奥日光社山と黒檜岳
- GPS
- 07:24
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 1,387m
- 下り
- 1,361m
コースタイム
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 7:20
天候 | 快晴 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・菖蒲が浜から立木観音入り口までバス利用。本数は少ないので事前に要確認。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
歌が浜の駐車場から社山まではルート明瞭で危険箇所なし。社山から黒檜岳は、最初笹地のアップダウンが続く。ところどころで一部ルートが不明瞭になるが、踏み跡を追えば何とかなった。黒檜岳に近づくと開放的な笹原から一転して樹林帯歩きになる。千手が浜に下る踏み跡とマーキングは十分あるが、黒檜岳山頂周辺から西へ延びる尾根にマーキングがあり、これに迷い込まないように要注意。 |
写真
感想
奥日光の山域で歩いたことのなかった社山と黒檜岳をつなぐ稜線を歩いてきた。黒檜岳周辺で痛恨のコースミスをしたたため、1時間以上浪費したが何とか無事に戻れた。詳しくは以下に。
歌が浜の駐車場には5時前に到着。気温は2℃ほどと寒い。とはいえまだ路面凍結に至っていないため、夏タイヤで問題なかった。食事と準備をし、ヘッドライトを点灯させて5:34に行動開始。しかしあたりには街灯やLEDの照明などがあり、ヘッドライトは不要になり消灯した。歩き始めてすぐに半月山との分岐に至る。今日は本当は半月山の駐車場から歩き始めたかったが、ゲートが開くのが7時からと遅く諦めざるを得なかった。シャツとフリースを着て歩き出すも、寒くて仕方ないのでペースを上げて体を温める。やがて別荘地を過ぎると舗装路が終わる。ゲートを過ぎると落ち葉の上を歩くようになる。このあたりでようやく夜が明けて明るくなってきた。ヘッドライトは点けたり消したりだったが、このあたりで完全に消灯した。中禅寺湖の湖岸から見える男体山がとてもきれいだった。半月峠へのルートを見送り更に進んで、阿世潟から本格的な登り開始。とはいえ15分ほどで阿世潟峠に付いてしまい、汗もかかなかった。ここから先社山までは急登が続く。周囲にハイカーは誰もおらず、時折鳴き声と共に鹿が遠ざかって行くくらい。好天の週末ではあるが、既に紅葉も終わったのでこの山域は人があまり入らないのかもしれない。右手側には男体山と中禅寺湖。景色良く、何度も止まって写真を撮る。
社山の山頂には7:22に到着。ここまでとても順調。座って休憩。パンを食べお茶を飲む。ここまでは冬に一度きたことがあったが、この先は未体験。どんなところか期待しながら進む。先に進むとまず見えたのが笹で覆われた尾根。樹木はほぼなくて、笹も膝丈くらいと比較的背が低そう。社山からは一旦下った後はアップダウンが続くが、大きく登りも下りもしないので、歩いていてもそれほど疲れない。むしろ歩き易い尾根道が続くし、笹原の雰囲気が良くて気分も高まった。奥日光には何度も足を運んでいるが、こんなに快適な縦走路があったのは全く知らなかった。ただし、笹が登山道を覆い隠している箇所もあり、ところどころで登山道を探すこともあった。また、嫌に急な斜面をトラバースしているな、とも思ったが、実は尾根通しの道があって、そちらを歩いた方が安全だし眺望も良かったことが分かった。いずれにしても、眺望の良い尾根歩きがしばし続いた。相変わらず天気は良く、風はほぼなし。シャツ2枚だけで歩いていても寒さは感じない。相変わらずなのは周囲にハイカーが全くいないことも同じで、見るのは鹿ばかりだった。
快適な笹原歩きは大平山の付近まで続いた。大平山にも薄く踏み跡が付いていたので、恐らく山頂まで行けると思うのだが、今日は先も長いので大人しく黒檜岳を目指すことに。そしてこの辺りからは今までの開放的な笹原から一転して、暗い樹林帯歩きに変わった。暗転と言ってもいいくらいに突然の変わりよう。楽しい時間は終わったと言わざるを得なかった。樹林帯歩きになってからしばらくすると黒檜岳の山頂に9:22に到着。更に奥にも山頂標があるようなので、そこまで足を伸ばすことに。今考えると、この奥の山頂標を見に行ったのが諸悪の根源であった。地図をよく見れば分かるが、黒檜岳山頂から千手が浜に下るには、北東の尾根を下るのだが、黒檜岳の西に延びる尾根にマーキングがあったため、何も疑わずにこれについて行ってしまったのだ。西の尾根にもマーキングと薄い踏み跡があって、途中はかなり踏み跡が見えにくくもなっていたのだが、点線ルートだしこんなものか、と思いつつ進んでいた。しかし10時頃になって手元のGPSと登山地図を比較して愕然とした。全く違う方向に進んでいる。どうやらシゲト山などという聞いたこともない山に向かっているようで、このまま進んだところで中禅寺湖の湖畔には到底降りられそうにない。とにかくこのままではまずいので、来た道を戻ることに。とはいえ歩いてきた道も踏み跡が薄かったり、マーキングが一部なかったりして、帰るのも決して楽ではなかった。10:35頃、ようやく黒檜岳の山頂標に戻る。GPSと地図をよく見て千手が浜へ降りる道を探すが、そこには立派な道標が立っていた。来たときは全く気付かなかったようだ。GPSを持っていても間違うときは間違うし、以前も同様のミスをしたことは何度があるのだが、今回は1時間以上のタイムロスが発生した。朝暗いうちから出発したので致命的なことにはならなかったのは幸い。でもこの先もまだ長いので何があるかは分からない。ただ正しいルートに戻れたことで安堵感を得た。と同時に空腹も感じるようになった。社山で座って休憩してから3時間以上飲まず食わずで歩き続けていたので、空腹も感じるだろうし、のども渇くはずだった。しかし正しいコースに戻る一心の状態がしばらく続き、その間は食べたり飲んだりする気にはなれなかった。
北東に延びる尾根コースに乗ってからしばらくは、地図とGPSを見比べながら歩いた。1日に2回ミスコースは避けたい。それに正規のルートに戻っても、マーキングがない箇所もあって、止まって周囲を見渡すことは何度もあった。やはり点線ルートなのだと実感した。それでも徐々に高度を下げると中禅寺湖の湖面が見えるようになり、11:50頃には無事千手が浜に降りてくることができた。ここは6月にクリンソウを見に来たこともあるし、何度か訪問しているので、自分にとってはここでもう十分に安全圏だった。しかしここからまだ長いトレイルが続く。あまりのろのろ歩いていると帰りの渋滞につかまりそうなので、休憩もそこそこに歩き続ける。まったく、1時間も余計なところをほっつき歩いていなければ、快晴の湖畔でのんびりおやつでも食べられたのに。ミスコースなんてするものじゃない。止まることはあまりなかったが、右手側はずっと中禅寺湖が見え、歩いていて飽きないところだった。事前に調べたバスに間に合いそうなので、後半は特に飛ばして進む。車道に至り菖蒲が浜のバス停には出発時刻の5分ほど前に到着した。間に合った。これを逃すと30分待つので、それは避けたかったのだ。だが実際はバスは3分ほど遅れて到着し、結局バス停で10分弱待つことに。もう少し途中でゆっくりできたかなとも思ったが、今日はなにせコースミスという大ポカをやった後なので、とにかく無事に降りてこられたのを良しとした。バスには10分ほど乗り、立木観音の入り口で下車。ここから1kmほど更に歩いて歌が浜の駐車場に13:23に到着。色々あったが無事に戻れて良かった。駐車場は例によって満車状態。既に紅葉は終わったが、行楽シーズンはまだ終わっていないので、混雑もひどかった。後片付けをしたらすぐに出発。帰りの渋滞が気がかりだったが、やはり日光市内でつかまってしまった。日光の人出は既に以前と変わらないくらいになっているように見えた。
それにしても今回のミスコースはまずかった。もっと進んで進退窮まっていたら、と思うと背筋が寒くなる。人があまり入らないコースを歩くときは、やはり事前に地図をよく見てを頭に入れるとか、歩いているときもよくよく注意するなど、ごく基本的なことを励行しなければならないと改めて思った。
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