菌界の探索2013）サクラシメジ、アカヤマドリが出た奥多摩の森へ

2013年09月14日(土) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 10.7km
• 登り: 376m
• 下り: 413m

コースタイム

9時25分、入山。14時40分、下山。

天候

晴れ、ときどき曇り。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

ふもとに車を置いて、標高1200m前後の尾根へ上がる。
資源涵養のため、行動範囲の詳細は公表していません。

コース状況／危険箇所等

中腹から上は、踏み跡などを無視して、森を上り下りする。

写真

9/14 10:05

尾根の中腹まで上がると、きのこのエリアに入ります。最初は、モリノフジイロタケのようです。フウセンタケの仲間です。食。

9/14 10:08

ドクツルタケ。幕状のつばが確認できませんが、柄にだんだら模様があります。

9/14 10:10

ハツの仲間で白い大型のきのこは、毒きのこが多い。そしてとっても辛いものがあります。ごま粒ほどを味見したら、舌先が麻痺するほどの辛さでした。

9/14 10:22

これもシロハツの仲間。胡麻粒ほどでも、苦いほど辛い。

9/14 10:14

ハツの仲間。

9/14 10:39

ハツの仲間。

9/14 10:32

ハツの仲間のようですが、帰って図鑑で調べても同定できませんでした。

9/14 10:12

北関東で愛されている、チチタケ。食。

9/14 11:08

チチタケ。色が薄いタイプ。

9/14 10:17

傘のササクレの跡と、柄の色から、コシロオニタケあたりかな。

9/14 10:42

テングタケの仲間。

9/14 10:19

チシオタケ。

9/14 10:37

コテングタケモドキに近いけれど？？ 中型のきのこですが、これは20センチを超えそう。柄の根元やサヤが虫に食われています。

9/14 10:45

30センチほどのカラカサタケ。

9/14 10:46

上から見ると、、、

9/14 10:49

サンコタケ。

9/14 10:57

ウラグロニガイグチの幼菌。人によって中毒。

9/14 11:02

モリノカレバタケの仲間。

9/14 11:06

ナヨタケ。
イタチタケの場合は朽木から生え出し、傘の中央部の突起がありません。
どちらもヒトヨタケ科。

9/14 11:09

白いハツは、苦手です。

9/14 10:15

ハナホウキタケ。いろんな色があります。

9/14 11:11

ハナホウキタケ（黄色いタイプ）。

9/14 11:13

ハナホウキタケ。ホウキタケの仲間は分類途上です。

9/14 11:33

ハナホウキタケの1種。

9/14 11:14

テングタケの仲間のよう。
カバイロコナテングタケかな。

9/14 11:15

カバイロツルタケ。
テングタケ科のなかで、数少ない食菌。
柄が茶色のタイプ。

9/14 11:19

同。柄が白いタイプ。

9/14 11:35

カバイロツルタケ。

9/14 11:57

カバイロツルタケ。

9/14 11:21

アカヌマベニタケ。

9/14 11:21

同。地面の腐食層で菌糸を広げ、地上にきのこを登場させます。単独でなく、あたり一面から多数生え出すので、なかなかの景観に。

9/14 11:25

アカヌマベニタケ。

9/14 11:24

同。

9/14 11:22

オオウスムラサキフウセンタケ。食不適。

9/14 11:24

同。

9/14 11:25

クサウラベニタケ。

9/14 11:28

同。

9/14 10:51

クサウラベニタケ（毒）には、傘が波打たず、こんなに丸く均整がとれたものもあります。イッポンシメジと呼ばれるタイプ。ウラベニホテイシメジ（食）と酷似していますが、柄が中空なので、見分けられます。

9/14 11:35

クサウラベニタケ（まんまるタイプ）。

9/14 11:29

テングタケの仲間。

9/14 11:30

シロオニタケの仲間。
シロオニタケそのもののようです。

9/14 11:30

同。

9/14 11:33

タマゴテングタケの幼菌。

9/14 11:38

アカツブフウセンタケ。

9/14 11:38

同、育ちかけ。

9/14 11:42

ドクベニタケ。

9/14 11:44

調べ中。
コナカブリベニテングタケかも。

9/14 11:49

ミネシメジのようです。幼菌。

9/14 11:51

ムラサキアブラシメジモドキ。

9/14 11:58

イグチの1種、コゲチャイロガワリのよう。

9/14 12:00

オオウスムラサキフウセンタケ。

9/14 12:05

同。

9/14 12:02

ヤマイグチ。食。

9/14 12:22

アカヤマドリ。ナラの林に出る菌根菌。
この森で出会うのは初めて。
しかも新鮮。
いろんな食べ方ができます。
が、周囲に仲間が見当たらないので、採集せず、今後の繁殖に期待することにしました。

9/14 12:30

そして、今季初対面のサクラシメジ。

9/14 12:32

同。3か所ほどに、菌輪（フェアリー・リング）をつくっていました。

9/14 12:35

フウセンタケの仲間。

9/14 12:38

イグチ系。

9/14 12:39

アケボノアワタケ。食。

9/14 12:41

ツルタケダマシ（毒）。背丈20センチ。

9/14 12:42

同。

9/14 12:44

ヌメリニガイグチ。

9/14 12:47

アセタケ系。シロトマヤタケかな。

9/14 12:47

ムラサキフウセンタケ。
菌根菌で、ブナ、ミズナラなどの木と共生。

9/14 11:20

ムラサキフウセンタケ。

9/14 12:53

ドクツルタケ。

9/14 12:54

ホコリタケ。

9/14 12:59

アカイボカサタケ。

9/14 13:00

キイボカサタケ。

9/14 13:16

ヒメベニテングタケ。
美しいきのこです。

9/14 13:41

オシロイシメジの若いもの？

9/14 13:26

ドクツルタケ。

9/14 13:39

同。

9/14 13:29

森の一番高い位置まで上がったところで、ここにもアカヤマドリがいました。

9/14 13:30

管孔の部分を照らして撮影。
この周囲にも、他に仲間が見つからず、採集は断念しました。

撮影機器：

EOS 20D CANON

感想

tanigawa

　奥多摩の中腹以上の森も、ようやくきのこシーズンが本番に入ってきました。
　8月後半から、やっと雨が少し降り、月末から9月上旬にかけては60ミリほどのまとまった雨がありました。

　その間、雨量がやや多かった奥秩父に2回通い、9月14日になって、「そろそろころあい」と今季初の奥多摩の森です。

　最盛期には間がありますが、森を動き回ると、10歩に1種というぐらいのペースで、いろんなきのこが、待っていました。
　もっとも密度が濃いところでは、3歩で1種も。

　奥多摩では幾つかの森に入ってきましたが、アカヤマドリに2回も出会えたのは、初めてでした。どちらの場所も周囲に1本だけだったので、今後の生息拡大を願って、場所だけしっかり記録して、そのまま撮影だけにしてきました。
　この森は、以前、ムラサキヤマドリタケの幼菌に出合ったことがあり、今回のように採集せずに生長を促すようにしたことがありました。
　が、その後、姿を見かけない。
　きのこが増えてくれるというのは、なかなかむずかしい。

　9月後半に出るサクラシメジも、すでの大量発生の助走に入っていて、フェアリーリングが3つも見られました。
　シーズンのきのこの発生数を占う、クサウラベニタケ（毒）も、昨年とは違って、大量発生の兆し。

　今年の森歩きも、いよいよ忙しい時期に入った感じです。