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Yamareco

記録ID: 35033
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
アジア

【登頂】 チョーオユー 8201m

2007年09月09日(日) 〜 2007年10月03日(水)
 - 拍手
GPS
584:00
距離
49.5km
登り
5,968m
下り
5,968m
天候 9月下旬はブリザードの為、各国の隊員は動くことも出来ず。
10月1日のアタックは殆ど寝ずにスタートしC2→サミット→C1とオープンルートで登頂。
往復19時間の激闘だった。
過去天気図(気象庁) 2007年09月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
チョーオユー8201mは8000m峰14座の中でも登頂率は比較的高く今や8000m峰の登竜門となっている。
しかし、とんでもなく大規模な雪崩が目の前で起きるなど、油断は禁物。
ベストシーズンは5月と9月中旬〜10月中旬。
北西稜のノーマルルートから登頂。
初の8000m峰も難なくクリアーでき目標のエベレストが更に身近に感じた山行だった。
チョーオユーまでの道のりは大変です。

陸路でカトマンズから5日くらい掛けてBCまで入りますが、ずっと道が悪くかなり疲れました。

しかも高所に慣れていないとBCに入る前に高山病でダウンしてしまいます。

殆どの車がランドクルーザーです。

峠の標高は、およそ5000mです。
2007年09月09日 13:07撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/9 13:07
チョーオユーまでの道のりは大変です。

陸路でカトマンズから5日くらい掛けてBCまで入りますが、ずっと道が悪くかなり疲れました。

しかも高所に慣れていないとBCに入る前に高山病でダウンしてしまいます。

殆どの車がランドクルーザーです。

峠の標高は、およそ5000mです。
好きな言葉です。
2007年09月09日 17:57撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/9 17:57
好きな言葉です。
なんとラサから自転車でカトマンズまで行く方がいました!

しかも女性の単独で!
2007年09月09日 13:09撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/9 13:09
なんとラサから自転車でカトマンズまで行く方がいました!

しかも女性の単独で!
チベット自治区ティンリーから見るチョーオユー
2007年09月09日 21:03撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/9 21:03
チベット自治区ティンリーから見るチョーオユー
チベット自治区から見るチョモランマ
2007年09月09日 21:11撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/9 21:11
チベット自治区から見るチョモランマ
ティンリーでの一コマ。

このあたりの、無名峰を高度順応の為、何座か登りました。

大草原で戯れる姿は時を忘れます。
2007年09月10日 14:35撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/10 14:35
ティンリーでの一コマ。

このあたりの、無名峰を高度順応の為、何座か登りました。

大草原で戯れる姿は時を忘れます。
旧BCにて。

今回の遠征の総重量は350kgです。

しっかりと量っています。

1kgあたりUS1ドルです。
2007年09月13日 11:28撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/13 11:28
旧BCにて。

今回の遠征の総重量は350kgです。

しっかりと量っています。

1kgあたりUS1ドルです。
BCまで途中モレーンを行く。
2007年09月14日 12:02撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/14 12:02
BCまで途中モレーンを行く。
ようやくBCに着いた。

プジャ(安全祈願)
2007年09月16日 11:11撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/16 11:11
ようやくBCに着いた。

プジャ(安全祈願)
BC5700mから見るチョーオユー
2007年09月15日 09:10撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/15 9:10
BC5700mから見るチョーオユー
早朝のBCからチョーオユーを見る。
2007年09月17日 09:56撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/17 9:56
早朝のBCからチョーオユーを見る。
BCにて。
2007年09月17日 09:58撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/17 9:58
BCにて。
BCにて。

一体どうやって暮らしているのか?
2007年09月16日 10:45撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/16 10:45
BCにて。

一体どうやって暮らしているのか?
BCからC1に向う。

この直後、右側から、ありえない雪崩に遭遇。
2007年09月16日 14:18撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/16 14:18
BCからC1に向う。

この直後、右側から、ありえない雪崩に遭遇。
後にも先にも「死を覚悟」したのは、この時だけでした。

雪煙の高さは、およそ600mほどでした。
2007年09月16日 14:33撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/16 14:33
後にも先にも「死を覚悟」したのは、この時だけでした。

雪煙の高さは、およそ600mほどでした。
C1。高度6350m

ベストシーズン、人気の山と言う事で世界中のクライマーが訪れる。
2007年09月17日 17:07撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/17 17:07
C1。高度6350m

ベストシーズン、人気の山と言う事で世界中のクライマーが訪れる。
C1にて。

2007年09月18日 11:21撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/18 11:21
C1にて。

見上げる。

C2に向け登攀するクライマー。
2007年09月18日 11:54撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/18 11:54
見上げる。

C2に向け登攀するクライマー。
C1からC2に向う。

氷壁の取り付きで渋滞している。
2007年09月18日 14:53撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/18 14:53
C1からC2に向う。

氷壁の取り付きで渋滞している。
C2は風が強いとの事。
2007年09月19日 10:13撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/19 10:13
C2は風が強いとの事。
C2からC3を見上げる。
2007年09月23日 11:19撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/23 11:19
C2からC3を見上げる。
C2高度7200mから見たチョーアウイ7352m

荷上げと高度順応を兼ねてC2で一日過ごしBCに下りた。
2007年09月22日 13:14撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/22 13:14
C2高度7200mから見たチョーアウイ7352m

荷上げと高度順応を兼ねてC2で一日過ごしBCに下りた。
9月下旬にはブリザードが襲って来た。

C1のテントは4分の1ほど被害がありました。
2007年09月29日 17:40撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/29 17:40
9月下旬にはブリザードが襲って来た。

C1のテントは4分の1ほど被害がありました。
ブリザードが襲う、5日間缶詰状態。

敗退決定のフランス隊。

背中が寂しげです・・・。
2007年09月28日 15:34撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/28 15:34
ブリザードが襲う、5日間缶詰状態。

敗退決定のフランス隊。

背中が寂しげです・・・。
天気予報を信じてアタックの為、登攀する。

C2に向け登攀する謎の外人。
2007年09月30日 15:08撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/30 15:08
天気予報を信じてアタックの為、登攀する。

C2に向け登攀する謎の外人。
振り向けば素晴らしい光景が。

まるで雲の上を歩く「絵」にも見える。

山頂よりもこの時が嬉しかった。
2007年09月30日 16:01撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/30 16:01
振り向けば素晴らしい光景が。

まるで雲の上を歩く「絵」にも見える。

山頂よりもこの時が嬉しかった。
C2。高度7200m
今回はC3を利用せず此処からアタックした。
左が我がシェルパ、パサン。彼は07年ローツェシャール8400mをシェルパとして初めて頂にたった。しかも無酸素で。
スーパーシェルパの仲間入りをした。
2007年09月30日 19:06撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/30 19:06
C2。高度7200m
今回はC3を利用せず此処からアタックした。
左が我がシェルパ、パサン。彼は07年ローツェシャール8400mをシェルパとして初めて頂にたった。しかも無酸素で。
スーパーシェルパの仲間入りをした。
C2の様子。
2007年09月30日 19:06撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/30 19:06
C2の様子。
殆ど寝ずにアタック開始。

今回C3は使用せずC2から攻めた。

C3を通過、テントは全滅。
2007年10月01日 05:06撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/1 5:06
殆ど寝ずにアタック開始。

今回C3は使用せずC2から攻めた。

C3を通過、テントは全滅。
チョーオユー8201mの山頂から見たチョモランマ。
山頂はなだらかで広い。
東京ドームより広い。
2007年10月01日 13:28撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/1 13:28
チョーオユー8201mの山頂から見たチョモランマ。
山頂はなだらかで広い。
東京ドームより広い。
帰路からの景色。

手前はチョーアウイ。
2007年10月01日 14:01撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/1 14:01
帰路からの景色。

手前はチョーアウイ。
帰路からの景色。
2007年10月01日 16:11撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/1 16:11
帰路からの景色。
帰路、バルーン氷河を見る。
この日は無風快晴と天候に恵まれた。
2007年10月01日 14:01撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/1 14:01
帰路、バルーン氷河を見る。
この日は無風快晴と天候に恵まれた。
BCから
2007年09月19日 10:08撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/19 10:08
BCから
BCから
2007年09月16日 16:22撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/16 16:22
BCから
シシャパンマ8027m

何時かはチャレンジしたい。
2007年09月30日 19:07撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/30 19:07
シシャパンマ8027m

何時かはチャレンジしたい。
BCに無事戻った。
コンディション良く予定に無かった山、アマダブラムの手配を直ぐに行った。
2007年10月03日 16:27撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/3 16:27
BCに無事戻った。
コンディション良く予定に無かった山、アマダブラムの手配を直ぐに行った。
暫く肉食ってないなぁ・・・。

コックとシェルパに相談したが「あれは神」と言って却下された。残念。

BCにて。
2007年09月26日 20:35撮影 by  DSC-N2, SONY
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9/26 20:35
暫く肉食ってないなぁ・・・。

コックとシェルパに相談したが「あれは神」と言って却下された。残念。

BCにて。
このテント内では軍人が本場のマージャンをやっていた!
残念ながら撮影許可は下りなかった・・・。
2007年10月04日 15:15撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/4 15:15
このテント内では軍人が本場のマージャンをやっていた!
残念ながら撮影許可は下りなかった・・・。
???
2007年10月04日 14:48撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/4 14:48
???
持ち主。

2007年10月04日 14:48撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/4 14:48
持ち主。

ティンリー
2007年10月04日 18:28撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/4 18:28
ティンリー
ザンムー
2007年10月05日 09:30撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/5 9:30
ザンムー
カトマンズにて観光も。

体力を回復し次の山、アマダブラムに備える。
2007年10月07日 20:16撮影 by  DSC-N2, SONY
10/7 20:16
カトマンズにて観光も。

体力を回復し次の山、アマダブラムに備える。
アマダブラムに出発。

しかしガスが掛、着陸できず引き返してきました。
2007年10月10日 12:09撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/10 12:09
アマダブラムに出発。

しかしガスが掛、着陸できず引き返してきました。

感想

初の8000m峰

今や8000m峰の登竜門となっているMtチョーオユー。

無スポンサーで、クライミングシェルパを一人、キッチンボーイを一人雇い今シーズン一番小さな隊で望んだ。

究極の目標、エベレスト登頂へのスッテップ山行としている。

総重量は350kg。

BCに入るのにいくつかの無名峰を登る。

予定通りBC着。

BCの高度は5700m。

そこからC1,C2に荷上げと高度順応をする。

順調に来ていたが、9月下旬にブリザードが襲ってきた。

なんと5日間缶詰状態。

燃料、食料も大分尽きてきた。

気力は有るものの、こればかりはしょうがない。

5日目の夜、シェルパと打ち合わせをする。

ブリザードが止まないが、地元の天候を信じて吹雪の中BCをスタートする事に。

翌日の朝も降雪で、集中力も無くなって来ていた。

諦めムードの中、C1からC2に向う。

風は無い、ガスは変わらず残ったまた視界は殆ど無し。

どのくらい高度を上げたのか、ふと振り向くと素晴らしい景色が目に飛び込んできた。

まるで雲の上を歩くような絵に遭遇。

そこからは、時間が経てば経つほど天候は急激に回復。

遠くはシシャパンマの姿もハッキリと見えるように。

今回C3(アタックキャンプ又の名をファイナルキャンプ)は使用しないでC2からアタックする事にする。

出発当日は新雪が多くアタックは思ったより難儀したが、パサンの勇気ある行動で何とか登頂できた。

チョーオユーはエベレストが見えれば登頂となっているみたいだ。

山頂には約15分いた。

感想:何故かまったく感動はしなかった。

本日はC2スタート→C3→山頂→C3→C2→C1着と行動時間は19時間にも及んだ。

コンディション良くカトマンズに到着しその日のうちにアマダブラム&アイランドピーク又はロブジェイーストの手配を依頼した。

■装備■

インナー上下ウール
ミドルレイヤー パタゴニアR2
Jk       アークテリクスアルファーSV
オーバーダウン ノースフェイスバルトロ
パンツ ミドルレイヤー アコンカグア
オーバーパンツ アークテリクス ミニットマンビブ
靴下 ウール
靴 ミレーエベレスト
ザック 60リットル
アイゼン グリベル
クランポン グリベル
バラクラバ ノースフェイス
ゴーグル オークリーWレンズ
手袋    インナーミズノブレスサーモ
オーバー手袋 マーモットエクスペディション
時計  スント
ヘッドランプ ぺツル

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