平成の秘境−奥尾瀬・渋沢大滝・渋沢温泉小屋へ



- GPS
- 160:00
- 距離
- 33.5km
- 登り
- 1,159m
- 下り
- 1,203m
コースタイム
大清水−一瀬休憩所−三平峠−尾瀬沼ヒュッテ(朝食)−
尾瀬沼を反時計回りに周回−大江湿原−沼山峠尾瀬口−
関越交通バスにて御池−御池ロッジ(宿泊)
(二日目)
御池ロッジ−スモウトリ湿原周辺散策−御池駐車場−渋沢温泉小屋(宿泊)
(三日目) 渋沢温泉小屋−渋沢大滝往復−小沢平BS−御池BS(解散)
天候 | 9月26日(木) 雨・ガス 視界悪し 気温低し 燧ケ岳山頂 初冠雪 9月27日(金) 快晴 気温高し20度前後 9月28日(土) 快晴 さらに気温高し25度前後 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
(一日目)沼山峠尾瀬口から御池 関越バス (三日目)小沢平−御池 関越バス (復路) 会員の車で埼玉まで |
写真
感想
所属するボランティア団体の秋の研修会の前の日に、大清水から入って燧ケ岳を
登って集合場所の御池を目指そうと予定したのですが?
川越駅でバスを待つが私一人だけ、平日だし紅葉には少し早い9月末だし当然だよね。でも私は休みを2日もらってきたのでした。
少し遅れてきたバスはなんと女性一人、大型バスに私と二人で尾瀬に向かいます。
バスの運転手に起こされたところはすでに大清水。明けやらぬ3時35分、
真っ暗闇じゃありませんか?
日の出は5時28分、バスは我々二人を降ろすと戸倉へ戻って行った。
車のヘッドランプの光もなくなり真っ暗な休憩所の前の男女二人、
さあどうなることやら?
(一日目)
靴を履き、服を一枚重ね着し、ヘッデンを付けて歩き出そうとしたけれど、一応
「お一人ですか?」 声を掛け。
見ればわかるちゅうに!
「日の出まであと2時間ありますが、どうしますか?」
「一緒に行きますか? 三平峠にさしかかるころに明けると思いますが。」
一緒に行くと言うので、足元を照らすために前を歩いてもらった。
25年ぶり、急に来たくなったなどのたわいのない話をしながら一瀬休憩所で
小休止後三平峠につくころにはヘッデンがいらない明るさになってきた。
しかし大清水を出たときから少し霧雨が降っていたが少し強くなってきた。
女性が泊まるという尾瀬沼ヒュッテに6:40に到着、当然ヒュッテ内では
宿泊客の朝食の最中。我々もベンチに座って朝食のおにぎりを食べる。
女性とはここで別れ燧ケ岳へ向かう準備をするが、ガスがかなり出てきて
雨も強くなってきた。気温も低い。山の中腹から上はまったく見えない。
これでは登っても見晴らしも無く、足場も気になる。
「燧ケ岳はパス!」
「尾瀬沼を散策して御池へ抜けよう!」
そう決めればそんなに急ぐことはない。ゆっくり行こう。
尾瀬沼東岸から沼尻休憩所までは何の問題もありませんが、南岸は
一部木道が完全に陥没し迂回路を歩く所があります。
尾瀬沼を一周し大江湿原から沼山峠へ向かいます。
今日のお宿は御池ロッジ、チェックインには早すぎるので休憩所で
山菜そばを食べ、ブナの森ミュージアム見学。
次の日確認すると、燧ケ岳の山頂付近はこの日 初冠雪! でした。
(二日目)
研修会の集合時間まで時間はたっぷりあったので、隣の尾瀬ブナの森ミュージアムで尾瀬保護財団の方とおしゃべり。
まだ時間があるので裏の木道をスモウトリ田代とその先の小沼田代を往復。
だれもいない田代で話し声が?
枝落し作業でしょうか?二人のおじさんがベンチで雑談中。ちょっと話をして戻ります。
御池駐車場に戻り、ヘリコプターでの荷揚げ作業をまじかで見学。
早い!山小屋往復がほんの10分、そこを一時間、二時間掛けて歩くのです。
さてメンバー14人がそろったので奥尾瀬の渋沢温泉小屋へ出発です。
昨日とうって変わって快晴、しかも暖かい。
御池田代、姫田代、上田代へ。平ケ岳と越後の山並みがくっきりと。
ノメリ田代、横田代を通って天神田代に到着。普通はここの分岐を渋沢温泉小屋へ向かうのですが、大雨と台風18号の影響で崩壊している箇所がありこのルートをパスし、、遠回りだが燧裏(ひうちうら)林道を小屋に向かう。
奥尾瀬の秘境。渋沢温泉小屋に着いた。
いいな!この山小屋!
川沿いに立つ小さな山小屋。せせらぎの音がとても心地よい。
寝てると時はうるさ過ぎて気になる。そんな贅沢は言ってはいけないけど、せせらぎでは無く轟音として響く。
鉱泉につかり疲れを取ったあとは、山の幸たっぷりの夕食をおいしくいただく。
部屋にいるときから、会員が担いできた一升瓶(会津の銘酒栄川)で
出来上がっているので、まあそのにぎやかなこと。
夕食が終わり部屋で第3ラウンド、私が担いできた日本酒4合びん、東京の銘酒澤乃井もあっという間。
夜8時に電気は完全にストップ。
「おやすみなさい」
(三日目)
秘境中の秘境(なかなか訪れることができないという意味です)、渋沢大滝へ。
朝食前の5時半に出発し空身で渋沢大滝を往復する。
只見川源流の一つの川を2箇所渡渉する。これが大変。
一箇所は飛び石があったようだが、大雨で流され見当たらない。
急遽手ごろな石を川に投げ入れ渡渉場所を確保し、皆慎重に渡る。
もう一箇所は木の渡しがあったのだが下流に流され、
かろうじて岩にへばりついている。
リーダーがそれを引っ張り上げ仮の橋を通す。不安定な渡り木の下にいくつも石を投げ込みバランスをとって渡れるようになった。まことに手際がよい。勉強になった。
ブナとトチノ木の原生林の先に白い筋が見えてきた。
渋沢大滝 落差50メートル、なかなかいい滝だ。
錦秋のころは最高だろうな?
お腹がすいてきた。
7時半に小屋に戻ってきて暖かい朝食をいただく。
小沢平(コゾウたいら と読むそうです)に下り10時25分のバスで御池に出たい。
これを逃すと16時代まで無い。朝8時台と一日3本だ。
小屋のご主人に見送られ、楽しかった渋沢温泉小屋を後にした。
昭文社の山と高原地図では、渋沢温泉小屋から小沢平BSまで1時間になっているが、
普通に歩いても1時間40分かかった。(宿の主人の言うとおり)
奥尾瀬の渋沢大滝、渋沢温泉小屋!
楽しかった!
美しかった!
湿原の静寂、田代からのすばらしい山並み、手つかずのブナの林、
豪快な只見源流の流れと渋沢大滝、
そして何よりも、平成の時代に残る秘境の小屋、渋沢温泉小屋!
また訪れたい!
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