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記録ID: 38091
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ハイキング
霊仙・伊吹・藤原

トホレコ(日本縦断徒歩旅行の記録)35・琵琶湖へ。

2006年10月12日(木) 〜 2006年10月14日(土)
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GPS
--:--
距離
---km
登り
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下り
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コースタイム

10/12 各務原ー岐阜市街ー長良川ー揖斐川
10/13 揖斐川ー垂井ー関ケ原ー伊吹道の駅
10/14 伊吹道の駅ー琵琶湖ー海老江湧水ー道の駅

過去天気図(気象庁) 2006年10月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
10/12
 今日からまた徒歩旅行を再開する。10時ころMacchan夫妻に見送られつつ出発。なんか分からんけど照れ臭いものである。シュラフを取り戻したので荷物が随分大きくなった。いよいよ後半戦しゅっぱぁーつ!って感じだ。よぉぢ、はりきって行ってみやう。
 岐阜の駅前を突っ切っていく。しばらくは住宅街が続きそうだ。この辺は充分名古屋の通勤圏なのだろう。こういう所をやり過ごして行くのが実は一番の力技だったりする。駅前を過ぎると程なくして長良川のほとりに出る。岐阜県民心の川である。この川沿いを歩いてみるのも一興だろうが、そんなことしてると名古屋に出てしまう。Crane氏ともあったことだし、今回のところは別にもう名古屋に用はない。
 長良川に別れを告げてどんどん行く。なんか、「王将」が目につくなぁ。西日本では高い支持率を誇っている餃子の店だという。噂ぐらいは聞いたこともあるのだが、どんなもんなんだろう。札幌で餃子というと「みよしの」って店があるんだけど、アレは地方都市の侘び寂びみたいなもんだからなぁ。王将だって所詮はチェーン店なんでしょ?まあ、ゴチャゴチャいってないで入ればいいんだ。という訳で王将初体験。結構好きかも。醤油の瓶がべとついてるところとか。安いわりには不味くないと思った。
 さて、今日の寝床は何処にしようか。ひたすら郊外の住宅地が続いているので下手な所ではテントなんて張りたくない。まあ、こういう時は河原でせう。眼下に川の流れを見下ろす辺りまで来る頃、丁度日も翳り始めた。揖斐川と板尾川が出合うう辺りである。川沿いを歩いていると二股で行き止まりになってしまう。傍らには温水プール。水を汲みに行くと、仕事帰りのサラリーマン風な人たちと、学校帰りの子供風の人たちで賑わっている。この施設から少し川面の方へ降りていくとイノセントな河原が開けている。対岸に車の流れを見ながら焚き火などしてみた。

10/13
 二股から少し上流に戻って揖斐川を対岸へと渡る。今日もひたすら郊外の道を行く。岐阜というよりは名古屋の勢力圏なのかもしれない。垂井の宿の公園のベンチに寝転がってしばしうたた寝。この辺は古い街道筋だとかって、ちょっと雰囲気のある町並みが残っている。この辺まで来るとようやく町を抜け出したって感じがしてくる。ここからさらに進むと程なくして古戦場、関が原である。生憎戦国武将とかあんまり詳しくないのでまるで興味が湧かない。せいぜいイノセントな寝床でも提供してくれるっていうんなら話は別だが、落ち武者の霊に寝込みを襲われてもアレだしな。日は早くも傾き始めたが、先へ進むことにする。ここから先、琵琶湖に向けて伊吹山の麓の緩い峠を越えていく道である。
 あまりいい寝床も見付けられぬまま、なし崩し的に峠越えにかかってしまう。まあ、峠といっても大したものではないのだが、道が狭い上に暗い。峠を越える頃には本格的に日が暮れてしまった。危ないのでザックにLEDのラムプをぶら下げて歩く。なんでこんな時間に歩いているのか我ながら不思議だ。軽い落ち武者気分である。「伊吹の里」という道の駅まで歩いて漸く本日の行動終了、ということにする。

10/14
 トラックの出入りが多くてどうもよく寝付かれず、ぼんやりした気分の朝だ。道の駅だしまあ、仕方ないよな。さて今日は琵琶湖を目指して行くわけだが、どっちへ行っていいのか今ひとつ定かでない。右へ行ってみたり、左へ行ってみたり。朝の集落はまだ目覚めていない。ちょっといい感じだ。そうこうするうちに無事国道に出る。あとは妙にまっつぐな道を琵琶湖へ向かって歩いていく。お世辞にも楽しい道ではない。これが結構長くて困る。まっつぐな道ってのはどうも苦手だ。歩くうちにどんどん気温も上がってくる。寝不足だしダルくて困る。早いとこ琵琶湖を出してもらいたいものだ。
 漸く湖畔に出てみると、結構な風である。取り敢えず近くの漁港に入り込んで一服することに。なんだかやけに太い犬がいるな、と思ってみていると、向こうもこちらに気付いてよって来る。せっかくだし少し遊んでやるかと思ったが、向こうは別に興味ないらしく臭いだけ確認するとプイと行ってしまった。それにしても太い犬だな。歩き方もヨタヨタしてる。
 しばらく湖沿いを歩いてみるも、結構交通量が多く、気分爽快って感じの道でもない。そこへいくと野沢湖はよかったよなぁ、なんて懐かしく思い出してみる。水なんて透明で、真夏だってぇのにキンキンに冷えててさ。などと言ってみたところで詮無いことである。大体でか過ぎるんだよな、琵琶湖。
 姉川というのを渡った辺りから内陸の方へ戻ってみる。この辺りの海老江っていう集落に湧水があるって話なのでそれを見に行こうというので。Macchanお薦めのスポットである。豆なんかを作っている広大な畑の中の道を歩いていく。本当にこっちでいいのかは不明。少々不安だ。小さい集落に入ったところで、そのへんをブラついているおっちゃんに訊いて見る。
「このへんに湧き水があるって聞いて来たんですけど・・・」
「湧き水っちゅうんじゃないけどな、水ならそこの、お宮さんのとこに出とるで。」
行ってみると、湧いとる、湧いとる。境内の手水に滾々と湧いてますよ。このへんでは“湧き水”とは言わずに“自噴水”というようである。民家の軒下なんかにもあちこちから湧いている様子だった。それにしてもこの“海老江”という集落はものすごく鄙びた所である。一週間くらいほったらかしておいた、ネギかナスビのやうにシワシワに萎び切ってる感じだ。といってもわりと立派な造りの家が多い。こういう風情のところを歩いていると一気にフィルムが減る。
 畑の中の道を再び湖畔へと引き返す。「湖北みずどりステーション」という道の駅へ。琵琶湖に来る水鳥を観察出来るようになっている。ここで野菜と小鮎の天ぷらを買っておいて、近所の温泉へ足を延ばしてみる。しかし何件かある温泉宿は何処も日帰り入浴お断りというんで、追い返されてしまった。さすがに京都が近いだけあって何処となくはんなりとした口調だ。なんでぇ、気取ってんじゃねえよ。どうせ大した湯量じゃねえんだろ?などと悪態をつきながら先程の道の駅へ戻ってくる。
 隅っこの人目に付かない辺りで野営。ベンチに寝転がって、小鮎の天ぷらを齧りつつ、サントリー・レッドかなんかを舐めてみる。小鮎は頭からバリバリいける。冷めていても美味。そのうちブンブンとエンジン音も高らかにヤンキーが駐車場に乱入して来たようだ。単独ってのが物悲しい。生憎こっちはそれどころじゃないんだ。今日は土曜日だからね、そろそろアヴァンティが始まるんだよ。久々に聴いたアヴァンティでは、トリデさんとミナミさんが結婚するっていう予想外の展開になっていた。なんてこったい・・・。

琵琶湖の太い犬。
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琵琶湖の太い犬。
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コメント

伊吹の里。。。
おうおうおう、先週末偶然にも義理の姉ちゃん連れて家族で行って来たところなのよ、伊吹の里。そこの売りのソフトクリームはフツーだったなや。琵琶湖は鉛色、多賀大社の蕎麦は◯◯◯色、ちなみに成瀬さんとこの娘の名はイブキっつうんだよ。知ってた? あ、そ。
2009/5/11 21:52
おうおう、急に現れやがったな。
俺はなるっさんに娘さんがいたかどうかすら記憶が定かではないよ。あの人は確かゴルジュのあちゃら側に行っちゃったんじゃなかったか?
2009/5/14 12:59
今や、なるっさんも、、、
分泌科よ。そして俺はフォトグラファーさ。
2009/5/19 22:48
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