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Yamareco

記録ID: 382920
全員に公開
雪山ハイキング
八ヶ岳・蓼科

寒すぎる硫黄岳と温かい本沢温泉

2013年12月13日(金) 〜 2013年12月14日(土)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
12.7km
登り
1,314m
下り
1,314m

コースタイム

[1日目]
10:34 稲子湯(みどり池入口駐車場)
11:52 しらびそ小屋
12:59 本沢温泉
(30分ほど) 野天温泉観察

[2日目]
7:08 本沢温泉
8:13 夏沢峠
8:35 森林限界越え

(30分ほど停滞)
風が強く、寒さが厳しい。体を動かしたり、手袋を重ね着したり、暖かいお茶を飲んだりするも、指の冷たさが回復せず、下山を決意。

9:46 本沢温泉
9:59 休憩・下山開始
11:05 しらびそ小屋
11:29 休憩・昼食
11:59 稲子湯(みどり池入口駐車場) (走って降りました)
天候 山梨・長野は全般的に晴れていましたが、八ヶ岳だけ雲に覆われていました。
先週、金峰山に行った時も同様でした。
金峰山や南アルプスは快晴なのに、権現岳から北は雲に囲まれていました。
過去天気図(気象庁) 2013年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道141・県道480を経由し、みどり池入口駐車場で駐車。
県道480から稲子湯に向かう林道は雪に覆われています。


[これからスタッドレスタイヤを購入する方へのアドバイス]

運転好きの一意見ですが、ご参考にして頂ければ幸いです。

MichelinのX-ICE3で本格走行した感想は、「とても素晴らしい!」

雪・氷での制動力はBridgestoneよりは若干劣るかもしれませんが、
ドライ路面、特に高速道路でのハンドリング・乗り心地は、断然上です。

首都圏などに在住の方は、無雪路を長距離ドライブして雪山に行くわけですので、
そこでの快適性・信頼性はとても重要です。

この点で、Bridgestoneのスタッドレスは、ゴムが柔らかすぎるため、
高速走行や峠のカーブで腰砕け感が強く、不安になります。

一方、Michelinの場合、あたかもサマータイヤと変わらないような
自然で快適なハンドリングで、グリップもしっかりしており、
しかもノイズも少ないと、良い所ずくめでした。
さらに、購入価格はMichelinの方が2,3割安いのが驚きです。

雪・氷の路面はどっちみちスロー走行するので、
そこでの限界速度の速さ・グリップ力の高さを若干犠牲にしてでも、
トータルバランスに優れたタイヤの方をオススメします。
コース状況/
危険箇所等
2013年12月中旬の状況を記録します。

しらびそ小屋まで: トレランシューズでも大丈夫。
本沢温泉まで: ハイカットシューズが必要。アイゼンは不要。
夏沢峠まで: 冬靴が必要。スパッツも必要。アイゼンは不要。
森林限界以上: 12本爪アイゼンが必要。

今回のルートでは、道迷いの可能性はほとんどありません。
滑落・雪崩のリスクもほとんどありません。

森林限界越えると、雪と氷と岩のミックスになります。
しかも、硫黄岳は強風で有名な所ですので、油断していると吹き飛ばされます。
天候や自分の技術・体調と相談して進退を判断しましょう。

本沢温泉から野天温泉に向かう道は、そこそこの斜面での雪のトラバースなので、
登山経験の少ない秘湯マニアが訪れる場合は難しいかもしれません。
辿り着けても、寒くて入れませんが(笑)
しらびそ小屋に向かう道。
この辺りまでは日当りがあり、気分良く進む。
走りやすいコンディションです。
2013年12月14日 11:08撮影 by  SH03E, DoCoMo
1
12/14 11:08
しらびそ小屋に向かう道。
この辺りまでは日当りがあり、気分良く進む。
走りやすいコンディションです。
恐竜のミイラ。
2013年12月14日 11:29撮影 by  SH03E, DoCoMo
2
12/14 11:29
恐竜のミイラ。
しらびそ小屋前の池。
もう展望が望めません。
2013年12月14日 11:52撮影 by  SH03E, DoCoMo
12/14 11:52
しらびそ小屋前の池。
もう展望が望めません。
休憩せず、水も食べ物も口にせずに、出発から2時間半弱で本沢温泉に到着しました。
ここまで散歩気分♪
2013年12月14日 13:01撮影 by  SH03E, DoCoMo
5
12/14 13:01
休憩せず、水も食べ物も口にせずに、出発から2時間半弱で本沢温泉に到着しました。
ここまで散歩気分♪
趣のある建物です。
内部の写真はありませんが、落ち着く宿ですよ。
2013年12月14日 13:02撮影 by  SH03E, DoCoMo
3
12/14 13:02
趣のある建物です。
内部の写真はありませんが、落ち着く宿ですよ。
野天温泉の方向を望んで。
こんな渓谷の温泉に入るの?
2013年12月14日 13:07撮影 by  SH03E, DoCoMo
12/14 13:07
野天温泉の方向を望んで。
こんな渓谷の温泉に入るの?
斜面を下っていきます。
雪が凍っていたら怖いでしょうね。
2013年12月14日 13:12撮影 by  SH03E, DoCoMo
12/14 13:12
斜面を下っていきます。
雪が凍っていたら怖いでしょうね。
木の板で覆われた下には、熱いお湯が!
手を入れてみましたが、40度あるかどうか。
脱衣所などなく、寒風吹き荒ぶ中なので、入浴は不可能です。
入るのはいいけど、上がるのが厳しい・・・。
2013年12月14日 13:17撮影 by  SH03E, DoCoMo
3
12/14 13:17
木の板で覆われた下には、熱いお湯が!
手を入れてみましたが、40度あるかどうか。
脱衣所などなく、寒風吹き荒ぶ中なので、入浴は不可能です。
入るのはいいけど、上がるのが厳しい・・・。
雪の斜面のトラバース。
膝ぐらいまで埋まります。
雪山経験がない方は歩くのが怖いでしょうね。
2013年12月14日 13:22撮影 by  SH03E, DoCoMo
1
12/14 13:22
雪の斜面のトラバース。
膝ぐらいまで埋まります。
雪山経験がない方は歩くのが怖いでしょうね。
宿の入り口の外気温は-8度。
そんなに寒くない。
2013年12月14日 13:33撮影 by  SH03E, DoCoMo
1
12/14 13:33
宿の入り口の外気温は-8度。
そんなに寒くない。
翌日、硫黄岳に向かいます。
ただ、今日もあいにくの天気。
上空は晴れている気配なのですが、視界が開けません・・・。
八ヶ岳に雲が覆いかぶさっているようです。
2013年12月15日 07:51撮影 by  SH03E, DoCoMo
12/15 7:51
翌日、硫黄岳に向かいます。
ただ、今日もあいにくの天気。
上空は晴れている気配なのですが、視界が開けません・・・。
八ヶ岳に雲が覆いかぶさっているようです。
夏沢峠に到着。
展望なしだが、まずは硫黄岳登頂を目指します。
2013年12月15日 08:15撮影 by  SH03E, DoCoMo
2
12/15 8:15
夏沢峠に到着。
展望なしだが、まずは硫黄岳登頂を目指します。
夏沢峠から樹林帯の中を進む。
2013年12月15日 08:15撮影 by  SH03E, DoCoMo
1
12/15 8:15
夏沢峠から樹林帯の中を進む。
雪山の樹林帯の中は神秘的で好きです。
2013年12月15日 08:17撮影 by  SH03E, DoCoMo
2
12/15 8:17
雪山の樹林帯の中は神秘的で好きです。
山頂の方を眺めると、やはり展望なし。
この後、森林限界を超えて10分ほど登りましたが、強風により指先の冷えがひどくなり、下山することとしました。
2013年12月15日 09:25撮影 by  SH03E, DoCoMo
3
12/15 9:25
山頂の方を眺めると、やはり展望なし。
この後、森林限界を超えて10分ほど登りましたが、強風により指先の冷えがひどくなり、下山することとしました。

感想

年末年始から本格的に雪山登山を開始するので、足慣らしを開始しています。

先週、金峰山に登りました(レコはアップしてません・・・)が、雪が少なく、あまり練習にならなかったので、今回は八ヶ岳にやってきました。

金峰山や南アルプスは晴れ渡っているのに、八ヶ岳の周辺だけ雲に囲まれていました。先週、金峰山から見えた八ヶ岳も同じ気候でした。寒そうだなぁ、と思って入山したところ、本当に寒かった・・・。

冬の硫黄岳にはこれまで4回(いずれも2月)登っているが、敗退は初めてでした。

原因は、指先の冷え。
日が当たらず、気温が低いなかで、強風により指先の体温が奪われました。
対策として、手をグー・パーさせたり、腕をよく振ったり、脇の下で暖めたりしましたが、十分回復させられませんでした。

体幹部は寒くなく、体力が十分余っていただけに、残念です。
まだ寒さに体が慣れていないようなので、下山中はピッケルを握りしめて、指先を寒さに慣れさせました。

しらびそ小屋からは、余った体力を解放したくて、走って下山しました。
雪の中のトレランは楽しいですよ!
今度はもっと長い距離歩きたいな!

それから、初めて訪れた本沢温泉は素晴らしい宿でした。
スタッフ皆さんのおもてなしの温かさ、料理のおいしさ、
温泉の熱さ(野天ではない外湯があります。湯温は43度程度)。
是非また泊まりたいと思いました。
今度は野天風呂に入れる季節に伺います!

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