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記録ID: 3468197
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沢登り
蔵王・面白山・船形山

二口 石橋沢遡行 三方倉沢下降

2021年08月28日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:36
距離
7.6km
登り
831m
下り
831m

コースタイム

日帰り
山行
5:28
休憩
1:06
合計
6:34
7:05
40
スタート地点 姉滝看板
7:45
7:48
29
石橋沢入渓
8:17
33
700m二俣
8:50
10
ゴルジュ入口
9:00
9:17
50
850m二俣
10:07
28
三神歩道
10:35
10:55
42
家形山
11:37
11:50
87
三方倉沢 550m二俣大滝
13:17
13:25
6
妹滝落ち口
13:31
13:36
3
二口沢 姉滝上
13:39
ゴール地点 姉滝看板
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2021年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
姉滝看板前に駐車。
コース状況/
危険箇所等
二口沢支流石橋沢
水量はめちゃ少ない。上部は渇れてた。フェルト。

姉滝看板から二口林道を40分程歩いて石橋沢に入渓。
すぐに6mナメ滝があるが、その後は小滝とゴーロを行く。
700mの二俣を左に入ると、標高800m辺りから両岸が切り立ってきて立派なゴルジュに突入する。
このゴルジュは本当に見事。巻く事など到底不可能な垂直な壁が両岸から迫ってきて、思わず声を上げてしまう。自分の声が反響して鳴り響いた。

ゴルジュに入ると5mCS滝。これは右壁をよじれる。
850mの二俣は左に入る。右沢には渋そうな10mの滝がかかっている。
左沢はナメのルンゼが続いていてる。滑るとやっかいだが、この日はフリクションはよかった。
ナメを抜けると薄い藪を漕ぎながら日陰磐司尾根に合流。そのまま尾根を登り、稜線の三神歩道に合流する。
三神歩道は最初藪が濃くて道がわかりづらいが、すぐに踏み跡は明瞭になる。この踏み跡は家形山まで続き、そのまま北側の尾根に向かって姉滝まで続いている。
今回は三方倉沢を下降するので、家形山から南に少し下り、コルから三方倉沢に入る。
家形山から南側は踏み跡は見つけられなかったが、藪は薄いのであまりストレスはない。

三方倉沢下降。
コルから三方倉沢に下降していくが、地形図を見る限り結構明瞭な沢型なのですぐに沢になると思ったが、中々沢型が現れなくて少し不安になる。
どうやら少し沢の右岸寄りを下ってたみたいで、少し左に行くと無事三方倉沢を見つけた。
630m付近に15m滝。これは左岸から巻き下る。
550m二俣にはどちらにも20m程の滝がかかっていた。
これは二俣の中間リッジを懸垂下降。15m程懸垂で降りたらあとは歩いて降りれる。滝身を懸垂するなら空中懸垂になる。30mザイルだと足りない。
下に降りたって二俣の滝を見上げると、実に見事である。こんな所にこんな立派な滝があるとは驚いた。
ちなみに三方倉山方面に伸びる左俣は、20mの滝の上にさらに10m程の難しそうな滝がかかっていた。
登りの場合はどちらに進むにしても結構な高巻きになりそう。パッと見だと左岸巻きだろうか。
この二俣を過ぎるとあとは難所はなく、順調に下降を続け二口沢出合にかかる妹滝の落ち口に到達する。
懸垂でおりてもいいが、30mザイルだと微妙な気がしたので、落ち口手前の左岸斜面を上がり三神歩道を利用して楽に二口沢に降り、渡渉して脱渓。すぐ上が姉滝看板の駐車地点である。

ここに駐車して林道を歩きます。
2021年08月28日 07:04撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/28 7:04
ここに駐車して林道を歩きます。
悪名高き磐司沢の入口。最初はゴーロらしいですが、恐ろしくて入渓する気にもなれない。
2021年08月28日 07:20撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 7:20
悪名高き磐司沢の入口。最初はゴーロらしいですが、恐ろしくて入渓する気にもなれない。
林道歩き40分で石橋沢入渓です。最初のナメ滝。水量少ないな。
2021年08月28日 07:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 7:47
林道歩き40分で石橋沢入渓です。最初のナメ滝。水量少ないな。
最初はゴーロと小滝を行きます。
2021年08月28日 07:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 7:53
最初はゴーロと小滝を行きます。
巨岩が多いので結構疲れます。
2021年08月28日 08:07撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 8:07
巨岩が多いので結構疲れます。
最初の二俣。左へ。
2021年08月28日 08:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 8:18
最初の二俣。左へ。
あれ、水が渇れちゃったよ。
2021年08月28日 08:24撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 8:24
あれ、水が渇れちゃったよ。
ヌメリそうですが、そうでもなかった。
2021年08月28日 08:39撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 8:39
ヌメリそうですが、そうでもなかった。
きました!これを見に来たんです。
2021年08月28日 08:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4
8/28 8:50
きました!これを見に来たんです。
おぉ!これは凄い!見事なゴルジュ!
2021年08月28日 08:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 8:51
おぉ!これは凄い!見事なゴルジュ!
これは胸が高鳴ります。
2021年08月28日 08:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 8:51
これは胸が高鳴ります。
CS滝です。水が流れてないのが悲しい。
2021年08月28日 08:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 8:51
CS滝です。水が流れてないのが悲しい。
突っ張りを交えながら右壁をよじりました。
2021年08月28日 08:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 8:52
突っ張りを交えながら右壁をよじりました。
上から。
2021年08月28日 08:54撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 8:54
上から。
ゴルジュは続きます。
2021年08月28日 08:54撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 8:54
ゴルジュは続きます。
側壁は高いです。
2021年08月28日 08:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 8:57
側壁は高いです。
振り返って1枚。正面は糸岳かな。
2021年08月28日 08:59撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 8:59
振り返って1枚。正面は糸岳かな。
二俣です。
2021年08月28日 09:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 9:00
二俣です。
こちらが右沢の10m滝。
2021年08月28日 09:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 9:00
こちらが右沢の10m滝。
こちらは左沢。
2021年08月28日 09:01撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 9:01
こちらは左沢。
右沢の10m滝。確かに悪そうですが、行けそうにも見える。少し取り付いてみたが空身の方がいいですね。悩みましたが今回はソロなのでやめます。
2021年08月28日 09:26撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 9:26
右沢の10m滝。確かに悪そうですが、行けそうにも見える。少し取り付いてみたが空身の方がいいですね。悩みましたが今回はソロなのでやめます。
振り返ってゴルジュの間に糸岳。
2021年08月28日 09:27撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 9:27
振り返ってゴルジュの間に糸岳。
こちらの左沢へ進みます。
2021年08月28日 09:27撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 9:27
こちらの左沢へ進みます。
右のナメルンゼへ。
2021年08月28日 09:30撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 9:30
右のナメルンゼへ。
悪そうですが、フリクションは効くので快適に登りました。同じ二口のカケス沢左俣のナメ滝より全然登りやすいです。
2021年08月28日 09:32撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 9:32
悪そうですが、フリクションは効くので快適に登りました。同じ二口のカケス沢左俣のナメ滝より全然登りやすいです。
最後の方。
2021年08月28日 09:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 9:41
最後の方。
稜線の三神歩道に合流です。
2021年08月28日 10:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 10:16
稜線の三神歩道に合流です。
三方倉山が見えます。
2021年08月28日 10:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 10:21
三方倉山が見えます。
大東岳。稜線は気持ちいい風が吹き抜けてのんびり休憩しました。
手前が日陰磐司尾根かな。今度冬に歩いてみよう。
2021年08月28日 10:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 10:21
大東岳。稜線は気持ちいい風が吹き抜けてのんびり休憩しました。
手前が日陰磐司尾根かな。今度冬に歩いてみよう。
下降の三方倉沢源頭部です。
2021年08月28日 11:23撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 11:23
下降の三方倉沢源頭部です。
むっ、切れ落ちてます。滝です。
2021年08月28日 11:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 11:28
むっ、切れ落ちてます。滝です。
左岸から巻き下りました。15m程の立派な滝でした。
2021年08月28日 11:35撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 11:35
左岸から巻き下りました。15m程の立派な滝でした。
そして550m二俣の両門滝です。これは左俣の滝を横から。
2021年08月28日 11:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 11:46
そして550m二俣の両門滝です。これは左俣の滝を横から。
左俣のさらに上には絶望的な10m直瀑。
2021年08月28日 11:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 11:53
左俣のさらに上には絶望的な10m直瀑。
中間リッジを懸垂します。
2021年08月28日 12:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 12:34
中間リッジを懸垂します。
横からの右俣の20m。仙人大滝と似てます。
2021年08月28日 12:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 12:34
横からの右俣の20m。仙人大滝と似てます。
こちらは左俣の20m直瀑。凄い迫力です。
2021年08月28日 12:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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こちらは左俣の20m直瀑。凄い迫力です。
下から見上げる右俣20m。
2021年08月28日 12:39撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 12:39
下から見上げる右俣20m。
下から見上げる左俣20m。
2021年08月28日 12:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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下から見上げる左俣20m。
こんな所にこんな大滝が2つもあったとは。来て良かった。真ん中のリッジを懸垂しました。
2021年08月28日 12:43撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 12:43
こんな所にこんな大滝が2つもあったとは。来て良かった。真ん中のリッジを懸垂しました。
あとは難所はありません。のんびり下ります。
2021年08月28日 13:04撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 13:04
あとは難所はありません。のんびり下ります。
右岸から下降。
2021年08月28日 13:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 13:16
右岸から下降。
妹滝の落ち口です。懸垂しようか悩みましたが、ザイルが足りないと面倒くさいので左岸から脱出しました。
2021年08月28日 13:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 13:19
妹滝の落ち口です。懸垂しようか悩みましたが、ザイルが足りないと面倒くさいので左岸から脱出しました。
最後は姉滝上の二口沢を渡渉して終了です。
2021年08月28日 13:31撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/28 13:31
最後は姉滝上の二口沢を渡渉して終了です。
これが妹滝。やっぱり30mじゃ懸垂は無理かな。
2021年08月28日 13:36撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/28 13:36
これが妹滝。やっぱり30mじゃ懸垂は無理かな。

感想

ようやく晴れの週末が来たと思ったら、一緒に緊急事態宣言もやってきた。

仲間の都合が合わないのもあるが、もう今シーズンは行きたい沢には行けないのかもしれない。
今日はソロなのもあり、大人しく地元の二口に入る事にした。
二口でまだ行ってない沢はまだまだあるが、今回遡行した石橋沢はずっと気になってた沢だ。

記録はほとんどないが、chicken_manさんが前に行ってたのを見てますます行きたくなった。
短い沢なので、下降にはこれも未遡行の三方倉沢を絡ませる事にする。

日陰磐司岩を貫流する石橋沢は、期待通りの素晴らしいゴルジュだった。水量がかなり少なかったのは残念だったが、癒しの沢が多い二口の中で、このゴルジュは貴重だろう。
そして下降に使った三方倉沢だが、こちらも記録はなく、遡行価値がないチンケな沢だろうと思ってたが、いい意味で期待を裏切られた。

二口の新たな一面を見れたようで、なんだかとても得した気分になれた1日であった。

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