岡山県鏡野町 角ヶ仙周回 ガスの中の森林浴&花&虫



- GPS
- 02:44
- 距離
- 4.1km
- 登り
- 524m
- 下り
- 524m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。今回と逆周りだと南尾根ではササが多少かぶさってくるかもしれませんが、ちゃんと登れます。南尾根はストックを使わず木やササをつかみながら歩けば転倒は防げますし、転んだり立ち止まったりするのが少なければマダニの心配もありません。下りではギリギリかき分けずに歩けます。 上りの南西尾根コースは、しばらくは階段の一部が崩れていますが、下りの南尾根よりも歩きやすいです。 旧越畑キャンプ場駐車場から標高650mの等高線に沿うように平坦な草地を突っ切ると最短コースですが、そこよりも少し東の一段高い所を歩きました。連れはすぐ西側の草地を歩いていましたが、途中で東に延びる階段を上って合流してきました。ログは連れが持っていたGPSです。 微妙に遠回りになったかもしれませんが、細道は明瞭で旧炊事場を通り抜けて登山道道標<写真01>へ。ここからは急ですが階段状の道が多いので比較的歩きやすいです。ただし、しばらくは丸太がなくなって崩れている箇所がいくつもあり、濡れていると下りは滑りやすそうです。実際、下りで滑ったようで落ち葉がたまっている箇所がありました。 途中からは新しい擬木の階段道となり、急なだけでとても歩きやすくなります。緩やかになってくると階段はなくなり、相変わらず木の間で展望の効かない道をひたすら歩きます。たまに急な箇所にはステップがありました。 標高1,070mを過ぎると、急に高さ30〜40cmの草が茂ってきました。道はこの間に延びており、しばらくはよけて歩けます。道全体に草が茂ってくると所々にステップが切ってあり、足元にはたまに小石が埋まっています。上りではよけて歩けますが下りでは草で見えにくいかもしれません。草自体はあまり気にならないレベルです。 下りの南尾根は、南西尾根よりも急ですが、下ったほうがササがかぶさってきません。 角ヶ仙(つのがせん)頂上<写真09>からしばらくは高さ40cm前後のササの間の細道で、足元ははっきり見えます。たまに埋まっている小石には要注意です。登った南西尾根よりも急ですが、こちらのほうが細道な分、いざとなれば手近な木の枝をつかみやすいので大丈夫です。 標高1,040〜950m辺りはササが高さ1m程になり、相変わらずの細道なので体に当たります。足元はギリギリ見えますが、たまに埋まっている石をうっかり踏んでしまうと滑りそうです。上りだとササが多少かぶさってくるかもしれません。 標高950m辺りからはササがまた低くなり、足元ははっきりと見えて歩きやすくなりました。標高880mを切るとササはなくなり、きれいな道になります。 標高760mを切るとT字路で、右(西)のほうが道がきれいに見えますが、左折して地形図の破線の道をキープしました。少し進むと小石がゴロゴロした沢沿い道になり、ちょろちょろ流れを何度か渡渉します。溝状に掘れた部分が続いていますが、昨年よりも渡渉点が減り、さらに歩きやすくなっているような気がしました。水深はごく浅いのですが、雨天や大雨後は避けたほうがいいかもしれません。 杉林<写真13>を抜けると舗装林道(林道美作北線)に出ました。 |
その他周辺情報 | 奥津渓にあった大釣温泉は閉館しています。奥津温泉花美人の里は木曜以外の10〜19時(最終受付18時)営業、中学生以上880円です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子(フード付き)
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
ザックカバー(防水用)
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(地図アプリ使用)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
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感想
【中国百名山の角ヶ仙はマッターホルン⁈】
岡山県鏡野町にある角ヶ仙(つのがせん)は中国百名山のひとつです。中国百名山は山岳誌を発刊する山と溪谷社から選定された山で、兵庫県と鳥取県の県境にある氷ノ山(ひょうのせん)、兵庫県と岡山県の県境にある後山(うしろやま)などがあります。
角ヶ仙という山名は、左右に裾野を広げた円錐型の山容が牛の角を思わせることからつけられたとする説があります。ただ、牛の角の形には程遠く、どちらかというとおむすび型です。それでも、山麓にある越畑(こしはた)集落のシンボルとして、“越畑のマッターホルン”といわれています。スイスのマッターホルンをご存じの方には、「日本の牛はコブウシかぁ〜い😵」と言われそうです。さらに「コブは角じゃないし😥」とツッコミを入れられそうです。
ただし、この山は見た目よりも急で、登山道のある南西尾根、南尾根ともに大人でもハードに感じます。山行記録の感想を見ても、急だった、きつかったという声が多いです。しかし、毎年、9月初めに岡山市の保育園児がこれを登ります😱階段状の道が多い南西尾根をピストンするのが恒例だったのですが、2022年にはササが多くより急な南尾根のほうを登るとのことで、8月末にササ苅りが行われました。予定通り行われたかどうかはわかりませんが、以来、南尾根の登山道が整備され年々歩きやすくなっているような気がするので、近年はずっと南尾根ピストンなのかもしれません。保育園児が登るマッターホルンなんか楽勝だろうと思われた方、実際に登ってみると、「岡山の保育園児、スゲェ。」となると思います😁
角ヶ仙(つのがせん)は南から眺めると独立峰に見えますが、津山市と鏡野町の境界沿いに尾根が北方面に延びており、天狗岩や三十人ヶ仙とも連なっています。積雪期にこの尾根を縦走される方はおられますが、無積雪期は根曲がり竹(チシマザサ)の強烈なヤブコギになります。
2014年9月末には、登山口を間違えて旧越畑キャンプ場から林道美作北線をさらに北東に進み、庄原川と北西に延びる支流との分岐の橋の辺りからアプローチし、北東から角ヶ仙に登りました。当時はGPSを持っていなかったのでルートの記録は不正確ですが、途中、根曲がり竹のヤブの下に境界標柱が見える箇所があったので、津山市と鏡野町の境界沿いの角ヶ仙北尾根を歩いたのは間違いないだろうと思います。登り始めから3時間50分もかかって角ヶ仙ピーク標の真裏に飛び出したときには、ほっとして力が抜けたのを覚えています。現在よりもササヤブが多かった南尾根を下りましたが、北尾根に比べると天国でした。
当時どう歩いたのかGPSで確認してみたい、さらには北尾根から縦走してみたいという気持ちもありますが、無謀なチャレンジはしないでおこうと思います。あれから11年、角ヶ仙は急なだけでずいぶん歩きやすい山になりましたが、初めて根曲がり竹のヤブコギをした思い出の山、我々にとっては大切なマッターホルンです😊
【階段が多い南西尾根コース】
今回も出発点は旧越畑キャンプ場駐車場です。ここから標高650mの等高線に沿うように平坦な草地を突っ切ると最短コースですが、そこよりも少し東の一段高い所を歩きました。連れはすぐ西側の草地を歩いていましたが、途中で東に延びる階段を上って合流してきました。ログは連れが持っていたGPSです。
微妙に遠回りになったかもしれませんが、細道は明瞭で旧炊事場を通り抜けて無事に登山道道標<写真01>に到着。ここからは急ですが階段状の道が多いので比較的歩きやすいです。ただし、しばらくは丸太がなくなって崩れている箇所がいくつもあり、濡れていると下りは滑りやすそうです。実際、下りで滑ったようで落ち葉がたまっている箇所がありました。
途中からは新しい擬木の階段道となり、急なだけでとても歩きやすくなります。緩やかになってくると階段はなくなり、相変わらず木の間で展望の効かない道をひたすら歩きます。たまに急な箇所にはステップがありました。前日の予報よりも天気が悪く、ガスっているのがわかります。風が吹くと木の上からたまっていた雨粒が落ちてきましたが、わずかですみました。
標高1,070mを過ぎると、急に高さ30〜40cmの草が茂ってきました。道はこの間に延びており、しばらくはよけて歩けます。道全体に草が茂ってくると所々にステップが切ってあり、足元にはたまに小石が埋まっています。
カワラナデシコ<写真07>などを見ながら最後の急登を過ぎるとすぐ角ヶ仙(つのがせん)頂上<写真09>に到着しました。行きがけに越畑ふるさと村<写真19〜25>から見た角ヶ仙は、頂上から3分の1くらいまでが雲に隠れて見えませんでした。予想通り、頂上からよく見えるはずの南西方面は真っ白で、ガスが上がってくるのが見えました。これはこれで幻想的でいいだろうと動画を撮り、この頃から聞こえ始めたエゾハルゼミの合唱に、しばらく雨は降らないだろうと安心して予定通り南尾根を下ることにしました。
【ヒノキ森林浴&スギ森林浴の南尾根コース】
南尾根は、頂上からしばらくは高さ40cm前後のササの間の細道で、足元ははっきり見えます。2019年の七夕山行の際には道から少し離れた所にササユリが咲いているのを何度も見ることができました。今回は残念ながら視界に入る場所では、まったく見ることができませんでした。梅雨明けが異常に早かったので、さっさと咲き終えてしまったのかもしれません。
天気が良ければしばらくは泉山(いずみがせん)を見ながら下れるのですが、すぐ先がはっきり見えるだけありがたいと思えという状況でした。たまにいるアキアカネ<写真08>やヤマツツジ<写真10>を見ながら、足元に埋まった小石に気をつけて下ります。
登った南西尾根よりも急ですが、こちらのほうが細道な分、いざとなれば手近な木の枝をつかみやすいので大丈夫です。以前は頂上からしばらくは根曲がり竹が斜めに寝ている箇所がありましたが、いつの間にかなくなって格段に歩きやすくなりました。
標高1,040〜950m辺りはササが高さ1m程になり、相変わらずの細道なので体に当たります。足元はギリギリ見えますが、たまに埋まっている石をうっかり踏んでしまうと滑りそうなので、連れがかなり慎重になりさらにペースダウン😅たまに立ち止まって追いつくまで待ちました。登ってこられる方にお会いしたのはこの区間だったでしょうか。上りだとササが多少かぶさってくるかもしれませんが、2022年9月にこちらから登ったときよりもマシになっているので、連れが今なら登れると思うとお伝えしました。
2022年9月11日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4674029.html
標高950m辺りからはササがまた低くなり、足元ははっきりと見えて歩きやすくなりました。標高880mを切るとササはなくなり、きれいな道になります。植林帯らしく、ヒノキ林<写真12>を歩きながら森林浴を楽しみました。
標高760mを切るとT字路で、右(西)のほうが道がきれいに見えますが、左折して地形図の破線の道をキープしました。少し進むと小石がゴロゴロした沢沿い道になり、ちょろちょろ流れを何度か渡渉します。溝状に掘れた部分が続いていますが、昨年よりも渡渉点が減り、さらに歩きやすくなっているような気がしました。水深はごく浅いのですが、雨天や大雨後は避けたほうがいいかもしれません。
杉林<写真13>を抜けると舗装林道(林道美作北線)に出ました。ここからはのんびり花を探しながら歩きました。予想よりも花は少なかったのですが、可愛いホソバセセリ<写真16>に出会え、ほっこりしました。
今回は予想以上に天気が悪く、雨は降らなかったものの、ガスって展望は効きませんでした。その代わり、日差しがないので比較的涼しく、体力的にかなり楽でした。また、特に南尾根の登山道が年々きれいになり、急なだけで歩きやすくなっており、道迷いの心配がなく精神的にも楽でした。周回コースを避ける方が増えているようですが、次回も周回コースにしようと思います。
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