和賀岳 高下登山口より


- GPS
- 07:23
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,450m
- 下り
- 1,452m
コースタイム
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 7:23
天候 | 晴れ一時雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・現在登山口手前で通行止め。6〜7台位の駐車スペースあり。登山口までは5分くらい。 ・アクセスの林道情報は西和賀町HPでhttp://www.town.nishiwaga.lg.jp/index.cfm/13,13165,124,html ・ちなみに秋田県側の甘露水登山口のアクセス真木林道は8/31まで通行止めらしいhttp://www.city.daisen.akita.jp/site/kankou/info/ota/kenritu_sizenkouen/ ※(8/27追記)conanさんの情報だと通行止めは中型車以上のようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・こけ平手前から山頂まではちょっと薮っぽいが道は明瞭。足下が見えづらいので注意は必要かも。 【和賀川徒渉点について】 ・往路は膝下くらいの水量。復路では、山頂付近から降り始め30分程度で止んだ強めの雷雨あり。徒渉点に着いたときには175cmの身長で腰までの濁流になっていた。 ・徒渉点までの下りの途中にすれ違った登りの方の話では、雨は15分程度のとおり雨だったとのこと。また、登山口で追い付いた方は途中引き返したようだったが、帰りの徒渉点も特に変化なく難なく徒渉出来た様子。 ・様々な条件や状況によると思うが、徒渉点があるルートでは急な天候の変化に十分な注意が必要。上流と下流の天候の違いについても考慮に入れる必要があると思う。水量についても短時間で急激に増水する可能性もある。 【その他周辺情報】 ・温泉は沢内銀河高原ホテルにて。600円。空いている。 ・アイスは県道一号線をちょっと北上したところにあるジェラート屋さん。ダブルで300円、コスパ高しの味!ちなみ食べた組み合わせはラムレーズンとブルーベリー、かみさんはラムレーズンと牛乳。(写真なし) |
写真
感想
夏休みも終わり、日本の山への復活第一弾。当初はお泊まりコースで別の山域を考えていたものの、微妙な天気予報でいろいろ悩んだあげく、初めての和賀岳に。甘露水口からと思っていたが、真木林道が通行止めとのことで、高下登山口から登る事にした。
※(8/27追記)conanさんの情報だと通行止めは中型車以上のようです。
大分涼しくなってはきているものの、それほど標高も高くないので、まだ暑さも残っていると思い、夜中に仙台を出発。6時頃から登り始める。それにしても、この日の山行は往路と復路の状況がまったく違っていた。
往路では、天気も良く爽やかに吹く風で暑さもそれほど気にならず、久々の山登りも調子は上々、こけ平まで登りきり一気に広がる景色は初めて和賀岳に来た私たちにとって、感動の景色だった。周辺の山々は望めなかったものの、美しい稜線は本当に気持ちよく、雲が次々流れていく様子もドラマチックなほど。山頂では移り行く景色にしばしゆっくりしていたが、本格的にガスって来たため、下山することに。
山頂から下り始めると徐々に雨が降りはじめ、こけ平付近から本格的な降雨に。稜線を抜けると雷鳴も聞こえ、またさらに雨足が強くなる。徒渉点の水量がかなり気になり、滑る足下に注意を払いつつ早足に下っていくと、天気は回復。一時的なとおり雨であり、登って来た方の話では、下はそれほどの雨でもなかったということで、杞憂であったかなと気を取り直した。
しかしこの安心も、下るにつれ聞こえてくる沢の音と石が流れているらしい音に打ち消されてしまった。和賀川は見事に濁流と化しており、試しにちょっと入ってみるとすぐに太ももまで浸かるほど。流れも当然早さを増していた。
ビバーグも考慮に入れ、ちょっと待てば水は引くのではないかとも考えたが、この状況がいつまで続くかも分からず、また雨が降れば悪化する事も考えられる。登り返して和賀岳から高下岳への周回で下山することも考えたが、まだこの水量であればなんとか渡れそうであると判断。川幅が広く流れがやや緩やかなポイントを見つけ、装備は全てパックライナーで完全防水。途中若干流れが速そうな所を越えれば大丈夫であろうと、意を決して入水。かみさんには決して手を離さないように言いきかせ、バランスを崩さないよう細心の注意を払いつつ、腰まで浸かる流れ中を徐々に進んでいく。しかし、流れの速いと思われる部分にさしかかると川底が変化しておりバランスを崩してしまった。一旦崩れたバランスは立て直すのが困難で、そのまま顔までどぼん、かみさんも同じように顔までどぼんと浸かってしまい、あ〜このまま流れていくのなんて考えがよぎった。
しかしながら、こんな時、意外と人は冷静になれるもので、「なんで川の水なのにしょっぱいんだ」とか「流されかけているかみさんの顔が意外と真剣w」とか「『天候悪化の中、無謀な登山 濁流に飲み込まれ遭難』なんて書かれるのか」なんて不謹慎なことまで考えてしまう。
結果、流されかけたもののすぐに近くの石につかまり難を逃れ、なんとか中州に到着。あとは深いが流れがほとんどない箇所を渡り徒渉完了。被害と言えば、装備も無事で全身ずぶぬれになった程度であったが、二人とも心臓はバクバク、心なしか呼吸も浅く身体もこわばっていた。本当はここでコーヒーでも飲みたい所だったが、増水でそんなスペースもなかったので、何度も深呼吸をし、無印のバウムクーヘンをお腹にいれ、どうにか心を落ち着かせた。
残りの帰り道は、高下分岐までの長い登り返しがあったが、今回はもう楽勝気分。天気も回復し、平和な登山道を緑を楽しみながら戻る事が出来た。
それにしても、今回は反省と勉強の山行になった。我々は降雨の状況に危機感を持っていたものの、途中すれ違った登って来た方はそれほどの降雨には遭っていないようで、降雨後の徒渉点を通過していないということもあったかも知れないが、あまり危機感も感じられなかった(男性3人(単独と2人組)とすれ違ったが大丈夫だったのだろうか)。また、登山口で追い付いた方(こけ平の手前で引き返したらしい)も、徒渉点では流量に何の変化も見られなかったとのことであり、急な流量の変化があったのではないかと考えられる。
この日、天気の予報は十分確認し、午前中に急な天候変化はないものと考えていたが、油断があったのだろう。徒渉のあるコースにおける事前の天候情報の収集と様々な可能性を考虜することの重要性を改めて認識した。また、上流と下流の天候の違い、流量変化のスピードの早さも頭にいれておかなければならないと痛感した。
はじめての和賀岳は、こういうと怒られるもしれないが、終わってみれば良い経験(もう経験したくないが)であった。山深く静かな雰囲気と稜線上に広がる素晴らしい景色を楽しみに今年中にぜひ再訪したいと考えている。
※ちなみに、ハワイシリーズがまだ終わっていなかったけど、あまりにも今回の山行が印象深かったので先にアップしました。
8月25日,同じ日に和賀岳に登ったんですね。私は真木林道から甘露水口をスタートし,山頂には1:30頃につきました。
真木林道は確かに,中型車以上は通行止めで,通行する場合も雨天時には落石に注意するようにという看板がありました。
普通車は大丈夫だったんですね〜。
市役所のHPなどで通行止めとあったんで、てっきり行けないものだと思ってました。
記録訂正しておきますね。
流されなくて良かったですね〜
こういう危機にさらされると何故かいろんな事を考えて冷静な時もあるんですよね〜
和賀岳に続くコケ平からの稜線は山頂から良く見えていて歩くのも心地よさそうでした。
ここの山域は行く日を選ぶにも配慮が必要だと思います。
岩手側からの徒渉はお天気が続いた日でなければ…と気を使います。
もう朝夕は秋の気配なので
暑さにへばることなくこれからは秋の空と稜線歩きを楽しめますね。
さすがに命がけとまでは行きませんでしたが、自分の技量や知識を見つめ直す反省の山歩きでした
様々な局面における状況判断のスキルは一朝一夕に身に付くものでは決してないので、これからも勉強の日々です。
それはさておき、和賀岳、meikenさんが憧れるのも分かる美しい稜線の景色と奥深い静かな雰囲気でした。
次回はぜひよい天気の時に訪れ、meikenさんのように弾けてみたいものです
今回の山行、当初考えていたプランが2つとも天気により断念、万全を期していつか訪れたかった和賀岳を選んだのですが、知識不足を痛感しました
流れは想像より早く、バランスを崩した瞬間、横向きや仰向けに体がなるとまずいな…と思ったため、四つん這いの姿勢を保ちつつ、石につかまりました。
意外と冷静でいられたのは、日ごろジムでプールに通っているからかなぁとも思ったのですが、あれ以上流れが早ければどうなった事か、想像するに恐ろしいです。
今後、山を続けていくならば、まだまだ知識が必要である事を痛感しました。
大人になると自分を見直す機会があまりなかったり、ルーチンな日々を過ごしてしまいがちですが、山に登って、楽しい思いや怖い思い、いろいろな感情を味わって、自分を振り返る時間をもてるのはいいものだなと思った山行でもありました。
和賀岳、想像以上の素晴らしい稜線とお花畑。
そして本当に静かな山ですね。今度はぜひ秋田側から登りあの稜線散歩を楽しみたい
ここ数日で一気に季節が進みましたね。秋の空の下、神室山に和賀岳…行きたい山はたくさんあって、山に冬がまだ来ないでほしいと30度超える今日、すでに思っています
7/1神室山でです。登りはパノラマコースを、下りは西の又コースを選んだのです。
西の又コースを帰る頃に、雷と豪雨。沢が増水して、怖い思いをして、沢を2カ所ばかり超えました。
吊り橋がある徒渉点は大丈夫でしたが、沢は急に増水します。本当に怖い思いしました。
引き返す事も簡単にできませんしね。慎重な、用心深い行動が大事ですね。特に自分は1人ですので、遭難は死を意味するかも知れません。
徒渉点のあるコースは本当にもうちょっと慎重になるべきでした。
そして、様々なシチュエーションでの状況判断もまだまだだなと反省です。
お互いに、楽しく山歩きが出来るよう、気をつけなければなりませんね。
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