
2021年07月15日 14:16撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 14:16
与助谷山の山毛欅林
2021年07月15日 14:22撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 14:22
与助谷山の山毛欅林
2021年07月15日 14:22撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 14:22
与助谷南尾根にあった大木群
2021年07月15日 14:58撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 14:58
与助谷南尾根にあった大木群
2021年07月15日 14:58撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 14:58
2021年07月15日 14:59撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 14:59
2021年07月15日 14:59撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
7/15 14:59
撮影機器:
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訪問者数:528人

コメント

初めまして。
このコースを歩こうと思うのですが、歩くスピードは早く歩かれてこのタイムでしょうか?
初心者がいるのですが、危険箇所、きつい場所はありますか?
2021/11/4 7:07
お答えいたします。
我々は3名で歩きました。平均年齢は75歳の男2+女1です。従いまして、決して早い歩きではありません。しかし、毎週ハイキングに出かけているメンバーです。
初心者でも何ら問題はないコースと言えます。しかしながら、百里ケ岳への登りの尾根と与助谷山からの下りの尾根はGPSに軌跡をインプットして、軌跡との差異をポイント毎に確認していくようにした方がいいでしょう。 
楽しんで登ってください。
2021/11/5 17:09
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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