剱岳 早月尾根 13日の金曜日憧れへの挑戦は試練の連続でした
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- GPS
- 30:49
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 2,352m
- 下り
- 2,338m
コースタイム
14日 早月小屋6:00-2600メートル標識7:09-2800メートル標識8:06-9:00剱岳頂上9:30-2800メートル10:14-標識2600メートル標識10:58-11:55早月小屋12:15-三角点 13:04-松尾平14:55-15:25馬場島
天候 | 晴れときどきガス |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山口付近にも路上駐車多数(登山口に近いのであえて路上駐車しているのかもしれない)なお、馬場島荘の手前にも2箇所ほど駐車場がありこちらはかなり余裕があった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●馬場島の道 上市からアプローチしましたが平日はダンプカーの通行が多い。伊折から先2箇所ほど狭い箇所があるがそれ以外はほぼ広い道。 ●馬場島登山口から早月小屋 整備された道であるものの急登でかなり体力を消耗させられる。前の日の雨のせいかぬれており、木の枝や石などがややすべりやすかった。 ●馬場島登山口から2800メートル標識 2600メートル標識をこえたあたりからガレ場の急登になる。浮石に注意。 途中の簡単に休憩できる場所に東大谷側の道?らしいものがあるが迷いこまないように注意。 ●2800メートル標識から頂上 いよいよここから核心部。鎖については写真のコメントで紹介。 【登山ポスト】 馬場島荘の玄関にあります。 【早月小屋の水】 水場は全くなくミネラルウォーターを購入することとなる。 2ℓ 800円 500ml 400円 ちなみにビール、ジュース(コーラとオレンジがあったかな)は500円 あたりには雨水もふくめて水らしいものが全くなく小屋にはミネラルウォーターの在庫がかなり大量にありました。 【早月小屋のバッジ】 昨年の終わりころから取り扱うようになったようで早月小屋でも剱岳のバッジが手に入ります。でも店頭には並べていないので聞いてみないと見つからないかもしれません。 |
写真
感想
富山市内からは晴れて空気が澄んだときは立山、剱岳、薬師岳などの立山連峰がきれいに見えます。見るだけではあきたらず立山、薬師岳とその頂上に登ったのですが、剱岳は立山や薬師岳と比べてかなりハードルが高い。
昨年から剱岳の頂上に憧れて登れるようになるために経験を積んで行きました。
2012年は
槍ヶ岳で鎖場初体験。怖いというよりどちらかというと楽しい。その後台風の前日に奥穂高岳でも練習。吊尾根は台風が近づいていたため断念。
五竜岳と牛首
この年はのこりわずかなのでまずはここをクリアーすることとした。しかし登 る2日ほど前に雪が降り。五竜岳の鎖場の一つは凍結してアイスバーン状態。
2013年
今年こそ剱岳に登れるようにGWから練習を始める。石鎚山のついでに技術的に剱岳に登ることができないかもしれないと思い剣山に登りなぜか剣のお山に登ったと納得する自分でした。
石鎚山
まだ残雪が残る中で練習。普段ならなんともないのかもしれないが残雪のため かなり足場確保に苦労。少し鎖が苦手となる。
このあと八ヶ岳、空木岳と鎖場のあるところに行ったのですが、そんなに困難ではないので何か少し物足りない。もう少し経験を積まないと思い奥穂高と北穂高の縦走にチャレンジしたあとに剱に臨むかと思ったのですが週末ここしばらくは天気がよくなく行く機会ができなかった。しかたなく先週宝剣岳で鎖の練習にはげむしかも雨の中でここなら千畳敷までロープウェイでいけるし。ここで下りが弱点だったので何度も登りおりを繰り返す。
三連休の別山尾根はかなりの混雑らしい1時間まちもざら。連休をさけて9月の末に挑戦しようかと思ったのですが、先週半ばごろ絶望的だった3連休の天気は土曜日だけ回復するかもしれないと思い。当初はどこか日帰りの山を考えていたのですがその中でうかんだのが早月尾根。健脚な人であれば日帰りできるかもしれないのですが余裕をみて2日で登ることにしました。まだ遠くに思えた剱岳の挑戦があっけなく現実のものとなりつつあります。
9月13日の金曜日。どうも縁起がよくない日。なにか起こるかもしれないと思いいつも以上に慎重に。当初天気予報は晴れだったのですが朝は曇り。これはもしかすると土曜日の朝は天気が期待できるかもしれない。水もないのでいつもより多めに2ℓ近くの水をつめこむ。現地で800円で購入するのも痛いし。そのため荷物もいつもよりかなり多めになってしまった。でも1日目は早月尾根までの5時間コースだし楽勝かなと思っていたのにそれこそが大きな間違い試練はここから始まっていた。かなりの急登に2時間近くたつとかなり足取りが遅くなる。早月小屋についたときはかなりのばて状態。次の日は登りで800メートル以上そして約2200メートルのくだりを一日でこなさなくてはいけない。しかも核心部もまちかまえているし明日のことを考えると不安になる。
9月14日。昨日までのガスがとれて視界はクリアーにこれはもしかしたら期待できるかもと思い頂上に向けてスタート。ここでも2600メートル付近でかなりのばて状態で頂上にいけるか不安になる。しかし2800メートルこれから核心部というときになぜか元気になる。緊張からなのかそれとも核心部の楽しみからなのか。しばらく登りつめるとやっと獅子頭の鎖場に到着。続いてカニのハサミ。ここが一番難しいのかなと思ったのですがあっけなく簡単に通過。あと頂上に向けて長い鎖が続くのですが楽しく登ってしまいました。そしていよいよ頂上到着。1年近くあこがれて目指した場所にやっとたどりつく。視界はクリアーで立山他北アルプスの山々がきれいに見えました。また連休初日の朝ということもありまだそんなに混雑してませんでした。
早月尾根の試練は鎖場などの核心部というよりも高低差約2200メートルの急登でした。これまでの鎖の練習よりも役に立ったのは金峰山とみずがき山のセットや鳳凰三山の日帰りしたときの経験どちらも体力勝負でした。とにかく技術というよりもガチンコ体力勝負でした。いつもながら体力不足を感じてしまう。
でも別山尾根も登ったり下ったりの繰り返しだし技術のほかに体力もかなりつかいそうだと思うのですが、なぜか剱に登る人の多くは別山尾根から登ります。早月尾根は体力勝負ですが核心部も別山に比べるとそんなに困難ではないのになぜ早月尾根から登る人は少ないのかな。やはり別山はカニのタテバイやヨコバイなどの核心部が魅力なのかな。混雑していないおかげで静かな山行になりました。別山尾根は祠が復活してから挑戦してみようかなと思います。
憧れの剱岳を登ったので次の目標は槍穂高の縦走それともジャンダルムかと言いたいところかもしれないのですがこれからは楽な登山を楽しもうかななんて思ってしまいました。
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