権現山 1day 親子 - 新美南吉先生「ごん狐」の里

2021年09月11日(土) [日帰り]

• GPS: 03:11
• 距離: 8.7km
• 登り: 66m
• 下り: 55m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:55
• 休憩: 0:04
• 合計: 2:59

9:54 スタート地点
11:15 11:19 ごんげん山
12:53 ゴール地点

天候

雨雲の通過を待ってのスタート、のち晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

赤レンガ建物敷地内の駐車場（無料）を利用。トイレも綺麗に管理。
半田市内には観光散策を目的に利用でる無料駐車場がいくつか整備されています。

コース状況／危険箇所等

矢勝川の堤防は未舗装ですが、丁寧に整備されています。雨直後でも、特に目立った水溜り等はありませんでした。
阿久比町エリア、権現山へのアクセス時、横断歩道のない県道を渡る必要があります。

その他周辺情報

事前に市内循環バスの停留所や時刻表を確認しておくと、何かの際のエスケープに利用できるはずです。以下、半田市の公共交通（ごんくるバス）案内サイト。
https://www.city.handa.lg.jp/kotsu/koutsuu/gonkuru.html

写真

9/11 9:57

半田赤レンガ建物を出発地としました。雨雲の通過を待ち、以後は降雨がなさそうとレーダーで判断し、行動開始。

9/11 9:56

トイレ併設の駐車場。敷地の奥に広大な駐車枠があります。市内散策を目的に無料で利用出来る駐車場が市内数カ所にあります。

9/11 10:01

住吉神社の側にある宮池が、抹茶ラテアート的に。大量に繁殖したウキクサのようです。

9/11 10:05

宮池およびその周辺で、ちんとろ祭りが例年4月に開催されるとのこと。

9/11 10:08

新美南吉といえば、でんでんむしを思い浮かべる方も多いはず。

9/11 10:17

公共交通機関でのアクセスの場合、名鉄のここ半田口駅の利用をお勧めします。

9/11 10:17

あれ？レコくん、、、ではなく、ごん吉くん。市内の至る所で手を振ってくれます。

9/11 10:19

新美南吉の生家へ向けた小径へ入ります。

9/11 10:24

生家の外観

9/11 10:22

中は資料室になっており、当時の生活様式が丁寧に再現されています。

9/11 10:24

常夜灯

9/11 10:24

新美南吉の童話でも一部記載されている通り、常夜灯の台座縁が所々窪んでいます。子供たちが小石を使い、植物などをすり潰す「草つき」などしたそうです。

9/11 10:26

生家を観光訪問するための無料駐車場があります。

9/11 10:30

トケイソウ（時計草、パッションフラワー Passiflora caerulea）

9/11 10:34

矢勝川の堤防路に到達。彼岸花の花茎が無数に立ち上がっていますが、開花株はまだごく僅かでした。目指す権現山を確認。

9/11 10:32

ででむし公園

9/11 10:37

気の早い開花株を見つけ、情景マクロ撮影。背景に見えるのは、ででむし公園のでんでんむし。

9/11 10:40

あと1-2週間で、この法面が真っ赤な絨毯で覆い尽くされるはず。

昨年10月上旬、同場所で撮影した時の様子。この時は最盛期を少し過ぎています。

9/11 10:41

矢勝川の堤防路沿いに権現山を目指します。降雨直後ですが水捌け良好。川を挟んで南が半田市、北の対岸側が阿久比町です。

9/11 10:46

渡渉可能場所は限られています。上・下流の離れた場所に橋もあります。

9/11 10:48

渡渉しました。通称「ごんの飛び石」だそうです。

9/11 10:50

きっと黄色い彼岸花？の区画がありました。

9/11 10:51

この県道を渡る際、車の接近スピードが見かけより速いので、複数人での横断時は特に気をつけましょう。横断歩道は無設置です。

9/11 10:54

ごん、おまえだったのか。

9/11 11:00

現地設置の丁寧な案内標識。権現山は2つのピークで構成されており、それぞれに五郷社と神明社が祀られているようです。

9/11 11:01

五郷社のほうが、ごん狐との関連を強く示されている気配。

9/11 11:01

狐をモチーフとした石像がたくさん配置されていました。お気に入りの「ごん」が見つかるでしょうか。

9/11 11:02

木の根元の穴からのぞくのは、ニホントカゲ（Plestiodon japonicus）かな。ごんトカゲ

9/11 11:05

急登階段を標高33mまで一気に直登。

9/11 11:07

お気に入りの「ごん」を発見。

9/11 11:07

ファミリー？

9/11 11:09

階段途中で突然しゃがみ込んだ息子が言うには「冬虫夏草を見つけた！」とのこと。セミノハリセンボン（蝉針千本Purpureocillium takamizusanense）ですね。この菌種に寄生されたセミは、やがて全身がトゲトゲに。かつての種名記載ではCordyceps属やIsaria属の表記が認められます。

9/11 11:12

階段脇の傾斜地にもヒガンバナの花茎が沢山立ち上がってきています。満開時の様子を想像しながら登ります。

9/11 11:13

五郷社の境内から、南方の矢勝川そして半田市街を眺望できます。

9/11 11:14

ごん百羅漢像？

9/11 11:14

権現山のピークを確認しておこうと思いましたが、踏み跡は不明瞭でした。

9/11 11:18

このあたりがピークかな？お社の裏手なので、ちょっと気がひけます。

9/11 11:26

もう一方のピーク、神明社へも。

9/11 11:29

権現山の東側へ下ったところに、造り酒屋「丸一酒造さん／阿久比町」が蔵を構えていらっしゃいます。メインの銘柄は「ほしいずみ」かと。

9/11 11:35

街の酒屋ではなかなか見かけることのできない仕込み銘柄が販売されていました。

9/11 11:54

無事下山し、再び矢勝川堤防を散策。

9/11 11:52

園芸品種のリコリスが局所的に植栽され、ちょうど開花期を迎えていました。ナツズイセン（夏水仙）かな？
ヒガンバナ（彼岸花、曼珠沙華、石蒜 Lycoris radiata）も分類記載がリコリスなので、ちょっとややこしい。

9/11 11:58

次の目的地、新美南吉記念館の敷地へ。ごん吉くんがここでもお出迎え。レコくんではありませんよ。

半田市内を「ごんくるバス」が、およそ1時間に1本巡回しています。これを利用し主要駅等まで100円/1乗車で移動することができます。（別日に撮影した画像です）

9/11 11:58

新美南吉記念館の広々とした敷地。観覧料220円、無料駐車場あり、館内喫茶店・ショップあり。

9/11 12:00

手袋を買いに碑
ほんとうに人間はいいものかしら？

9/11 12:01

六地蔵さんのかげにかくれて兵十を覗き見るごん碑
ははん。死んだのは兵十のおっかあだ。

9/11 12:02

デンデンムシノカナシミ碑
そして、この でんでんむしは、もう、なげくのを やめたので あります。

9/11 12:04

記念館敷地の南側に設置の童話の森、案内標識

9/11 12:04

童話の森は、ごんぎつねで書かれた「中山様といふお殿様」の城跡といわれています。
キノコの種類はシロテングタケ（白天狗茸Amanita neoovoidea）もしくはテングタケAmanita属の近縁種だと思います。大きな菌輪を形成していました。

9/11 12:06

原作の直筆原稿によると「ごんぎつね」は、漢字で「権狐」と表記するようです。権現山の「権」ですね。

9/11 12:25

駐車地への帰途、ほぼ直線経路上にある新美南吉のお墓へ立ち寄ることにしました。

9/11 12:22

個人の墓石を撮影するのは気が引けましたが、多くの方々に慕われる著名人はこの限りでないと思い。

9/11 12:26

ここに並ぶお地蔵様は、「ごん狐」作中の六地蔵さんモデルそのものとのことです。

9/11 12:43

名鉄の特徴的な赤い電車が、住吉町駅に停車。踏切り通過待ち。

9/11 12:51

赤レンガ建物まで戻ってきました。すっかり晴れ渡り、タイル面が完全に乾いていました。

9/11 12:49

赤レンガ建物内にお土産物販売コーナー等が設置。車を運転する必要があり、ここでの水分補給を断念。

我が家にて、丸一酒造産「ほしいずみ(星泉)」で乾杯。

今回の予習のため、ごん狐ほか新美南吉の童話をいくつか読みました。食べたくなった栗を数日前に買い、家に置いておいたところ、栗ご飯が出来上がっていました。家族の気遣いに撃ち殺された完。

撮影機器：

iPhone 8 64GB SIMフリー Apple

OM-D E-M1 Mark III ボディ オリンパス

装備

個人装備

長袖シャツ ズボン 靴下 雨具 靴 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） 計画書 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 携帯 タオル カメラ

感想

aramasa

日本各地に権現山はあれど、広く国民に知られた権現山といえば、新美南吉先生作「ごん狐」の舞台、愛知県知多半島のそれでしょ？

南吉先生の童話の舞台の多くは愛知県半田市にある岩滑（やなべ）。この地域は矢勝川を挟んでの阿久比町にある権現山にかけ、9月下旬から10月上旬に彼岸花鑑賞の名所となります。小さい頃に読んだ記憶のある南吉先生作の童話を縁あって読み返す機会があり、実在の地名を地図上で確認しているうちに、急に訪ねてみたくなりました。

半田市内の至るところに、童話と現実が柔らかく融合した世界が広がっていました。同時に新旧が融合する世界でもありました。他の地域と比べ非常に特殊な環境であると感じましたが、ここに居住される方々からとても大切にされている世界だとも思いました。この世界が末長く存続するために、他地域から訪れる人々ができることや、してはいけないことなど色々と考えさせられた気がします。

当初は単独の予定でしたが、息子に聞いたところ付き合ってくれました。彼岸花の開花最盛から少し早い時期ではありましたが、まだ人の少ない週末に、のんびり散策することができました。あと1-2週間先と思われる最盛期にも、再訪してみたいと思います。

コメント

ゲスト

aramasaさん
おはようございます

知多半島は、お魚ひろばや好きな作家さんのアトリエがあったりして、前はよくお友達と遊びに出掛けてました。

「ごんきつねの里」もあるのは知ってましたが、訪れた事がなくて、今回レコに詳しく載せて頂いて、いいところですねー♪
電車でも行けるって書いてあったので、行ってみたくなりました^_^

あと1、2週間したら彼岸花が満開になるのですね。
今から楽しみです♪(*´∀`)♪
栗ご飯に地酒も美味しそうですね♪

aramasa

maronさん
おはようございます。
コメント嬉しく思います。

彼岸花の開花期に是非行ってみてください。
私もそんなに詳しいわけではありませんが、
一見の価値ありです。

舗装路歩きが長くなるので、
それなりの軽装備の方が良いと思います。
新美南吉記念館内の観覧を取り入れ、
循環バスで駅まで戻る計画がお勧めかも。
名鉄の知多半田駅周辺に、味処が沢山あるので、
バスの1日乗車券(400円)を活用するのも、
楽しそうですね。

ゲスト

アドバイスありがとうございます♪(^.^)
レコに出てきた、ごんくるバスですね。
1日乗車券もいいですね〜♪
記念館へも行きたいなと思っていたので、色々と情報頂き助かります。
ありがとうございました( ＾∀＾)

aramasa

maronさん
無事に実現した際は、
レコまたは日記にぜひ！
楽しんできてくださいませ。