権現山〜畔ヶ丸


コースタイム
9:05-9:37分岐-9:53権現山9:55-10:23ピーク1100m-11:02畔ヶ丸-
12:00西沢・本棚-12:30西丹沢自然教室BS-(徒歩)-14:50湯本平BS15:10-
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
権現山登り口〜権現山:登山道ではなく林業用径路、落葉で道を見失う危険性あり。 権現山〜畔ヶ丸:1079mピークまでは、杣道が薄くなった感じ、1079mピークより先は多少の藪漕ぎ、獣道を拾って歩く感じである。 |
写真
感想
地図に載っていない尾根道を辿って畔ヶ丸へ
静かな紅葉の山「西丹沢の権現山」を歩いて来た。「西丹沢の権現山」と
聞いて、ニ本杉峠近くの山だと思う方と西丹沢自然教室の近くの山を思い浮
かべる方がいると思う。
直線距離で約9Kmという狭い範囲に同じ山名を持つ山が2座ある。その
どちらもが訪れる人の少ない山というのも面白い。今回は、西丹沢自然教室
から登る権現山をルートに含めた。
西丹沢自然教室から河内川に掛かる橋を渡り、西沢に沿って権現山登り口
を目指す。最近の地図や道標に「権現山登り口」という記載はない。下棚沢
出合の少し下流にある登り口には、「登山道ではなく林業用径路である」と
いう立て看板が設置されており、自己責任のルートである。
ここからは俄然、踏み跡が薄くなってくるが、これも楽しい。エスケープ
ルートとして、引き返すことも想定しているので、時々振返り、風景を確認
しておく。下りに取った場合、迷い込みそうな尾根、獣道なども記憶に留め
る。朽ち果て、判読不明な道標があり、登山道として整備されなくなっての
永い年月を感じる。
北西に延びる主稜線に出る。ここには土管と黄色の指標がある。北西方向
に尾根を辿ると畔ヶ丸に至るが、権現山を踏むために、南東方向に尾根を登
り、また引返して来ることにする。
コブを越すと、マスキ嵐沢の源頭部になる鞍部に降りる。ここには灌木に
残置ロープがある。更に小さなピークを幾つか越すと、広くなだらかな山頂
の権現山に至る。山頂には、朽ち果て掛けている道標、灌木に打ちつけられ
た標識、土管がある。
南面は遮るものがなく丹沢湖方面が望める。北西面は、樹間から畔ヶ丸を
垣間見ることが出来る。北東面には大室山が聳えている。記念写真を撮り
早々に引返す。下りのルートだが、登りと同程度の時間が掛かる。落葉で踏
み跡も消されているので、うっかりすると誤った方向に降りかねない。要注
意である。
「権現山登り口」への分岐を見送ると、更に踏み跡は薄くなる北西に延び
る稜線に入る。多少のザレ尾根もあるが、比較的歩き易い尾根である。
1079mピークまでは、杣人が入ったような跡が残っている。
1100mピークは、なだらかで北東面に紅葉林帯があり、このまま暫く
ここで過ごしたいほどの安らぎを得ることができる。風の冷たさがなければ、
転寝したことだろう。1人でぜいたくな落葉のじゅうたんを踏みしめて進む。
ただ、ここから先、歩き易いルートは望めない。時々、鹿の鳴き声などが
風に載って聞こえて来るが、姿は見えない。安全で最短路を選択すると自然
に鹿の足跡などを辿ることになる。獣道特有のフワフワした歩き難い登りが
続く。稼ぐ距離に比べて消耗度が多くなる。また、枯れ枝や倒木が進路を遮
って迂回も強いられる。若干の藪こぎで、はっきりと藪を分けた跡に出れば、
畔ヶ丸頂上は近い。
畔ヶ丸頂上まで権現山登り口から2時間余の歩程である。誰にも会わず、
静かな錦秋の風景を存分に1人占めできるコースである。
西丹沢自然教室に12時30分に着いたが、14時40分までバスがない
ので、紅葉を楽しみながら徒歩で谷峨駅を目指す。丹沢湖畔でのんびりした
為、湯本平BSからバスに乗ることになる。
−以上−
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