工石山〜三辻山☆太平洋の上に昇る朝陽を眺めに
高知県
山猫
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- GPS
- 02:16
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 563m
- 下り
- 565m
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| 過去天気図（気象庁） | 2021年12月の天気図 |
|---|---|
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晴れていれば彼方には石鎚山も望むことが出来るらしいが石鎚山は白い雪雲の中
朝日が雲の影から太平洋の上に黄金色の反射を落とす
長い円弧を描く海岸線の先にあるのは室戸岬だろう
彼方には石鎚山がある筈だが雪雲の中だろう
感想
高知市を代表する山といえば、市の北側に聳える工石山（くいしやま）が筆頭のようだ。山頂からは好展望が広がっているようであり、高知から登山口までは1時間もかからずに到着できるようなので、高知の二日目はこの工石山へのご来光登山を試みることにする。
高知市内で空を見上げると空はすっかり晴れている。工石山を目指し県道16号線を北上する。県道の右手には高知の市街の綺麗な夜景が広がる。標高が上がるにつれ表示される外気の温度は徐々に低下し氷点下となる。
登山口となる赤良木峠が近づくとなんと雪が降り始める。登山口に到着した時は雪はやんでくれるが丁度、このあたりを境に北側では雲が広がっているようだ。時刻は6時半前。歩き始めるとすぐにも空が白み始める。植林を抜けて落葉した自然林の林に入るとライトの明かりは必要となくなる。
まもなく北回りコースと南回りコースの分岐となる杖塚に出る。北回りは山頂まで1.9km、南回りは2.8kmらし。山頂までの距離が短い北回りコースを選択する。
山頂から北東に伸びる稜線に出ると途端に北風が冷たい。樹間からは南東の空が茜色に染まっているのが見えるが、リョウブと思われる低木の樹林が続き、残念ながら展望が広がる箇所はない。やがて登山道は尾根の北側斜面をトラバース気味に進むので、朝の空の眺望はしばらくお預けである。
北の頂と呼ばれる1177mのピークが最高地点となる。山頂からは北側には展望が大きく広がり、嶺北の山々が見えるが、その北側は真っ白な雲が広がっている。本来は石鎚山や剣山が見えるというが、県境の山々は雪雲の中なのだろう。
南の三角点のある本峰に移動すると南側の展望が大きく広がり、なだらかな海岸線の先に茫洋と広がる太平洋が視界に入る。やはり南には大きく蒼空が広がっている。時刻は7時05分、丁度、この日の高知の日の出の時刻になんとか間に合ったが、東の方角にかから雲がご来光を遮っているようだ。
風はほとんど感じない。先ほどの北の頂の風の影になっているのだろう。まもなく東にかかる雲の中から太陽が光を放ち始めると、太平洋の上に浮かぶ雲も橙色に輝き始める。
山頂を後にすると下山は南回りの周回路をとる。風の谷と呼ばれる展望地からは南側の谷の展望が大きく広がる。山頂よりもこちらの方が展望が良いように思われた。太陽の光のせいだろうか、北風の吹き付ける北側斜面とはうって変わって、この南斜面は暖かさすら感じられる。
賽の河原と呼ばれる谷を渡ると南側の山腹をほぼ水平にトラバースする道が続くようになる。屏風岩と呼ばれる岩場からも南の谷の好展望が広がる。すでに朝陽が東の空に昇り、太平洋の上に眩い反射を落としている。山の上から太平洋を眺めた過去の山行を思い返すと丹沢や安倍奥の山の上から最近では大峰の大普賢岳が挙げられるが、普段は太平洋の上に反射を見る機会はないので海の広大さがなんとも新鮮に感じられる。
登山道が山腹を東側に回り込んむようになると、正面に三辻山が見えるようになる。杖塚から車を停めた登山口に降りるつもりであったが、三辻山が近く見えるので、こちらの山にも立ち寄ることにする。
赤良木峠からはしばらく林道を進み、三辻山への登山道に入る。工石山とは異なり、こちらはしばらく植林が続く。林の中には下生はほとんど見られず、樹間が広々としているのは良好に管理されているからなのだろう。
山頂が近づくと林床には丈の低い笹が広がるようになるが、あくまでも歩きやすい登山道が続く。尾根に出て、山頂が近づくと笹原がなくなり、リョウブの低木が広がったと思うとすぐに好展望の山頂に出る。
北の方角にも青空が広がっているが、やはり県境の山は雪雲の中のようだ。すぐ西隣りには工石山が形の良い山容を広げている。南に太平洋が朝の太陽の反射を確認すると下山の途につく。この時間であれば家内を高知空港に迎えに行く前にもう一つ、近くの山に登ることが出来そうだ。
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