既に冬季通行止めとなった林道塚線を歩いて上がり,高倉峠に向かう林道塚線と冠山線が分岐する箇所に到着。ここがちょうど本日の道谷への下降点だ。
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既に冬季通行止めとなった林道塚線を歩いて上がり,高倉峠に向かう林道塚線と冠山線が分岐する箇所に到着。ここがちょうど本日の道谷への下降点だ。
道路を外れて斜面を道谷へと下降。傾斜はそれほどでもなく問題なく下れる。
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道路を外れて斜面を道谷へと下降。傾斜はそれほどでもなく問題なく下れる。
斜面を下りながら,対岸にそびえる釈迦嶺東尾根を見上げる。
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斜面を下りながら,対岸にそびえる釈迦嶺東尾根を見上げる。
道谷に降り立った。渡渉は膝程度の水深で容易。
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道谷に降り立った。渡渉は膝程度の水深で容易。
釈迦嶺東尾根に取りつき,登っていく。最初は傾斜は急だが,手掛かりの灌木が豊富なので楽。藪っぽさはほとんど感じない。
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釈迦嶺東尾根に取りつき,登っていく。最初は傾斜は急だが,手掛かりの灌木が豊富なので楽。藪っぽさはほとんど感じない。
散り残った紅葉。
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散り残った紅葉。
傾斜が緩み,はっきりした尾根に乗った。藪はほとんどなく,歩きやすい。
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傾斜が緩み,はっきりした尾根に乗った。藪はほとんどなく,歩きやすい。
ブナの森だが,びっくりするような大木があるわけでもなく,坦々と登っていく。
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ブナの森だが,びっくりするような大木があるわけでもなく,坦々と登っていく。
不思議な形に折れ曲がったブナ。
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不思議な形に折れ曲がったブナ。
標高を上げていくと,小雨が雪に変わり始めた。今年初めての雪に,まさか釈迦嶺で会うとは…。
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標高を上げていくと,小雨が雪に変わり始めた。今年初めての雪に,まさか釈迦嶺で会うとは…。
もうすぐ△784.8(三等・名無洞)というところで,シャクナゲが出てくるが,右側斜面を迂回して特に問題なく通過。
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もうすぐ△784.8(三等・名無洞)というところで,シャクナゲが出てくるが,右側斜面を迂回して特に問題なく通過。
△784.8m,三等・名無洞の三角点に到着。名前が面白いので,一度来てみたかった三角点だ。おそらく,付近に名無洞と呼ばれている沢があるのだと思うが,「名無」という「名前」の沢なんて,なんかヤヤコシくて面白い。
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△784.8m,三等・名無洞の三角点に到着。名前が面白いので,一度来てみたかった三角点だ。おそらく,付近に名無洞と呼ばれている沢があるのだと思うが,「名無」という「名前」の沢なんて,なんかヤヤコシくて面白い。
名無洞の周囲の様子。特にピーク感のない,特別な感慨が湧いてくるかというとそうでもない空間だ。
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名無洞の周囲の様子。特にピーク感のない,特別な感慨が湧いてくるかというとそうでもない空間だ。
三等・名無洞を後にして,釈迦嶺に向けて西進。しばらくは歩きやすいブナの尾根が続くが…
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三等・名無洞を後にして,釈迦嶺に向けて西進。しばらくは歩きやすいブナの尾根が続くが…
じきに笹と灌木の濃いめの藪に包まれ始める。
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じきに笹と灌木の濃いめの藪に包まれ始める。
あー,シャクナゲまで出てきちゃった…。
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あー,シャクナゲまで出てきちゃった…。
おっと,青空が。ミゾレが降ったと思ったら日が差したりして,目まぐるしい天気だ。秋と冬が押し合い圧し合いしているような。
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おっと,青空が。ミゾレが降ったと思ったら日が差したりして,目まぐるしい天気だ。秋と冬が押し合い圧し合いしているような。
赤谷の深い谷間を隔てて,おととい登った千回沢山と,その北尾根が見える。今日はあちらも冷たいミゾレだろう。
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赤谷の深い谷間を隔てて,おととい登った千回沢山と,その北尾根が見える。今日はあちらも冷たいミゾレだろう。
若干ましな区間もあるものの…
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若干ましな区間もあるものの…
そのうち尾根上は重厚な藪に覆われてしまった。灌木が絡み合ったような,一番手に負えないタイプの藪だ。
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そのうち尾根上は重厚な藪に覆われてしまった。灌木が絡み合ったような,一番手に負えないタイプの藪だ。
山腹トラバースで藪を避けようとするが,あいにく左右の斜面ともかなり切り立っており,それも難しい。仕方なく尾根芯の激藪に突っ込み,人間知恵の輪のような状態でもどかしい前進を続ける。
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山腹トラバースで藪を避けようとするが,あいにく左右の斜面ともかなり切り立っており,それも難しい。仕方なく尾根芯の激藪に突っ込み,人間知恵の輪のような状態でもどかしい前進を続ける。
林道が届いていないので,もしかしたら良い森が残っているかも…と期待していた東尾根だが,残念ながら伐採を受けてしまっているようで,ところどころ大きな切り株が目についた。藪が濃いのも,伐採のせいだろう。
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林道が届いていないので,もしかしたら良い森が残っているかも…と期待していた東尾根だが,残念ながら伐採を受けてしまっているようで,ところどころ大きな切り株が目についた。藪が濃いのも,伐採のせいだろう。
急に視界が開け,打ち続く東尾根の向こうに,釈迦嶺の姿が見えた。南側斜面は過去の皆伐で一面の笹原となっている。ここまで時を経てしまうと,この皆伐斜面も,自然な風景の一部のように見えてしまう。
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急に視界が開け,打ち続く東尾根の向こうに,釈迦嶺の姿が見えた。南側斜面は過去の皆伐で一面の笹原となっている。ここまで時を経てしまうと,この皆伐斜面も,自然な風景の一部のように見えてしまう。
北側の金草岳あたりの眺め。雪が降ったり晴れ間が見えたり,本当に慌ただしい天気だ。
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北側の金草岳あたりの眺め。雪が降ったり晴れ間が見えたり,本当に慌ただしい天気だ。
P980mを過ぎると,尾根上も広い笹原となり,獣道が明瞭になって大分歩きやすくなる。
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P980mを過ぎると,尾根上も広い笹原となり,獣道が明瞭になって大分歩きやすくなる。
笹原なので景色はいいが,皆伐によるものなので,素直に喜べない。写真は雪で白くなった千回沢山の稜線(かなり白く見えるが,実際は地面に薄く積もっているだけなので,恐らく根雪にはならないだろう)。
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笹原なので景色はいいが,皆伐によるものなので,素直に喜べない。写真は雪で白くなった千回沢山の稜線(かなり白く見えるが,実際は地面に薄く積もっているだけなので,恐らく根雪にはならないだろう)。
笹原の向こうに,釈迦嶺の黒い山頂が近づいてくる。
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笹原の向こうに,釈迦嶺の黒い山頂が近づいてくる。
山頂直下の緩斜面に入ると,ようやくブナの森が復活。
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山頂直下の緩斜面に入ると,ようやくブナの森が復活。
なかなか太いブナも見受けられる。山頂直下の東側は,唯一,伐採を免れたのだろう。
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なかなか太いブナも見受けられる。山頂直下の東側は,唯一,伐採を免れたのだろう。
素晴らしいブナの森。たぶん,皆伐に遭う前は,釈迦嶺全山が,このようなブナの森に包まれていたのだろう。
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素晴らしいブナの森。たぶん,皆伐に遭う前は,釈迦嶺全山が,このようなブナの森に包まれていたのだろう。
森がきれいなのはいいが,この頃になると結構雪が強まってきて,笹の上に雪が積もり始めた。薄く雪が載った笹の藪漕ぎほど辛いものはない。藪目が乱れてかき分けにくくなるし,なにより冷たいし…。ひいひい言いながら高みを目指していくと…
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森がきれいなのはいいが,この頃になると結構雪が強まってきて,笹の上に雪が積もり始めた。薄く雪が載った笹の藪漕ぎほど辛いものはない。藪目が乱れてかき分けにくくなるし,なにより冷たいし…。ひいひい言いながら高みを目指していくと…
釈迦嶺山頂に到着。積雪は3センチほど。
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釈迦嶺山頂に到着。積雪は3センチほど。
思ったより積もったなぁ。もうしばらくは溶けたり積もったりを繰り返して,やがて真っ白な雪山になっていくのだろう。
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思ったより積もったなぁ。もうしばらくは溶けたり積もったりを繰り返して,やがて真っ白な雪山になっていくのだろう。
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当初の予定では東尾根をピストンするか,途中の適当な枝尾根から北側の道谷に降りるつもりだったのだが,ここまで雪が降ってしまうと,藪尾根を戻るのはさすがにためらわれる。そこで下山は西尾根の一般ルートでウソ越に降りることにした。この状況だと,ベタ張りのピンクテープにありがたみを感じてしまう。
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当初の予定では東尾根をピストンするか,途中の適当な枝尾根から北側の道谷に降りるつもりだったのだが,ここまで雪が降ってしまうと,藪尾根を戻るのはさすがにためらわれる。そこで下山は西尾根の一般ルートでウソ越に降りることにした。この状況だと,ベタ張りのピンクテープにありがたみを感じてしまう。
ウソ越に着地。先ほどまでの白い世界が(文字通り)ウソのようなアスファルトの峠だ。この標高では,雪は雨に変わってしまうようだ。ウソ越や高倉峠が分厚い雪に包まれるのは,まだ先になりそうだ。
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ウソ越に着地。先ほどまでの白い世界が(文字通り)ウソのようなアスファルトの峠だ。この標高では,雪は雨に変わってしまうようだ。ウソ越や高倉峠が分厚い雪に包まれるのは,まだ先になりそうだ。
雪でうっすらと白くなった釈迦嶺を見上げながら,長い林道を帰途についた。
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雪でうっすらと白くなった釈迦嶺を見上げながら,長い林道を帰途についた。
ところで…林道を下っていく途中,道谷の枝谷にかなり大きな滝がかかっているのを発見。これは気になる…。
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ところで…林道を下っていく途中,道谷の枝谷にかなり大きな滝がかかっているのを発見。これは気になる…。
【おまけ】某年2月に福井県側から高倉峠を越えて釈迦嶺に登った時の写真。釈迦嶺は伐採のせいで樹木が少ないので,積雪期は幸か不幸かすっきりした美しい雪稜に変貌する。
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【おまけ】某年2月に福井県側から高倉峠を越えて釈迦嶺に登った時の写真。釈迦嶺は伐採のせいで樹木が少ないので,積雪期は幸か不幸かすっきりした美しい雪稜に変貌する。
【おまけ】もう一枚,同じ日の写真。背後は越美国境の笹ヶ峰から壁小屋丸にかけて。あと1,2か月もすれば,こんな銀世界のパノラマが広がるだろう。
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【おまけ】もう一枚,同じ日の写真。背後は越美国境の笹ヶ峰から壁小屋丸にかけて。あと1,2か月もすれば,こんな銀世界のパノラマが広がるだろう。
最後から3枚目の写真が気になって、夜も眠れません(笑)
https://ameblo.jp/pangani/entry-12677822920.html
これでしょうか?
https://ameblo.jp/pangani/entry-12688882546.html
それとも↑
そのうち確かめに行きたいと思っている今日この頃です。
この気持ち、hillwandererさんなら、わかって頂けるはず!!
地図やら写真やらで想像を膨らませて、最初に足を踏み入れるときのワクワク感がたまらないですよね😊
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