久多から桑谷山



- GPS
- 07:07
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 716m
- 下り
- 712m
コースタイム
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 7:07
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
久多の集落から久多越からの稜線分岐迄は藪はないので、薄い踏み跡を辿れば何の問題もない。 桑谷山東峰から790mPまでは藪が多く踏み跡は薄い上に倒木が無数にあるので、GPSの軌跡を参考に稜線に忠実に進むことが大切だ。此処は経験者の同行が必須と思われる |
写真
感想
夏の暑い最中に、久多の集落から桑谷山に登ってきた。このコースは踏み跡がほんの少し残った程度で、GPSを頼りに進む必要があった。特に桑谷山東の2つの送電線鉄塔を過ぎた所から790mピークまでの稜線は薄い踏み跡の上に酷い倒木群と藪に悩まされた。このコ-スは『Yjin』さんの軌跡を参考にさせて戴いた。ありがとうございました。
久多・宮の町の府道脇の広地に駐車して、南谷から谷沿いに進み林道から尾根に取り付いた。尾根の取付は何時も物凄い急斜面に息を切らすが、今日は比較的緩やかで落ち着いて登れる尾根で檜の植林地である。登り始めは蒸し暑く堪らない気象であったが、少し高度が上がると北側から風がそよいできて気持ちがいっぺんにさわやかになる感じであった。樹林の中は日差しがないので、あのギラギラの暑さはないのがいい。樹林の中から空が見えたと思ったら、送電線鉄塔が現れた。この送電線は美浜の新庄変電所から、天増川、朽木の雲洞谷山、白倉岳北部を通過してきたものだ。これは2線が並行していて、もう1本の送電線は標高で80mほど上の久多越えからの登山道とこの尾根の分岐に設置されている。この分岐の送電線鉄塔では北と東方向の景色が一望だ。比良山系の武奈、釣瓶がすぐ近くで、蓬莱山の山頂リフト設備までが良く見える。
分岐からは一般登山道なので登路は確実であり、樹林の中は暑さが凌げる。再び陽ざしの有る場所に出ると鉄塔があって、つい今さっきの鉄塔の次のものだ。時間は早いが景色も良いので木陰で昼食とした。景色がいい上に遠景も見えて最高だ。
今日は天候は芳しくない上に午後一雨来そうとのことであったが、日差しも強く予想が大きく良い方に向かっているようだ。おかげで周囲の景色もよく見えてほとんどの山が登った山で、よく知った山ばかりである。此処からすぐ南の峰床山も、山頂直下のアンテナもよく見える。
昼食後、桑谷山東峰までは樹林の中をすぐに到着した。本峰は三角点のある西峰と思うので、すぐそこだろうと思いきや、これが意外と長く、藪もあって歩きにくく時間が掛かった。ここも何も見えない大きな樹林の中がピークだ。最近は多くのハイカーが来ていないことが理解できた。東峰まで戻るのは行きと違って楽に帰り着いた感じだ。東峰には送電線の位置表示があって、その送電線鉄塔は、先ほど食事をした送電線鉄塔の次のものらしい。踏み跡を辿ってすぐにその鉄塔はあって、先ほどいた鉄塔がすぐ下にみえる。さらに進むともう1本の鉄塔だ。
さて、ここまでは巡視路であるので踏み跡は確かであるが、この先はどんな道なりなのだろうか?不安と期待が入り交ざってGPSの軌跡を拡大してみると、軌跡は細やかに右へ左へと紆余曲折とはこのことかと思わせる動きである。かなりのシンドサを味わうことを覚悟して、踏み跡らしき場所へ足を踏み入れ、軌跡を確認しながら進んだ。歩き易い場所や少しの藪に、これなら楽勝だが!とにんまりしていると無数の倒木群を目の前にする羽目になった。稜線の右(南側)や左(北側)を確認しつつ、直接越えたり捲いたりと軌跡はまさに紆余曲折だ。
これは困ったな?と思いながら、進む方向が軌跡から離れると、慌てて軌跡や稜線通しに合わせるように修正したことは何回あっただったろうか。
酷い倒木を乗り越えた所で休憩した時に、当初の計画は寺谷峠へ出て峰床山方向を散策して寺谷峠から久多の集落に下山を予定していたが、この稜線の進み具合からも無理であることは明らかなので、寺谷峠へ行くのはやめて次の790mピークから久多へ下降することにした。休憩ポイントから790m地点は直ぐであったが、寺谷峠方向は深い樹林の尾根であった。この790mピークは平たくて、樹高の高い木々で覆われているので何処がピーク点か明確ではない。これではピークとしての楽しさや良さを感じられないので、すぐに久多への下降を開始した。
尾根に忠実に進み、藪はないので灌木群の中を右に左にと僅かにあると思われる踏み跡を辿って702mピーク地点に達した。ここも緩やかなピークで樹林の中で景色は皆無である。このピークを過ぎると徐々に下り傾斜が強くなってきて、足元に注意しながらの下降となった。下の林道迄もう少しのはずであるが、問題は林道の法面である。法面が急斜面であっては降りられる場所探しが大変だ。と思っていると、急な法面の中に下降する踏み跡を見つけることが出来て、難なく林道に降り立つことが出来ホッとした。
今回は珍しい花を探しながらのハイクであったが、幸いにも多数の株を目にすることが出来て良かったな!と思った。その花は腐生植物のとても小さい花なので、見逃されてしまいそうな花である。色は白に近いクリーム色で、枯葉の中に10cm程度のものでは誰もが振り返ることが無いと思われる。存在すら知られていない可憐な花が密かに佇んで足元に咲いていたのである。
”八”、”永”、”竹”
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