小川山 野猿返し
yamamossan
hirosio
体力度について
- GPS
- 06:18
- 距離
- 1.3km
- 登り
- 181m
- 下り
- 184m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:19
| 天候 | 晴れ 到着7時頃気温-2度 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
h）到着時の気温-2度。寒っっ！日陰になってて物凄く冷えるので、日がさしてくるまで暫く待機することになりました。y）正直埼玉に戻ってジムで登るでも良いンだわ。とさえ思う朝でした。
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y）正直埼玉に戻ってジムで登るでも良いンだわ。とさえ思う朝でした。
h）だいぶ日が登ってきました。お日様あったかいです……y）天気も良いし言い訳のしようも無いのでスタートする位のモチの低さ。
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y）天気も良いし言い訳のしようも無いのでスタートする位のモチの低さ。
h）とはいえやっぱり寒いので色々着込んで出発。y）ロンT、半袖T、アルパインスタートフーディ、マイクロパフベスト、ニュウモラップフーディ、ストームクルーザージャケットと用意したの全部着込んで核心ピッチ越えるまで着たままでした。寒がりにも程がある！
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y）ロンT、半袖T、アルパインスタートフーディ、マイクロパフベスト、ニュウモラップフーディ、ストームクルーザージャケットと用意したの全部着込んで核心ピッチ越えるまで着たままでした。寒がりにも程がある！
h）結局靴を脱いで渡渉することになりました……靴と靴下がちょい濡れました…y）まさかの氷点下裸足渡渉。因みに下半身はストームゴージュアルパインパンツの下にライトトレールタイツ。頭はフリースキャップにバフで冬季アルパイン風の見た目に。
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y）まさかの氷点下裸足渡渉。因みに下半身はストームゴージュアルパインパンツの下にライトトレールタイツ。頭はフリースキャップにバフで冬季アルパイン風の見た目に。
h）離陸。向かって右側は辛く、左側のほうがイージーとのことです。hは何を血迷ったか右上後に左トラバースしてしまい、難儀してしまいました。やらかしました。
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h）情報ではここは2pみたいですが、最初の岩を登ったあと右にクライムダウン→歩き→となりロープが重くなりそうでしたので、細かく切ったため3pめになりました。
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y）このピッチが気持ち良すぎてスタート時のモチ低さは何処へやら、俄然気分アゲになるお調子者でした。
y）このルートは終了点の残置が無いので、どこで切るかのヒント皆無でした。
y）カメラ出して撮影出来る位の歩きピッチでした。
h）核心ピッチ。yさんリード。予習で見た情報ではこの正面からの写真くらいしか見当たらず、これなら俺でもリードいけんじゃね？となめてました。
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h）yさん、核心部を超え雄叫びをあげるの図。y）アイスのⅤ級はリードしてるけど、アルパインのⅤ級リードは今回が初めてなので感激しました。
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y）アイスのⅤ級はリードしてるけど、アルパインのⅤ級リードは今回が初めてなので感激しました。
h）核心部の回り込み後の左上する箇所。最後の一歩が難しかったです。小さなフットホールドを見つけて乗り、クリア。
…今のわたしではリードは厳しかっただろうなと思いました。yさんありがとうございました。
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最後の一歩が難しかったです。小さなフットホールドを見つけて乗り、クリア。
…今のわたしではリードは厳しかっただろうなと思いました。yさんありがとうございました。
h）hリード。正面の岩塊を乗り越えるのが正解（クライムダウン位置にハンガーあり）のようですが、右から巻いてしまいました。
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h）振り返ると登攀中のパーティーの姿が。確認できただけでも6パーティーくらいは同じ時間帯にいました。y）続々と続くクライマー達、さながらクライマーの遊園地でした。
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y）続々と続くクライマー達、さながらクライマーの遊園地でした。
h）このピッチは眺めが抜群でした。ここの上にあるテラスで休憩しました。y）全体を通して、ここが一番のんびりと景色を楽しめるテラスでした。
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y）全体を通して、ここが一番のんびりと景色を楽しめるテラスでした。
感想
ご縁が有って今回もhirosioさんと小川山、野猿返しへ。
最初に参考はガイド本「関東周辺 マルチピッチルートスーパーガイド」、ブログはjuqchoさんの記録を参考にさせて頂きました。
いつものコンビニでピックアップしてもらい、八千穂高原ICから川上村へ向かい、信濃川上駅でトイレ休憩。なんか駅舎が奇麗になったなあと思って調べたら、今年の4月末に新駅舎になったばかりで、なるほどトイレも快適、有難い限りです。
廻り目平キャンプ場方面へ向かい、アイスで通った岩根山荘の分岐を過ぎ、途中で大弛峠へ向かう東股沢沿いの林道へ入ります。入山地点の堰の近くの駐車スペースに駐車しますが、外気温-2度ととんでもなく寒い！まだ沢には日差しも入らず戦意喪失して7時半過ぎまで車中で待機です。
一眠りしたかも。日が差し始めるタイミングでモゾモゾと準備開始します。ありったけの衣類、カッパまで着込んで、フリースキャップに首にバフまで装着した姿は冬期登攀の様な感じです。
寒いとはいえ日が差しつつあるので、徐々に気温が上昇することに期待して入山しました。まずは渡渉ですが、過去の記録から2重になった堰の下流を探しましたが飛び石には微妙で、単に濡れているだけかと思いきや、朝の冷え込みで実は凍結しており、こんなのに飛び石したら確実にツルッとドボンです。しょうがないので靴を脱ぎ裸足で氷点下の渡渉となりました。氷点下の裸足渡渉、これは辛い…ツライ。
渡渉してからは、GPSを確認して数分で取り付きに達しました。思っていたよりも近くてラッキーです。
最初はhさんのリードという事で準備します。準備中後続のパーティが到着して挨拶したりして、hさん離陸しますが、このピッチはガイド本では��+とされているのに苦労している様子。どうやら本来左上する所を右へ上がり過ぎている様子で、苦労しつつ左へライン修正して抜けて行き、1Pは25m程ロープを伸ばしました。
フォローする自分はスマートに左上へラインを取って楽したい所ですが、そうは問屋がおろさず、hさんがセットしたカムがしっかり右側に決まっているので、それを回収するために自分も同じライン取りになりました。上がるにつれて縦クラックが狭くなり引けなくなるし、クラック練習していない身にはフットジャムも決まり辛く、フォローでも難儀しつつ越えました。ここ良くリードしたなぁ。
岩塔の裏側でビレイするhさんと合流しましたが、この先の方向で一瞬迷います。登ってきた方向からまっすぐ先に岩尾根が見えて、最初はそっち方向に続くのかと思いましたが、GPSを確認するとこれは間違いで、正解は登ってきた方向から右に折れる方向の岩尾根でした。
これは1Pのスタートが、野猿返しの岩尾根正面に向かって右側から始まる事で、岩尾根に乗り上げてからは右に進路を取るからでした。ちなみに1Pで登ってきた方向の先に見える岩尾根は野犬返しの岩尾根でした。
ってな訳で右へ一段降りてから2Pもhさんのリード。�慶�度の登りを15m程快適に進んでピッチを切ります。ガイド本ではこのセクションは��+40mとされています。
続いて3Pは私のリード。横クラックの目立つスラブからリッジへ快適に高度を上げて行きます。 ガイド本でも40m��+と紹介されているこのピッチは高度感も気持ち良く、隣には野犬返しの岩尾根が良い眺めでさらには金峰山、瑞牆山、小川山や尾根岩が一望できる好展望のピッチ。快適な難易度と素晴らしい景色にクライミングの喜びがこみあげます。
次の4Pはhさんのリードで�仰�度の岩尾根を50m程。コンテで行けたかもしれませんが、初見のルートなので安パイで。痩せたリッジは妙義の筆頭岩を髣髴とさせます。景色を楽しみつつ終了点へ。
そして核心ピッチ5P、ガイド本では40m 5.7とあります。ここは私のリードとなり離陸のスラブ状から立ち木経由で元々あった岩が剥がれた跡なのか、色の変わった凹角状へ。ここまでは�犬睫気ぐ�象です。凹角状を一段上がり、右へ回り込みます。そして回り込んだ先は、足元は垂壁状にスッパリと切れた高度感の痺れるセクションになります。
安定して立てるスタンスを拾いながら高度を上げて行くと、リッジへ向かって左へ切り返す部分で手がかりを見失います。ライン間違ったかな？と一瞬焦りつつ、左右を見回しますが、やはりこのラインが一番妥当な印象。
もう一度落ち着いて探すと左側の高い位置に判りやすいスタンスが見つかりましたが、これはハイステップ過ぎて、対応して引けるホールドが無い。さらによく見てみると、その下の良い位置に岩の欠けた様な小さなスタンスが見つかりましたが、小さい上に外傾しているのでこれは手と足の方向性を旨くコンビネーションさせないと足が外れるかも。
という事で取れるホールドを色々触って手の位置を最適化して、足をスタンスに押し付けるようにホールドを引き付けて身体を上げました。ここが本日の核心ピッチの核心ムーブでした。この核心部は確かに�控蕕梁減澳兇如�外岩経験の乏しい自分たちにはジムで有れば5.10cかdのプレッシャーでした。
上がったリッジの平らな岩でピナクルにスリングでビレイポイントを作り、セカンドのhさんをビレイ。見れば後続のパーティが続々と野猿返しの岩尾根を攀じる姿が見て取れます。まさにクライマーズパラダイス。彼らと同じ岩場の時間を楽しめる幸せを実感します。この遊びに出会えて幸せだった。クライミング最高。
次のピッチはhさんのリード。右から岩塔を回り込みますが、岩塔直登も出来るらしいです。とはいえ弱点を突くのがアルパインとも言えるので全然有りかと思います。
ここから先は、簡単な岩尾根歩きに部分的に�慶�度の岩場が出てくる感じになります。途中の展望の良い広いテラスで休憩してから先へ進みますが、この場所はルート上で落ち着いて休め、景色も素晴らしい良い場所なので、ぜひゆっくりされることをお勧めします。休憩後先に進み、状況に応じてコンテとスタカットを切り替えつつ、目立つ立ち木の懸垂下降支点で終了となります。
向かって右側に懸垂下降後は踏み跡を辿って渡渉点へ。渡渉のセンスに乏しい自分らは右往左往して探したポイントから入山点へ戻りました。
車に戻りギアを片づけつつ、噛みしめるクライミングの余韻。振り返ってみれば、今日は核心の��+と�垢離團奪舛鬟蝓璽匹気擦凸磴┐董⊆蟇�え十分のマルチピッチを楽しませてもらいました。
アプローチも短く、自分らの技術に対して最適な難易度を提供してくれるこのルートは本当に有難いルートだと思いました。開拓された皆様に感謝。
そしてhさん今回も有り難う御座いました。帰りの渋滞の運転もお疲れさまでした。次回も宜しく御願いします。
以下再訪に備えた備忘録です。
●アプローチ
渡渉点を探したりで時間が掛からなければ、それこそ10分で取り付きに至る程近くて最高。1Pスタート地点は、野猿返しの岩尾根正面よりも向かって右側から登る事になる。その為、野猿返しのリッジ上に乗り上げたら、そこからルートは右折する感じになる。
●渡渉
過去のレコから2重になっている堰の下流側で渡渉点を探したが、この時の正解は堰の上にある流木が引っ掛かったポイントだった。渡渉点探しで時間を掛けたくなければ潔く裸足になるのも有かも。
●1P 25m ��+ （ガイド本では「スラブを左上〜」40m ��+）
右上にハンガーボルトが有り、それめがけて登り過ぎてしまうと上部ではスタンスが薄くなり、左の方へ抜けるムーブが厳しくなる。その為ガイド本よりも難しい印象になってしまった。安パイを求めるなら素直に左上するべき。岩塔を左から越えた所でピッチを切った。
●2P 15m �掘 淵�イド本では「スラブを左上〜」40m ��+）
岩塔から正面方向には野犬返しの岩場が見える。野猿返しは右側に見える岩尾根なのでそちら方向に一旦2m弱クライムダウンし、灌木の間を数m移動してからスタートした。
●3P 40m ��+ （ガイド本では「横クラックの〜」40m ��+）
視界も開けクライミングらしい楽しいピッチ。
●4P 50m �供 淵�イド本では「リッジの歩き」 50m）
コンテで移動するには高度感が怖いのでロープを引いた。もしかしたら途中で1回ピッチ切ったかも知れない。リッジ途中、左側にテープで×マーク2つ付いている岩は動くので注意。
●5P 40m �后 淵�イド本では「岩峰正面の凹角〜」40m 5.7）
本日のハイライト。スラブ状の離陸から、凹角上に入り、立ち木を経由して一段上がった所から右へカンテを回り込む。そこから右壁を左へ切り返すようにリッジ上を目指す。リードの場合、この最後の部分がパッと見なんにもスタンスが無いように見えて一瞬焦る。左に最初に目につく判りやすいスタンスはハイステップ過ぎて手の引けるホールドと方向がイマイチ。その下に岩が剥がれたような色の小さい外傾スタンスが有り、両手で左のカンテの安定して引けるガバを見つけて左足でスメア気味に乗り込んで、上の乗りやすいスタンスからカンテの安定した所に立つまでが核心ムーブ。屈曲した重いロープでNPなのでメンタル試験でもある。
●6P 25m �掘 淵�イド本では「カンテを右に越え〜」50m �掘�
正面の岩塔を右から巻き岩塔の向こうへ回り込むが、テープで×マークのついている岩が動くのでのらない事。岩塔を正面から越える事も可能らしい。
●7P以降 （ガイド本では「樹林帯のリッジ〜」60m �兇�80m �供�
樹林の歩きと、�供蘇�分的に�啓紊隆箴譴陵�る尾根を行く。状況に応じてコンテにしたので記憶が曖昧。ロープをコイルにしてコンテで移動したのが2回程、コイルを戻してスタカットにしたのが2回程だったか？ある意味どうにでもなるピッチを進み、懸垂支点となる立ち木で終了。
●懸垂下降
向かって右側に懸垂する。一応念の為50mダブル連結で降りたが、安定した場所に降り立っても中間マークが余っていたので50m1本で折り返しでも大丈夫。
●下山
最初の踏み跡ははっきりしているが、沢が近づくにつれ曖昧になる。しかし沢に至れば堰が目印になるのでどうにでもなる程度。
●服装
下半身、下着の上にモンベルライトトレールタイツ、その上にストームゴージュアルパインパンツ。上半身TNFのロンTにミレーの半袖、その上にBDアルパインスタートフーディ、パタのナノパフベスト、ニュウモラップフーディ、モンベルストクルジャケット。頭、モンベルフリースキャップにバフ。
yamamossanさんと小川山 野猿返しへ。
実はこの岩場、小川山にはなく、向かいの雨降山の一部のようですが、エリア名としての「小川山」ということみたいですね。
今回は初のⅤ級ピッチのあるルートでしたが、実際やってみて、核心部分はまだリードできないなぁと実力不足を実感しました。次回訪問する際はここの核心ピッチをリードすべく、次の課題に向かうことにします。
今回も多くの学びを得ることができました。
yさんありがとうございました。またお願いします。
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