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Yamareco

記録ID: 3734445
全員に公開
ハイキング
東北

雌母子鬼山(女甑山) 修験道を行く

2021年11月20日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 秋田県 山形県
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
02:09
距離
3.7km
登り
377m
下り
374m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
1:48
休憩
0:14
合計
2:02
距離 3.7km 登り 377m 下り 378m
11:39
60
12:39
12:52
28
13:20
13:21
13
13:34
7
13:41
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
真室川鏡沢から登山口まで長いダートが続く
水を流すための横断溝があり車がバウンドする
(普通車は慎重に!)
前森山林道終点登山口 10台駐車可
コース状況/
危険箇所等
前森山林道終点登山口 登山ポストなし、トイレなし
女甑山の大カツラから女甑山山頂直下へのルートは大した藪ではないが、女甑山岩壁の基部は危険
林道終点
ここから歩き出します
11/13撮影
3
林道終点
ここから歩き出します
11/13撮影
薬師如来堂
無事に帰って来れるように手を合わせる
11/13撮影
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薬師如来堂
無事に帰って来れるように手を合わせる
11/13撮影
ふっかふっか
見通し良くて気持ちい
11/13撮影
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ふっかふっか
見通し良くて気持ちい
11/13撮影
荒沼湿原
11/13撮影
7
荒沼湿原
11/13撮影
悠森舎、ブナ美林広場にある三角屋根の建物
奥の小さい建物はトイレ(ぽっとんトイレ)
11/13撮影
1
悠森舎、ブナ美林広場にある三角屋根の建物
奥の小さい建物はトイレ(ぽっとんトイレ)
11/13撮影
ここのブナ広場では以前、『巨木の森コンサート』が開催されていた
再開した暁には是非聴いてみたいもんだ
11/13撮影
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ここのブナ広場では以前、『巨木の森コンサート』が開催されていた
再開した暁には是非聴いてみたいもんだ
11/13撮影
落葉したブナの先から女甑山
11/13撮影
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落葉したブナの先から女甑山
11/13撮影
ブナの二次林が素晴らしい
11/13撮影
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ブナの二次林が素晴らしい
11/13撮影
「森の巨人たち100選」女甑の大カツラ
11/13撮影
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「森の巨人たち100選」女甑の大カツラ
11/13撮影
初めて見た時より随分小さくなってしまった
11/13撮影
1
初めて見た時より随分小さくなってしまった
11/13撮影
大カツラを過ぎ傾斜の緩い場所から、検討をつけた場所へ進む
11/13撮影
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大カツラを過ぎ傾斜の緩い場所から、検討をつけた場所へ進む
11/13撮影
何か踏み跡見える道に合流
岩壁基部に直線に延びてる
11/13撮影
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何か踏み跡見える道に合流
岩壁基部に直線に延びてる
11/13撮影
無残にハゲにされてしまった前森山
11/13撮影
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無残にハゲにされてしまった前森山
11/13撮影
岩壁が近づいてきた
11/13撮影
1
岩壁が近づいてきた
11/13撮影
岩壁下
11/13撮影
ここから右(女甑山頂直下)へトラバースする予定だったが、かなりの危険が予想され断念
11/13撮影
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ここから右(女甑山頂直下)へトラバースする予定だったが、かなりの危険が予想され断念
11/13撮影
あれが赤穴か?
確かに女陰のごとき縦穴
11/13撮影
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あれが赤穴か?
確かに女陰のごとき縦穴
11/13撮影
赤穴には秘仏が安置されているらしいが
果たしてあれが赤穴なのだろうか?
11/13撮影
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赤穴には秘仏が安置されているらしいが
果たしてあれが赤穴なのだろうか?
11/13撮影
赤穴展望地から見えるとすれば、この斜面しか考えられないのだが
11/13撮影
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赤穴展望地から見えるとすれば、この斜面しか考えられないのだが
11/13撮影
一旦下りなければ、向こう側へは進めない
下るのも危険な為、岩壁を直登し登山道へ上がる
11/13撮影
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一旦下りなければ、向こう側へは進めない
下るのも危険な為、岩壁を直登し登山道へ上がる
11/13撮影
登山道へ上がった
11/13撮影
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登山道へ上がった
11/13撮影
折角だから女甑山頂へ行こう
11/13撮影
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折角だから女甑山頂へ行こう
11/13撮影
山頂手前のこの場所から、命綱で逆さ吊りになって赤穴を覗いたのでは
11/13撮影
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山頂手前のこの場所から、命綱で逆さ吊りになって赤穴を覗いたのでは
11/13撮影
女甑山頂まであと少し
11/13撮影
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女甑山頂まであと少し
11/13撮影
眼下には素晴らしいブナ林が広がる
11/13撮影
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眼下には素晴らしいブナ林が広がる
11/13撮影
男甑はガスで全容が見えず
11/13撮影
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男甑はガスで全容が見えず
11/13撮影
丁岳と観音森
11/13撮影
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丁岳と観音森
11/13撮影
左端は月山(ツキヤマ)、中央右は姥井戸山
11/13撮影
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左端は月山(ツキヤマ)、中央右は姥井戸山
11/13撮影
姥井戸山と大仙山(右)
昨年2月に縦走した
11/13撮影
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姥井戸山と大仙山(右)
昨年2月に縦走した
11/13撮影
標識の判読が出来なくなってしまった
11/13撮影
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標識の判読が出来なくなってしまった
11/13撮影
雨が強くならなうちに下山開始
11/13撮影
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雨が強くならなうちに下山開始
11/13撮影
甑峠へと下ります
何度も歩きましたが、相変わらずシバのビンタ攻撃を受ける
11/13撮影
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甑峠へと下ります
何度も歩きましたが、相変わらずシバのビンタ攻撃を受ける
11/13撮影
足場の悪い個所はゆっくり下ります
11/13撮影
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足場の悪い個所はゆっくり下ります
11/13撮影
甑峠へ下り
11/13撮影
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甑峠へ下り
11/13撮影
出発地点へ戻ります
11/13撮影
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出発地点へ戻ります
11/13撮影
ねじりブナ
11/13撮影
ねじりブナ
11/13撮影
ウェーブしたミズナラ
11/13撮影
1
ウェーブしたミズナラ
11/13撮影
苔に覆われたブナ
11/13撮影
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苔に覆われたブナ
11/13撮影
下半身デブのカラマツ
11/13撮影
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下半身デブのカラマツ
11/13撮影
悠森舎内にある手作りの案内標識、赤穴と赤穴展望地は確かに記載されている
11/13撮影
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悠森舎内にある手作りの案内標識、赤穴と赤穴展望地は確かに記載されている
11/13撮影
かなり大雑把
11/13撮影
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かなり大雑把
11/13撮影
再び探訪です
以降11/20撮影
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再び探訪です
以降11/20撮影
石のほこら跡
前回は気づかなかった
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石のほこら跡
前回は気づかなかった
仏陀の樹
巨木です
これから歩く斜面にも、巨木の痕跡がありました
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仏陀の樹
巨木です
これから歩く斜面にも、巨木の痕跡がありました
見上げる
なめこ発見!
今年は一度も採っていない
しかし、これからの苦行を考えると採っている場合でない
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今年は一度も採っていない
しかし、これからの苦行を考えると採っている場合でない
一気に登り
山頂直下の岩壁より一段下にある場所で、少し探検
1
山頂直下の岩壁より一段下にある場所で、少し探検
女甑山頂直下の斜面
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女甑山頂直下の斜面
岩壁基部を辿って行けば、甑峠から上がってくる斜面に合流できそうです
ここで引き返しお目当ての場所へ向かう
岩壁基部を辿って行けば、甑峠から上がってくる斜面に合流できそうです
ここで引き返しお目当ての場所へ向かう
何処かな〜
もしや!
絶対にあれだ!
しかもスズメバチの巣まで!
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絶対にあれだ!
しかもスズメバチの巣まで!
事前情報では赤穴の下に岩の割れ目があり、そこから洞窟内部を這い上がり赤穴に到達する(甑山研究会高橋会長から助言)
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事前情報では赤穴の下に岩の割れ目があり、そこから洞窟内部を這い上がり赤穴に到達する(甑山研究会高橋会長から助言)
眼下のブナ林を眺め気を静めてから赤穴へと進む
眼下のブナ林を眺め気を静めてから赤穴へと進む
かなりの斜面で落ちたら大変
だが、まだ序の口
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かなりの斜面で落ちたら大変
だが、まだ序の口
フィックスロープを張って進む
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フィックスロープを張って進む
残置ロープがあるが、途中で切れてるではないか!
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残置ロープがあるが、途中で切れてるではないか!
このトラバースもヤバイ
一旦、下って登り返し何とかロープを掴んだ
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このトラバースもヤバイ
一旦、下って登り返し何とかロープを掴んだ
赤穴直下へは直登は無理
ソロなら尚更
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赤穴直下へは直登は無理
ソロなら尚更
何とか洞窟の切れ目に到達
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何とか洞窟の切れ目に到達
這い上がってきた方向
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這い上がってきた方向
進みます
トラロープを頼らず手足を慎重に岩に置き、登って進む
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トラロープを頼らず手足を慎重に岩に置き、登って進む
かなりの斜度で本当に怖い
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かなりの斜度で本当に怖い
この斜面、直登は無理でしょ!
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この斜面、直登は無理でしょ!
登ってきた足元が見えない
果たして下りられるだろうか?
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登ってきた足元が見えない
果たして下りられるだろうか?
赤穴に到達
下から見えたスズメバチの巣が見える
2
赤穴に到達
下から見えたスズメバチの巣が見える
中の洞窟は広いが、平坦な場所はない
足元の頼りない枝にセルフをとる
下方に見える穴に祭壇や秘仏があったらしい
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中の洞窟は広いが、平坦な場所はない
足元の頼りない枝にセルフをとる
下方に見える穴に祭壇や秘仏があったらしい
空飛ぶロープ
持ってきたロープで懸垂下降の準備
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持ってきたロープで懸垂下降の準備
赤穴から前森山
奥の山は眺める余裕なし
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赤穴から前森山
奥の山は眺める余裕なし
赤穴から最後の眺め
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赤穴から最後の眺め
下ります
支点となる場所はここしかない
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下ります
支点となる場所はここしかない
秘仏が有ったのは疾うの昔
痕跡すら見つけられず
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秘仏が有ったのは疾うの昔
痕跡すら見つけられず
慎重に下ります
ロープを回収して
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ロープを回収して
安全な場所まで下りてきた
1
安全な場所まで下りてきた
フィックスロープも回収
1
フィックスロープも回収
下りは直線コース
1
下りは直線コース
振り返ります
赤穴見えませんね
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赤穴見えませんね
生還、怖かった〜
ロガージャケットにシューズも林業用スパイクブーツ
これで林業に転職するかも!
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生還、怖かった〜
ロガージャケットにシューズも林業用スパイクブーツ
これで林業に転職するかも!

感想

11/13
仕事が早く終わり急遽、女甑山へ向かった
天気は悪いが、一時の晴れ間を狙って女甑山の赤穴探訪
事前情報もなくおおよその検討をつけ出発

大カツラを過ぎ適当な場所から、女甑山頂より左寄りの岸壁下を目指す
岸壁下までは藪も薄く苦労しないが、岩壁下は想像以上に足場が悪くトラバースが非常に危険
張り出した岩壁に縦穴があるが、果たして赤穴だろうか?
小さすぎる?恐らく違うだろう!
確認するには一旦来たルートを下りて登り返さないと危険、とにかく危険でトラバースが出来ない

かつて見えたという場所や、山頂手前から逆さづりになって覗いたという二つの情報からして、この場所だと思うのだが...
さてここからが大変だった
とにかく縦移動しか出来なく、もはや下るのも危険
岩壁の灌木を捕まりながら登山道に這い上がった
斜度は70℃から80°はあるだろう
終盤は握力もなくなってきてヤバかった!

11/20再訪
15日、甑山探究会の高橋会長から電話で赤穴について情報を頂いた
神聖厳粛な場所だけに、ただの好奇心で立入っても良いものなのかを確認
かつては及位集落の人も登っていたが、いつからか途絶えた
しかし行ってみて下さいと言われ、後で報告に伺うことにした

赤穴に至る道はかつてあり、行ったことのある人であれば解るという
赤穴へ直接入るのは当時の修験者でも無理
下に岩の亀裂があり洞窟伝いに登るしかないそうだ
”これだけ解れば行けるんでは”とロープ等を準備して決行
想像していたより危険
安易には行かない方がいいかな!
崇高な場所であり、修験者とは想像を超えたスーパーマンであることが解った
覗きの行は赤穴の他に、日本に3ヶ所しか存在しなかったらしい

この甑山探訪は赤穴で完結予定だったが、新たな課題ができた!
赤穴が水源とされている名勝沼の浮き島に、竜神さまが祀られてるとの情報キャッチ
泳いで渡るんだろうか?
これだから里山は楽しくてロマンがある


※ルートは13日のものです
 このレコを見て行く人はいないと思いますが、登攀用具は少なからず必要 下りてこられなくなりますよー
(私の辿った痕跡はなるべく残さないようにしております。
自分で付けたマーキングは回収、ナタで木々を切るなども絶対いたしません、出来るだけローインパクトを心がけております!)

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コメント

ロマンあふれる探訪、お疲れ様でした!
興味深く拝見しました。すごい所へ行きましたね。morizaemonさんのレコからは目が離せません。でもお気をつけて!
甑山探究会という会もあるのですか。
2021/11/23 11:01
kamadamさん
こんばんは!
甑山がこんなにも、山岳信仰が盛んだったとは想像もしておりませんでした。
いつもながら色々調べると、菅江真澄も赤穴近くまで登ったらしいです
ただの金持ち旅行者ではなかったんですね!

最近ネットで、東北の山岳信仰という本を買ってしまいました。
ただ山に登るだけでなく、その山にまつわる歴史や文化、地元の方しか知らないような出来事、情報に触れながら登ると楽しさが倍加します。
マタギ文化にも興味が出て来ましたよ〜(笑)

自分はこう見えても慎重派で、山行前はあれこれ考え、不安で体調を崩す時もあります。
決して力量を超えないよう、安全に楽しんでまいります!

甑山探求会は、甑山の保全と野外活動を行っている団体です。
こういった方々のお陰で快適な山登りが楽しめる。本当に感謝です。

kamadamさんも密かに冬山を計画していることでしょう。
レコ楽しみにしております!


2021/11/23 20:12
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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