神之川/金山谷【高巻きでの2つの出来事】
- GPS
- 05:15
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 944m
- 下り
- 947m
コースタイム
※ルートは手書きで正確ではありません。
天候 | 風は秋色 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(ゲートの前と右手のUターン部には駐車しないようにしましょう。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回初めて広河原の黄色い看板の裏の経路から河原へ下降しましたが、この時期はお薦めできません。 草木を掻き分けながらトゲトゲと蜘蛛の巣と格闘します。 いつも通り彦右衛門谷の第2堰堤右岸側の手摺を使って河原へ降りれば良かった。 私は沢屋さんではありませんので、水と戯れることは無いのですが、特に危険と感じるところはなく、いろいろな形の小滝を堪能出来て、詰めが強烈な楽しい沢です。 と書きながら、私は奥ノ魚止滝前衛5m+5m滝と奥ノ魚止滝(大滝)をまとめて高巻いてしまってますので核心には触れていませんが、、、。 なお、詰め過ぎると結構大変です。 安全を考えれば、金山谷乗越の登山道の柵が見えたら早めに左の尾根に逃げた方が良いと思います。 ※沢の増水、季節、天候、体調、スキル等により難易度も変わりますので、あくまでも参考程度として下さい。 |
写真
感想
「好事魔多し」
実はいろいろと思うところもあり、前回の拙山行記録をもってヤマレコに記録を載せることを中断して、気ままな山歩きをしようと思っていました。
今回は、盆休みの山歩き(この記録は載せていません)から一ヵ月半ぶりの山歩きで、今回も山行記録を残す予定では無かったので迷いましたが、自分の取った行動を戒めるためにも記録をUPすることにしました。
それではスタートです。
今回は久しぶりの山歩きなので、奥地まで行ったことはなかった金山谷を歩いてから、下山ルートは登ってから考えることにして出発しました。
いつも通りに今日の調子を窺いながら広河原までの林道を歩いていると、孫右衛門沢のF1もそこそこ水量があります。
広河原からは、金山谷F1(魚止滝)から遡行するルートと源蔵尾根を越えて仏谷分岐の先までショートカットするルートがあります。
今回は、仏谷分岐までの沢の状況を見たいのと、この時期は源蔵尾根から金山谷へ降りる怪しいトラバース中にスズメバチと遭遇するのも嫌なので、金山谷F1から遡行するルートとしました。
金山谷F1(魚止滝)は地蔵尾根取付き点を少し登ってから、右手側にあるトラロープが設置された巻き道を使って高巻きます。
ここを通るのは今年の3月以来だったのですが、地蔵尾根取付き付近とその手前の岩にペンキのマーキングがありました。
うーん、これってどうなんでしょうか?(何か残念な気持ちになりました。)
金山谷は滑っていないので非常に歩き易く、小滝が程よくあってとても楽しい沢です。
広河原から1時間ちょっとで5m+5mぐらいの連続した滝の前に到着して暫し観賞します。
この連続滝の手前の左岸に流れ込む枝沢にある2段で10mぐらいの滝も水量は少ないのですがなかなか立派です。
ここで先が見えず、行き詰っても大変なので、安全策を取って枝沢の2段10m滝を観賞ついでに5m+5mの滝の右手(左岸)から高巻くことにしました。
そーなんです!金山谷を遡行した先人の方々なら分かると思いますが、この5m+5mが奥ノ魚止滝(大滝)の前衛の滝で、私はこの先の大絶壁と奥ノ魚止滝(大滝)もまとめて高巻いてしまったのです。
大絶壁、直角に曲がる沢、そして大滝、、、頭の隅にはあったのですが遡行中は完全に忘れていて、今回は帰宅して先人の記録を読み直してから気付きました。
これが1つ目の出来事。
(源蔵小屋谷に続き今年2度目、、、まとめてリベンジが必要かな。)
長くなりましたが、ここからが今回の拙山行記録をUPすることにした理由(もう1つの出来事)です。
(ここからも長いですが、気楽に暫しお付き合い下さい。)
左岸から高巻くためにちょっとした崖を登ったあとにトラバースしながら沢に降りるルートを探していました。
(今となっては、ここを降りていれば、大滝手前に降り立ったのかすら分かりません。)
ちょっと斜度がキツイので、もう少し安全なところに移動しようと思い、体勢を立て直すために朽ちた立ち木に手を掛けた瞬間でした。
耳に聞こえる、ブーンと唸る羽音、、、、振り返ると目の前に突撃してくる黄色と黒色のストライプ。
高巻き中のため足場は最悪で、回避する余裕なんてなく、ただ下ることは絶対に滑落するので無理だとの判断しか出来ませんでした。
ここからは数秒間だと思います。
一匹目の攻撃から間髪入れずに、いろいろな角度からブーンと唸る羽音して、複数匹が体中に纏わり付いて攻撃を仕掛けてきているのがはっきり分かります。
兎に角この場所(巣の近く)に留まっているのは危険なので、攻撃範囲から逃げるように無我夢中で斜面を駆け上がりました。
どっち側に逃げたのかも覚えておらず、恐怖のあまり叫び声を発して、手で払いながら逃げていたと思います。
逃げている途中も攻撃されているのが分かり、右腕の長袖のシャツの上にへばり付いていた1匹を払い除けました。
(帰宅後にスズメバチの対策として、大声を出したりして手で払わないとか、ゆっくり低姿勢でその場から離れるとか書かれているのを見ましたが、これは机上の論理ではないでしょうか。実際に遭遇するとそんな余裕は無く、本能的に声が出て手で払ってしまいます。)
自分が逃げ疲れたのか、攻撃が止んだと感じたのか分かりませんが、自然に足が止まり、斜面に腰を下ろしました。
とりあえず、安全なところへ、、、。
右下に沢が見えるので、一度斜面を登ってから出来るだけ緩斜面から沢に降りました。
まずは冷静になって、吸引器は持っていないので、手持ちの消毒液でファーストエイドします。
刺された箇所は合計6箇所。(眉間、右耳、右腕2、右肩、左肩)
特に痛いのが、眉間と右腕1。
ちなみに頭と首を刺されていないのはハチ対策として、いつも白いタオルを頭と首に巻いていたからでしょうか。
また、手も白い軍手をしていたためか刺されていません。
(なお、長袖のシャツは出掛けに青か白かで悩んで、青を選択しています。)
さて、どうしましょうか?
まずは下山を考えるのですが、もう一度同じ場所に戻って沢を下る気力は無いので却下します。
次に源蔵尾根に登ろうと思うも、登山道に上るまでの道なき道で再度ハチと遭遇するのではないかという恐怖心があり、気が進みません。
スズメバチに刺されて危ないのは最初の30分ぐらいだろうということは何となく分かっていたので、30分では下山も出来ないので、とりあえず様子をみることにしました。
、、、で、私が取った行動は沢を詰めていこうという選択でした。
(今回はとりあえず戻ってこられたから良かったのですが、もっと冷静に下山ルートを探すべきで、反省すべき点です。)
結局、身に危険を感じる状態にはならなかったので金山谷乗越まで詰めてしまいました。
(大馬鹿者です。)
下山は無難に源蔵尾根を選択し、林道に戻って緊張が緩んだのか、少しずつ刺された箇所の痛みが増してきました。
お約束の水場で休憩して日陰沢橋に戻りました。
帰りの車の運転中が痛みのピークでした。
2日以上経った今は、少し赤く腫れて痒い程度です。
(不幸中の幸いか、眉間と耳は何も無かったかのような状態です。)
今一番感じていることは、スズメバチに刺された後の対応が全然なっていなかったことです。
特に応急処置です。
帰宅後、スズメバチについていろいろと調べて自分の無知ぶりを猛反省しました。
もし拙山行記録を反面教師にして、少しでもみなさまの安全登山のお役に立てれば幸いです。
長々と最後までとお付き合い有難う御座いました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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実は僕もこの2年間で危ない思いを2度しました それまでは30年の低山ヤマやの経歴でも有りません。藪漕ぎも多いので、さすがに恐くなり対策を考えてます。
先日、奥久慈のトレらん見学に。
沢も終わる頃、そこにいた大会のカメラマンといろいろ話しをしていたら後ろからブーンです。見なくても解る大スズメ蜂です。いけねー蜂だで、暑くて手に持っていた白い帽子を被り、頭に近づいて来たのでしゃがみこみました。白いズボン、山メーカーの茶のTシャツです。何が気に入ったのか胸のオレンジ色ずっと偵察です。確か黒で人間書いてあったなと。
今、見たらマウンテンバイクで山下りです。カメラマンの方に行ったのでホッとしたら、直ぐ戻ってきて又胸です。距離にして顔から30センチは無いでしょう。払えばやられるしでどうしようも無いですね。餌だと思ったのでしょうか。長い時間、ひたすら、ジッとしてました。
又、カメラマンの方に行き、今度は斜面をすぐあがって行きました。
2年前の4月、裏道を歩いていたらスズメ蜂が地面から湧いて来て。
振動で解ったんですね。慌てて斜面に縮こまりましたが、1匹に1度だけ左耳上に体当たりをされました。それで白い帽子を買った訳です。
御覧になっている方、対策有りましたら教えて下さい
宜しくお願いします
日立さんぽ会
kamineさんコメント頂き大変有難う御座います。
まさかこんな拙文にコメントを頂けているとは思わず、返信が遅くなりまして大変申し訳ないです。
今年も危険なシーズンになりました。
身をもって感じたのは、白色は効果があるということです。
kamineさんも白色の効果を感じていると思いますが、白は汚れが目立つのが難点でしょうか。
(黄色も効果があるとのことです。)
あとは肌を露出しない服装でしょうか。
でも一番はこの時期に山へ遊びに行かないのが良いのですが、、、、こればっかりは止められないですね。
蜂の生息地に入り込んでいっているので、仕方ないと開き直っています。
念のためポイズンリムーバーを持ち歩くようになったのですが、ひとりで遊んでいるので手が届かないところ刺されたらどうするんだ?なんて考えたりもします。
それでは、今後も楽しい山遊びが出来れば幸いです。
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