角ヶ仙(つのがせん)〜天人淵(てんにんぶち) (岡山県鏡野町:岡山県北部)
- GPS
- 06:50
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 724m
- 下り
- 743m
コースタイム
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 6:51
天候 | 曇り一時雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はないが、急なので下山時は滑りやすい。 |
その他周辺情報 | トイレはふるさと村に汲み取り式がある。 ペーパーはなかった記憶。 角ヶ仙エリアは携帯圏外。 |
写真
感想
どうも長々書いてしまうので、先に要点まとめ。
・泉山方面行きのバスは、やっぱりそちら方面行きのバス停に立ち、バスの運転手さんに行きたい方向を指で指してアピールすること。
・角ヶ仙の山域は携帯の電波圏外。
頂上もキャンプ場付近も、携帯は通じない。
・登りは靴紐緩めにしたら、靴擦れしない!(テープなども貼っていたけど)
さて、健康診断を受けた金曜日の夜。
ムダに暖かいうちに高めの山(当社比。500m以上の山を指す)に登っておこうと、高滝山へ行くことにして、のんびり荷物を詰めていたら、久々にニュースという名の託宣が。
新見市千屋のスキー場オープンに向けて人工降雪機で云々。
見ると、自然の雪など欠片も見えない映像。
千屋でこれなら、もしや泉山方面も?と調べてみたら…
雪、溶けてる!
よし、角ヶ仙じゃあ!!
大慌てで家族の了承と宿をとり、荷造りをして、津山行き電車に飛び乗った。
翌日は2週間前と同様、6時11分発の電車で院庄に向かい、吉原のバス停へトコトコ。
前は歩いているうちに明るくなっていったが、今回はほとんど暗いままで、大きい道に出るまでは少し怖かった。
吉原では、前回の経験をもとに、7-11のある側、院庄駅方面となる右のバス停に立って待つ。
すると、越畑行きと書かれたバスが、「違う違う」という身振りとともに通り過ぎて行った。
えええー!
しばらくすると、反対のバス停に戻ってきて、行き先を聞かれた。
こうして無事に乗れたわけだが、院庄方面のバス停に立っていたら、津山行きと思われるよ、と。
もうよく分からないけど、とりあえず次があるなら、左側の北に向かうバス停に立ち、越畑行きのバスが来たら、ひたすら越畑方面を指差して運転手さんにアピールすることにした。
越畑中で降りるつもりだったが、乗客が終始一人だけだったのもあってか、登山口に向かう道の入り口で下ろしていただけた。
角ヶ仙への道は、越畑中からも越畑上からもそこそこ距離があるけど、たぶん、越畑中の方が近いのかな。
事前に登山口が元キャンプ場の炊事場の向こうにあると調べていたので、それっぽい建物の方へ向かう。
先にトイレを探してみたが、やっぱり無かった。
人様のレコで急登なのは予想していたが、本当に急登につぐ急登という感じだった。
所要時間の倍はかかるかなあ、と思いつつ休み休み進む。
それでも、永遠の初級者な自分でさえ、滑落するかも、という危険を感じる場所はなく、頂上までフウフウ歩いた。
頂上付近は岩もあって、少し足元が悪かったかな。
頂上には東屋があるのをネットで見た気がしていたが、何もなかった。
東のルートは私よりも遥かに登山慣れしていると思しき方々でも複数回滑ったと書かれていたので、帰途は普通に来た道を戻るつもりだったけれど、東は眺めが良いらしい。
というわけで、ちょっとだけ東を覗いてから、三角点の側でご飯を食べて下山した。
西も下りでは滑りそうだなと思っていたけど、案の定、複数回滑って、二回転んだ。
東に行かなくて良かった。
噂通り人けのない山で、誰にも出会わなかったが、下山時には駐車場に車が一台停まっていた。
東から登っている人なのか、全く関係ないところに行っているのかは不明。
帰りのバスは16時近くまで来ないため、天人淵というところに立ち寄ってみる。
滝のそばまで行きたかったが、道が心許なかったのでやめた。
その後は、元の予定では鉄屑確認のための金屑山再訪だったけれど、気力がなくて、そのままふるさと村へ直行。
「村」と言いつつ、それらしきエリアは小さな広場だけで、周辺の民家はごく普通。
たたら記念館も完全放置で埃まみれ。
あっという間に見学を終えて、バスが来るまで、広場にある東屋でご飯を食べた。
景色は良かったし、次は東ルートから登ってみようかと思ったりしたけど、携帯が通じないと知った時点で、二度と行かない山に決定した。
ひと気がない山をぼっち登山ってだけで危険度上がるのに、携帯通じないって、無理無理。
今回、やっとアミノバイタルを持って行ったが、運動後に飲むと効果的ということで、頂上と下山後に飲んでみた。
翌日、しっかり両腿が筋肉痛に。
続けたら筋肉つくのかなー。
行きも帰りも乗客は自分一人だったので、色々と運転手さんからお話を伺った。
なんでも農家兼猟師兼運転手だそうで。
南の猪用の罠は北の猪には通用しないとか。
箱庭には絶対かからない、そもそも食べるものが違うので、餌に食いつかない。
北の猪用の罠は、通り道に小さな輪を仕掛けて、足を踏み入れたら締まるようなもので、経験やらコツやらが必要とのこと。
人には教えてくれないので、先輩猟師の弟子になるらしい。
ちなみに、雪の降る北は冬に食べるものがなくなるせいか、猪も食いだめするようで、11-1月だったかな、その時期のは脂肪が多くて美味しいそうな。
食べ物もドングリだかで香りも良いと。
南のは、食いだめしないのか、冬でも脂肪が少ないままで、味はイマイチとか。
また、脚の短い猪は雪が積もると埋もれて餌が獲れなくなり、生き延びられないのでそんなに増えないのでは、という話。
鹿は木の皮でも食べるため、放っておくとドンドン増えるみたい。
なお、鹿はあんまり美味しくないし、調理に手間がかかるので、肉としては今ひとつっぽい。
他にも色々と伺えてとても楽しかった。
しかし、この手の小さな集落しかない地域では、病院がないので癌になると早期発見もできずに亡くなる人が多いというのは分かるが、男性の方が早く亡くなる率が高い、というのはちょっと不思議だ。
やはり、女性の方が逞しいのだろうか。
色んな意味で。
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