みちのく潮風トレイル 5/5 陸中中野駅-陸中八木駅


- GPS
- 02:32
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 121m
- 下り
- 163m
コースタイム
天候 | 晴れ、風 時々小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
起伏 まあそれなりに。急登はない 路面 ・駅から海側の道路に出るまで非舗装、土道の歩道と砂利の車道 ・中野駅海沿いの道 舗装だがほぼ松葉の上 ・中野駅北側踏切脇から原子内川河口 ほぼ非舗装 浜までは落ち葉の上、その後は礫や砂の浜 この間有家駅までは公式ルートではない ・原子内川河口から八木駅 ほぼ舗装 ほぼ集落道。駅近くで浜へ向かうまでは公式ルートと思われる 補給等 中野駅前に自販機。原子内川までは何もないが集落道になれば所々商店(いわゆるよろづや)もある。両駅にはトイレがなかった。港にはたいていトイレがあるので、稼動している八木港にあると思う。 |
写真
感想
残した駅間2つ分を踏むためだが踏破後の汽車時間のために早朝スタート。踏破ルートでは乗り越えお断りの線路を通るため、中野有家間の正規ルートは有家大橋だかそのすぐ上流の旧道の橋を渡り、国道か併走する旧道から有家駅へ下ると思われる。
原子内川河口以北、公式ルートは集落内の舗装道路。最後に浜に出たくなってルートを反れた。
八戸-久慈間全体について(階上岳ルートを除く)
普段気にかけない潮の干満を把握しておけば浜を踏める区間が多くなる。今回の日程では午後1時ごろが干潮だったようでわりと浜を踏めた。
今後ルートが明示されぶらぶら脇道に逸れる気が無ければ、好天3日で歩ける。日の長いときに健脚がわき目も振らず歩けば2日でも。ただし日出前日没後に歩くことはほぼ不可能。
読めない天候・ブラブラ歩いて立ち止まれる余裕が欲しいことを考えると、基本は4泊5日、最低でも3泊4日は欲しい。GW、お盆休み等に行けるところまで、踏破できたらラッキー、という規模。アウトドアなので当然リタイアすることもあるだろうし、プランBとしてエスケープ時の湯治場を検討しておくのも楽しいと思う。
出発は南下の場合汽車なら鮫駅、バスなら蕪島からになる。八戸市内(中心地最寄は本八戸駅)にはいくらでも宿があるし、種差海岸にも野営場がある。トレイルに詳しいのは種差海岸の宿で、蕪島-種差は春-秋なら特に交通の便がいい。八戸-鮫は汽車も多い。
北上の場合は久慈市内。小袖から久慈市内までは小袖海岸に下りなければナイトウォークも無理ではないので、到着日に踏破してもいい。ただ、岩手県北と市営のバスがあるものの平日ダイヤは厳しいものがある。
道中、宿は階上駅付近、種市駅付近、玉川駅付近、侍浜海辺に各1軒ずつしかない。プラン上の難所は侍浜で、テント泊OKなら北浜野営場があり何も問題ないが、唯一の宿である旧国民宿舎「きのこ屋」の人気が高く当日予約が難しい。ルート中では起伏が激しく最も余裕が欲しい部分になる。もっとも最寄りの侍浜駅まで徒歩1時間程度なのでエスケ−プできないこともない。その南、麦生にある「あーとびる麦生」も春-秋の土日は泊まれるようだが要事前予約なので、きのこ屋と同じく行けたら泊まるという使い方は難しい。
侍浜を除いてJR八戸線沿いルートなので、八戸か久慈、または駅沿いの宿に連泊し軽装で歩くこともできる。長短は次の通り
・八戸 相場が安い 始発が遅い
・久慈 始発が早い PCは置いてない
・ほか 夜真っ暗で旅情たっぷり コンビニどころか自販機も見つからないことも 乾燥機の有無は宿に要確認
冬至近くは4時過ぎに暗くなるので、移動込みだと必然的に久慈寄りが拠点になる。なお起終点の八戸・久慈両市街地を除き、コンビニATMはほとんどない。
スマホ持ちの徒歩旅行は初体験だったが、スマホのGPSが無ければとても不可能だった。ルートの整備と今後出されるガイドマップの精度如何だが、一般の道や山道に比べ地形的に道の振りが激しいので、携帯したほうが楽な旅になる。
侍浜では電波が来ないことも多く電池の消耗が激しい。また、夏には北浜キャンプ場でクマの出没があるとのこと。確かにあのあたりは広葉樹交じりの植生で、いかにもいそうだった。鈴など持ったほうが安心だろう。
開通予定ルートのうち南端の石油備蓄基地-小袖を踏み残したが、その間公式ルートはすべて県道か市道の車道とのことなのでヤメた。地形図を見ると小袖では浜辺を踏めるかもしれない。
追記
参考:
http://www.tohoku-trail.go.jp/static/route/route04.html
http://www.tohoku-trail.go.jp/static/route/pdf/04_hirono_map.pdf
http://www.tohoku-trail.go.jp/news/2013
この紀行はコースが上記リンクで公開される(11/29付)以前にしたものですが、旅行時にパンフレットの原稿は発注済でした。紀行時の関係者の話では、コースは発表時に固定ではなく、よりよいルートがあれば変えていくとのこと。特に洋野はその動きが盛んなようです。
種差海岸/八戸市 - 蕪島 - 鮫駅/八戸市(一日目)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-367639.html
種差海岸 - 玉川駅/洋野町(二日目)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-367639.html
玉川駅 - 陸中八木駅/洋野町(三日目)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-368548.html
陸中中野駅/洋野町 - 陸中八木駅(最終日)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-369618.html
陸中夏井駅/久慈市 - 陸中中野駅(四日目)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-369403.html
夏井 - 小袖海岸間と、階上岳ルートはありません。
装備などは初日の稿をご覧いただければ幸いです。
コメント
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2015/11/7-9に陸奥湊駅〜久慈駅(階上岳往復を除く)を2泊3日で歩きました(*1)。
環境省作成のマップ(*2)に頼り何とか走破しましたが、宿泊や補給の情報は当レポートを事前に読んでいれば、と思いました。
綿密なレポートに感服しました。
(*1)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-761992.html
(*2)
http://www.tohoku-trail.go.jp/routeIntroductions
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