金比羅山-蕨山(鳥首峠へ)
- GPS
- 29:30
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,020m
- 下り
- 939m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年04月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
名栗湖北岸の尾根は道も指導標もしっかりしている。ほかも概ね大丈夫だが、蕨山展望台の手前「河又」の手製標柱があるピークと、鳥首峠へ道が落ち込む手前のピークの二股は、ともに右へ進む。後者の先は45度を超すような急傾斜なので、下りは注意が必要。 |
写真
感想
【独り言】
快晴の予報に誘われて今年初の秩父へ向かった。秩父へは西武特急が速い。前回乗った時は文化の日の3連休の中日で、駅に着くと朝7時前の列車なのに「残席わずか」でびっくりしたが、今回は余裕だった。バスも座席定員の半分程度の客で、ゆっくり座ってさわらびの湯についた。
トイレに寄って出発。それにしても暖かい、というか暑い。道を渡って墓の左横に入り、スミレ咲く杉木立の中を急登する。20分足らずで尾根に出た。名栗湖を挟んで棒ノ折山の尾根を望みながら進むと石鳥居があり、かなり登って金比羅神社跡。きれいな杉の植林帯を行くと、小ヨケノ頭らしいピーク付近から北斜面が広葉樹に変わり、中登坂の分岐へ。ここまでの区間にはところどころ子供向けの自然観察ガイドの案内板があり、そのルートは分岐を左へ大ヨケノ滝を経て湖畔に続く。
こちらは右にとって先を急ぐ。炭谷入林道が尾根を横切る所を突っ切り、遠くのバイクの爆音に眉をひそめつつ大ヨケノ頭。アカヤシオというらしいピンクの花をつけた高さ4、5mのツツジ?がポツポツある。緩やかで歩きやすい縦走路だが、「××の頭」の直下だけ急勾配になる。ここまで誰にも行き会わない。
明るい大ヨケノ頭を辞し、真新しい伐採地の向こうに遠く蕎麦粒山?を望みながら行けば藤棚山。山頂の展望はあまりないが、雑木林越しに本日の目的地・蕨山が覗き見えた。あとちょっとだなと思って登って行くと、小広い所で道が二股に分かれている。少々迷ったが、左の道を遮るように「河又」と記した手作り看板が立っており、右に行くのが正解。後はひと登りで蕨山南ピークの展望台に着く。
アカヤシオが咲き、大持山の右肩に武甲山のトップがちらりと覗く。休憩後、先客に声をかけて出発しようとしたら、「方角が違う」と教えられた。危うく南の道なき道を下りかけるところだった。
おばさんハイカーたちとすれ違って本来の蕨山山頂を通り、ほどなく林道から分岐した逆川乗越にある駐車場に着いた。ここの東屋で昼食にする。すぐ下の林道をバイクが通り、駐車場には林業関係者の乗用車と林道を走りに来たらしいジムニーがご到着と、あまり落ち着かない。
次は橋小屋ノ頭、別名・有間山。昭文社の地図は前者だが、先ほど道を教えてくれたベテランさんや山頂の表記は後者だった。本日の最高点だが、逆川乗越からは昼飯パワーのおかげでさほど苦もなくたどり着いた。山頂で60代風のパーティーが昼食中で、「何か咲いていましたか」と聴くので、「ツツジのような花が咲いている」と教えたら、アカヤシオ(ベニヤシオ)と教えてくれた。当方より一本前のバスで名郷へ入り、逆コースで縦走中とのこと。
立ち話だけで先を急ぎ、いよいよ下り基調の後半戦に入る。長い尾根上のヤシンタイノ頭は、西側が大きく伐採されて展望が開けていた。快適な尾根歩きの感じでショウジクボノ頭。東へ地図にない下山路が分岐しているようだ。10分で滝ノ入頭。大持山や、白岩の石灰石採掘場が見える。さらに芝のような草に覆われた小ピークを過ぎ、もう一つの小ピークと思しき所で道は二股になる。ここは右なのだが、それでも突然つるべ落としの悪路となる。本当にこのルートでいいの?と不安になるような淡い踏み跡の急勾配としばし格闘し、ようやく道が緩やかになったころ、東斜面から風が吹き上げてきて、間もなく鳥首峠についた。
1時間後に名郷を出るバスがある。さわらびの湯で風呂を浴びようと決め、少々ペースを上げた。杉林の中、ジグザグに一気に150mほど下り、涸れかかった沢を3つばかり越すと白岩の廃集落。かつて庭にあったのであろう桃がきれいに咲いていた。石灰石採掘場の管理するモノレールの線路に沿って下れば、ほどなく建物が見え、作業場から道路に出た。後は2キロ余の車道歩きで名郷バス停だ。行く手に若草色のパッチワークに彩られた伊豆ヶ岳の丸い山頂が見え隠れした。
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