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Yamareco

記録ID: 350169
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
妙高・戸隠・雨飾

西岳、本院岳、戸隠山を野宿しながら縦走

2013年09月22日(日) 〜 2013年09月23日(月)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
15.9km
登り
1,404m
下り
1,420m

コースタイム

初日
14:15頃 戸隠神社奥社バス停
14:40頃 どんぐりハウスの前
17:00頃 熊の遊場
17:34頃 無念の峰
18:00頃 P1尾根の第一峰(またはP1弁慶岳、1989m)。野宿へ。

二日日
5:35頃 P1尾根の第一峰を出発
6:16頃 西岳
6:51頃 本院岳
8:43頃 八方睨。休憩。荷物をデポして戸隠山
9:07頃 戸隠山。八方睨からは5〜10分。
10:52頃 奥社
12:00頃 中社
天候 初日、晴れ
二日目、曇りのち霧。下山後は晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
コース状況/
危険箇所等
熊との遭遇の可能性は危険。

刈り取られた笹の葉が、夜露に濡れて非常にすべりやすかった。
(笹が刈り取られていなければ、もっと大変でしんどいと思われるので、
 刈り取られていること事態は非常に有り難いことです)
どんぐりハウス、鏡池周辺
2013年09月22日 14:40撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/22 14:40
どんぐりハウス、鏡池周辺
2013年09月22日 15:00撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/22 15:00
最初の鎖場
2013年09月22日 16:27撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
1
9/22 16:27
最初の鎖場
P1尾根からの戸隠神社方面の眺め
2013年09月22日 16:57撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/22 16:57
P1尾根からの戸隠神社方面の眺め
写真をとりたくなる「熊の遊場」。能に見えるけれども
2013年09月22日 17:00撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/22 17:00
写真をとりたくなる「熊の遊場」。能に見えるけれども
こんな場所も登山道
2013年09月22日 17:04撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
1
9/22 17:04
こんな場所も登山道
無念の峰
2013年09月22日 17:34撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/22 17:34
無念の峰
P1尾根の「蟻の戸渡り」
2013年09月22日 17:39撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
2
9/22 17:39
P1尾根の「蟻の戸渡り」
ビバークした場所、撤収前
2013年09月23日 05:18撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 5:18
ビバークした場所、撤収前
ビバークした場所、撤収後
2013年09月23日 05:36撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 5:36
ビバークした場所、撤収後
テント泊できそうなスペース。P1尾根の第一峰から1〜2分
2013年09月23日 05:41撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 5:41
テント泊できそうなスペース。P1尾根の第一峰から1〜2分
霧が晴れて、朝日
2013年09月23日 06:03撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 6:03
霧が晴れて、朝日
霧が晴れて、絶景。ダイレクト尾根が立派
2013年09月23日 06:04撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 6:04
霧が晴れて、絶景。ダイレクト尾根が立派
歩いてきた尾根
2013年09月23日 06:04撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 6:04
歩いてきた尾根
これから進む尾根
2013年09月23日 06:10撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 6:10
これから進む尾根
2013年09月23日 06:16撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 6:16
西岳から本院岳に向かう途中の長い鎖場
2013年09月23日 06:28撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
1
9/23 6:28
西岳から本院岳に向かう途中の長い鎖場
2013年09月23日 06:51撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 6:51
2013年09月23日 07:34撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 7:34
ふたたび霧
2013年09月23日 07:46撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 7:46
ふたたび霧
夜露でぬれた葉っぱが、バナナの皮のように滑る
2013年09月23日 08:15撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 8:15
夜露でぬれた葉っぱが、バナナの皮のように滑る
2013年09月23日 09:07撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 9:07
八方睨
2013年09月23日 09:16撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 9:16
八方睨
奥社の蟻の戸渡り
2013年09月23日 09:24撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 9:24
奥社の蟻の戸渡り
2013年09月23日 09:29撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
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9/23 9:29
2013年09月23日 09:27撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 9:27
2013年09月23日 09:37撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 9:37
2013年09月23日 09:51撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 9:51
2013年09月23日 11:20撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
9/23 11:20
撮影機器:

感想

2013年の登山第22弾 西岳、本院岳、戸隠山 / 登山

戸隠神社奥社バス停(1200〜1300m前後)、どんぐりハウスの前、
P1尾根の第一峰(またはP1弁慶岳、1989m)で野宿、
西岳(2053m)、本院岳(2030m)、戸隠山(1904m)、戸隠神社奥社、戸隠神社中社

歩行時間:10時間弱くらい
歩行距離:不明


○感想

1日目
戸隠神社は標高1200〜1300メートル。到着した際はやや肌寒かった。
歩いていれば暑くなってくるだろうから、Tシャツのままで移動を開始。

戸隠神社奥社バス停からどんぐりハウスの前までは
いくつかルートがあるのだが、一番距離が短そうなところを進んだ。
散策を楽しんでいる参拝者の方も多く、人通りもわりとあった。

どんぐりハウス、鏡池周辺は、いい雰囲気で、観光だったら楽しめそう。
観光客でにぎわっていた。

どんぐりハウスから、アスファルトの車道を数分ほど下っていくと、
右手に砂利道の林道への入口があった。
林道へは車止めがあるため、一般車は入れない。
車をとめておくスペースもあり、2〜3台ほど車がとまっていた。
林道をちょっと進んでカーブの手前の左手に、
P1尾根の登山道の入口があった。看板があるので、まず見落とさないと思われる。

ここから谷底までの登山道は、やや人が歩いていない雰囲気がたっぷりだが、
その道で間違いないので突き進む。
谷底と川を渡るあたりもテープがあるので、問題ないと思うが、
迷う人は迷ってしまうかもしれない。
2〜3回、川を渡って、川沿いの斜面沿いを歩いていき、
斜面を登りきると、昭文社の地図だと採草地と書かれている場所へ出られる。

木が切られた平地だが、今は採草されている雰囲気はなさそう。
平地なので、このあたりでビバークしてしまおうかと思ったが、
まだ時間が早いので行けるところまで行くことにした。

採草地の終わりから最初の鎖場までの森の中を進む区間が、
今回の縦走のなかで、一番気を使い、一番怖かった。
熊が出てくるんじゃないかと。
実際、登山道に、たくさんのどんぐりの実が落ちていたので、
熊がこのどんぐりの実を食べに来る可能性はある。
時刻としても、15時半から16時半頃の夕方であり、
登山者が通ることもないだろう。熊と遭遇する可能性はより高い。

熊除けの鈴を必要以上に鳴らし、前方や左右などをよく注視しつつ、
熊と遭遇した際に逃げられるだけの体力も温存しながら、進んだ。

最初の鎖場に到達してからは、それなりの尾根沿いで両脇は崖になっているので、
わざわざこんな場所まで熊は来ないだろうと判断。
もう熊のことは心配しないで、進むことにした。

最初の鎖場以降からは、ちょこちょこ鎖場や岩場があって楽しかった。
難易度としても登りの場合は、鎖を使わなくても登れる程度。
ホールドはたくさんあり、ツルツルのすべりやすい岩でもなかった。

鎖からハシゴへ移る岩場もホールドや足場はたくさんあったので、
とくに難しいとは思わなかった。
パニックになって、足場を見つけられない状況になると
鎖からハシゴへ移るのは難しいかも。

「無念の峰」の看板の先に、P1尾根の「蟻の戸渡り」があった。


写真のように遠くから見ただけだと、細くて渡れるのかよ!って感じだが、
実際近づいてみると道幅もちゃんとあって、問題なく渡れた。
強風が吹いていたら、怖いかもしれない。

そこから、ちょっとだけ登った先が、P1尾根の第一峰。
けっこう時間がかかり、暗くなってきた。18時過ぎ。

想像通り、山頂にはそれなりのスペースがあったので、ここでビバークすることに。
P1弁慶岳という看板があり、P1尾根の第一峰という名称とどっちが正しいのだろうか。

最初はポールをつかってツエルトを設営しようとしたが、
風も強かったので、少し木々が生い茂っている間の隙間に、
ツエルトにくるまって地面に横になって野宿することにした。

ツエルトにくるまったほうが、風の抵抗を受けないので、やや寒さをしのげる。
くるまったツエルトのなかで、さらに寝袋のなかにも入り、下半身はザックに突っ込んで、
今回の寒さ対策は万全。

非常に寒くて辛い体験をした鋸岳初日と同じツエルトくるまり泊だったが、
今回は寝袋を持ってきていたので心強かった。

数時間ほどは雲もなく、
満点の星空だったり、遠方の街灯りなどに眺められて贅沢な時間をすごせられた。

19時頃から寝ていたためか、
2時頃から1時間おきに目が覚めた。することもないので、夜明けをひたすら待った。



2日目

夜明け以降から撤収を開始し、5時35分頃に出発。
天候は曇りで霧だらけ。
せっかくの尾根沿いの縦走だというのに、眺望を楽しめそうにない。

P1尾根の第一峰から1〜2分進んだところに、
テント泊できそうなスペースがあった。
たき火の跡もあり。
風の影響をもろに受けそうなので、ツエルト泊は厳しそう。

ほどほどに歩き、西岳近辺に到達したあたりで、
少しの時間だけ霧が晴れて、朝日も拝むことができた。
ダイレクト尾根が立派だった。

P1尾根の第一峰から、
西岳、本院岳、八方睨みまでの区間は、
基本的に道はハッキリしており、迷子になる可能性は低そうだ。
危険個所には鎖やロープも設置してあった。
大小あわせて、何度か上り下りもあり、変化に乏しい尾根というわけでもなかった。

ただ、非常に笹が成長してしまう区間のよう。
自分が訪れた今回のタイミングは、笹は刈り取られていたが、
刈り取られた葉っぱは、道沿いにそのまま。
夜露でぬれた葉っぱが、バナナの皮のように滑りやすくて、
気をつけていても、何度か転倒しそうになった。

逆に、笹が刈り取られていなければ
夜露でビシャビシャの笹のなかを漕ぎ進まなければならない。
地元の方だと思うが、笹を刈り取ってくれて、本当にありがたい限りだった。

8:43頃に、八方睨に到着。
八方睨の広めのスペースには、奥社から登ってきただろう人たちが5〜6人ほど休憩していた。
自分も帰りの高速バス待ちの都合もあったので、長めの休憩をすることに。

一不動避難小屋から高妻山まで頑張ってみることも考えたのだが、
せっかく戸隠山方面に来たのだから、
奥社の蟻の戸渡りも通過しないと大損した気分だよな。
八方睨から奥社まで下ることにした。


鎖場を下って、ややザレぎみの道を下ると、霧に包まれた奥社の蟻の戸渡りに!

タイミングが悪く団体さんたちが登ってきたので、
すばやく途中地点の安全地帯まで進む。
入れ違いで、ベテラン風な二人組が八方睨方面に進む。

残りの団体さんが通過するまで、安全地帯で待機。

団体さんたちは、大学のサークル的な集まりっぽい雰囲気で、楽しそうだった。
こうゆうとこは単独登山で黙々と通過するより、
仲間となんだかんだ言いながら、わいわい登ったほうが思い出に残りそうだ。

戸隠神社奥社から登ってきて、最後の難関として
この蟻の戸渡りがあるのだから、コースとしての面白みが十分すぎるし、テンションあがる。

奥社の蟻の戸渡りは、高所恐怖症とか、緊張で体が硬化する体質でなければ、
問題なく渡れる難易度。ホールド、足場が十分過ぎるほどにある。
高所恐怖症の人のために、
いったん下ってまた上るという鎖付きの巻き道も用意されているので、どうにでもなる。
むしろ、この巻き道のほうが無駄な体力を奪われるというか、面倒すぎると思った。

これ以降もいくつかの鎖場を通過して、戸隠神社奥社に到着。
奥社は連休最終日のためか、異様に混んでいた。

帰りの高速バス待ちのために時間をつぶそうと、
奥社から戸隠神社中社まで歩き、中社で参拝して善光寺へバス移動。

善光寺もなかなか賑わっていた。

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